CHAPTER 4
RAW vs JPEG — 記録形式の違いと使い分けを理解する
GOAL
このレッスンのゴール
- ✓RAWとJPEGの違いと用途を説明できる
- ✓自分の用途に合った記録形式をカメラに設定できる
RAWとJPEGの仕組みと違い
カメラで撮影した写真は主に「RAW」か「JPEG」のどちらかの形式で保存されます。どちらを選ぶかによって後の編集の自由度やファイルの使いやすさが大きく変わります。
| 比較項目 | RAW | JPEG |
|---|---|---|
| データの性質 | カメラが記録した生データ(未処理) | カメラ内で自動処理・圧縮済み |
| ファイルサイズ | 大きい(20〜50MB/枚) | 小さい(3〜8MB/枚) |
| 編集の自由度 | 非常に高い。色・明るさ・WBを大幅に調整可能 | 限定的。大幅な後処理で画質が劣化しやすい |
| 失敗のリカバリ | 露出±2〜3段の失敗も復元可 | ほぼ不可 |
| すぐ使えるか | 専用ソフト(Lightroom等)が必要 | そのままSNS投稿・印刷OK |
確認クイズ
RAW形式で撮影する最大のメリットはどれ?
正解です!
RAWは未加工の生データなので撮影後にLightroomなどで色・明るさ・WBを自由に調整できます。多少の露出ミスも後から修正できる点が最大の強みです。
惜しい!
正解はCです。RAWは生データなので撮影後の調整幅が最大です。ファイルサイズが小さいのはJPEGの特徴で、RAWはその逆でサイズが大きくなります。
用途別の使い分けと設定方法
RAWとJPEGはどちらか一方を選ぶだけでなく「RAW+JPEG同時保存」という設定も可能です。用途に合わせた選択方法と、カメラでの設定手順を確認しましょう。
設定方法
1
カメラのメニューを開く
カメラのMENUボタンを押してメニュー画面を開きます。多くのカメラで「撮影設定」または「画質・記録」などの項目に記録形式の設定があります。
2
画質・記録形式の設定を探す
「画質設定」「ファイル形式」「RAW/JPEG」などの項目を探します。メーカーによって名称が異なります(Canon「記録画質」/ Sony「画質」または「画質設定」/ FUJIFILM「画質設定」)。
3
用途に合わせて設定する
RAWのみ・JPEGのみ・RAW+JPEGから選択します。初心者や学習中はRAW+JPEG同時保存がおすすめです。JPEGは「L(ラージ)・ファイン(高品質)」を選ぶのが基本です。
4
SDカードの残量を確認する
RAW+JPEG同時保存はファイルサイズが大きくなります。64GB以上の高速SDカード(UHS-I以上)を用意しておきましょう。撮影前に残量を確認する習慣をつけてください。
使い分け方を学習しよう
| 撮影目的 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| SNS・ブログ投稿 | JPEG | すぐ使える・軽い・そのまま投稿可 |
| 本格的なレタッチ | RAW | 色・明るさ・WBを後から大幅調整可 |
| イベント・旅行(枚数重視) | JPEG | ファイルが小さく大量撮影に向く |
| 商品撮影・ポートフォリオ | RAW | 高品質な仕上がりが必要な場合に最適 |
| 学習中・迷ったとき | RAW+JPEG | 両方を確保できる。大容量SDカードが必要 |
確認クイズ
RAW+JPEG同時保存を選ぶメリットはどれ?
正解です!
RAW+JPEG同時保存なら、すぐSNSに使えるJPEGと後からLightroomで丁寧に仕上げられるRAWの両方を手元に残せます。学習中は特におすすめの設定です。
惜しい!
正解はAです。RAW+JPEG同時保存はファイルが2枚になるためSDカードの容量を多く消費しますが、JPEGとRAWの両方を手元に残せるメリットがあります。
SUMMARY
- RAWの特徴 ― 生データ・大容量・後処理の自由度が最大
- JPEGの特徴 ― カメラ内処理済み・小容量・そのまま使える
- RAW+JPEG同時保存 ― 迷ったらこれ。SDカードは大容量を用意する
- 失敗リカバリ ― RAWなら露出±2〜3段の失敗は後から修正できる
CHECK
理解度チェック
RAWとJPEGの違いと用途を説明できる
RAWは生データで編集の自由度が最大ですが専用ソフトが必要で容量が大きい。JPEGはカメラ内処理済みで小容量・すぐ使えますが編集幅が限られます。
自分の目的に合った記録形式を選べる
本格的な撮影・後処理重視→RAW。手軽に使いたい→JPEG。迷ったら→RAW+JPEG同時保存が最も失敗が少ない選択です。
カメラで記録形式を設定できる
カメラのMENUから「撮影設定」または「画質・記録」の項目を探し、RAW/JPEG/RAW+JPEGから選択します。メーカーによって名称が異なるためマニュアルも確認しましょう。