CHAPTER 1
撮影の全体像とカメラ機材の基本(カメラの種類・撮影から出力までの流れ)
LESSON 1-2 撮影フローとカメラの種類を知る ⏱ 所要時間:約15分
GOAL
このレッスンのゴール
  • 撮影から出力までの4ステップの流れを説明できる
  • 一眼レフ・ミラーレス・コンデジの特徴の違いを比較できる

撮影から出力までの4ステップ

実機カメラで撮影した写真が完成するまでには、4つのステップがあります。全体の流れをつかんでおくことで、各レッスンで学ぶ内容がどこにつながるかが見えやすくなります。

1
撮影

カメラを構えてシャッターを切る段階です。絞り・シャッタースピード・ISO感度の3つの設定が仕上がりを決めます。Chapter 2で3つの要素を詳しく学びますが、今は「3つを組み合わせて明るさを調整する」という認識で十分です。

2
保存

シャッターを切ると同時に、撮影データがSDカードに記録されます。RAW形式で保存するか、JPEG形式で保存するかによって、次の編集ステップでできることの幅が変わります。RAWとJPEGの違いはChapter 4で詳しく扱います。

3
編集(現像)

撮影したRAWデータをLightroomなどのソフトで開き、色・明るさ・コントラストを調整します。この工程を「現像」と呼びます。Chapter 4では実際の操作手順を学びます。スマホ撮影の場合、通常の写真(JPEG)は撮影と同時に自動処理されてしまうため大幅な調整は向きませんが、最近のスマホに搭載されている「RAWモード(ProRAWなど)」で撮影すれば、一眼カメラと同じように本格的な現像・調整が可能です。

4
出力

編集済みのデータを、使用目的に合わせたサイズ・形式で書き出します。SNS投稿やWeb広告ならJPEG(またはWebP)、商業印刷やデザインデータへの配置なら高解像度のTIFFやPDFなど、媒体によって適切な設定が異なります。

✓ Point !
オートモードでも4ステップは同じ

撮影をオートモードで行っても、保存→編集→出力のステップは変わりません。マニュアルを学ぶことは「撮影ステップの品質をコントロールする」ことです。残りの3ステップはどちらでも共通です。

Q
確認クイズ
撮影してSDカードに保存したRAWデータに対して、次に行う作業はどれですか?
正解です!
撮影 → 保存(SDカード)→ 編集(現像)→ 出力の順番です。RAWデータはカメラ内では完成状態ではなく、パソコンのソフトで現像する前提のデータです。
惜しい!
正解はCです。RAWデータは撮影後にLightroomなどで「現像」してから出力します。撮影→保存→編集→出力の流れが基本です。

カメラの3種類と特徴

実機カメラには「一眼レフ」と「ミラーレス」の2つが主流です。どちらもレンズ交換ができ、基本の操作方法は同じです。違いを理解しておくと機種選びの際に迷いが減ります。

カメラ種類 特徴
一眼レフカメラ ミラー(鏡)を使って光学ファインダーで被写体を確認する仕組みです。バッテリーが長持ちしやすく、機種によっては1,000枚以上の撮影が可能です。ミラーを内蔵している分だけ本体がやや重くなりますが、描写の安定感と信頼性の高さから業務用途でも長く使われてきました。
ミラーレスカメラ ミラーを持たず、センサーで受けた映像を電子ファインダーや液晶画面に映す仕組みです。ミラーがない分だけ本体を軽くコンパクトに設計でき、動画撮影との相性も良い点が特徴です。近年の主流はミラーレスで、主要メーカーはいずれもミラーレスの新機種を中心に展開しています。
コンパクトカメラ レンズが固定された小型・軽量のカメラです。操作がシンプルで持ち運びやすく、気軽に撮影を楽しめます。レンズ交換はできないため表現の幅はやや限られますが、旅行や日常スナップなど手軽な撮影には十分な性能を持つ機種も多くあります。
✓ Point !
3種類すべてに共通する知識がこのコースの核心

絞り・シャッタースピード・ISO感度の3大要素や構図の考え方は、一眼レフでもミラーレスでもまったく同じです。お手元のカメラがどちらであっても、このコースの内容をそのまま活かせます。コンパクトカメラや一部のスマホの高性能モデルにも応用できる考え方です。

Q
確認クイズ
ミラーレスカメラが一眼レフと比べて異なる点として正しいものはどれですか?
正解です!
ミラーレスカメラはミラー(鏡)を内蔵していないため、光学ファインダーの代わりに電子ファインダーや液晶で確認します。レンズ交換・マニュアル操作・動画撮影はいずれも対応しています。
惜しい!
正解はCです。ミラーレスはミラーを持たず、電子ファインダーや液晶で確認する仕組みです。レンズ交換・マニュアル設定・動画撮影はどちらのカメラでも可能です。
SUMMARY
  1. 撮影の4ステップ ― 撮影 → 保存(SDカード)→ 編集(現像)→ 出力の流れ
  2. 一眼レフ ― 光学ファインダー・バッテリー長持ち・やや重め
  3. ミラーレス ― 電子ファインダー・軽量・動画に強く現在の主流
  4. 基本操作は共通 ― 3大要素(絞り・SS・ISO)の考え方はどちらでも同じ
CHECK
理解度チェック
撮影から出力までの4ステップを順番に説明できる
撮影(F値・SS・ISOを決めてシャッターを切る)→ 保存(RAWまたはJPEGでSDカードに記録)→ 編集(Lightroomなどで現像・調整)→ 出力(媒体に合わせてサイズ・形式で書き出し)の流れです。
一眼レフとミラーレスの違いを説明できる
一眼レフはミラーを使った光学ファインダー・バッテリー長持ち・やや重い特徴があります。ミラーレスはミラーなし・電子ファインダー・軽量・動画に強い特徴があります。どちらも基本操作は共通です。
RAWとJPEGがどのステップに関係するかを説明できる
撮影後の「保存」ステップでRAWかJPEGを選びます。RAWは現像ソフトが必要ですが大幅な編集が可能。JPEGはそのまま使えますが調整幅は限られます。