INDEX
目次
2章 【Tool 2】本格AI、Adobe Fireflyを体験!
この章の目安学習時間:30分
この章で到達できるゴール
- Adobe Fireflyの基本的な使い方を理解し、簡単なキーワードで画像を生成できるようになる
- 同じキーワードでも、Canva AIとFireflyで生成される画像にどのような違いが生まれるかを比較・体験できる
- Fireflyが持つ「コンテンツタイプ」や「効果」といった、画像の雰囲気を調整する基本的な機能を体験する
【2-1】Adobe Fireflyの世界へ
目安の学習時間:10分
Adobe Fireflyとは?
Adobe Firefly(アドビ ファイアフライ)は、PhotoshopやIllustratorといったプロ向けのクリエイティブツールで有名なAdobe社が提供する、クリエイティブな用途に特化した画像生成AIプラットフォームです。
Adobe Fireflyの特徴
Adobe Fireflyの特徴
- Adobeの豊富なクリエイティブ製品との連携が強みです。
- 学習データにAdobe Stock(アドビ ストック)という写真素材サイトの画像など、権利的にクリアされた画像を使用しているため、生成された画像の商用利用にも比較的安全性が高いとされています。
- (※ただし、どのようなAIツールを利用する場合でも、最新の利用規約を自身で確認し、遵守することが非常に重要です。)
Adobe Fireflyのアカウント作成とログイン
Adobe Fireflyを利用するためには、Adobe IDが必要です。
アクセス方法
1. Webブラウザで「Adobe Firefly」と検索するか、公式サイト(firefly.adobe.com など)にアクセスします。
アクセス方法
1. Webブラウザで「Adobe Firefly」と検索するか、公式サイト(firefly.adobe.com など)にアクセスします。
2. Adobe IDでログインします。
・既にAdobe IDをお持ちの場合(PhotoshopやIllustratorの契約者など):お持ちのIDでログインします。
・ Adobe IDをお持ちでない場合:サイトの指示に従って、無料のAdobe IDを新規作成します。メールアドレス、Googleアカウント、Facebookアカウント、Apple IDなどで作成できます。
・既にAdobe IDをお持ちの場合(PhotoshopやIllustratorの契約者など):お持ちのIDでログインします。
・ Adobe IDをお持ちでない場合:サイトの指示に従って、無料のAdobe IDを新規作成します。メールアドレス、Googleアカウント、Facebookアカウント、Apple IDなどで作成できます。
Fireflyの「テキストから画像生成」機能
Adobe Fireflyにログインすると、様々な生成AI機能のメニューが表示されます。今回は「テキストから画像生成 (Text to Image)」機能を使用します。
1. Fireflyのホーム画面(機能一覧が表示されている画面)から、「画像」を選び、さらに「テキストから画像生成」メニューを選択します。
1. Fireflyのホーム画面(機能一覧が表示されている画面)から、「画像」を選び、さらに「テキストから画像生成」メニューを選択します。
2. 画像生成インターフェースが開きます。画面構成は主に以下のようになっています。
①プロンプト入力欄:ここにキーワードを入力します。
②生成ボタン:プロンプト入力後、このボタンで画像を生成します。
③一般設定:生成する画像の縦横比(正方形、横長、縦長など)、生成に使用するモデルを選べます。
④コンテンツの種類:生成する画像の全体的な種類(アートor写真)を選択できます。
⑤スタイル:さらに細かい画風や表現(水彩、サイバーパンク、ぼかしなど)を指定できるオプションがあります。特に「効果」の項目はCanva同様生成する画像のスタイルを指定できます。
①プロンプト入力欄:ここにキーワードを入力します。
②生成ボタン:プロンプト入力後、このボタンで画像を生成します。
③一般設定:生成する画像の縦横比(正方形、横長、縦長など)、生成に使用するモデルを選べます。
④コンテンツの種類:生成する画像の全体的な種類(アートor写真)を選択できます。
⑤スタイル:さらに細かい画風や表現(水彩、サイバーパンク、ぼかしなど)を指定できるオプションがあります。特に「効果」の項目はCanva同様生成する画像のスタイルを指定できます。
【2-2】比較体験!Fireflyで「空飛ぶ猫」を再チャレンジ
目安の学習時間:10分
【比較演習】同じキーワード、違うAI、違うアート
1章ではCanva AIを使って「空飛ぶ猫」を生成しました。今度はAdobe Fireflyで、全く同じキーワード「空飛ぶ猫」を使って画像を生成し、その違いを体験してみましょう。
1. Adobe Fireflyの「テキストから画像生成」機能を開きます。
2. プロンプト入力欄に「空飛ぶ猫」と入力します。
3. まずは「コンテンツの種類や「スタイル」などの設定はデフォルトのまま(または何も指定せず)、「生成」ボタンをクリックします。
1. Adobe Fireflyの「テキストから画像生成」機能を開きます。
2. プロンプト入力欄に「空飛ぶ猫」と入力します。
3. まずは「コンテンツの種類や「スタイル」などの設定はデフォルトのまま(または何も指定せず)、「生成」ボタンをクリックします。
4.Fireflyが生成した「空飛ぶ猫」の画像(通常4枚提示されます)が表示されます。
比較してみよう
1章でCanva AIを使って生成した「空飛ぶ猫」の画像(できればスタイル指定なし、またはデフォルトのもの)と、今回Fireflyで生成した画像を並べて見比べてみましょう。
・画風はどうか?(アニメ調、リアル調、絵画調など)
・ディテールの細かさはどうか?(毛並み、背景など)
・全体の雰囲気はどうか?
