ペルソナを制作に活かす——Before/After比較
Course A — Chapter 2 / Lesson 3
ペルソナを制作に活かす
——Before/After比較
⏱ 35分 ✍️ 実践課題 🎯 SNS・デザイン・動画
ロードマップに戻る
前の章に戻る
ペルソナを作るだけでは意味がありません。「制作の判断にどう使うか」がわかって初めてペルソナが機能します。このレッスンでは、SNS投稿・バナー・動画サムネイルの3ケースでペルソナありとなしの違いをBefore/Afterで比較します。
このレッスンで使うペルソナ

以下のペルソナを使って3つのケースを見ていきます。

🧘
田中さつき(27歳・IT企業勤務・都内在住)
残業多め・体を動かしたい・自分への投資に積極的
インサイト:「忙しくてもちゃんと自分の時間を作れている私でいたい」

対象: ヨガスタジオの体験レッスン集客キャンペーン

CASE 1: Instagram投稿キャプション
ペルソナなし
「体験レッスン受付中!初心者歓迎、全身ストレッチで柔軟性UP✨ お気軽にお問い合わせください。」
「誰でもOK」感が強い。「自分のことを言っている」感がない。保存・フォローにつながりにくい。
ペルソナあり(さつきさん向け)
「仕事終わりでも来られる21時クラス。頑張ってる自分に、週1時間のご褒美を。体験¥1,500、まず一度だけ。」
「21時クラス=残業OK」「ご褒美=自己投資感」「まず一度だけ=決断ハードルを下げる」がすべてさつきさんのインサイトから来ている。

判断のポイント

  • 「さつきさんが共感するフレーズは何か」→ 残業・夜・忙しい→ 21時クラスを前面に
  • 「さつきさんの行動ハードルを下げるには」→ 月額でなく体験1回1,500円を強調
  • 「さつきさんが保存したくなる言葉は」→ 「ご褒美」「自分の時間」など自己投資ワード
CASE 2: バナー/ビジュアルの制作判断
ペルソナなし
写真: 笑顔で動きのあるポーズ・明るいスタジオ
コピー: 「あなたもヨガを始めよう!」
汎用的すぎて記憶に残らない。「誰のためのバナーか」が伝わらない。
ペルソナあり(さつきさん向け)
写真: 夜景背景・落ち着いた照明・一人でゆっくり取り組む様子
コピー: 「仕事の後、心をほぐしに来てください。」
「夜の雰囲気=残業後のイメージ」「一人=自分の時間」「心をほぐす=情緒的価値」がすべてさつきさんの生活シーンに合っている。

ペルソナがあると、「どのシチュエーションの写真を選ぶか」「背景の色温度はどうするか」「モデルの表情はどうするか」——すべての視覚的判断に根拠が生まれます。

CASE 3: YouTube/リール動画のタイトル・サムネイル
ペルソナなし
タイトル: 「ヨガ初心者でも簡単!全身ストレッチ10分」
サムネ: 笑顔・全身が映った写真
競合と差別化できない。「初心者ヨガ」系は数千本あり埋もれる。誰向けかが不明。
ペルソナあり(さつきさん向け)
タイトル: 「残業後でもできる!寝る前10分ヨガ【肩こり・疲労回復】」
サムネ: テキスト「残業帰りにおすすめ」+ 夜の部屋でリラックスしている写真
「残業後」「寝る前」「肩こり」がすべてさつきさんの検索ワードと動機に直結。「これ私のためにある」と感じさせる。
ペルソナを使った制作判断フレーム
「○○さん(ペルソナ名)なら、これを見てどう感じるか?」
制作中に迷ったとき、この一言で立ち戻れます。コピーの言葉選び・ビジュアルのトーン・投稿時間・CTAのあり方——すべてペルソナに問いかけながら決める。
「○○さんに、何をしてもらいたいか?」
フォロー・保存・クリック・問い合わせ——1つのコンテンツに1つのアクションを決める。ペルソナがいると「誰に・何をしてもらうか」が明確になる。
EXERCISE — 演習
自分の案件/SNSのペルソナシートを作ろう
  • 手持ちのクライアント案件・自分のSNS・想定案件のどれかを1つ選ぶ
  • Lesson 2のAIプロンプトを使ってClaudeでペルソナ仮説を3パターン生成する
  • 3パターンのうち「最も可能性が高い」1人を選び、ペルソナシートを完成させる(名前・属性・インサイト・一言)
  • そのペルソナを使って、今後作る投稿/バナー/動画のタイトル案を1本書いてみる
  • 「ペルソナなし」と「ペルソナあり」の案を比べて、どちらが刺さるか検討する
Chapter 2 まとめ——ターゲット・ペルソナ設計で学んだこと
  • Lesson 1: ターゲット(集団)は戦略に、ペルソナ(1人)は制作に使う。「全員向け」は誰にも刺さらない。
  • Lesson 2: ペルソナはデモグラ→サイコグラ→インサイトの3層で設計。「なぜ?」を3回掘り下げてインサイトを発掘する。
  • Lesson 3(今回): ペルソナは「〇〇さんならどう感じるか」という問いで制作判断の軸になる。SNS・バナー・動画すべてに活用できる。

Chapter 2の成果物

ペルソナシート(デモグラ+インサイト+一言)が完成したら、それはChapter 5(マーケティングブリーフ)でも活用します。

このレッスンのまとめ
ペルソナは「使う」ことで初めて意味を持つ。
制作の迷いは「○○さんならどう感じるか」で解消。
SNS・バナー・動画サムネイルすべての判断軸がペルソナから生まれる。
演習で自分の案件のペルソナシートを完成させよう。

次のChapter 3では「何を伝えるか」——メッセージとベネフィットの設計を学びます。
前の章に戻る
ロードマップに戻る