CHAPTER 5
カメラワークと音声 — 固定・パン・ティルトと外部マイク設定
GOAL
このレッスンのゴール
- ✓固定・パン・ティルトなど3種類以上のカメラワークを使い分けられる
- ✓外部マイクを接続して音量を適切に設定できる
基本カメラワークとその使い分け
静止した映像(固定ショット)にカメラを動かす表現(カメラワーク)を組み合わせることで映像に動きとストーリー性が生まれます。まずは基本の動きを把握しましょう。
| カメラワーク | 動き・効果 | 向いているシーン |
|---|---|---|
| 固定ショット(スタティック) | カメラを動かさない。安定感・信頼感 | インタビュー・製品紹介・説明シーン。基本中の基本 |
| パン(Pan) | カメラの位置を固定したまま、左右に首を振る(向きを変える) | 広い景色を見せる・被写体を追う。三脚のパンハンドルで滑らかに |
| ティルト(Tilt) | カメラの位置を固定したまま、上下に首を振る(向きを変える) | 建物全体を見せる・人物を足元から顔まで見せる |
| プッシュ/プル(Push/Pull) | カメラを被写体に近づく・遠ざかる | プッシュ:強調・緊迫感。プル:全体像・余韻 |
| スライダーショット | カメラを横方向に平行移動 | 製品横並び紹介・シネマティックな雰囲気 |
確認クイズ
建物の全体像を下から上まで映したいとき使うカメラワークはどれ?
正解です!
ティルトは上下方向にカメラを動かすカメラワークです。建物の下から上、または人物の足元から顔まで流れるように映したいときに使います。三脚のチルトハンドルでなめらかに動かせます。
惜しい!
正解はBです。ティルトはカメラの位置を固定したまま上下に首を振るカメラワークです。パンは同じく位置固定で左右に首を振る動き、プッシュは前進(被写体に近づく)、スライダーショットは横方向の平行移動です。
音声収録の基本設定
映像の品質と同じくらい視聴者体験に影響するのが「音声」です。内蔵マイクだけでは風切り音・周囲ノイズを拾いやすいため外部マイクの活用を検討しましょう。
| マイクの種類・設定 | 特徴 | 向いているシーン |
|---|---|---|
| 内蔵マイク | 環境音向き・ノイズを拾いやすい | 屋外や雑音の少ない場所での補助的な収録 |
| ショットガンマイク(外付け) | 正面を指向性で収音。ホットシューに装着 | インタビュー・解説動画。正面の声をクリアに収録 |
| ラベリアマイク(ピンマイク) | 話者に装着・近距離収音 | 人物が動き回る撮影・インタビュー |
| 音量レベル設定 | カメラ内で-12dBを目安に設定。音割れ(クリッピング)しないよう注意 | すべての撮影シーン。ピークが0dBを超えないように設定する |
カメラで音声入力レベル(ゲイン)を設定する手順
📌 図はCanon EOS R50の操作例です。お持ちのカメラによって操作方法は異なります。「機種名 + 音声録音設定 + 使い方」で検索するか、説明書の「音声録音」の項目をご確認ください。
1
MENUボタンを押す
カメラ背面のMENUボタンを押してメニュー画面を開きます。
2
「動画撮影」タブ →「音声録音」を選択
ムービーカメラアイコンのタブを選択し、「音声録音」を選択します。
3
録音レベルを「マニュアル」に変更
「録音レベル」を「オート」から「マニュアル」に変更します。オートでは急な音量変化を自動調整してしまうため、マニュアルで制御するのがおすすめです。
4
レベルメーターを見ながら音量を-12dBに調整
声を出しながら録音レベルのメーターを確認し、ピーク時が-12dBになるよう数値を上下に調整します。0dBを超えると音割れが発生するため余裕を持たせます。
確認クイズ
動画撮影時の適切な音声録音レベルの目安はどれ?
正解です!
音声レベルはピーク-12dB〜-6dBを目安に設定します。0dBを超えると音割れ(クリッピング)が発生し後から修正できません。余裕を持った設定が重要です。
惜しい!
正解はBです。ピーク-12dB〜-6dBを目安に設定することで音割れを防ぎながら十分な音量を確保できます。0dBを超えると音割れが発生し後から修正できないため注意が必要です。
SUMMARY
- 固定ショットが基本 ― まず固定ショットで安定した映像を確保する
- パン・ティルト ― 1動作1ショットで使う。多用しすぎない
- 外部マイク推奨 ― ホットシューにショットガンマイクを装着して音質を改善
- 音量設定 ― ピーク-12dB〜-6dBを目安。音割れ(0dB超え)は避ける
CHECK
理解度チェック
固定・パン・ティルト・プッシュの動きと効果を説明できる
固定ショットはカメラを動かさず安定感がある。パンは位置を固定したまま左右に首を振る動きで景色や被写体の追跡に使う。ティルトは同じく位置固定で上下に首を振る動きで建物全体を見せるときに使う。プッシュは前進して強調や緊迫感を表現します。
外部マイクの種類と向いているシーンを説明できる
ショットガンマイクはホットシューに装着して正面を指向性で収音。インタビューや解説動画向き。ラベリアマイク(ピンマイク)は話者に装着して近距離収音。人物が動き回るシーン向きです。
適切な音声録音レベルの目安を答えられる
ピーク-12dB〜-6dBを目安に設定します。0dBを超えると音割れ(クリッピング)が発生して後から修正できません。余裕を持った設定で録音することが重要です。