CHAPTER 3
こだわりポイント100字で言語化する
LESSON 3-5 AIと自分の判断を区別して、発注者に伝わる言葉にする ⏱ 所要時間:約40分
GOAL
このレッスンのゴール
  • バナー・チラシ・フィード投稿の各種類1本ずつ(合計3本)、背景・選んだ理由・こだわりを100字で書き、テキストファイルに保存できる
  • 穴埋めテンプレートを使って、デザイナーの判断が伝わる文章を自力で組み立てられる
  • ChatGPT下書き → 自分の言葉に直す、のワークフローを身につけられる

なぜ言語化が必要なのか

発注者がポートフォリオを見るとき、作品の見た目だけでなく このデザイナーはちゃんと考えているか を見ています。制作プロセスへのこだわりを説明できるデザイナーは、そうでないデザイナーより信頼されます。

Before
言語化なし

「AIで作りました」だけでは、何を考えてデザインしたのかが伝わりません。他のAI利用者と差別化できず、評価がつきにくくなります。

After
言語化あり

30代女性に響くようにテラコッタ×クリームを選び、キャッチを上部に集中させてCTAと被らないよう配慮しました、と書ければ判断力と配慮が伝わります。

✓ Point !
創作的修正の記録にもなる

3-1〜3-3で実施した創作的修正(6項目チェックの①必須)の内容をここで記録します。修正内容と判断理由を書くことで、AI任せではなくデザイナーとして判断したという証拠にもなります。

こだわりポイント100字のテンプレート

以下の穴埋め形式で書くと、100字程度の言語化がスムーズに進みます。各スロットに自分の判断を入れていくだけで完成します。

[ターゲット]に向けて[課題・目的]を意識し、[デザイン判断]にしました。[加えた修正・工夫]にこだわることで、[どんな効果・印象]を狙っています。
スロット 埋め方の目安
ターゲット 依頼書のターゲット属性
課題・目的 依頼書の訴求内容
デザイン判断 配色や構図の選択
加えた修正・工夫 6項目チェック①の創作的修正
効果・印象 完成したデザインが狙う読後感

記入例(各種類1本ずつ)

バナー・チラシ・フィード投稿の各種類1本ずつの記入例です。テンプレートにどう当てはめるかの参考にしてください。

制作物 こだわりポイント100字 字数
バナー:Café Hizashi / SNSバナー(1:1) 30代女性に響くよう、クリーム×テラコッタの配色でキャッチを上部に集中させました。背景色をテラコッタに変更してCTAとの重複を避け、上品さと季節感を両立しています。 83字
チラシ:Beauty Salon Nayuta / A4チラシ 高級感と親しみやすさを両立するため、くすみピンク×ゴールドのトーンを維持しつつ、装飾的な花びらを1つ削除してすっきりさせました。キャンペーン情報が一目でわかる階層設計を意識しています。 96字
カルーセル:暮らし系アカウント / Instagram 5枚(テンプレート型) 1枚目の表紙は離脱を防ぐため、ベネフィットの短いタイトルと数字に絞りました。2〜4枚目は1つのテンプレートを使い回して世界観を統一し、習慣を1枚ずつ。5枚目で振り返りと保存・シェアの呼びかけを置く構成にしました。 100字

ChatGPTで下書きを作って自分の言葉に直す

自分で書くのが難しければ、ChatGPTに下書きを作ってもらってから自分の言葉に直す方法が効率的です。

CHATGPT PROMPT
以下の条件で、ポートフォリオ用の「こだわりポイント」を100字程度で書いてください。

・制作物:Café HizashiのInstagramバナー(1:1)
・ターゲット:30代女性・おしゃれ好き
・デザインで意識したこと:クリーム×テラコッタの配色でキャッチを上部に集中
・加えた工夫:背景色をテラコッタに変更、下部に余白を確保
・伝えたい印象:季節感と上品さの両立

デザイナーとしてどんな判断をしたか、という視点でプロフェッショナルな文体で書いてください。
! 注意
ChatGPTの出力はそのまま使わない

ChatGPTが書いた文章をそのままコピペすると、発注者に伝わるべき「自分がそう判断した」という事実が消えてしまいます。必ず自分の言葉に直してから保存してください。

