3-2【基礎】心を動かす AIコピー&セールスライティング
1章 「売る文章」を作るのに意識すべきことを知ろう
INDEX
目次

1章 「売る文章」を作るのに意識すべきことを知ろう

この章の目安学習時間:20分

この章で到達できるゴール:

  • セールスライティングと通常のライティングの目的の決定的な違いを理解できる
  • 「良い商品=売れる商品」ではない理由と、その背景にある「コンセプト」の重要性を説明できる
  • AI時代でも変わらない、人間の「買いたい」という感情のメカニズムを理解する

【1-1】セールスライティングの目的と大原則

目安の学習時間:10分

読者に「行動」してもらうための文章術

これまで学んできたSEOライティングの主な目的は、読者の悩みを解決し、有益な情報を提供することでした。一方で、セールスライティングの目的はただ一つ、読者に具体的な「行動」を促すことです。
SEOライティング
セールスライティング
目的
読者の悩みを解決する(情報提供)
読者に行動させる(購入、申込など)
ゴール
読者の満足、検索上位表示
売上、コンバージョン
セールスライティングで書くべきは、商品の機能やスペックといった「商品説明」ではありません。
その商品を手に入れることで、顧客の未来がどれほど明るく、素晴らしいものになるのか。
その「理想の未来」を見せることが最も重要なのです。

人は感情でモノを買い、理屈で正当化する

セールスライティングを学ぶ上で、絶対に忘れてはならない大原則があります。
それは、「人は感情でモノを買い、理屈で正当化する」というものです。

例えば、最新のスマートフォンを買う時、「カメラの画素数が高いから」「CPUの処理速度が速いから」といった理由は、実は「この新しいスマホが欲しい!」という感情を正当化するための後付けの理屈であることが多いのです。

本当に心を動かしているのは、
  • 「このスマホで撮った写真で、SNSの『いいね』がたくさんもらえそう」(承認欲求)
  • 「最新機種を持っている自分は、時代の最先端をいっているように感じる」(自己顕示欲)
といった、感情的な欲求です。
AIは論理的な文章を作るのは得意ですが、この感情に火をつける役割は、人間のライターにしかできません。

【1-2】売上の9割は「コンセプト」で決まる

目安の学習時間:10分

コンセプトとは「誰に、何を、どのように伝えるか」の設計図

「良い商品なのに、なぜか売れない」というケースは少なくありません。
その原因のほとんどは、コンセプトが不在か、あるいは間違っていることにあります。
コンセプト
  • 「誰に」「何を」「どのように伝えて」売るのかを定めた、マーケティング全体の骨格となる基本的な考え方や設計思想のこと。
  • これがブレていると、どんなに優れた文章テクニックを使っても商品は売れません。
設計図なしに家を建てられないのと同じで、コンセプトという設計図なしに、売れる文章は書けません。
例えば、先ほどの高機能ドライヤーも、コンセプトが違うだけで全く別の商品に見えます。
  • コンセプトA: 「忙しい朝の時短を叶える、速乾ドライヤー」
  • コンセプトB: 「使うたび髪が潤う、高級ヘアケアデバイス」
どちらのコンセプトを選ぶかで、ターゲット、響く言葉、デザイン、価格までもが変わってきます。この最も重要な上流工程を、次の章で学んでいきましょう。

考えてみよう!

同じ「高機能なドライヤー」を売る場合、以下のターゲットに響くコンセプト(切り口)はそれぞれどう違うでしょうか?
  1. 朝の準備を1秒でも短くしたい、忙しいワーキングマザー
  2. 髪のダメージに悩む、ヘアケア意識の高い20代女性
解答例
  1. 忙しいワーキングマザー向け:
    「速乾」という機能にフォーカスし、「圧倒的な風速で、長い髪も5分で乾く!自分の時間を取り戻す時短ドライヤー」といったコンセプト。「時間」という価値を訴求します。
  2. ヘアケア意識の高い20代女性向け:
    「美髪ケア」機能にフォーカスし、「使うたびに髪が潤う。サロン帰りのようなツヤ髪を毎日実現する、魔法のドライヤー」といったコンセプト。「美」という価値を訴求します。
これで「1章 「売る文章」を作るのに意識すべきことを知ろう」の解説を終わります。
次の章に進みましょう。
WEBCOACH | キャリアチェンジまでの全てを学ぶマンツーマンWEBスクール
© 2020 by WEBCOACH