教材5 実践!AI活用SNS広告動画制作ワークフロー
3章:【実践編】SNS広告動画をゼロから制作する
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目次

3章:【実践編】SNS広告動画をゼロから制作する

この章の目安学習時間:150分

この章で到達できるゴール:

  • これまで学んだ全てのAIスキルを総動員し、要件定義に基づいたSNS広告動画をゼロから独力で制作できる。
  • 異なる要件の案件に複数取り組むことで、実践的な課題解決能力と応用力を身につける。

【3-1】課題説明と案件選択

目安の学習時間:10分

フリーの動画クリエイターとしての挑戦

これまでの学習を経て、AI動画クリエイターとして活動する準備が整いました。
この章では、フリーの動画クリエイターとして、3社のクライアントから制作依頼が同時に舞い込んだ、という設定で、実践的な制作課題に取り組みます。
これまでの知識とスキルを総動員して、クライアントが抱える課題を解決する、価値ある動画を制作しましょう。

3つの案件から、挑戦したい2つを選ぼう

以下に、3つの異なる案件の要件定義書を用意しました。
それぞれの目的、ターゲット、プラットフォームが異なります。
内容をよく読み、この中から挑戦したい案件を2つ選択してください。
どの案件を選ぶか、という判断も、フリーランスとしての重要なスキルの一つです。
自身の得意なジャンルや、挑戦してみたい分野で選んでみましょう。
案件A:カスタムペット用品ブランド(Instagramリール用)
  • クライアント:カスタムペット用品「Paw&Tail」
  • 商材:愛犬・愛猫の名前を入れられる、オーダーメイドの首輪
  • 目的:商品のデザイン性の高さと特別感を伝え、ECサイトへのトラフィックを増やす(認知・検討)
  • ターゲット:20代~30代の、ペットを家族同然に愛している男女
  • 提供素材:サービスロゴ、商品写真(複数パターン)

素材

案件B:初心者向け資産運用サービス(YouTubeインストリーム広告用・横長)
  • クライアント:フィンテック企業「Asset Step」
  • 商材:AIがサポートする、初心者向けの資産運用サービス
  • 目的:投資へのハードルを下げ、無料オンラインセミナーへの参加を促す(行動喚起)
  • 動画形式16:9 横長動画
  • ターゲット:30代~40代の、将来のために資産形成を始めたいが、何から手をつければ良いか分からない男女
  • 提供素材:サービスロゴ、アプリアイコン

素材

案件C:グルメポップコーン(TikTok用)
  • クライアント:スナックメーカー「Poppin' Flavors」
  • 商材:期間限定のフレーバー「驚きのワサビ&ハニー味」ポップコーン
  • 目的:味の意外性とインパクトを伝え、オンラインでの指名検索や購入を促す(認知・行動喚起)
  • ターゲット:10代~20代の、新しいものや面白い食べ物が好きな若者層
  • 提供素材:商品パッケージ写真

素材

【3-2】実践課題1:一つ目の案件に挑戦

目安の学習時間:70分

それでは、選択した一つ目の案件の制作に取り掛かりましょう。
2章の追体験編で学んだワークフローを参考に、自身の力で進めてみてください。

STEP1:企画・構成

まずは、選択した案件の要件定義書を深く読み込み、目的とターゲットを正確に理解します。
その上で、ChatGPTを使い、ターゲットペルソナ、動画のコンセプト、構成案、そして台本を作成しましょう。

STEP2:AI素材による補強と生成

クライアントから提供された画像素材を主軸に、それだけでは表現しきれない部分を補うための補強素材とナレーションをAIで生成します。
実案件との違いと、今回の課題の狙い(再掲)
  • 実際の案件では、クライアントから長尺の実写動画素材が提供されるケースも多く、AIで生成する素材はあくまで補助的な役割になることもあります。その方が編集作業は楽な場合が多いです。
  • しかし、今回は「何もない状態から、AIだけでどれだけの表現ができるか」を試す絶好の機会です。
  • AI素材を数多く生成し、それらを組み合わせて1本の動画を創り上げるプロセスは、スキルを飛躍的に向上させます。ぜひ、今回は練習と捉え、様々な素材生成に挑戦してみましょう。
  • 補強素材
    タイトル画像、説明用のアイコン、商品の効果をイメージさせる抽象的なCG風の画像・動画、場面転換に使える短い動画クリップなど。
  • ナレーション
    台本を元に、ターゲットに響く声質で生成します。

STEP3:編集・仕上げ

全ての素材(提供素材+AI生成素材)が揃ったら、編集ソフトに取り込み、一本の動画に仕上げていきます。
教材4で学んだPremiere ProtのAI機能を積極的に活用し、効率的かつクオリティの高い編集を目指してください。
BGMや効果音も、動画の雰囲気を高める重要な要素です。

