WEBマーケティング
Google Analytics -実践編 -
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目次

0. はじめに

Google Analyticsを学習する際、実際のデータがないと実践的な学習が難しいものです。

デモアカウントを追加することで、実際のWebデータをもとにGoogle Analyticsでの分析手法を学習することができます。

まずGoogle Analyticsにデモアカウントを追加しましょう。

こちらのURLから追加してください ↓↓
デモアカウントの追加 >「Google アナリティクス4プロパティ:Google Merchandise Store(ウェブデータ)」を追加しましょう。
Google Merchandise Storeの実際のWEBサイトはこちら ↓↓
このページでは頻繁に必要となる分析タスクに絞って、Q&A方式で解説しています。

まずはQを見て実際にGoogle Analyticsのデモアカウント活用して、どうやってその分析ができるかトライしてみてください。

「Answerボタン」を押すと解答を見ることができます。
TIPS

GoogleAnalyticsの使い方はGoogle上に必ず答えがあります。

今後様々な分析に対応できるようにするにはやはり「検索スキル」が必要不可欠です。

検索スキルを向上させるためにも、すぐに「Answer」を見る前にGoogleで検索して解決方法を自分で考えてみましょう。

プロフェッショナルも全てのGoogle Analytics機能を暗記しているわけではなく、必要に応じて検索を活用しながら効果的に利用しています。

Q1. リアルタイムのユーザー数は何人でしょうか?

必要になるシーン例:
大規模な集客施策を実施した際に、リアルタイムでユーザー数の増加を確認する必要があります。
Answer
「レポート」>「リアルタイム」ページから確認できます。過去30分間の合計ユーザー数、そして過去30分間の1分刻みでのユーザー数が確認できます。

Q2. リアルタイムのユーザーの参照元で一番多いのはどこでしょうか?

必要になるシーン例:

合計ユーザー数だけでは十分な分析とならないことが多く、集客チャネル別にセグメント化して分析することが重要です。

「本日300ユーザーが訪問した」という情報だけでは、具体的な改善アクションにつながりません。

参照元で確認することで「100ユーザーがGoogle検索、50がダイレクト、150がSNS経由」とわかればより詳細度の高い良い分析になります。

「SNS経由の流入は目標200ユーザーに対して実績150ユーザーで50ユーザー不足」という分析ができれば、SNS経由の集客強化という具体的アクションにつながります。

Answer

「レポート」>「リアルタイム」の「ユーザー(最初のユーザーの参照元)」セクションで確認できます。サンプルケースでは「(direct)」が18で最も多いと表示されています。

「参照元」と「メディア」の違いを正確に理解することが重要です。

Google Analyticsでは以下のように定義されています。これらの違いを理解しておくことが重要です。今回の写真の場合は、(direct)が多くなっておりますが、(direct)は直接URLにアクセスした場合を示します。ブラウザのアドレスバーに直接URLを入力した場合や、ブックマークなどから入力した場合が該当します。これらの参照元とメディアの定義はGoogle Analyticsによって規定されており、詳細は公式ヘルプページで確認することができます。

参照元とはトラフィックの流入元、たとえば検索エンジン(googleなど)やドメイン(example.com)を指します。

メディアとは、参照元の一般的な分類、たとえばオーガニック検索(organic)、クリック単価による有料検索(cpc)、ウェブサイトからの紹介(referral)などです。

Q3. 過去30日間のユーザーはどの集客チャネルから多く流入しているでしょうか?

必要になるシーン例:
1ヶ月間を振り返ってユーザーがどの集客経路からどれくらいきたのか、そしてどの集客チャネルを強化すべきなのかなどを分析する際に必要となります。
Answer

「レポート」>「ライフサイクル」>「集客」>「ユーザー獲得」を選択して表示します。右上の期間指定から「過去30日間」を選択してください。

ユーザーのチャネルを確認すると、デモサイトでは「Direct」>「Organic Search」>「Display」>「Paid Search」>「Paid Shopping」の順に流入量が多いことがわかります。

この分析は、複数の集客経路がある場合に、どの集客手法が効果的かを正確に把握するために使用します。

この分析は頻繁に利用される重要な指標です。Googleからの通常検索からの流入、ディスプレイ広告経由の流入、Googleリスティング広告経由の流入などそれぞれから何ユーザーが流入しているのか知りたい場合に便利です。

Q4. エンゲージメント率(or 直帰率)を把握してユーザーの期待とページ内容に乖離がないか知るにはどうすべきでしょうか?

