INDEX
目次
4章:実践ワークフローと応用
この章の目安学習時間:1時間20分
この章で到達できるゴール:
- 学んだAI活用術を組み合わせ、一連のワークフローとしてデザインを制作できるようになる
- AI活用による自身の生産性向上効果を客観的に把握できる
- 学習したスキルを実務やポートフォリオ制作に応用するための具体的なヒントを得られる
【4-1】総合演習:課題の概要と準備
目安の学習時間:10分
演習課題の全体像
いよいよ最後の章です。この章では、これまでに学んだ全ての知識とスキルを総動員して、一つのプロジェクトを完成させます。
これまでの学習の集大成として、自信を持って取り組みましょう。
これまでの学習の集大成として、自信を持って取り組みましょう。
- 課題:以下の「要件定義書」に基づき、「新作オーガニックスキンケアのLP」の主要部分(合計3セクション)のデザインカンプを完成させる。
- 制作セクション:
- ファーストビュー
- 商品の特長
- お客様の声
- 制限時間:90分
この演習は、実際のクライアントワークを想定したものです。
以下の要件定義書をじっくり読み込み、誰に、何を、どのように伝えるべきかを考えながら制作を進めてください。
以下の要件定義書をじっくり読み込み、誰に、何を、どのように伝えるべきかを考えながら制作を進めてください。
項目 |
内容 |
---|---|
タイトル・概要 |
|
制作を通じて達成したい目的 |
|
ペルソナ情報(2章で作成した人物像) |
◾️ライフスタイル・価値観
|
キャッチコピー案 |
|
LPの構成要素(必須) |
|
デザインの方向性 |
|
使用する素材の要件 |
|
制作の準備とワークフローの確認
演習を始める前に、これまでの章で作成した成果物を準備しましょう。
Figmaファイル内に、2章で作成した「ペルソナ」や「ユーザーストーリー」、そして3章でRelumeで生成した「ワイヤーフレーム」を整理しておくとスムーズです。
制作は以下のワークフローで進めます。
Figmaファイル内に、2章で作成した「ペルソナ」や「ユーザーストーリー」、そして3章でRelumeで生成した「ワイヤーフレーム」を整理しておくとスムーズです。
制作は以下のワークフローで進めます。
- 要件定義の理解:上記の要件定義書を熟読し、ゴールとターゲットを再確認する。
- ワイヤーフレームの配置と調整:Relumeで生成したワイヤーフレームをベースに、3セクションの骨格を組む。
- ビジュアルデザイン:アイコン(Iconify)や画像(Magician)を配置し、LPの世界観を作る。
- コンテンツ流し込み:キャッチコピーや説明文をChatGPTに考えさせ、Content Reelでダミーデータを挿入する。
- 最終調整:レイアウトを整え、Starkでアクセシビリティを最終チェックする。
【4-2】総合演習:LPデザインの実践
目安の学習時間:60分
STEP1:Relumeで生成したワイヤーフレームの配置と調整
まずは3章でRelumeを使い生成したワイヤーフレームの中から、要件定義書に合致する「ファーストビュー」「商品の特長」「お客様の声」の3つのセクションをFigmaのキャンバスに配置します。
この段階で、セクションの順番を入れ替えたり、不要な要素を削除したりして、デザインの土台を整えましょう。
この段階で、セクションの順番を入れ替えたり、不要な要素を削除したりして、デザインの土台を整えましょう。
STEP2:ビジュアル要素の配置と生成
次に、ワイヤーフレームに肉付けをしていきます。
要件定義書にあるデザインの方向性や使用素材の要件を意識しながら、3章で作成・収集したアイコンや画像を配置しましょう。
もし、デザインのクオリティを上げるためにもっと素材が必要だと感じたら、Iconifyで追加のアイコンを探したり、ImageFXで新しいイメージ画像を生成したりするのも良い方法です。
要件定義書にあるデザインの方向性や使用素材の要件を意識しながら、3章で作成・収集したアイコンや画像を配置しましょう。
もし、デザインのクオリティを上げるためにもっと素材が必要だと感じたら、Iconifyで追加のアイコンを探したり、ImageFXで新しいイメージ画像を生成したりするのも良い方法です。
STEP3:リアルなコンテンツの流し込み
Content Reelを使い、デザインにリアルなテキストを流し込みます。
「お客様の声」セクションのレビューなどを挿入することで、デザインが一気に具体的になります。