編集ソフトはCap Cutなどを用いても構いません。

実践課題1 案件Aの解答例

### ■ STEP1:企画・構成

- ターゲットペルソナ
    - 名前:佐藤 あい
    - 年齢:28歳
    - 職業:都内のデザイン事務所で働く会社員
    - 家族構成:トイプードルの「モカ」(3歳)と一人暮らし
    - SNS利用:Instagramを毎日チェック。特にペット関連のアカウントや、お洒落なライフスタイル系のアカウントをフォロー。
「#犬のいる暮らし」「#うちの子が一番可愛い」などのハッシュタグで、モカとの日常を投稿することも。
    インサイト(悩み/欲求):「モカはただのペットじゃなくて、大切な家族。ありきたりなペットグッズじゃなくて、
もっと特別で、デザイン性の高いものを探している。モカだけの”一点もの”があったら、絶対に嬉しい。」

- 動画のコンセプト
    - コンセプト:「うちの子だけの、宝物。」
    - 狙い:単なる商品紹介ではなく、オーダーメイドの首輪が「飼い主からペットへの愛情の証」であり、
「世界に一つだけの宝物」であることをエモーショナルに伝えます。デザイン性の高さと、
名前を刻むという”特別感”を両立させ、視聴者の所有欲と共感を刺激します。
    
- 構成案(映像とテロップの設計図)
    - **シーン1:導入 (0〜3秒)**
        - **映像:飼い主の膝の上でくつろぐペット(犬/猫)の愛らしいアップ。
スローモーションで撮影したような、少し感傷的な雰囲気を演出します。**
        - **テロップ:(なし)**
    - **シーン2:商品提示 (3〜6秒)**
        - **映像:提供された商品写真(首輪)にズームイン。特に名前が刻印されている部分にゆっくりとフォーカスを当てます。
キラリと光るアニメーションエフェクトを追加して、特別感を強調します。**
        - **テロップ:「名前を刻む、特別な贈り物。」というテキストを、上品なフォントで表示します。**
    - **シーン3:展開 (6〜10秒)**
        - **映像:提供された様々なデザインの首輪をつけたペットたちの写真を、リズミカルに表示します。**
        - **テロップ:「どんな子にも似合う」「こだわりのデザイン」といった短いキャッチコピーを、
映像の切り替わりに合わせて表示します。**
    - **シーン4:ベネフィット (10〜13秒)**
        - **映像:新しい首輪をつけて、嬉しそうに飼い主と散歩しているイメージ映像。
(このシーンは、AIで生成した動画素材などで補います)**
        - **テロップ:「お散歩が、もっと特別な時間に。」という、商品によって得られる体験価値を示します。**
    - **シーン5:CTA(行動喚起) (13〜15秒)**
        - **映像:画面中央に「Paw&Tail」のロゴが大きく表示されます。
その下に、Instagramの検索窓を模したデザインが現れ、「Paw&Tail」と入力されるアニメーションを見せます。**
        - **テロップ:ロゴの下に「オンラインストアで検索」と表示し、次のアクションを促します。**
        
- **台本(ナレーションと音響の指示書)**
    - 全体設定
        - ナレーター:20代後半~30代の、優しく落ち着いた女性の声。
        - BGM:お洒落で、少し感動的なピアノまたはアコースティックギターのインストゥルメンタル曲。
    - 時間ごとの指示
        - (0秒〜) シーン1: 導入
            - BGM:優しく感動的なピアノ曲、イントロが静かに流れ始める。
            - ナレーション:「世界で一番、愛しい君へ。」
    - (3秒〜) シーン2: 商品提示
        - SE:映像で刻印が光るタイミングに合わせ、(キラリーン)という控えめな効果音を入れる。
        - ナレーション:「君だけの名前を刻んだ、特別な贈り物を。」
    - (6秒〜) シーン3: 展開
        - BGM:少しテンポアップし、明るく希望に満ちた雰囲気に変化させる。
        (このシーンはナレーションなし。BGMと映像の切り替わりで魅せる)
    - (10秒〜) シーン4: ベネフィット
        - ナレーション:「毎日のお散歩が、もっと特別な時間に変わる。」
    - (13秒〜) シーン5: CTA
        - BGM:最後のナレーションに合わせて、ゆっくりとフェードアウトしていく。
        - ナレーション:「Paw&Tailで、最高の宝物を見つけて。」

