教材3-EX③ 特定AIツール深掘り講座_image-FX
1章:ImageFX完全攻略:高品質な画像を生成する基礎技術
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目次

1章:ImageFX完全攻略:高品質な画像を生成する基礎技術

この章の目安学習時間: 1時間30分

この章で到達できるゴール

  • ImageFXのUIと基本操作を完全に理解する
  • 「エクスプレッシブチップス」を複数組み合わせて、意図した画風を的確に表現できる
  • 「Seed値」の役割を理解し、画像の再現やバリエーション展開ができる

【1-1】UI詳解と基本の画像生成フロー

目安学習時間: 20分

ImageFXの画面構成

まずはじめに、ImageFXの操作画面を見ていきましょう。
画面は主に4つのエリアに分かれています。
それぞれの名称と役割を理解することで、これからの操作がスムーズになります。
 (27442)

基本的な画像生成の手順

ImageFXでの画像生成は、とてもシンプルです。
基本的には以下の4つのステップで完了します。
基本的な画像生成の4ステップ
  1. プロンプト入力: 生成したい画像の内容をテキストで入力します。
  2. スタイルチップ選択: プロンプトを補強する画風やテイストのチップを選択します。
  3. 「生成」ボタンクリック: プロンプトとチップの準備ができたら、「生成」ボタンを押します。
  4. 生成結果の確認とダウンロード: 表示された画像を確認し、気に入ったものをダウンロードします。
この後のパートで、それぞれのステップをさらに深掘りしていきます。

【1-2】最重要機能:「エクスプレッシブチップス」の仕組みと実践

目安学習時間: 30分

エクスプレッシブチップスとは?

ImageFXの最も特徴的で強力な機能が「エクスプレッシブチップス」です。
エクスプレッシブチップス
  • プロンプトに特定の画風、テクニック、構図などを簡単に追加できるプリセットです。
  • 例えば、「Cinematic」チップを選ぶだけで、映画のワンシーンのような劇的な雰囲気の画像を生成しやすくなります。
  • 複雑で長いプロンプトを書かなくても、チップを選択するだけで高品質な画像が生成されやすくなるのが最大のメリットです。

効果的な組み合わせのコツ

スタイルチップは複数組み合わせることで、より独創的で質の高い画像を生成できます。
効果的な組み合わせの基本は、異なるカテゴリのチップを掛け合わせることです。
  • 例:「媒体」×「表現技法」×「構図」のように、役割の違うチップを組み合わせる。
    • 35mm film(媒体) + Cinematic(表現技法) + Golden hour(光) + Close-up(構図)
  • 注意点:
    • 闇雲に組み合わせすぎると、AIへの指示が競合してしまい、かえって意図しない結果になることがあります。
    • まずは 3〜5個程度 から試してみるのがおすすめです。

練習問題

問題
プロンプト「a knight in forest(森の中の騎士)」をベースに、以下の2つの異なる雰囲気の画像を、エクスプレッシブチップスの組み合わせのみを変えることによって生成してください。
  1. 神秘的でファンタジックな雰囲気
  2. リアルでドキュメンタリー調の雰囲気
解答
1.神秘的でファンタジックな雰囲気
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2.リアルでドキュメンタリー調の雰囲気
 (27462)

上記はあくまで一例です。
チップの組み合わせ次第で無数の表現が可能ですので、色々なパターンを試してみてください。

【1-3】一貫性と多様性:「Seed値」の活用

目安学習時間: 20分

Seed値とは?

Seed値(シード値)は、一見ランダムに見える画像生成に、再現性や一貫性をもたらすための重要な要素です。
設定エリアを開くと自分のシード値を確認できます。
Seed値
  • 生成される画像を決定するための「設計図」にあたる初期値(乱数シード)です。
  • 同じプロンプトと設定でも、Seed値が異なると全く違う画像が生成されます。
  • 逆に、Seed値を固定すると、プロンプトを少し変更しても構図やキャラクターの特徴といった全体の一貫性を保ちやすくなります。

具体的な活用法

Seed値を固定するテクニックは、特に以下のような場面で役立ちます。
  • キャラクターの一貫性: Seedを固定したまま、プロンプトの a man smilinga man crying に変更すると、 同じ人物が泣いている画像を生成しやすくなります。
  • デザインのA/Bテスト: Seedを固定したまま、プロンプトの a red cara blue car に変更し、 色違いの広告クリエイティブ案などを効率的に比較検討できます。

【1-4】章末課題 - 複合テクニックでのお題生成

目安学習時間: 20分

問題

この章で学んだテクニックを総動員して、以下の全ての要件を満たす画像を1枚生成してください。
  • プロンプト:「オフィスでノートPCを操作するビジネスパーソン」
  • エクスプレッシブチップス:3つ以上使用し、「写真」ではなく「イラスト」風にすること
  • その他:生成した画像のSeed値をコピーして、解答として提出すること

解答手順

制作手順
  1. プロンプトに「a business person working on a laptop in an office」と入力します。
  2. エクスプレッシブチップスで「Illustration」「Vector」「Flat design」など、イラスト風のチップを3つ以上選択します。(例:「Minimalist」「2D」なども有効です)
  3. 「生成」ボタンを押し、要件を満たす画像が生成されたか確認します。
  4. 設定からシード値をコピーして提出しましょう。
コーチに提出しよう!
  • 完成した課題は、コーチに提出してフィードバックをもらいましょう!
  • 思いもよらない新しいアイデアや、別の切り口のヒントがもらえることもあります。
【ポイント】
  • 生成した画像のプロンプト、追加したエクスプレッシブチップス、そしてSeed値を忘れずに説明しましょう。
  • あなたが意図した画像が生成できたか、もしそうでなければどこが課題だったかを具体的に説明しましょう。
  • コーチに、生成された画像の改善点や、より理想の画像を生成するためのプロンプトの調整方法について質問してみましょう。
これで「1章:ImageFX完全攻略:高品質な画像を生成する基礎技術」の解説を終わります。
次の章では、ここで生成した画像をプロのツールで加工していく方法を学びます。
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