HTML・CSS
HTML/CSS入門編|7章:Webフォントを使おう
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目次

【7-1】Webフォントとは

  • インターネット上のサーバーにホスティングされているフォントファイルを呼び出してWebページに表示する技術のことを Webフォントと言います。
  • 通常、Webページの制作者がCSSの font-familyプロパティで指定したフォントは、同じフォントがユーザーのPCにインストールされていないと、別のフォントが代用されてしまいます。
    • そのため、デザインの統一性を損ねてしまう恐れがあります。
  • Webフォントの技術を使うと、ユーザーのPC環境に左右されずに、指定したフォントを確実に表示することができます。
  • Webページの読み込みと同時に、ネット上にあるフォントデータをダウンロードすることができるため、どのデバイスで見ても制作者が意図したフォントで表示することが可能になります。
Webフォントを利用するメリットとデメリット
  • メリット
    • ユーザー環境に依存せず、同じフォントを表示できる
    • フォントの種類が豊富でデザインの幅が広がる
    • 商用利用可能な無料フォントが多数ある
    • SEO・アクセシビリティに優れる
    • 特別なソフトが不要で簡単に導入できる
  • デメリット
    • フォントのファイルサイズによっては、表示速度が遅くなる可能性がある(特に日本語フォント)
    • 一部のサービスでは、無料プランに使用制限がある
Webフォントはデメリットを上回る多くのメリットがあるため、積極的に活用するのがおすすめです。
注意

日本語フォントの利用は、ページの表示速度に影響を与えやすいので注意が必要です。

  • 理由:
    日本語は、ひらがな・カタカナ・膨大な数の漢字を含むため、アルファベットのみのフォントに比べてファイルサイズが非常に大きくなります。
  • 対策:
    Google Fontsでフォントを選択する際、使用する太さ(font-weight)を本当に必要なものだけに絞り込みましょう。
    多くの太さを読み込むほど、ページの表示は遅くなります。
図解 Webフォントの仕組み
 (16173)

代表的なWebフォントサービス
Webフォントサービス名 特徴
Google Fonts 無料&商用利用OK
無料で使えるWebフォントの最大手
Adobe Fonts 高品質&有料
Adobe Creative Cloud (Adobe CC) の有料プランに加入していれば、追加料金なしでほぼ全てのフォントの利用が可能
FONTPLUS 無料プランあり(1サイトで3フォントまで利用可)
有料プランならモリサワフォントなども使用可能
TypeSquare モリサワが提供する高品質なWebフォントサービス
無料プランでは「モリサワの一部フォント」が利用可能
Font Awesome 最も有名なアイコンフォント
■ Google FontsのWebサイト
それでは、Webフォントを使ってみましょう。
演習素材について
本章では、「7章Webフォントを使おう」フォルダ内の演習データを使用します。
7章Webフォントを使おう」フォルダの中には、「start」と「fin」フォルダが入っています。
  • 「7章Webフォントを使おう」フォルダ
    • start:作業前のデータが入っています。
    • fin:完成データが入っています。
演習を行う際には、「start」フォルダ内のファイルを使用してください。
自分で書いたコードがうまく表示されないときは、「fin」フォルダ内の完成データとの違いを探してみると良いでしょう。

※「HTML/CSS入門編 はじめに - Webページのことを知ろう」の「【0-4】HTML/CSS 入門編 演習素材のダウンロード」節で、本教材の演習で使用するデータをまとめてダウンロードすることができます。

演習の準備

  1. start」フォルダ内のpasta-recipe.htmlと「css」フォルダ内のstyle.cssをエディターで開きます。
  2. ブラウザプレビューします。
  • このファイルの内容は、前章「HTML/CSS入門編 6章 よく使うセレクタを学ぼう」で作成したpasta-recipe.htmlと基本的には同じですが、見やすさを考慮し、一部のCSSを削除してあります。
  • 前章の学習で自分で作成したファイルをそのまま流用しても構いません。
    • その場合は必要に応じて不要なCSSを削除またはコメントアウトしてください。
■ 演習ファイルのブラウザプレビュー
 (16188)

【7-2】Google Fontsの使い方を知ろう

本章では、無料で商用利用も可能、日本語フォントも豊富に揃っているGoogle Fontsの使い方を解説します。

Google Fontsの設定手順

1. Google Fontsのサイト(https://fonts.google.com/)へアクセスします。
2. 使いたいフォントを検索して探します。左上のFiltersをクリックします。
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3. Languageメニューをクリックすると、言語一覧がプルダウンで表示されます。
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4. 今回は日本語フォントを使いますので、Japaneseを検索するか、言語一覧から選びます。
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5. 日本語フォントが一覧表示されます。今回は「Noto Sans Japanese」を使用しますので、赤枠内をクリックしてください。
 (16205)

6. Noto Sans Japaneseのページへ遷移します。右上のGet fontをクリックします。
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7. Get embed codeをクリックすると、埋め込みコードとCSSが表示されます。埋め込みコードはコピーしてheadタグ内へペーストします。CSSはfont-familyfont-weightが最低限必要です。こちらもコピー&ペーストで自分のCSSファイルへ追加します。
 (16209)

 (16210)

headタグにペーストした埋め込みコード
 (16212)

style.css
今回は、h1要素のfont-familyNoto Sans Japaneseに設定し、font-weight700に設定しますので、style.css内のh1セレクタに次のコードを追加します。

※font-weightで設定できる数値はフォントにより異なります。
h1 {
  /* 追加したコード */
  font-family: "Noto Sans JP", sans-serif;
  font-weight: 700;
  /* 従来のコード */
  color: #ffffff;
  font-size: 45px;
  text-align: center;
  letter-spacing: 0.1em;
  background-color: #ff0000;
}
CSSサンプルコード7-1
■ ブラウザプレビュー
 (16220)

【7-3】練習問題

問題

以下のp要素にGoogle FontsのRobotoを設定してみましょう。
font-weightの値は400とします。
<p class="copyright-text">Copyright &copy; pasta for everyone All Rights Reserved.</p>
HTML/CSS入門編 サンプルコード7-1
■ Roboto設定前
 (16227)

■ Roboto設定後
 (16230)

解答

■ 埋め込みコード(headタグ内へペーストする)
<link rel="preconnect" href="https://fonts.googleapis.com" />
<link rel="preconnect" href="https://fonts.gstatic.com" crossorigin />
<link
  href="https://fonts.googleapis.com/css2?family=Noto+Sans+JP:wght@100..900&family=Roboto:ital,wght@0,100..900;1,100..900&display=swap"
  rel="stylesheet"
/>
HTML/CSS入門編 サンプルコード7-2
■ CSS
.copyright-text {
  /* 追加したコード */
  font-family: "Roboto", sans-serif;
  font-weight: 400;
  /* 従来のコード */
  font-size: 14px;
  text-align: center;
}
HTML/CSS入門編 サンプルコード7-3
Google Fontsを追加するときの注意点
  • Google Fontsを後から追加する際、これまでに選択したフォントが新たに使用する埋め込みコード内に含まれていますので、前回ペーストした埋め込みコードと差し替えてください。
  • これまでに選択したフォントの管理は、右上のバッグアイコン(View selected families)をクリックした遷移先のページで行うことができます。
 (16241)

これで「HTML/CSS入門編 7章 Webフォントを使おう」の解説を終わります。
次の章に進みましょう。
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