### ■ STEP2:AI素材による補強と生成

- 補強動画
    - ① 導入の感動シーン用
        - 生成イメージ:飼い主の膝の上で気持ちよさそうに眠るペットの、心温まるクローズアップ動画。(縦型)
    - ② ベネフィットの散歩シーン用
        - 生成イメージ:飼い主の目線で、新しい首輪をつけたペットが嬉しそうに散歩している動画。(縦型)
- 補強画像
    - ① 商品バリエーション用
        - 生成イメージ:提供写真とは違う種類のペット(例:ゴールデンレトリバー)が、
違う色の首輪をつけているお洒落なポートレート写真。(縦型)
- ナレーション音声
    - ① 全編のナレーション用
        - 生成方法:音声生成AIを使い、STEP1の台本を「20代〜30代の、優しく落ち着いた女性の声」で音声化する。

### ■ STEP3:編集・仕上げ

- **冒頭3秒の掴み**:Instagramリールは最初のエンゲージメントが重要。「可愛い!」「素敵!」と思わせる
エモーショナルなペットの映像を冒頭に配置し、視聴者の指を止めさせます。
- **世界観の統一**:お洒落で感動的なBGM(ピアノ曲など)を選び、テロップには上品な明朝体や手書き風フォントを使用。
全体の色調を暖色系に補正し、ブランドの温かい世界観を演出します。
- **リズミカルなテンポ感**:BGMのリズムに合わせて写真や動画をテンポよく切り替える「音ハメ編集」を行います。
商品の刻印がキラリと光るなど、シンプルなエフェクトで視覚的なアクセントを加えます。
- **直感的な行動喚起**:動画の最後にロゴと合わせて「Paw&Tailで検索」という具体的なテキストを表示。
Instagramの検索窓を模したデザインを使い、視聴者に次の検索行動を直感的に促します。
解答例

【3-3】実践課題2:二つ目の案件に挑戦

目安の学習時間:70分

一つ目の案件が完成したら、次は二つ目の案件に挑戦です。

STEP1:企画・構成

もう一方の案件の要件定義書を読み込み、一つ目の案件との目的やターゲット、プラットフォーム(縦長 or 横長)の違いを意識することが重要です。
その違いを踏まえた上で、最適な企画・台本をChatGPTと共に練り上げましょう。

STEP2:AI素材による補強と生成

こちらの案件のコンセプトに合わせて、最適なビジュアルと音声の素材をAIで生成します。
一つ目の案件とは異なるトーン&マナーが求められるはずです。

STEP3:編集・仕上げ

異なる要件の動画を続けて制作することで、AI活用ワークフローのスキルは、より強固に定着し、どんな案件にも対応できる応用力へと進化します。
2本目の動画を完成させ、この章の課題はクリアです。
行き詰まった際は、いつでもコーチに相談してください。

