CHAPTER 5
書き出し設定と納品フォーマット — SNS・広告・納品データ別の設定
GOAL
このレッスンのゴール
- ✓Instagram・YouTube・広告入稿の用途に合った書き出し設定を選べる
- ✓書き出し手順とバッチ処理を実行できる
用途別書き出し設定ガイド
動画の書き出し設定は用途によって大きく異なります。SNS・YouTube・広告入稿それぞれに適した設定を把握しておきましょう。
| 用途 | 解像度 | fps | コーデック | 形式・ポイント |
|---|---|---|---|---|
| Instagram リール(縦型) | 1080×1920 | 30 | H.264 | MP4。9:16縦型に注意 |
| YouTube(横型) | 1920×1080 | 30 | H.264 | MP4。ビットレート目安: 8〜16Mbps |
| 広告入稿(汎用) | 1920×1080 | 30 | H.264 | MP4。媒体指定がある場合は優先 |
| 高品質納品(原版マスター) | 3840×2160 | 24 | ProRes 422 | MOV。編集原版・マスターデータとしての保存用形式 |
確認クイズ
Instagram リール(縦型)の書き出し解像度として正しいのはどれ?
正解です!
Instagram リール(縦型)は1080×1920(9:16縦型)で書き出します。横型の1920×1080と縦横が逆になることに注意してください。縦型に設定しないとSNS上で意図しないクロップが発生します。
惜しい!
正解はBです。Instagramリール(縦型)は1080×1920(9:16縦型)で書き出します。1920×1080は横型動画の解像度です。縦型と横型では縦横が逆になることに注意してください。
書き出し手順とバッチ処理
書き出しの手順を覚えれば複数本を一括処理(バッチ処理)することもできます。書き出しプリセットを用途別に保存しておくことで毎回設定する手間が省けて効率が大幅に上がります。
1
書き出す範囲を選択する
タイムライン上で書き出したい範囲のイン・アウト点を設定します。Premiere Proでは「ファイル→書き出し→メディア」、DaVinci Resolveでは「デリバー」ページを開きます。
2
書き出し設定を開く
Premiere Proは「書き出し設定」ダイアログ、DaVinci Resolveは「デリバー」ページで形式・コーデック・解像度を設定します。用途別プリセットがある場合はそれを選ぶのが効率的です。
3
形式・コーデック・解像度・品質を設定する
用途に合った設定を選択します。SNS用はH.264・MP4・縦横比に注意。納品用は品質を最高に設定します。ビットレートもできれば確認します。
4
書き出しプリセットとして保存する(初回のみ)
「SNS用」「YouTube用」「納品用」などわかりやすい名前を付けて保存しておくと次回から1クリックで同じ設定が呼び出せます。初回だけの手間ですが長期的に大きな時短になります。
5
書き出し実行・完了後に必ず確認する
書き出し後は必ず全尺を再生してカット飛び・音ズレ・カラーのずれがないか確認します。問題がなければ納品します。複数本のバッチ処理を行う場合、Premiere ProではAdobe Media Encoderにキューを送信することで、書き出し処理中も他の編集作業ができます。
確認クイズ
動画の書き出し後に必ず行うべき確認作業はどれ?
正解です!
書き出し後は必ず全尺を再生してカット飛び・音ズレ・カラーのずれがないか確認します。特にカット飛びや音ズレは実際に再生して確認しないと気づきにくいため、納品前の最終チェックは必須です。
惜しい!
正解はCです。書き出し後は全尺を再生してカット飛び・音ズレ・カラーのずれを確認することが最重要です。問題を見つけた状態で納品してしまうと信頼を損ないます。ファイルサイズの確認は参考程度です。
SUMMARY
- SNS縦型 ― 1080×1920(9:16)/ H.264 / MP4 / 30fps
- YouTube横型 ― 1920×1080 / H.264 / MP4 / 30fps
- 高品質納品 ― ProRes 422(MOV)が原版マスターの業界標準。配信用途ならH.264 / MP4
- 書き出し後の確認 ― 全尺再生でカット飛び・音ズレを必ず確認してから納品
CHECK
理解度チェック
Instagram・YouTube・納品それぞれの推奨書き出し設定を答えられる
Instagram リールは1080×1920(9:16縦型)/H.264/MP4。YouTubeは1920×1080/H.264/MP4。高品質納品はProRes 422(MOV)が原版マスターの業界標準。用途によって縦横・解像度・コーデックが変わります。
書き出し手順を5ステップで説明できる
①書き出す範囲を選択→②書き出し設定を開く→③形式・コーデック・解像度を設定→④書き出しプリセットとして保存(初回のみ)→⑤書き出し実行・全尺再生で確認してから納品。
書き出し後に確認すべきポイントを説明できる
書き出し後は必ず全尺を再生してカット飛び(シーンが抜ける)・音ズレ(映像と音がずれる)・カラーのずれ(色調が変わっている)を確認します。これらの問題を納品後に発見すると信頼を損なうため、必ず事前確認が必要です。