試行錯誤の心得
学習の心得
試行錯誤の心得
LESSON エラーの原因を特定して解消する2ステップ ⏱ 所要時間:約15分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • ✓
    エラーの原因を網羅的に洗い出し、1つずつ確認して解消できる
  • ✓
    専門用語がわからないときも、7つの手順で調べて試せる

0. はじめに

ここでいう試行錯誤とは、エラーが出たときに原因を特定し、いろいろ試しながらコードなどを修正して、エラーが出ないようにすることです。

WEBスキルの学習は、いつまで経ってもエラーやわからないこととの付き合いが続きます。そのため、WEBスキルを身につけるには、自分で試行錯誤して疑問を解決する力が欠かせません。

自分で試行錯誤する時間に比例して、本質的なWEBスキルが身につきます。

専門用語を知らなくても進められます

検索の心得、試行錯誤の心得、質問の心得の3つの教材には、共通して大切にしている考え方があります。学習を始めたばかりの時期は知らない言葉が多く、正しい用語がわからないと調べられない、質問できないと感じやすいものです。ここでは、その心配を最初に整理しておきます。

  • 専門用語を知らなくても、検索や質問はできる
  • 最初は自分が知っている言葉で説明すればよい
  • やりたいことや困っている状況を具体的にすると、調べやすくなる
  • 解説を読んで知らない言葉が出てきたら、用語解説アプリなどで確認する
  • 専門用語を知ったら、その言葉を使ってさらに詳しく検索できる
  • 自分で説明しきれない場合は、AIやコーチの力を借りてよい

最初から正しい用語を知っている必要がないのは、検索結果や解説を読む中で用語に出会えるからです。出会った用語を次の検索や質問に使えば、調べる精度は自然に上がります。まずは自分の言葉で動き出しましょう。

3つの教材の役割

3つの教材は、情報を探す、試す、相談するという一連の流れに対応しています。

教材 役割
検索の心得 自分の言葉から検索キーワードを作り、必要な情報を見つける方法
試行錯誤の心得この教材 見つけた情報をもとに、原因を考えながら一つずつ試す方法
質問の心得 専門用語がわからなくても、状況や困りごとを伝えて相談する方法

この流れを意識すると、調べて、試して、それでも解決しないときに相談するという動き方が身につきます。表の中で色が付いているのが、いま読んでいる教材です。この流れのどこにあたるのかを意識しながら読み進めましょう。

専門用語を覚えてから行動するのではなく、まずは自分の言葉で行動し、その過程で必要な知識を身につけましょう。調べながら進めるうちに、専門用語は自然に増えます。

1. 試行錯誤の2ステップ

試行錯誤は、原因を特定するステップと、可能性を1つずつ潰して確認するステップの2つで進めます。

1
エラーの原因を特定する
原因の可能性を網羅的に考える
›
2
可能性を1つずつ潰す
エラーが起きなくなるか確認する
原因を考えてから、確認を1つずつ重ねます。

1. エラーの原因を特定する

エラーの原因を特定しないと解決のしようがないため、まずは原因の特定から始めます。

全体を通じてやってほしいこと

原因の可能性を、網羅的に考える。原因が1つだけに絞られることはあまりありません。原因の可能性を、できるだけ網羅的に多く想定しましょう。最初から1つに決めつけると、実際の原因が別のところにあるときに、同じ場所を何度も確認することになるためです。

コーディングの際にやってほしいこと

✓
エラーの原因特定に役立つ3つの方法
ターミナルなどに出るエラー文をしっかり読み、コピー&ペーストして検索する
エラーメッセージは英語で複雑に見えるため、初心者の方は読むのを避けがちです。実際には、解決のヒントが含まれていることがたくさんあります。
コードの変更をいろいろ試して実行し、どんな場合にエラーが出るかのパターンを把握する
エラーが起きるパターンがわかると、何が原因なのかが見えてきます。
console.logやprintで値を出力するコードを埋め込み、エラー箇所を絞り込む
学習前の方にはわかりにくい方法ですが、学習を進めるうちに重要性がわかります。値を出力することでエラー箇所を絞り込めるケースはたくさんあります。

2. エラー原因となる可能性を1つずつ潰して、エラーが起きなくなるか確認する

非常に地道な作業ですが、この確認を積み重ねることが解決への近道です。1つずつ確認すれば、どの対処が効いたのかがはっきりして、次に同じエラーが出たときにも活かせます。

