INDEX
目次
4章:【動画編】VeoによるAI動画生成
この章の目安学習時間:50分
この章の到達できるゴール:
- Googleの動画生成AI「Veo」のモデルごとの違いと、その利用に必要な料金プランを理解できる。
- Geminiを使い、テキストプロンプトから高品質な動画クリップを生成できるようになる。
- 現環境のVeoで縦動画を生成する方法について理解する。
【4-1】Google AI Proプランと次世代の動画生成
目安の学習時間:20分
このセクションでは、Googleの最先端AI動画生成モデル「Veo」の概要と、その利用に必要な準備、そして生成方法について学びます。
はじめに:Geminiで動画を創る
この章では、Googleが開発した最先端のAIモデル「Veo」を、対話AIであるGeminiのインターフェースを通じて操作する方法を学びます。
普段使っているチャット画面に指示を出すだけで、高品質な動画が生成される。
そんな未来のクリエイティブ体験に触れていきましょう。
普段使っているチャット画面に指示を出すだけで、高品質な動画が生成される。
そんな未来のクリエイティブ体験に触れていきましょう。
料金体系と登録方法
Veoを利用するには、Googleの有料AIプランへの登録が必要です。多くの場合、新規ユーザー向けに無料トライアル期間が提供されています。
今回はこちらに登録しVeoを体験してみましょう!
今回はこちらに登録しVeoを体験してみましょう!
プラン名 |
料金 |
主なAI機能・特徴 |
トライアル・特典 |
---|---|---|---|
Free |
¥0 |
|
Googleアカウントに付帯 |
Google AI Pro |
¥2,900 / 月 |
|
1ヶ月間無料 |
Google AI Ultra |
¥36,400 / 月 |
Proの特典に加え、
|
3ヶ月間 割引価格 |
【Veoが利用できない方へ】代替ツールのご案内
Google AI Proの無料トライアルを既に利用済みなどの理由で、Veoの使用が難しい場合でもご安心ください。無理に有料プランに登録する必要はありません。
その場合は、Veoの代わりに、無料で利用できる以下のAI動画生成ツールでこの章の学習を体験しましょう。
- Runway: テキストや画像から動画を生成する、代表的なAIツールの一つ。無料クレジットの範囲内で利用できます。
- Pika: Runwayと並んで人気の動画生成AI。こちらも無料での利用が可能です。
今後の章で登場する章末課題などでも、ここで紹介した代替ツールで生成した動画素材を使用していただいて、全く問題ありません。
【重要】動画生成の利用制限と注意点
Veoの利用には、特に注意すべき重要な制限事項があります。
【4-2】Veoのモデルと性能を理解する
目安の学習時間:10分
Veoには複数のモデルが存在し、それぞれに特徴があります。
効果的なプロンプトを作成するために、その性能を理解しましょう。
効果的なプロンプトを作成するために、その性能を理解しましょう。
Veo3の主な特徴
- 高精細・最大8秒:
1080p以上の高解像度で、最大8秒の動画を生成できます。 - 音声付き動画の生成:
映像だけでなく、プロンプトの内容に合った効果音や環境音を含んだ「音付き」の動画を生成できる場合があります。 - 映像言語の理解:
「ドローンショット」「タイムラプス」といった、専門的な映像表現の指示を理解し、反映させることができます。
Veo 3 Fast と Veo 3 の違い
主に利用することになる2つのモデルには、以下のような違いがあります。
Veoモデルの違い
- Veo 3 Fast(Google AI Proで利用)
- 高品質を維持しつつ、生成速度を最適化したモデルです。素早く結果を得たい場合に適しています。本教材では、主にこちらのモデルを使用します。
- Veo 3(Google AI Ultraで利用)
- Googleの最も性能の高い最先端モデルです。より複雑で、より高品質な映像表現が可能ですが、生成に時間がかかる場合があります。
【4-3】実践!GeminiでVeo動画を生成する
目安の学習時間:10分