「お客様の声」セクションのレビューなどを挿入することで、デザインが一気に具体的になります。
STEP4:最終調整とアクセシビリティチェック
最後に、全体のレイアウトや配色、文字サイズなどを微調整し、デザインカンプとしての完成度を高めます。
仕上げにStarkを使い、主要なテキストと背景色の組み合わせでコントラスト比が基準を満たしているか、最終確認を行いましょう。
仕上げにStarkを使い、主要なテキストと背景色の組み合わせでコントラスト比が基準を満たしているか、最終確認を行いましょう。
【4-3】総合演習:提出と振り返り
目安の学習時間:10分
成果物の提出
お疲れ様でした。これで総合演習は終了です。
完成したLPデザイン(3セクション分)は、本講座の卒業制作となります。
完成したLPデザイン(3セクション分)は、本講座の卒業制作となります。
完成したデザインをコーチに提出しよう
- 完成したLPデザインは、ポートフォリオの第一歩となる重要な作品です。
- ぜひFigmaのファイル共有リンクを使ってコーチに提出し、プロの視点から詳細なフィードバックをもらいましょう。
- 「要件定義書のどの部分を、デザインのどこに、どう反映させたのか」を言語化して伝えることで、デザインの意図を説明する力が飛躍的に向上します。
ワークシートで学習効果を振り返る
最後に、今回の総合演習を通じて、自身の生産性がどれだけ向上したかを振り返ってみましょう。
以下の項目を参考に、自身の言葉でまとめてみてください。この振り返りが、スキルの定着に繋がります。
以下の項目を参考に、自身の言葉でまとめてみてください。この振り返りが、スキルの定着に繋がります。
- 制作にかかった合計時間は?(例:75分)
- AIを使わなかった場合、どの工程が最も時間がかかったと思うか?(例:素材探し、お客様の声の作成)
- AIの活用で、特に時間短縮効果が大きかったと感じる工程は?(例:Relumeでのワイヤーフレーム一括生成)
- この講座で学んだ中で、最も便利だと感じたプラグインとその理由は?(例:Relume。情報設計からワイヤー作成まで一気通貫でできるから)
- 今後、AIをどのように自分のデザインワークフローに取り入れていきたいか?
【4-4】まとめと今後のステップ
目安の学習時間:10分
本教材で学んだことの総括
この教材では、Figmaというデザインツールの上で、様々な無料AIプラグインを連携させ、デザインプロセス全体を効率化する具体的なワークフローを学んできました。
情報設計からビジュアルデザインまで、AIはもはや特別なツールではなく、日々の業務を助けてくれる強力な「アシスタント」です。
ここで得たスキルは、今後のデザイン制作において大きな武器となるでしょう。
情報設計からビジュアルデザインまで、AIはもはや特別なツールではなく、日々の業務を助けてくれる強力な「アシスタント」です。
ここで得たスキルは、今後のデザイン制作において大きな武器となるでしょう。
Figma公式AI(有料)で開ける新たな扉
本教材では無料のツールに焦点を当ててきましたが、Figmaが公式に提供する有料のAI機能を使えば、さらに高度な効率化が可能です。
無料プラグインが「便利な道具」だとすれば、Figma公式AIは「優秀な同僚」のような存在です。
無料プラグインが「便利な道具」だとすれば、Figma公式AIは「優秀な同僚」のような存在です。
Figma公式AIでできること(一例)
-
デザインの自動生成と編集
- 簡単な指示から、オートレイアウトが適用済みのUIデザインを複数パターン、即座に生成できます。
- 既存のデザインシステムに沿った画面の追加や、デザイン全体のテキストのトーンを一括で変更することも可能です。
-
情報整理の高度化(FigJam AI)
- 会議の議事録を貼り付けるだけで、要点をまとめたマインドマップやユーザージャーニーマップを自動で生成します。
- 散らかったアイデア(付箋)を、AIがテーマごとに自動でグルーピングし、整理してくれます。
さらなるスキルアップのために
AIの世界は日進月歩です。
常に新しいツールやテクニックが登場するため、ここで立ち止まらず、継続的に学び続けることが重要です。
常に新しいツールやテクニックが登場するため、ここで立ち止まらず、継続的に学び続けることが重要です。
これで「実践ワークフローと応用」の解説を終わります。
お疲れ様でした!
お疲れ様でした!