原因特定までのステップ

1
原因の可能性を網羅的に想定する

最初は難しいので、コーチと一緒に考えてみましょう。

2
可能性が高そうなものから順に、インターネットで検索する

可能性が高いものから確認すると、解決までの時間を短くできます。

3
Google検索の内容を実行し、エラーが解消するかを1つずつ調べる

1つ試すたびに、エラーが解消したかどうかを確認します。

手を動かしながら、解決できたという成功体験を積むことがとても重要です。積極的に手を動かしましょう。

Q
確認クイズ
エラーが出たとき、原因を特定するために最初にやることとして、適切なものはどれでしょうか。
✓
正解です!
原因は1つに絞られないことが多いため、可能性を広く想定し、可能性が高いものから1つずつ確認します。
✕
惜しい!
エラーメッセージには解決のヒントが含まれていることが多く、コピーして検索するだけでも手がかりになります。原因は1つに決めつけず、広く想定しましょう。

2. 専門用語がわからないときの進め方

操作方法がわからないとき、専門用語を理解してからでないと解決できないと思い込みがちですが、そのようなことはありません。専門用語がわからない場合は、次の手順で進めましょう。

この手順は、先ほどの試行錯誤の2ステップを、専門用語に自信がない状態でも使えるように並べたものです。手順1から3は、やりたいことと状況を言葉にして、検索で手がかりを集める段階で、原因の可能性を洗い出すステップにあたります。手順4から7は、見つけた解決策を1つずつ試し、うまくいかなければ見直す段階で、可能性を1つずつ潰して確認するステップにあたります。

検索で見つけた解決策をどう試し、原因をどう絞り込むかは、前のセクションで学んだ内容をそのまま使えます。専門用語がわからなくても、進め方は変わりません。

1
やりたいことを自分の言葉で書く

例:画像を丸くしたい

2
現在の状況を書く

例:画像は配置できたが、四角いまま

3
自分の言葉で検索する

例:Figma 写真 丸くしたい

4
検索結果から、似た操作や画面を探す

自分の画面や状況に近い説明を探します。

5
説明に知らない用語が出てきたら、用語解説アプリで調べる

その場で調べて、意味を確認します。

6
解説を参考に、1つずつ操作を試す

一度に多くを変えず、1つ試すたびに結果を確認します。

7
解決しなければ、検索ワードや確認する内容を変える

ワードを変えたり、確認する箇所を変えたりして、もう一度試します。

✓ Point !
用語がわからなくても、立ち止まらない

専門用語がわからないからといって、立ち止まらないようにしましょう。自分の言葉で書き出すところから始めれば、調べる手がかりは必ず作れます。

Q
確認クイズ
解説を読んでいると、意味のわからない用語が出てきました。次の動きとして、適切なものはどれでしょうか。
✓
正解です!
知らない用語は、その場で調べれば大丈夫です。意味を確認したら、解説を参考に1つずつ操作を試します。
✕
惜しい!
用語を理解してからでないと解決できない、ということはありません。調べながら進めて、解決しなければ検索ワードや確認する内容を変えましょう。
SUMMARY
  1. 試行錯誤は、原因の特定と、可能性を1つずつ潰す確認の2ステップで進める
  2. 原因は1つに決めつけず、網羅的に想定する
  3. エラー文の読み込み、パターンの把握、値の出力で、エラー箇所を絞り込む
  4. 最初は難しいので、コーチと一緒に原因の可能性を考えてよい
  5. 専門用語がわからなくても、7つの手順で調べて試せる
チェック
理解度チェック
試行錯誤の2ステップを説明できる
エラーの原因を特定し、原因となる可能性を1つずつ潰して、エラーが起きなくなるかを確認するという2ステップです。
原因を1つに決めつけず、網羅的に考える理由を説明できる
原因が1つだけに絞られることはあまりなく、決めつけると実際の原因を見落としやすくなるためです。
エラーメッセージを読み、検索に使える
エラー文には解決のヒントが含まれていることが多く、コピー&ペーストして検索するだけでも手がかりが得られます。
専門用語がわからないときの7つの手順を説明できる
やりたいことと現在の状況を自分の言葉で書き、検索して似た画面を探し、知らない用語を調べ、1つずつ試し、解決しなければワードや内容を変えます。