CHAPTER 2
AI品質チェック3ステップ
LESSON 2-4 使える素材・使えない素材を見極めて、Canvaへ進む判断を習慣化する ⏱ 所要時間:約15分
GOAL
このレッスンのゴール
  • AI品質チェックの3ステップ(人体の違和感/著作物類似/色精度)を順番に言える
  • 逆画像検索の手順を理解し、毎案件の習慣として実施できる
  • チェック結果に基づいて、Canvaへ進むか再生成するかを正しく判断できる

なぜ品質チェックが必要なのか

ChatGPT Images 2.0で生成した画像は、そのままクライアントに渡せる状態ではないことがほとんどです。品質チェックなしで使い続けると、トラブルにつながりやすくなります。

! 注意
チェックを怠ったときに起こりやすい問題
  • 手指が6本に見える・顔がぼやけているなどの違和感をクライアントに指摘される
  • 有名ブランドのデザインに酷似した素材を使ってしまい、著作権問題に発展する
  • 解像度が低い素材を拡大印刷してぼやけた仕上がりになる
✓ Point !
案件ごとに毎回行う1〜2分のチェック

3ステップのチェックは、毎案件の習慣にすることでトラブルを未然に防げます。慣れれば1〜2分で完了します。テキストの細部はCanvaで後から調整できるので、まずは構図と素材としての使えるかどうかをここで見極めます。

3ステップ チェックシート

生成した画像を保存する前に、次の3ステップを順番に確認します。③(色精度)はCanvaで多少修正できますが、①(人体の違和感)と②(著作物類似)はCanvaでは対処できないため、ここで気付くことがとても重要です。

3ステップの全体像

チェック項目 使える状態 要対処の例
人体の違和感 手指の本数が正常(5本)/顔のパーツが自然/体のラインに違和感がない 指が6本以上/指が曲がる方向がおかしい/顔のパーツが重なっている/腕が異様に長い
著作物類似 逆画像検索で著名な商業作品・写真素材と一致するものが出てこない 有名ブランドのデザインと酷似/特定の写真家の作品に酷似/既存キャラクターの特徴が入っている
色精度 指定カラーの色相・トーンがほぼ合っている(多少のズレはCanvaで調整可) 全く異なる色系統になっている(ピンク指定なのにネイビーになっているなど)

① 人体の違和感への対処

人物が含まれる画像で最も多い問題です。指の本数が異常だったり、顔のパーツが重なっていたりすると、そのままでは使えません。対処はChatGPT Images 2.0で再生成します。まずは同じプロンプトで何枚か出し直してみて、それでもうまくいかない場合は、撮影アングルや構図を変えて出力し直しましょう。

② 著作物類似の確認(逆画像検索)

3ステップの中で最も重要なチェックです。著作物との酷似は法的リスクに直結するため、毎案件で必ず実施してください。手順は以下の動画と説明を参考にしてください。

手順 やること
カメラ検索 Googleのトップページで、検索バー右側のカメラアイコン(Googleレンズ)をクリック
画像をアップロード 生成画像をドラッグ&ドロップ、または「ファイルをアップロード」から選択
結果を確認 著名な商業作品・写真素材と一致するものが出ていないか確認する
! 注意
そもそも、こうした類似は入口のプロンプトで防げます

逆画像検索で類似が強く出る画像は、プロンプトの指定そのものが原因のことがほとんどです。次のものは著作権や肖像権の侵害リスクを高めるため、生成プロンプトに含めないでください。

入れてはいけない指定 具体例
作品・キャラ・ブランド名 実在する作品名・キャラクター名・ブランド名・企業ロゴの指定(ジブリ風、ディズニーの〇〇、スタバ風ロゴ など)
特定作家の名前・作風 特定の作家・アーティスト・写真家の名前や、〇〇(作家名)風というスタイル指定
実在の人物 有名人や実在の人物の名前、またはその人に似せる指示
他人の写真の持ち込み 実在の人物写真を参考画像としてアップロードし、模倣させる行為

逆画像検索に加えて、最後は自分の目でも、実在する商品・作品・写真・ロゴに似ていないかを見て確認しましょう。判断に迷うときや少しでも不安が残るときは、コーチに相談しながら進めるようにしましょう。

③ 色精度の確認

このチェックは案件でブランドカラーや色味の指定がある場合に行います。依頼書にカラーコードやテーマカラーの記載があれば、生成画像の色がそれに沿っているかを確認します。多少のズレ(色相が同じで明度が違う、トーンが少しズレる程度)はCanvaの色調整機能で補正できますが、全く異なる色系統(たとえばピンク指定なのにネイビーが出ているなど)になっていれば、Canvaで直すよりも再生成した方が早いです。

案件で色指定がない場合(「色味はおまかせ」など)は、このチェックはスキップしてOKです。デザイナー自身が選んだ配色なので、自分の意図通りに出ているかだけ確認します。

Q
確認クイズ 1
3ステップの中で「法的リスク」に直結するため、必ず毎回実施すべきチェックはどれですか?
正解です!
著作物類似チェックは法的リスクに直結します。逆画像検索は1〜2分で終わるので、毎案件で必ず行う習慣にしてください。
惜しい!
他のステップも大切ですが、著作物類似はCanvaで修正できない問題だからこそ、最初の段階で確認することが重要です。

チェック後の判断フロー

3ステップのチェック結果に基づいて、次のアクションを判断します。判断ルールはシンプルで、すべてOKなら次のCanva仕上げに進み、致命的な問題があれば再生成です。

チェック結果 次のアクション
A. すべて問題なし Canvaへ進む。次のレッスン(2-5)でCanvaに取り込んで仕上げ、完成したらコーチに提出します。色や軽微な配置はCanvaで調整可能。
B. 著作物類似・著しい人体違和感 再生成する。プロンプトを修正してChatGPT Images 2.0で出力し直す。
! 注意
Bの場合はCanvaへ進まない

著作物類似や著しい人体違和感がある画像は、Canvaへ進む前にプロンプトを修正して再生成してください。Canvaで上から修正してもリスクや違和感は解消されません。すべてのチェックをクリアしてからCanvaへ進みましょう。

SUMMARY
  1. AI生成画像はそのままでは使えないので、毎案件で3ステップのチェックを行う(1〜2分で終わる習慣)
  2. 3ステップ:①人体の違和感 → ②著作物類似(逆画像検索)→ ③色精度
  3. ②著作物類似は法的リスクに直結するため、最も重要なチェック。Canvaでは対処できない
  4. 判断フロー:すべてOK → Canvaへ進む/著作物類似・著しい人体違和感 → 再生成
CHECK
理解度チェック
AI品質チェック3ステップを順番に言える
①人体の違和感(手指・顔・身体)→ ②著作物類似(逆画像検索)→ ③色精度。この順番で毎案件チェックする習慣をつけましょう。
逆画像検索の手順を説明できる
Googleのトップページでカメラアイコン(Googleレンズ)をクリック → 生成画像をアップロード → 著名な商業作品・写真素材と一致するものが出ていないか確認。1〜2分で完了します。毎案件の習慣にしてください。
チェック結果から再生成かCanva進行かを判断できる
著作物類似・著しい人体違和感がある場合は、Canvaへ進まずプロンプトを修正して再生成します。3ステップすべてクリアできればCanvaへ進んでOKです。