・色の使い方はどうか?
じっくり観察して、AIによる表現の違いを感じ取ってみてください。
1章でCanva AIを使って生成した「空飛ぶ猫」の画像(できればスタイル指定なし、またはデフォルトのもの)と、今回Fireflyで生成した画像を並べて見比べてみましょう。
・画風はどうか?(アニメ調、リアル調、絵画調など)
・ディテールの細かさはどうか?(毛並み、背景など)
・全体の雰囲気はどうか?
・色の使い方はどうか?
じっくり観察して、AIによる表現の違いを感じ取ってみてください。
考えてみよう!
考えてみよう!
Canva AIとAdobe Firefly、同じ「空飛ぶ猫」という指示でも、出てきた絵の印象はかなり違ったのではないでしょうか? それぞれのAIが描いた「空飛ぶ猫」について、どんな「個性」を感じましたか?(例:Canva AIは〇〇な感じ、Fireflyは△△な感じ、など)
解答例
・Canva AIの猫は、デフォルメされたキャラクターっぽくて、親しみやすい感じがした。
・Fireflyの猫は、より写実的で、毛並みや光の当たり方まで細かく描かれていて、まるで本物の写真みたいだった。
・同じ指示でも、AIによってこんなに「得意な絵柄」や「表現のクセ」があるんだなと驚いた。
Canva AIとAdobe Firefly、同じ「空飛ぶ猫」という指示でも、出てきた絵の印象はかなり違ったのではないでしょうか? それぞれのAIが描いた「空飛ぶ猫」について、どんな「個性」を感じましたか?(例:Canva AIは〇〇な感じ、Fireflyは△△な感じ、など)
解答例
・Canva AIの猫は、デフォルメされたキャラクターっぽくて、親しみやすい感じがした。
・Fireflyの猫は、より写実的で、毛並みや光の当たり方まで細かく描かれていて、まるで本物の写真みたいだった。
・同じ指示でも、AIによってこんなに「得意な絵柄」や「表現のクセ」があるんだなと驚いた。
【2-3】Fireflyの機能で「空飛ぶ猫」の雰囲気を変えてみよう
目安の学習時間:10分
【演習】「コンテンツタイプ」と「効果」で遊ぼう!
Adobe Fireflyには、生成画像の雰囲気を調整するための便利な機能が備わっています。特に「コンテンツの種類」と「効果」は、手軽に多彩な表現を生み出せる強力なツールです。
コンテンツの種類 (Content Type): 生成する画像の全体的な種類を大まかに指定します。「アート (Art)」「写真 (Photo)」のいずれかを選択できます。
「アート」を選ぶと絵画的な表現に、「写真」を選ぶと実写のような表現になりやすくなります。
効果 (Effects): さらに細かいスタイルや表現を指定できます。水彩、サイバーパンク、ファンタジー、ぼかし、モノクロなど、数百種類もの効果が用意されています。これらを組み合わせることも可能です。
操作手順
1. キーワードは「空飛ぶ猫」のままにします。
2. Fireflyの画像生成インターフェースの右側などにある設定パネルから、「コンテンツタイプ」と「効果」を探します。
3. 以下の組み合わせ例などを参考に、いくつか試してみましょう。
例1:
コンテンツタイプ:「アート」
効果:「水彩」(「テクニック」の項目から探してみてください)
→ 「生成」ボタンをクリック
コンテンツの種類 (Content Type): 生成する画像の全体的な種類を大まかに指定します。「アート (Art)」「写真 (Photo)」のいずれかを選択できます。
「アート」を選ぶと絵画的な表現に、「写真」を選ぶと実写のような表現になりやすくなります。
効果 (Effects): さらに細かいスタイルや表現を指定できます。水彩、サイバーパンク、ファンタジー、ぼかし、モノクロなど、数百種類もの効果が用意されています。これらを組み合わせることも可能です。
操作手順
1. キーワードは「空飛ぶ猫」のままにします。
2. Fireflyの画像生成インターフェースの右側などにある設定パネルから、「コンテンツタイプ」と「効果」を探します。
3. 以下の組み合わせ例などを参考に、いくつか試してみましょう。
例1:
コンテンツタイプ:「アート」
効果:「水彩」(「テクニック」の項目から探してみてください)
→ 「生成」ボタンをクリック
例2:
コンテンツタイプ:「写真」
効果:「映画風」(「テーマ」の項目から探してみてください)
