2A-4 実践!フィード実績ポートフォリオ作成
1章 クライアントに選ばれるポートフォリオの設計
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1章 クライアントに選ばれるポートフォリオの設計

この章の目安学習時間:40分

この章で到達できるゴール:

  • クライアントがポートフォリオのどこを見ているかを理解できる
  • 掲載すべき情報を整理し、ポートフォリオ全体の構成を設計できる

【1-1】クライアントが見ている3つのポイント

目安の学習時間:20分

効果的なポートフォリオを作るには、まず相手(クライアント)が何を知りたいのかを理解する必要があります。
クライアントは、ポートフォリオから主に3つのポイントを評価しています。
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ポイント1:デザインスキル(WHAT)

これは最も基本的な評価項目です。
純粋なデザインのクオリティ、トンマナの表現力、クライアントが求めるテイストと合っているかなど、「何を作れるのか」というアウトプットの質が見られます。

ポイント2:思考プロセス(HOW/WHY)

経験豊富なクライアントほど、このポイントを重視します。
「なぜそのデザインにしたのか」という論理的な説明能力や、課題解決へのアプローチ、制作物一つ一つに込められた工夫など、目に見えるデザインの裏側にある思考力を評価しています。

ポイント3:信頼性・人柄(WHO)

フリーランスにとって非常に重要なのが、「この人と一緒に仕事をしたいか」と思ってもらえるかです。
自己紹介の文章や、実績解説の丁寧さから伝わる誠実さ、仕事への熱意など、「どんな人か」という側面も、クライアントは意外とよく見ています。

【1-2】ポートフォリオ必須の構成要素

目安の学習時間:20分

ポートフォリオの基本構成

上記の3つのポイントを効果的に伝えるため、ポートフォリオには以下の要素を盛り込むのが基本です。

  • 表紙:第一印象を決める重要なページ。
  • 自己紹介・プロフィール:経歴、得意なこと、仕事への姿勢を伝え、「人柄」をアピールします。
  • スキルセット・提供可能サービス:「フィード投稿デザイン」「コンテンツ企画」「キャプション作成」など、何ができるのかを明確に提示します。
  • 実績紹介:ポートフォリオの核となる部分。「デザインスキル」と「思考プロセス」を具体的に示します。
  • ご連絡先:メールアドレスやSNSアカウントなど、仕事の依頼に繋げるための導線を設置します。

掲載する実績の戦略的な選び方

これまでの課題で作成した作品の中から、ポートフォリオに掲載する実績を3つ程度選びましょう。
選ぶ際は、以下の基準を参考に戦略的に選ぶことが重要です。
実績選びの3つの基準
  • 最も自信のある作品:自分のデザインスキルを最もアピールできる、会心の一作。
  • 思考プロセスを語れる作品:情報設計やデザインの工夫など、裏側のこだわりを熱く語れる作品。
  • 獲得したい案件のジャンルに近い作品:例えばカフェ案件を獲得したいなら、カフェをテーマにした作品を入れることで、クライアントは発注後のイメージが湧きやすくなります。

【1-3】1章 -章末課題- 2つのペルソナでポートフォリオ企画シートを作成しよう

問題

以下の2つの異なるタイプのクライアントをターゲットとして想定し、それぞれのクライアントに響くであろう「ポートフォリオ企画シート」を2種類作成してください。

【想定クライアント】

  • A:個人経営のカフェオーナー
    • 特徴:デザインの専門知識はないが、温かみや「シズル感」を重視。インスタグラムで集客したいと考えている。
  • B:IT企業のマーケティング担当者
    • 特徴:論理的な思考を重視。デザインの意図や、どのような課題解決につながるのかを具体的に知りたいと考えている。

【ポートフォリオ企画シート】

  1. ターゲットクライアント像:(例:カフェやレストランなど、個人経営の飲食店のオーナー)
  2. 伝えたい自分の強み:(例:温かみのあるデザインと、丁寧なヒアリングに基づく集客企画力)
  3. ポートフォリオのコンセプト:(例:「美味しそう」が一目で伝わる、食欲をそそるデザイン実績集)
  4. 掲載する実績リスト(3つ以上):(例:架空カフェのフィード投稿、レシピのカルーセル投稿、グルメアカウントのトンマナ設計案など、これまでに作成した課題)

解答手順

  1. 自分が将来どんなクライアントと仕事をしたいか、どんなスキルや人柄を強みとしてアピールしたいかを考えます。
  2. これまでの学習で作成した課題の中から、その強みをアピールするのに最も適した作品を3つ以上選びます。
  3. 上記のテンプレートの各項目を、自分の言葉で埋めて提出します。

【解答例:クライアントA(個人経営のカフェオーナー)向け】

  1. ターゲットクライアント像: 個人経営のカフェやレストランなど、飲食店のオーナー様。Instagramの重要性は感じているが、デザインの専門知識がなく、何から手をつければ良いか分からない方。
  2. 伝えたい自分の強み: 温かみのあるデザインと、「美味しそう!」が一目で伝わる写真の加工・レイアウト力。丁寧なヒアリングを通じて、お店のコンセプトや想いをデザインに落とし込むことを得意としています。
  3. ポートフォリオのコンセプト: 「お店のファンを増やす」温もりデザイン実績集。専門用語は避け、視覚的に「素敵!」「美味しそう!」と感じていただけることを最優先に構成します。
  4. 掲載する実績リスト(3つの例):
    • 「魚を使った簡単レシピ」カルーセル投稿
      • 食欲をそそるデザイン力と、料理の手順を分かりやすく伝える構成力をアピール。
    • 「夫が掃除に協力的になった!」ストーリー投稿
      • 共感を呼ぶストーリー構成力を提示し、お店のファン作りにも貢献できることを示唆。
    • グルメアカウントのトンマナ設計案
      • 投稿単体だけでなく、アカウント全体の世界観を設計するブランディング視点をアピール。

【解答例:クライアントB(IT企業のマーケティング担当者)向け】

  1. ターゲットクライアント像:
  2. IT・Webサービスなどを提供する企業のマーケティング・広報ご担当者様。KGI/KPI達成のため、論理的根拠に基づいたデザインを求めている方。
  3. 伝えたい自分の強み:
  4. ターゲットの課題解決から逆算した情報設計と、その意図を言語化できる論理的思考力。デザインの見た目だけでなく、エンゲージメント(保存・コメントなど)を意識した構成が得意です。
  5. ポートフォリオのコンセプト:
  6. 「成果に繋がる」ロジカルデザイン提案書。各実績の解説では、デザインの意図や工夫した点を具体的に言語化し、課題解決能力をアピールします。
  7. 掲載する実績リスト(3つの例):
    • 「ChatGPT神プロンプト」カルーセル投稿
      • 専門的な情報を、PREP法を用いて論理的に分かりやすく解説できる構成力を証明。
    • 「新NISA 資産100万円達成」ストーリー投稿
      • 難しいテーマを成功体験(ストーリー)に落とし込み、サービスの導入事例にも応用可能な訴求力を提示。
    • 「就活におすすめな資格ランキング」カルーセル投稿
      • ターゲットの悩みに寄り添ったリサーチベースの企画力を提示し、幅広いジャンルへの対応力をアピール。
これで「1章 クライアントに選ばれるポートフォリオの設計」の解説を終わります。

次の章に進みましょう。
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