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Adobe Photoshop|22章 フォルダ管理
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22章 フォルダ管理

フォルダ管理は、制作を行う時に非常に重要です。
本講座のPhotoshopだけに関わらず、IllustratorやHTMLを使用したコーディングなどでも同様のことが言えます。

フォルダに制作物を整理して格納することで、自身の作業効率が向上するだけでなく、チームメンバーやクライアントとの共同作業も円滑に進めることができます。
逆に、フォルダ管理ができないと自身の制作物や利用する素材の所在がわからなくなり、納品が円滑に進まなくなるリスクがあります。

【22-1】フォルダ管理のメリット

フォルダ管理のメリット
  • 完成後に修正依頼があった際、再編集に取り掛かりやすくなる。
  • 制作物をクライアントへ納品する際に、相手が確認しやすく、扱いやすいファイルを渡せるようになる。
自分の作業の効率化や、自分以外の人にデータが渡ることを考えて制作を行うことが重要です。
フォルダの整理を学び、意識的に管理することができる状態を目指しましょう!

【22-2】Photoshopのフォルダの整理

Photoshopのフォルダの整理の持つ2つの意味合い
  1. PSDのファイルを作成するためのデータを格納するフォルダの管理
  2. Photoshopのレイヤーの画像や文字、背景などのフォルダの管理。
以下のデータをもとに解説していきます。
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PSDのファイルを格納するフォルダの管理

  • Photoshopで制作物を作成するときは、必ずファインダー(Windowsの方はエクスプローラー)でフォルダを作成しましょう。
  • 制作に使用した画像は同じフォルダの中で管理しておくと修正などが発生した場合にも対応がしやすくなります。
  • 本講座では、1つのPSDファイルの中に多くの画像を取り込むような作業がありませんでしたが、LPやWebサイト、チラシなど複数の画像を扱うデザインを行う場合は、プロジェクトフォルダ内でさらに素材用のフォルダを作成して管理すると、検索性が高まります。
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画像の配置方法とリンク切れ

Photoshopに外部の画像を配置する際、「リンク配置」を選ぶとPSDファイルの容量を軽く保てますが、元画像の場所や名前を変えるとリンク情報が失われ、画像が正しく表示されなくなる「リンク切れ」が発生します。
このリンク切れは、作業を始める前にプロジェクトフォルダと素材フォルダをきちんと用意し、素材画像をそこに格納してから作業を開始するというルールを守ることで、未然に防ぐことができます。

納品時に便利なパッケージ機能

制作データを納品する際は、Photoshopの「パッケージ機能」が役立ちます。
これは、現在開いているPSDファイルと、それに使用されているリンク画像、フォント情報などを1つのフォルダに自動で収集してくれる機能です。
これにより、相手にデータを渡す際のリンク切れやフォント不足といったトラブルを防ぐことができます。
操作手順:パッケージ機能の使い方
  1. パッケージ化したいPSDファイルを開いた状態で、上部メニューの「ファイル」から「パッケージ」を選択します。
  2. 保存場所を指定する画面が表示されたら、任意の場所を選択して「選択」ボタンをクリックします。(このとき作成されるフォルダ名は自動で付きますが、変更も可能です)
  3. 指定した場所に、PSDファイル・リンク画像・フォント情報などが1つにまとめられたフォルダが自動で作成されます。

Photoshopのレイヤーの画像や文字をフォルダで管理

  • 次は、Photoshopのレイヤーパネルでのフォルダ管理についてです。
  • アートボード(もしくはカンバス)に配置された画像や背景、文字をレイヤーパネル内でフォルダ分けをします。
  • これにより、画像の書き出しがしやすくなる、修正箇所をすぐに見つけられる、画像の追加に素早く対応できるなど、作業効率が大幅に向上します。
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日頃からフォルダ分けを行うことを意識しましょう!
  • フォルダ分けを行わず作業を進めた場合、どれが何なのか確認することに時間を要してしまう結果になることがあります。
  • フォルダ分けを行うこと自体は時間がかかる作業ではないので、日頃からフォルダ分けをしていくことを意識しましょう。
フォルダの命名規則について
  • フォルダ名の決め方についてですが、明確なルールはありませんが、ひと目で何を示しているかがわかるように意識しましょう。
  • プロジェクト、扱う案件に関しては、明確にルールが決められている場合があるので一概に言えない部分はありますが、フォルダ整理を行うことを日頃から習慣化しておくことも大切です。

【22-3】演習:21章で作成したバナーをコーチへ納品

21章で作成したバナーをコーチへ納品すると想定して添削依頼をしましょう!
  • 上記講座を参考にして、フォルダ分けをしっかりと行いましょう。
  • フォルダの名前は、指定がある場合はそちらに沿って設定してください。

フォルダ分け、命名を行う

1. PSDのファイルを格納するフォルダ

  • 文字化けを防ぐため、基本的には、フォルダやファイルの名前は半角の英数を使用しましょう。
    • フォルダの名前:photoshop_part22
    • バナーのPSDデータのファイル名:banner.psd
  • 使用した画像素材はassetsという名前のフォルダを作成しその中にJPGファイルを格納
    • JPGファイルの名前は、ダウンロード時に設定された名前のままで構いません。

2. レイヤーのフォルダ

  • レイヤーは、パーツごとにフォルダ分けを行いましょう。
  • 命名の指定は特になく、日本語でも大丈夫です。

アセットの書き出しを行う

クライアントによってはAdobeのツールを使用しない担当者の方もいらっしゃるので書き出しを行ったバナー画像も格納しておきましょう。

書き出すファイル名:banner.jpg
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完成したら、フォルダを圧縮して提出

photoshop_part22のフォルダを圧縮して、こちらのサイト(ギガファイル便)で納品データをアップロードして共有リンクをコーチへ報告しましょう。

コーチにフォルダを提出

  • 上記の例文をそのままコピーするのではなく、参考にしながらご自身で考えた文章を作成しましょう。
  • 必ず本文には、ギガファイル便のダウンロード期限を記載し期限内のダウンロードを促進してください。
  • この演習の目的は、フォルダー管理のアウトプットですが、せっかくなのでバナーデザインの添削もぜひ依頼してみてくださいね!
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【22-4】まとめ

  • 皆さんのゴールの1つには現場で制作業務を行うことや、フリーランスとして仕事を得ることがあると思います。
  • デザインスキルなどの制作スキルを上達させることはもちろん重要ですが、制作したデータを納品する先の人や一緒に仕事をするのことを考えたデータ管理も求められます。ぜひ実践してみてくださいね!
これで「22章 フォルダ管理」の解説を終わります。
お疲れ様でした!
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