→ 「生成」ボタンをクリック
コンテンツタイプ:「写真」
効果:「映画風」(「テーマ」の項目から探してみてください)
→ 「生成」ボタンをクリック
例3:
コンテンツタイプ:「アート」
効果:「ネオン」(「効果」の項目から探してみてください)
→ 「生成」ボタンをクリック
コンテンツタイプ:「アート」
効果:「ネオン」(「効果」の項目から探してみてください)
→ 「生成」ボタンをクリック
それぞれの設定で、生成される「空飛ぶ猫」の画像がどのように変化するかを観察しましょう。
練習問題
問題
1章の章末課題でCanva AIを使ってデザインした「夢の乗り物」を、今度はAdobe Fireflyで生成してみましょう。
同じキーワード(例:「空飛ぶクジラバス、星空の下」)を使い、「コンテンツタイプ」を「アート」に設定し、「効果」の中から「ファンタジー」や「アニメ」など、乗り物のイメージに合うものをいくつか試してみてください。Canva AIの時とは違う、Fireflyならではの表現が見つかるかもしれません。
解答例
(この問題は操作体験が主目的のため、生成される画像そのものに単一の正解はありません)
1章の章末課題でCanva AIを使ってデザインした「夢の乗り物」を、今度はAdobe Fireflyで生成してみましょう。
同じキーワード(例:「空飛ぶクジラバス、星空の下」)を使い、「コンテンツタイプ」を「アート」に設定し、「効果」の中から「ファンタジー」や「アニメ」など、乗り物のイメージに合うものをいくつか試してみてください。Canva AIの時とは違う、Fireflyならではの表現が見つかるかもしれません。
解答例
(この問題は操作体験が主目的のため、生成される画像そのものに単一の正解はありません)
解答の方向性:
【2-4】2章-章末課題- AIツール別「得意な表現」発見レポート
目安の学習時間:10分
問題
問題
新しいカフェの開店告知ポスターに使う「コーヒーカップから立ちのぼる、ハート型の湯気」というイメージ画像をAIで作成しようとしています。
この画像を、Canva AIとAdobe Fireflyの両方を使って、それぞれ3回以上(異なるスタイルや効果を試しながら)生成してみてください。
そして、どちらのAIツールが、今回のテーマ「コーヒーカップとハート型の湯気」を、イメージに近い形で、またはより魅力的に表現できたか、具体的な理由とともに簡単なレポート(100~200字程度)にまとめてみましょう。
プロンプトのヒント:
・「コーヒーカップ、ハート型の湯気、温かい雰囲気、カフェのカウンター」
・スタイルや効果で「写真風」「イラスト風」「レトロ調」「ミニマル」などを試してみる
新しいカフェの開店告知ポスターに使う「コーヒーカップから立ちのぼる、ハート型の湯気」というイメージ画像をAIで作成しようとしています。
この画像を、Canva AIとAdobe Fireflyの両方を使って、それぞれ3回以上(異なるスタイルや効果を試しながら)生成してみてください。
そして、どちらのAIツールが、今回のテーマ「コーヒーカップとハート型の湯気」を、イメージに近い形で、またはより魅力的に表現できたか、具体的な理由とともに簡単なレポート(100~200字程度)にまとめてみましょう。
プロンプトのヒント:
・「コーヒーカップ、ハート型の湯気、温かい雰囲気、カフェのカウンター」
・スタイルや効果で「写真風」「イラスト風」「レトロ調」「ミニマル」などを試してみる
解答手順
Canfvaで生成、プロンプト「コーヒーカップ、ハート型の湯気、温かい雰囲気、カフェのカウンター、実写風、ハートは1つ、おしゃれ、白いカップ 湯気は自然な形」
Fireflyで生成 プロンプト「コーヒーカップ、ハート型の湯気、温かい雰囲気、カフェのカウンター、カップは1つ、おしゃれ」
レポート作成例 「今回の『コーヒーカップとハート型の湯気』というテーマでは、Adobe Fireflyの方がよりイメージに近い画像を生成できた。 Fireflyは『写真』コンテンツタイプの身を使用したが、湯気のリアルな質感やおしゃれな室内の雰囲気まで表現でき、温かみが伝わってきた。 一方、Canva AIでは湯気を自然に表現するのが難しく、ハート型の湯気が意図通りに出ないこともあった。 ただ、Canva AIは手軽にポップな雰囲気の画像を試せる点が魅力だと感じた。」
画像生成AIで描いてみよう2-1