就職活動に役立つ現状分析とは? 効果的な分析方法を解説
現状分析とは?
まず戦略を立てる上では現状の分析が欠かせません。
それぞれの分析の目的を紹介していきます。
自己分析
業界分析
企業分析
業界の中でその企業のポジションはどのあたりなのか、成長性はあるのか、企業風土はどうか、雇用条件は魅力的かなど多角的に分析していく必要があります。
現状分析で活用されるフレームワーク7選
3C
3C分析とは、マーケティング環境を分析するためのフレームワークの一つです。外部の環境、競合他社の環境、自分の状況を踏まえて自分の成功要因となるものは何かを探し出す際に使われます。3C分析とは以下の3つのCから成り立ちます。
- Customer:市場・顧客(転職活動に置き換えると、企業側)
- Competitor:競合(転職活動に置き換えると、ライバルの求職者)
- Company:自社(転職活動に置き換えると、自分)
例えば、自己分析で自分の成功要因を探す場合にはCustomerとして就職希望先の採用ニーズや市場環境、今後の成長戦略などを調べる必要があります。Competitorとしては他にその企業に応募してくる人の特徴やその人たちが面接をする際に何を伝えようとするか等があります。Companyとしては自分の強みやできること、志望動機などがあります。これらから差別化できるポイントを探し出していくことになります。
ついつい「自分の伝えたいこと」を言ってしまってないか?振り返ってみるのが大切です!
PEST
業界分析を行う際にもこれら4つの環境を分析することで、今後の業界の動向や成長性などを把握することができます。業界分析を行う際には有効な分析手法の1つと言えるでしょう。
自分の年収は環境によって決まると巷では言われたりもします。自分に合う環境なのか、業界としてこれから成長して、働く人たちに十分な給与を払える業界なのかをPEST分析のフレームワークで考えてみるのは有効です!
SWOT
SWOT分析とは、自社の外部環境と内部環境を4つの要素で要因分析をします。要因分析をすることで既存事業の改善点や伸ばすべきポイント、新規事業の将来的なリスクなどを見つけることができるフレームワークです。SWOT分析に用いられる4つの要素とは以下のようになります。
- Strength(強み)
- Weakness(弱み)
- Opportunity(機会)
- Threat(脅威)
業界分析や企業分析に使えるほか、自己分析にも活用できます。自分の弱み・強みを把握した上で、機会や脅威を把握することで、自分に適した企業への自己PR方法や弱点のリカバリ方法を確立させることができます。
MECE
転職活動で「前職でどのような課題にぶつかり、どのように解決しましたか?」などと聞かれるタイミングがあるかと思います。そのときにMECEを意識して構造化して話すだけで面接官からの評価がグッと上がります!
ロジックツリー
就職活動で面接に失敗した際や、自己分析に行き詰った時など、ボトルネックが何かを分析する際に使える手法になります。
5フォース分析
フォース分析の活用により、外部環境や収益性構造について分析することができ、転職を検討している業界や会社の将来性を自分なりに分析することができます。
現状分析を起点としたPDCAサイクル
PDCAサイクルを実践することで目標達成確率をあげることができます。
現状の把握
目標はSMARTに
現状の把握ができたら、目標設定を明確にしていきます。目標はできる限り具体的にしましょう。具体的にすることで、やるべきステップを明確化することができます。
SMARTとは以下5つから構成されます。
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Specific(具体的に): 誰が読んでもわかる、明確で具体的な表現や言葉で書き表す
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Measurable(測定可能な): 目標の達成度合いが計測できるように数値化して表現する
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Achievable(達成可能な): 非現実的なものではなく達成可能なものにする
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Related(経営目標に関連した): 転職活動に置き換えると、自分が行きたいと思っている業界かどうか、自分の将来の夢、歩みたいキャリアと関連しているか
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Time-bound(時間成約がある): 期間的な指定をしている
目標を分解してアクション可能な数字に落とす
達成までに必要なアクションに分解していくことが大切です。
どのような行動を積み上げると目標に到達できるのか?
逆算する習慣をつけましょう。
実行計画の策定
実行する前に、具体的なプランを立てるようにしましょう。 こちらが具体的なアクション例です。
- 業界研究のために本を一冊読みまとめる
- 自分が行きたい会社を定義づけする
- WEB業界の会社を100社リストアップする
- 見るべきポイントを整理し、応募したい会社を決める
- 職務経歴書の作り方のポイントを調べてまとめる
- 職務経歴書のたたきを作成する
- 職務経歴書に対してプロからのアドバイスをもらう
- ・・・
実行
それにより、実行がスムーズに行われているのか正しく振り返ることができます。
「工数を見積もり、期日を設定し、カレンダーに入れて確実に遂行する」これを徹底するだけで人と差をつけられます。
振り返り
目標達成に向けて順調に進んでいる場合も、いかにしてより早く確実に目標達成に近づくことができるかを検討しましょう。
目標に到達しなかった場合には、どこに課題があるのかを考えて、リカバリー施策を考え実行しましょう。
ここまでの一連のプロセスをPDCAサイクルと呼びます。PDCAサイクルは目標達成の基本のフレームワークになりますので、覚えておきましょう。
現状分析における注意点
現状把握を低く(高く)見積過ぎない
現状分析に時間を掛け過ぎない
まとめ
現状分析においては、素早くPDCAサイクルを回すことが重要になります。そのためには実行可能なプランをいち早く立案することがポイントです。