実践課題2 案件Bの解答例

### ■ STEP1:企画・構成

- **ターゲットペルソナ**
    - 名前:高橋 健太
    - 年齢:35歳
    - 職業:中堅メーカーの営業職
    - 家族構成:妻(共働き)、子供1人(5歳)
    - SNS利用:情報収集のためにYouTubeやニュースアプリを視聴。ビジネス系、教育系のチャンネルをたまに見る。
    - インサイト(悩み/欲求):「子供の教育費や自分たちの老後を考えると、貯金だけでは不安。
投資を始めたいけど、何から手をつけていいか分からないし、損をするのが怖い。専門用語は苦手だ。」
- **動画のコンセプト**
    - コンセプト:**「未来の不安を、AIと『安心』に変える第一歩」**
    - 狙い:ターゲットが抱える「将来のお金の漠然とした不安」に寄り添い、共感を示す。
その上で、解決策として「AIがサポートしてくれるから、専門知識がなくても大丈夫」という安心感を提示。
「難しい」「怖い」という投資への心理的ハードルを下げ、無料セミナーへの参加を促す。
- **構成案(映像とテロップの設計図)**
    - **シーン1:問題提起 (0〜5秒) ※スキップ不可部分**
        - **映像**:将来を案じ、ため息をつく男性の後ろ姿。抽象的で少し暗めのトーン。(AI生成)
        - **テロップ**:「将来のお金、何から始めれば…?」と大きく表示。
    - **シーン2:解決策の提示 (5〜10秒)**
        - **映像**:画面が明るく転換し、「Asset Step」のロゴとアプリアイコンが中央に表示される。
スマホを片手に安心した表情の人物のイメージ。
        - **テロップ**:「その悩み、AIにお任せください。」
    - **シーン3:具体的なベネフィット (10〜20秒)**
        - **映像**:スマホアプリのデモ画面風のアニメーション。AIが最適なプランを提案する様子や、
資産が少しずつ増えていくグラフを視覚的に見せる。(AI生成のUIパーツやアイコンを活用)
        - **テロップ**:「①AIがあなたに合ったプランを診断」「②月々1万円からでもOK」「③スマホで簡単チェック」
と箇条書きで表示。
    - **シーン4:信頼性の補強 (20〜25秒)**
        - **映像**:オンラインセミナーで、講師の話に頷く参加者たちのイメージ映像。(AI生成)
        - **テロップ**:「知識ゼロでも大丈夫。まずは無料で学んでみませんか?」
    - **シーン5:CTA(行動喚起) (25〜30秒)**
        - **映像**:画面の右側に「無料セミナー参加はこちら」というクリック可能なボタン風のデザインを大きく表示。
矢印がボタンを指し示すアニメーション。
        - **テロップ**:「今なら参加者特典も!」
- **台本(ナレーションと音響の指示書)**
    - **全体設定**
        - **ナレーター**:30代後半〜40代の、信頼感と落ち着きのある男性の声。
        - **BGM**:知的で落ち着いた雰囲気の、主張しすぎないエレクトロニカやアンビエント系の楽曲。
    - **時間ごとの指示**
        - **(0秒〜) シーン1**
            - **ナレーション**:「将来のお金のこと、そろそろ真剣に考えないといけない…
    でも、何から始めればいいんだろう?」
        - **(5秒〜) シーン2**
            - **BGM**:少し明るく、前向きな曲調に変化。
            - **ナレーション**:「そんなあなたのための、AI資産運用サービス『Asset Step』。」
        - **(10秒〜) シーン3**
            - **ナレーション**:「難しい知識は不要です。AIがあなたにぴったりの資産プランを診断し、
     スマホ一つで将来の資産づくりをサポートします。」
            - **SE**:UI操作に合わせた、軽快なクリック音。
        - **(20秒〜) シーン4**
            - **ナレーション**:「まずは、投資の基礎が分かる無料オンラインセミナーで、あなたの不安を解消しませんか?」
        - **(25秒〜) シーン5**
            - **BGM**:少し盛り上がり、行動を後押しする雰囲気に。
            - **ナレーション**:「下のボタンから、今すぐお申し込みください。」

### ■ STEP2:AI素材による補強と生成

- **補強動画**
    - **① 導入の不安シーン用**
        - **生成イメージ**:将来を案じて窓の外を眺める、30代男性の後ろ姿の動画。(横長)
    - **② アプリのデモアニメーション用**
        - **生成イメージ**:未来的なデザインのグラフやチャートが動く、抽象的なデータビジュアライゼーション動画。
    - **③ セミナーのイメージ用**
        - **生成イメージ**:オンラインセミナーで講師の話に真剣に頷く、複数の男女のグループショット動画。(横長)
- **補強画像**
    - **① UIデザインパーツ用**
        - **生成イメージ**:クリーンでシンプルなデザインの「診断ボタン」「グラフアイコン」「スマホアイコン」などのUIパーツ。
    - **② 安心感を与える人物像用**
        - **生成イメージ**:スマホを片手に、リラックスした表情で微笑む30代〜40代の男女の写真。(横長)
- **ナレーション音声**
    - **① 全編のナレーション用**
        - **生成方法**:音声生成AIを使い、STEP1の台本を「30代後半の、信頼感と落ち着きのある男性の声」で音声化する。

### ■ STEP3:編集・仕上げ

- **編集のポイント**
    - **冒頭5秒のインパクト**:スキップされる前に「私のことだ」と思わせるため、最初の問いかけテロップを大きく、
  ゆっくり表示して視線を引きつける。
    - **情報の整理**:横長の画面を活かし、モーショングラフィックスで情報を整理する。例えば、画面左に人物、
  右にテロップを配置するなど、視線移動を意識したレイアウトにする。
    - **信頼感の演出**:白と青を基調としたクリーンな配色でまとめ、フォントは可読性が高く誠実な印象のゴシック体を選ぶ。
    - **明確なCTA**:動画の最後は、視聴者が迷わずに行動できるよう「無料セミナー参加はこちら」のボタンデザインを
  画面上で最も目立たせ、クリックを促すアニメーション(点滅や矢印など)を加える。
解答例

