クリエイターが知るべきKPI——「いいね数」より大切な指標
Course B — Chapter 1 / Lesson 1
クリエイターが知るべきKPI
——「いいね数」より大切な指標
⏱ 30分 📖 知識 🎯 SNS・デザイン・動画
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「いいねが100もついた!」——でも、問い合わせは0件だったとしたら?
成果を出すクリエイターは「見た目の数字」ではなく「ビジネスにつながる数字」を追います。このレッスンでは、職種別のKPIと、クライアントへの報告・提案で使えるKPIツリーの考え方を学びます。
「虚栄の指標」と「実益指標」の違い

数字を追う前に、その数字が「ビジネスの成果に直結するか」を判断する必要があります。

虚栄の指標(Vanity Metrics)
自己満足で終わりやすい
見た目はよいが、ビジネス成果との相関が弱い指標。増えても「なぜ増えたか」「次どう動くか」につながらない。
  • いいね数・フォロワー数
  • 総インプレッション数
  • 再生回数(単体)
  • ページビュー数(単体)
実益指標(Actionable Metrics)
改善と成果につながる
ビジネス目標と連動し、数字の変化から「何をすべきか」が見える指標。クライアントへの提案にも使える。
  • 保存率・プロフィール遷移率
  • エンゲージメント率(%)
  • 視聴維持率(%)
  • CV率・直帰率・問い合わせ数
なぜ虚栄の指標を追ってしまうか
フォロワー数・いいね数は「増えた!」という達成感があります。でもクライアントが本当に欲しいのは「予約が増えた・売上が上がった・認知が広がった」という結果。クリエイターがビジネス指標で語れると、一段上の存在として評価されます。
職種別——押さえておきたいKPI一覧

自分の職種で使われる指標を理解しましょう。タブで切り替えられます。

📱 SNS運用者
🎨 デザイナー
🎬 動画編集者
エンゲージメント率
(いいね+コメント+保存)÷ リーチ数 × 100
目安: 3〜5%以上が高エンゲージメント
投稿の「刺さり度」を表す最重要指標。いいね数単体より信頼性が高い。
保存率
保存数 ÷ リーチ数 × 100
目安: 1〜3%以上で「有益コンテンツ」と判断されやすい
「後で見返したい」=価値の証明。アルゴリズムへの好影響大。
プロフィール遷移率
プロフィールへのタップ数 ÷ リーチ数 × 100
目安: 2〜4%以上
「もっと知りたい」=フォロー・購入への第一歩。認知→興味の橋渡し。
ストーリーズ完視聴率
最後のスライドまで見た人数 ÷ 最初のスライドの視聴数 × 100
目安: 70〜80%以上
CTAを置くのは最後。完視聴率が低いとCTAが届かない。
CVR(コンバージョン率)
コンバージョン数 ÷ セッション数 × 100
目安: LP全体で1〜3%(業界差大)
LPの最終成果指標。デザイン・コピー・動線の総合力が出る。
直帰率
1ページだけ見て離脱した人数 ÷ 総セッション数 × 100
LP: 60〜80%は普通。50%以下は優秀。
ファーストビューの問題を検出。高すぎる場合はメッセージ or デザインを見直す。
スクロール深度
ページの何%まで読んだか(Clarityなどで計測)
CTA上部まで75%以上到達が理想
「読まれていない箇所」を特定し、情報設計を改善できる。
CTAクリック率
CTAボタンクリック数 ÷ ページビュー数 × 100
目安: 2〜5%
ボタンの文言・色・配置が適切かを測る。
視聴維持率
平均視聴時間 ÷ 動画の長さ × 100
YouTube: 40〜50%以上が優秀。TikTok/Reels: 60%以上
アルゴリズムが最も重視する指標。維持率が高いほど拡散されやすい。
クリック率(CTR)
クリック数 ÷ インプレッション数 × 100
YouTube: 2〜10%。4%以上で良好
サムネイル+タイトルの魅力度を測る。ここが低いと再生数が伸びない。
チャンネル登録転換率
登録数 ÷ 視聴回数 × 100
0.5〜1%以上
「また見たい」という信頼度を表す。ファン化への最重要指標。
エンゲージメント率(YouTube)
(いいね+コメント+チャンネル登録)÷ 再生回数 × 100
1〜3%以上
視聴者との関係性の深さ。再生数の割にエンゲージが高いと強いコミュニティ。
KPIツリーの読み方——「なぜこの数字を追うか」を構造化する

KPIツリーとは、最終ゴール(最上位KPI)から中間指標・先行指標まで、因果関係で整理した構造図です。クライアントへの提案やレポートで使うと「この数字が上がると売上が上がる」という説得力が生まれます。

🎯 最終ゴール: 体験レッスン申し込み数 月10件
↓ 分解する
Instagram
経由の遷移
Google検索
経由の遷移
LP上の
CV率
↓ さらに分解する
リーチ数
プロフ遷移率
保存率
検索順位
CTR
直帰率
スクロール深度
CTAクリック率
フォームCV率

「申し込みが少ない」という問題は、Instagram・Google・LPのどこに原因があるかをKPIツリーで分解することで特定できます。

このレッスンのまとめ
「いいね数」は虚栄の指標。
ビジネス成果と連動する実益指標を追う。
職種別KPI: SNS(保存率・エンゲ率) / デザイン(CVR・直帰率) / 動画(視聴維持率・CTR)
KPIツリーで「なぜこの数字が重要か」を構造化して語れるようになる。

次のレッスンでは数字の「読み方」——データから次のアクションを導くスキルを学びます。
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