それでは、実際にGeminiを操作して、Veoで動画クリップを生成する流れを体験しましょう。
Geminiでの動画生成プロンプト
利用回数の制限があるため、一回のプロンプトでいかに具体的かつ詳細な指示を出せるかが、Veoを使いこなす上での最も重要なスキルです。
教材2で学んだプロンプトの4大要素(役割、指示、文脈、出力形式)を思い出し、可能な限りの情報を盛り込みましょう。
教材2で学んだプロンプトの4大要素(役割、指示、文脈、出力形式)を思い出し、可能な限りの情報を盛り込みましょう。
森の中を流れる小さな川の、穏やかな動画、朝日が木々の間から差し込み、 川面がキラキラと輝いている。 ドローンがゆっくりと川の上を移動していくようなカメラワーク。 4K、シネマティック、8秒間。」
プロンプト
【4-4】AI Studioで縦長動画を生成する
目安の学習時間:10分
Geminiで利用できるVeoは非常に高品質ですが、現在の仕様(2025年7月時点)では、8秒の横長(16:9)動画の生成に限定されています。
では、Instagramリールのような「縦長動画」が必要な場合はどうすれば良いのでしょうか。
その答えが、プロ向けのツール「Google AI Studio(https://aistudio.google.com/prompts/new_chat)」です。
では、Instagramリールのような「縦長動画」が必要な場合はどうすれば良いのでしょうか。
その答えが、プロ向けのツール「Google AI Studio(https://aistudio.google.com/prompts/new_chat)」です。
Gemini (Veo 3) と AI Studio (Veo 2) の違い
現在、同じVeoという名前でも、利用するインターフェースによって、使えるモデルのバージョンや機能が異なります。
ツール |
モデル |
主な利点 |
主な制限 / 違い |
---|---|---|---|
Gemini |
Veo 3 Fast |
・最新モデルで高品質 ・音声付きで生成される場合がある |
横長(16:9)しか生成できない |
AI Studio |
Veo 2 |
・アスペクト比を指定可能(9:16など) ・動画の長さを秒単位で指定可能 |
・旧モデルである ・音声は生成されない |
このように、縦長動画が必要な場合はAI Studioを使う、という使い分けを覚えておきましょう。
(今後のアップデート次第ではveo3でも縦型動画が生成できるようになる可能性があります)
(今後のアップデート次第ではveo3でも縦型動画が生成できるようになる可能性があります)
AI Studioでのアスペクト比変更手順
AI Studioでの操作は非常にシンプルです。
「Run settings」パネルでアスペクト比を選択するだけで、縦長動画を生成できます。
「Run settings」パネルでアスペクト比を選択するだけで、縦長動画を生成できます。
【4-5】4章 -章末課題- [心を落ち着かせるアクセント動画の生成]
問題
マインドフルネスアプリ「SereneMind」のプロモーション動画で、場面転換やイメージ映像として使用する、心を落ち着かせるような短い動画クリップをGemini(Veo)を使って1点生成してください。
(※利用回数制限を考慮し、課題は1点とします)
クリップのイメージ:中心から外側へ、柔らかな光のオーラがゆっくりと広がっていく、高品質で滑らかな映像
※ 生成した素材は5章で使用するため保存しておいてください。
(※利用回数制限を考慮し、課題は1点とします)
クリップのイメージ:中心から外側へ、柔らかな光のオーラがゆっくりと広がっていく、高品質で滑らかな映像
※ 生成した素材は5章で使用するため保存しておいてください。
解答手順
解答例
中心からゆっくりと外側へ広がる、淡い青と紫のグラデーションの、柔らかな光のオーラ。 ミニマルで、非常に滑らかな美しいアニメーション。背景は真っ白。 4K、シネマティック、長さは8秒。
プロンプト
これで「4章:【動画編】VeoによるAI動画生成」の解説を終わります。
次の章に進みましょう。
次の章に進みましょう。