実践課題2 案件Cの解答例

### ■ STEP1:企画・構成

- **ターゲットペルソナ**
    - 名前:ゆうと
    - 年齢:19歳
    - 職業:大学生(イベントサークルに所属)
    - SNS利用:TikTokを毎日、通学中や暇な時に視聴。面白いチャレンジ系、
コンビニ新商品レビュー系の動画をよく見る。「#新商品レビュー」「#飯テロ」などをチェック。
    - インサイト(悩み/欲求):「普通の味にはもう飽きた。友達との話のネタになるような、
インパクトのあるお菓子が食べたい」「TikTokでバズってるものは、とりあえず試したくなる」
- **動画のコンセプト**
    - コンセプト:**「味のジェットコースター体験」**
    - 狙い:「ワサビ&ハニー」という味のギャップを、視聴者が擬似体験できるような構成にする。
「甘そう→え、辛っ!?→でもウマい!」という感情の起伏を、スピーディーなカットと効果音で表現。
視聴者に「何これ!?」と思わせて指名検索や購買に繋げる。
- **構成案(映像とテロップの設計図)**
    - **シーン1:期待感 (0〜2秒)**
        - **映像**:提供されたパッケージ写真が画面いっぱいに表示。上からハチミツがとろーりとかかる
アニメーションを追加する。
        - **テロップ**:「え、ただのハニー味?🍯」
    - **シーン2:裏切り (2〜5秒)**
        - **映像**:画面が緑色にフラッシュし、ワサビのイラストが飛び出す。ポップコーンを口に入れた人が
「!?」と目を見開くリアクション映像(AI生成)。
        - **テロップ**:「...と思ったらワサビ!?🌿」(テキストがブルブル震えるエフェクト)
    - **シーン3:衝撃と快感 (5〜8秒)**
        - **映像**:食べる人の表情が「ツーン!」とした顔から、「え、ウマっ!」と驚きの笑顔に変わる。
脳内で火花が散るようなアニメーションを追加。
        - **テロップ**:「ツーン!からの、激ウマ!🤯」
    - **シーン4:CTA(行動喚起) (8〜10秒)**
        - **映像**:商品パッケージを再度表示。「期間限定」というスタンプを大きく押すアニメーション。
        - **テロップ**:「見つけたら即買い! #ワサビハニーポップコーン」
- **台本(音響の指示書)**
    - **全体設定**
        - **BGM**:TikTokで流行しているアップテンポでコミカルな楽曲(著作権フリー音源またはTikTokの
音源ライブラリから選定)
        - **ナレーター**:なし(テロップと効果音で展開)
    - **時間ごとの指示**
        - **(0秒〜) シーン1**
            - **BGM**:楽曲のイントロ開始
            - **SE**:(ポワ〜ン)という甘そうな効果音
        - **(2秒〜) シーン2**
            - **SE**:(ビカッ!シャキーン!)という派手な切り替わり音。続けて(ツーーーン)という上昇音。
        - **(5秒〜) シーン3**
            - **SE**:(ピコーン!キラキラ〜ン✨)という気づきや発見の効果音。
        - **(8秒〜) シーン4**
            - **SE**:(ドンッ!)というスタンプが押される音。BGMはループして終了。

### ■ STEP2:AI素材による補強と生成

- **補強動画**
    - **① リアクション動画用**
        - **生成イメージ**:ポップコーンを食べて「驚く顔」から「美味しいと気づく笑顔」に変わる、
Z世代の若者のリアクション動画。(縦型)
    - **② エフェクト動画用**
        - **生成イメージ**:画面上部からとろりとしたハチミツが垂れてくるアニメーション動画。
- **補強画像**
    - **① ワサビのイラスト用**
        - **生成イメージ**:インパクトがあり、少しコミカルなデフォルメされたワサビのイラスト。
    - **② スタンプ画像用**
        - **生成イメージ**:「期間限定」という文字が入った、赤くて目立つハンコ風の画像。
- **効果音(SE)**
    - **① 各シーンの効果音用**
        - **生成方法**:効果音生成AIやフリー素材サイトを使い、台本に記載した「ポワ〜ン」「シャキーン!」など
  のコミカルな音を準備する。

### ■ STEP3:編集・仕上げ

- **編集のポイント**
    - **スピード感**:視聴者を飽きさせないよう、1〜2秒単位でカットを細かく割り、スピーディーに展開する。
    - **音ハメ**:BGMのビートやリズムに合わせて、映像やテロップを切り替える「音ハメ編集」を徹底し、
心地よいリズム感を作る。
    - **エフェクト**:TikTokの文化に合わせ、テキストの振動やフラッシュ、ズームイン/アウトなどのエフェクトを
多用して視覚的な刺激を最大化する。
    - **セーフゾーン**:TikTokのUI(アイコンや説明文)に重要なテロップが被らないよう、画面の上下左右の余白を
意識してレイアウトする。
解答例
これで「3章:【実践編】SNS広告動画をゼロから制作する」の解説を終わります。
次の章に進みましょう。
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