- ✓依頼書を読み解いて、6要素フレームワークで自分の言葉でプロンプトを組み立てられる
- ✓ChatGPT Images 2.0で複数バリエーションを生成して、3つの基準(テキスト階層・訴求力・全体バランス)でベストを選別できる
- ✓ChatGPTに追加指示を出して、構図・オブジェクトの配置の大きな修正を完了させた最終画像を保存できる
依頼書の情報を仕分ける
ここからは一緒に手を動かして、1つの制作物(Instagram投稿バナー)を作っていきます。架空の美容サロン「Beauty Salon Belle」から届いた依頼書を題材に、依頼書の仕分け → プロンプトを組み立てて生成 → ChatGPTと壁打ちして仕上げる、までを最後まで通して進めましょう。ここで身につく流れは、そのまま自分の案件にも使えます。
案件を受け取ったら、まず依頼書に書かれている情報を、そのまま使える要素と自分で補完が必要な要素に仕分けます。これを混ぜたままプロンプトを書き始めると、情報の取りこぼしや判断ミスが起きやすくなります。
下の依頼書(美容サロン「Beauty Salon Belle」のInstagram投稿)が今回の題材です。まずは依頼書の仕分けから始めましょう。
いつもお世話になっております。美容サロン Beauty Salon Belle と申します。春の新規キャンペーン告知用に、Instagramに載せる投稿バナーを1点お願いしたいです。
- ■ 媒体・サイズ:Instagram投稿(正方形 1:1 / 1080×1080px)
- ■ ターゲット:30代の女性
- ■ テーマカラー:ピンクベージュ(清潔感のある淡いピンク系)
- ■ 入れたいテキスト
・店名:Beauty Salon Belle
・メニュー:まつ毛エクステ・ネイル・フェイシャル
・キャンペーン内容:新規限定キャンペーン ¥3,300〜 / 4月末まで
・キャッチコピー:お任せします
・LINE:@belle.salon
・住所:東京都渋谷区〇〇1-2-3 - ■ ご予算:2,500円 / 納期:1週間以内
6要素のうち、依頼書にあるものを確認する
Lesson 2の6要素フレームワークを依頼書と照らし合わせて、書かれているもの・書かれていないものを確認します。書かれていない要素だけを自分で補完すればOKです。
| 要素 | 依頼書にある? | 「Beauty Salon Belle」の例での扱い |
|---|---|---|
| ①印象 | ❌ ない | 自分で補完:清潔感・高級感・自然光主体・フォトリアル |
| ②配色 | ✅ ある | そのまま転記:ピンクベージュ(清潔感のある淡いピンク系) |
| ③サイズ | ✅ ある | そのまま転記:Instagram投稿 1:1 / 1080×1080px |
| ④テキスト | △ 一部 | メニュー・キャンペーン内容・LINE・住所は転記/キャッチは「お任せ」なので先にChatGPTで案出しして決める |
| ⑤対象 | ✅ ある | そのまま転記:30代女性 |
| ⑥構図 | ❌ ない | 自分で補完:横顔モデル写真をメインに・白い花のあしらい・文字は重ならない位置にまとめる(参考画像があればChatGPTで分析) |
6要素のうち、自分で補完が必要なのは多くの場合印象・構図の2つ+(キャッチがお任せのとき)キャッチコピーだけです。残りはすべて依頼書から転記すればOK。「全部自分で書く」必要はないことを覚えておいてください。
プロンプトを完成させて1枚目を生成する
仕分けが終わったら、6要素フレームワークに沿ってプロンプトを組み立てます。依頼書の文章はそのまま貼り付けて使い、足りない要素(印象・構図)を自分で補完するのが手早い方法です。重要なのは必要な情報が揃っていることで、文章の整い方は二の次で構いません。
キャッチコピーは「お任せ」だったので、先にChatGPTでコピー案を5〜10個出してもらい、その中から「新生活、肌から始めよう。」を採用しました。次に示すのは、ここまでの仕分けと補完をまとめたプロンプトの組み立て例(手本)です。丸写しするのではなく、この型を参考に、自分の言葉でプロンプトを組み立ててみましょう。ゼロから書くのが難しいと感じる方は、プロンプト例の一部を自分の言葉で修正して作ってみましょう!