自分の言葉に直すときのチェック:ChatGPTの下書きを読んで、①自分が本当にそう判断したか、②自分が普段使う言葉か、③依頼書の情報と矛盾しないか、の3点を確認します。1つでも違和感があれば、自分の言葉で書き換えてください。

書く対象(各種類1本ずつ)

3-1〜3-3で作った媒体のうち、各種類1本ずつ=合計3本のこだわりポイント100字を書きます。8点すべてを書く必要はありません。1本ずつ言語化できれば、別案件で書くときも応用が利きます。

種類 対象制作物の例 本数
バナー Café Hizashi のバナー2バリのどちらか1点を選ぶ(自信があるバリエーション) 1本
チラシ Beauty Salon Nayuta または Yoga Studio Sorane のA4チラシのいずれか1点 1本
カルーセル 暮らし系アカウント(3-2)または Yoga Studio Sorane(3-3)のカルーセル5枚1セット(5枚全体について1本) 1本

選び方のコツ:自分が一番こだわった作品、もしくはポートフォリオでアピールしたい作品を各種類から1点ずつ選ぶと、後の Chapter 4 で foriio にアップロードするときの説明文としてそのまま使えます。

コーチに提出して添削をもらう

3-1〜3-3で作った制作物と、ここで書いたこだわりポイント100字がそろったら、コーチに提出して添削をもらうのがおすすめです。自分では気づきにくいクセや改善点を、プロの視点で指摘してもらえます。フィードバックを受けてから仕上げ直すと、ポートフォリオの完成度が一段上がります。

提出するもの 内容
制作物 バナー・チラシ・カルーセルの完成データ(PNG/PDF)。各種類1点ずつでOK
こだわりポイント100字 各制作物について書いた100字の言語化(計3本)
提出前チェック 3-4の納品前チェック(逆画像検索・仕上げ前の最終チェック)を済ませてから提出する
✓ Point !
フィードバックは次の制作に活かす

添削で受けた指摘はメモして、次の制作で意識します。「なぜそう直すのか」をセットで理解すると、デザイナーとしての判断力が一段上がります。

SUMMARY
  1. 言語化があると、発注者にデザイナーの判断力と配慮が伝わる。他のAI利用者との差別化につながる
  2. テンプレート:ターゲット → 課題・目的 → デザイン判断 → 加えた工夫 → 効果・印象の5スロット穴埋め
  3. 6項目チェック①の創作的修正を、こだわりポイントの加えた工夫として記録する
  4. ChatGPTは下書き作成に使う。ただし必ず自分の言葉に直してから保存する
  5. バナー・チラシ・カルーセルの各種類1本ずつ計3本をテキストファイルに保存。Chapter 4のforiioアップロードで使う
  6. 制作物とこだわりポイントがそろったら、3-4の納品前チェックを済ませてコーチに提出し添削をもらうのがおすすめ
CHECK
理解度チェック
こだわりポイント100字テンプレートの5スロットを言える
ターゲット → 課題・目的 → デザイン判断 → 加えた修正・工夫 → 効果・印象。この順で穴埋めすると100字程度の文章がスムーズに書けます。
言語化が他のAI利用者との差別化になる理由を説明できる
AIで作ったというだけでは他のAI利用者と差別化できません。デザイナーとして何を判断し何を変えたかを言葉にできると、判断力と配慮が伝わり、信頼が積み上がります。
ChatGPTで下書きを作ったあと、自分の言葉に直すときの3チェックを言える
①自分が本当にそう判断したか/②自分が普段使う言葉か/③依頼書の情報と矛盾しないか。1つでも違和感があれば、自分の言葉で書き換えます。
こだわりポイントを書いたあとの保存方法と使い道を説明できる
テキストファイルやメモアプリにバナー・チラシ・カルーセルの各種類1本ずつ計3本を保存します。次のChapter 4でforiioにポートフォリオを公開する際、各作品の説明文としてそのまま貼り付けて使います。