前提知識 - エンゲージメントとは

ユーザーエンゲージメント:サイトまたはアプリがユーザーのデバイスのフォアグラウンドとして動作している時間の合計(秒)

エンゲージのあったセッションの定義:10秒を超えて継続した、1件以上のコンバージョンイベントの発生、ページビューが2回以上発生

平均エンゲージメント時間:サイトまたはアプリでのエンゲージメントセッションの長さの平均

エンゲージメントのあったセッション数(1ユーザーあたり):エンゲージメント率:エンゲージメントのあったセッション数をセッション数で割った値

前提知識 - 直帰率とは

「1ページのみのセッション数をすべてのセッション数で割った値のこと」を指します。

つまり、直帰率が高いということは多くのユーザーが1ページだけみて離脱していることを指します。

直帰率が高いページは改善余地が高いということです。

エンゲージメントと直帰率とは

GA4になってからGoogleは直帰率ではなくエンゲージメント率を重視するようになっています。

エンゲージメント率の方がより正確にユーザーがそのページに興味を持っているかの指標になりますので、エンゲージメント率を見ていくことは今後極めて重要になります。

ざっくりと1直帰率=エンゲージメント率と考えることもできます。

必要になるシーン例:
ユーザーのエンゲージメント率を調べることでどのページが離脱率が高くボトルネックになっているか確認することができます。
Answer

「レポート」>「エンゲージメント」>「概要」から確認できます。

「エンゲージメントのあったセッション数(1ユーザーあたり)」という指標を確認します。サンプルデータでは0.86となっており、エンゲージメント率は86%であることを示しています。

Q5. 過去30日間で Shopping Cartページに辿り着いたユーザー数は何人かを把握し、カート追加率を計算するには?

前提知識:

カート追加率は、サイト訪問者のうちカートに商品を追加したユーザーの割合を指します。

この指標はECサイトにおいて極めて重要な成果指標です。

カート追加率は「カート追加ページのユーザー数÷総ユーザー数」で計算できます。

必要になるシーン例:

EC売上は「総ユーザー数×カート追加率×カート購入率×平均購入単価」という式で表すことができます。

カート追加率の向上は重要なKPIとなることが多く、定期的な確認と最適化が必要です。

Answer

「レポート」>「エンゲージメント」>「ページとスクリーン」を選択します。

分析期間は「過去30日間」に設定してください。

「HOME」行でトップページへの訪問ユーザー数、「Shopping Cart」行でカート追加ページへの訪問ユーザー数を確認できます。

「Shopping Cart」ページのユーザー数÷「HOME」ページのユーザー数を計算することで、カート追加率を算出できます。

Q6. 過去30日間でどの国のユーザー数が多いのか、トップ3の国を知りたい

必要になるシーン例:

どの国や地域からのユーザーが多いのかを知ることはユーザー理解を深める上で重要です。

国や地域によって求められる商品やデザイン要素が異なるため、この情報は戦略策定において重要です。

Answer

「レポート」>「ユーザー属性」>「ユーザー属性サマリー」の左上にある「ユーザー(国)」セクションから確認できます。ユーザー数は多い順に表示されており、

サンプルデータでは「United States」「China」「India」の順にユーザー数が多いことがわかります。

Q7. 過去30日間でどのOS(オペレーティングシステム)のユーザーが多いのか把握しておきたい

前提知識:OS

OS(オペレーティングシステム)とは、パソコンやスマートフォンの動作基盤となる基本ソフトウェアです。

主なOSには「Android」「iOS」「Windows」「macOS」などがあります。

必要になるシーン例:

ユーザー特性を理解するために、どのOSからのアクセスが多いかという基本情報は重要な分析指標です。

ユーザーが使用しているOSによってサイトの表示スピードが異なったりデザインの見え方が微妙にずれることがあります。

全てのOSのデバイスでテストして問題がないか確認することがあります。

Answer

レポート > ユーザー > テクノロジー > ユーザーの環境の概要を選択してください

右から2番目の「ユーザー オペレーティングシステム」をご覧ください。

Android, Windows, Macintosh, IOS, Chrome OSなどが表示されておりますが、こちらがOSになります。ここで確認可能です。

Q8. 1ユーザーあたりのページビュー回数(回遊率)を知りたい

前提知識:

回遊率とは1ユーザーあたり(1回の訪問あたり)のPV数のことを示します。

回遊率は「ページビュー数÷セッション数」で算出します。

必要になるシーン例:

回遊率が高いほど、1回のセッションでより多くのページが閲覧されており、コンテンツの魅力度や関連性が高いことを示しています。

メディアサイトやECサイトの運営において、回遊率は重要なエンゲージメント指標であり、定期的な分析と最適化が必要です。

Answer

レポート > ユーザー > テクノロジー > ユーザーの環境の概要を選択してください

右から2番目の「ユーザー オペレーティングシステム」をご覧ください。

Android, Windows, Macintosh, IOS, Chrome OSなどが表示されておりますが、こちらがOSになります。ここで確認可能です。

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