Beauty Salon Belleのプロンプト例(手本)
この手本を参考に、自分の言葉でプロンプトを組み立てたら、ChatGPT Images 2.0に入力して、まず1枚生成してみましょう。1枚目の出力が理想通りでないのが普通です。1枚目では世界観・構図・色調の方向感を確認するだけで、次のステップ(壁打ち)で大きな修正を入れていきます。
ベスト選別の3つの基準
複数バリエーションが揃ったら、次の3つの基準で1枚を選びます。自分の好みではなく、ターゲットに届くかどうかで判断します。
| 基準 | 確認ポイント |
|---|---|
| ①テキスト階層 | キャッチ・サブコピー・価格など、文字の大小バランスが整っているか |
| ②ビジュアルの訴求力 | 一目で何のバナーか伝わるか。ターゲットが目を止めるビジュアルになっているか |
| ③全体のバランス | 余白・色・テキストの密度が心地よいか。詰め込みすぎていないか |
候補を効率よく集めるコツは、ChatGPTを別タブで2〜3個開き、同じプロンプトを同時に走らせることです。ChatGPT Images 2.0は毎回異なる出力を返すので、タブごとに違うバリエーションが手に入ります。「明るいイメージで」「落ち着いたイメージで」と方向性を少し変えたプロンプトをタブごとに分けて投げるのも有効です。1枚ずつ待つより速く、出てきた3〜5枚を見比べて案件の意図に最も合う1枚を選べます。「思った通りに出ない」は失敗ではなく、指示の精度を上げる材料が手に入っているプロセスです。
ChatGPTと壁打ちして大きな修正を完了させる
ベスト画像が選べたら、次はChatGPTとの壁打ちフェーズです。「被写体を左に寄せて」「全体のトーンを暖かくして」「背景をもっとシンプルに」など、構図・被写体・背景・ビジュアルトーンの大きな修正をここで完了させます。
テキストのサイズ・フォント・色・レイアウトはCanvaで自由に変えられます。このフェーズでは画像そのもの(構図・被写体・背景・ビジュアルトーン)の調整だけに集中してください。
Beauty Salon Belleでの壁打ち例
Beauty Salon Belleの1枚目を見ながら、1つずつ指示を出して画像を理想に近づけていきます。実際の流れは次のようになります。
指示:「モデルの横顔をもっと大きく、肌をきれいに見せて。背景はシンプルにして」
→ モデルが主役になり、ごちゃついていた背景が整理された
指示:「全体を清潔感のある明るいピンクベージュのトーンにして」
→ 春らしく上品な雰囲気になった
指示:「左側に余白を多めに取って、キャッチを置くスペースを作って」
→ 上部左にキャッチを置く余白が生まれ、レイアウトが整った
ここまでで「30代女性に清潔感と上質感を届けるため、自然光のピンクベージュ基調にした」と1文で説明できる状態になりました。これでBeauty Salon Belleの壁打ちは完了です。このあとは品質チェック(2-4)→ Canvaで仕上げ(2-5)→ 完成したらコーチに提出、という流れで進みます。テキストの最終調整はCanvaで行います。
そのほかの壁打ちの例
この案件以外でも、画像そのものを直したいときは次のような言い回しが使えます。テキストのサイズ・フォント・色はCanvaで後から自由に変えられるので、このフェーズでは画像そのものの構図確定に集中してください。
| 修正したい要素 | 追加指示の例 |
|---|---|
| 背景 | 「背景をもっとシンプルに。白に近いクリームカラーで統一して」 |
| 被写体の配置 | 「被写体をより前面に大きく配置して。背景との距離感を出して」 |
| 全体のトーン | 「全体のトーンを、ほんの少しだけ落ち着いた温かみのある色合いにして」 |
| テキストの視認性 | 「キャッチの視認性を上げるために、テキストの後ろにリボン(帯)を敷いて」 |
| 余白 | 「上部に余白を多めに取って、空気感のある構図にして」 |
壁打ちの終了目安は、なぜこのデザインにしたかを1文で説明できる状態です。「なんとなくいい感じ」では不十分で、たとえば「ターゲットの30代女性に清潔感と上質感を伝えるためにピンクベージュを主軸にした」と言えればOKです。被写体・背景・ビジュアルトーンの変更はこのフェーズで完了させて、テキストの細部はCanvaで仕上げる流れに切り替えましょう。
- 依頼書の情報を転記する要素と補完が必要な要素に仕分ける(1〜2分で終わる)
- キャッチがお任せの場合は、先にChatGPTでコピー案を5〜10個出して自分で採用案を決める
- 複数バリエーションを生成し、テキスト階層・訴求力・全体バランスの3基準でベストを選ぶ
- ChatGPTと壁打ちして、構図・被写体・背景・ビジュアルトーンの大きな修正を完了させる
- 終了目安:なぜこのデザインにしたかを1文で説明できる状態になったらCanva仕上げへ進む