動画撮影の基本設定
CHAPTER 5
動画撮影の基本設定
LESSON 5-1 フレームレート・シャッタースピード・解像度を理解して設定する ⏱ 所要時間:約15分
GOAL
このレッスンのゴール
  • フレームレート・シャッタースピード・解像度の選び方を説明できる
  • 180度シャッタールールを理解して自然な動画を撮影できる

動画撮影で使う各部名称

動画撮影では写真と異なるボタン・ダイヤルを使います。Canon EOS R50 を例に、動画撮影でよく使う各部の名称と位置を確認しておきましょう。

解像度・フレームレートの選び方

📌 図はCanon EOS R50の操作例です。お持ちのカメラによって操作方法は異なります。「機種名 + 動画画質設定 + 使い方」で検索するか、説明書の「動画撮影設定」の項目をご確認ください。

1
MENUボタンを押す

カメラ背面のMENUボタンを押してメニュー画面を開きます。

2
「動画撮影」タブ →「動画画質」を選択

ムービーカメラアイコンのタブを選択し、「動画画質」を探してSETボタンで選択します。

3
解像度(4K / FHD)を選択

画質の一覧から解像度を選択します。最初はFHDを選びましょう。

4
フレームレート(24 / 30 / 60fps)を選択してSETで確定

目的に合わせてフレームレートを選択し、SETボタンで確定します。SNS・ビジネス動画なら30fpsが最もバランスよく使えます。

動画撮影では写真と異なる設定項目が必要です。解像度(4K/FHD)とフレームレート(fps)の組み合わせによって、動画の画質・ファイルサイズ・用途が変わります。

設定 特徴 推奨用途
4K / 24fps 最高解像度・シネマティックな雰囲気 映画的な映像・高品質なブランド動画・後でクロップ編集したい場合
4K / 30fps 最高解像度・自然な動き 製品紹介・インタビュー・高品質SNS動画
FHD / 24fps 標準解像度・映画的なルック YouTube・ブランド動画・映像重視のコンテンツ
FHD / 30fps 標準解像度・最も汎用的 SNS・ビジネス動画・一般的なYouTube。最初の1選択にオススメ
FHD / 60fps 滑らかな動き・スローモーション素材 スポーツ・料理・製品の動作紹介。編集で半速スローにできる
FHD / 120fps以上 ハイスピード・スローモーション専用 アクション・水しぶきなど動きを強調したスロー映像
✓ Point !
最初はFHD 30fps から始める

4Kは編集PC・ストレージへの負荷が高く初心者には扱いにくいです。まずFHD(1920×1080)30fpsで撮影・編集を習慣化してから4Kにステップアップするのが効率的です。

Q
確認クイズ
SNS向けの汎用的なビジネス動画を撮影するとき、最もバランスが取れた設定はどれ?
正解です!
FHD / 30fps はSNS・ビジネス動画に最もバランスが取れた設定です。4Kは高品質ですが編集PC・ストレージへの負荷が高く、120fpsはスローモーション専用です。FHD 30fps は汎用性が高く、編集も軽いため最初の選択として最適です。
惜しい!
正解はCです。FHD / 30fps がSNS・ビジネス動画に最もバランスが取れた設定です。4Kは編集負荷が高く、120fpsはスローモーション専用、60fpsはスポーツ向けです。FHD 30fps は汎用性・ファイルサイズ・編集のしやすさが揃った最初の1選択です。

動画のシャッタースピードと180度ルール

動画のシャッタースピードは写真と異なる考え方が必要です。「180度シャッタールール」を守ることで、自然な動きのある映像を撮影できます。

フレームレート 180度ルールの SS NDフィルターが必要になる場面
24fps 1/48秒(一般的に 1/50秒で代用) 日中の明るい屋外では光が多すぎるためNDフィルターが必要
30fps 1/60秒 日中の屋外・明るい室内ではNDフィルターを使って光量を制限する
60fps 1/120秒(一般的に 1/125秒で代用) スロー撮影でも同様にNDフィルターが必要になる場合がある
Q
確認クイズ
30fpsで動画を撮影するとき、180度シャッタールールに従った適切なSSはどれ?
正解です!
180度ルールの公式は「SS = 1 ÷ (fps × 2)」です。30fpsの場合、1 ÷ (30 × 2) = 1/60秒になります。1/30秒は遅すぎてモーションブラーが過剰になり、1/125や1/500秒は速すぎてカクカクした動きになります。
惜しい!
正解はCです。180度ルールの公式は「SS = 1 ÷ (fps × 2)」。30fpsなら 1 ÷ (30 × 2) = 1/60秒が基本です。1/30秒は遅すぎてブレが強くなり、1/125や1/500秒は速すぎて動きがカクカクして見えます。
SUMMARY
  1. FHD 30fps が基本 ― SNS・ビジネス動画に最もバランスが取れた設定
  2. 60fps の使い方 ― スロー素材として撮り、編集で半速スローモーションにする
  3. 180度ルール ― SSはfps×2の逆数。30fps→1/60秒が基本
  4. NDフィルター ― 明るい環境で180度ルールを守るために光量を制限する必需品
CHECK
理解度チェック
FHDと4K、24fps/30fps/60fpsの使い分けを説明できる
FHDはファイルが軽く汎用的でSNS・ビジネス動画に最適。4Kは最高画質だが編集負荷が高い。24fpsは映画的なシネマルック、30fpsは最も汎用的な標準、60fpsはスポーツやスローモーション素材として使います。
180度シャッタールールとは何か、30fps時の設定値を答えられる
180度ルールとはSSをfpsの2倍の逆数に設定するルールです。公式は「SS = 1 ÷ (fps × 2)」。30fps撮影では 1/60秒、24fpsでは 1/48秒(実用的には1/50秒)、60fpsでは 1/120秒(一般的に 1/125秒で代用)が適切なSSになります。
明るい屋外でNDフィルターが必要な理由を説明できる
動画では180度ルールによりSSが固定されます。明るい屋外では光が多すぎて適切な露出にならないため、NDフィルターで光量を減らす必要があります。NDフィルターはSSやF値を変えずに光だけを制限できるため動画撮影の必需品です。