はじめに
✔︎ 目的
- WEBCOACHで学習していくスキルの全体像をつかみましょう。
- どのような順番で、どんなスキルを習得し、どうやって仕事に繋げていくのか最初に理解しておくと、納得感を持って学習を進めることができます。
習得するスキルの全体像を掴む
0. 目的
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WEBCOACHでは以下の5つのスキルを習得していただくことをゴールとしています。
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1つずつスキルについて大枠を説明していきます。
- ベーシックスキル
- WEB制作
- WEBデザイン
- WEBマーケティング
- ビジネススキル
1. ベーシックスキル
ベーシックスキルは全部で4つあります。それぞれなぜ必要なのか解説していきます。
論理的思考力とは、物事を順序立てて矛盾がないように考える思考法です。
論理的思考力を習得すると得られるメリット
- 問題が発生しても冷静に筋道立てて考え対処することができる。
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論理的な説明・議論ができることでクライアントの信頼を得られる。
- WEB制作・WEBデザイン・WEBマーケティングの仕事では、クライアントの売上・利益に貢献できる人が最も単価が高くなります。
- 売上・利益に直結する提案を論理的に考えて、相手の決裁権者に提案することが必要になります。
- また、一見感覚でやっていそうなWEBデザインにおいても論理的思考力が重要で、自分が作ったデザインを論理的に言語化し「なぜそうしたのか?」を説明可能にするとクライアントに納得してもらいやすくなります。
論理的思考力をつけるためのTIPS
WEBスキルを仕事にするには検索能力を身につけることが必要不可欠です。
検索能力を習得すると得られるメリット
- 大抵の情報はGoogle検索に載っているためほぼ全ての問題を検索で解決可能になる。
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疑問点を自己解決することで作業効率・学習効率が飛躍的アップする。
- フリーランスになるには、「大抵の問題・エラーはGoogle検索を使えば大体解決できるな」と思える状態になっていることが必須になります。
- ただ、これは一朝一夕ではできません。最初はググっても解決できない事態になることも多いと思います。
検索能力をつけるためのTIPS
- 学習の疑問点は質問する前にGoogle検索で解決できないか挑戦する。
- Google検索で解決できずに質問する場合には、「自分が検索したワード」と「どんなワードで検索をするとよかったのか」をコーチに聞く。
- 日頃から、小さな疑問でもGoogle検索を通して解決する癖をつける。
- WEBCOACHでの検索能力向上のための指導に従って、検索に向き合う。
テキストコミュニケーション能力を身につけると得られるメリット
- 相手の時間を奪わずに情報を伝えることができる。
- 論理的に書くことで、口頭よりも伝えやすい場合がある。
- 情報を過不足なく伝えやすい。
電話やビデオ会議に比べたテキストコミュニケーションのデメリット
- 言いづらい話、感情的な話などはテキストでは伝わりづらい。
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活発な議論するのにはあまり向いていない。
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WEB系の仕事では、基本的にまずテキストコミュニケーションを使って議論や報告 → テキストで無理なら電話やビデオ会議というスタイルが多いです。
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大半のやりとりはテキスト上でクライアントとやりとりすることが多くなると思ってください。
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理想的なWEBフリーランスのスキル・マインドセット
- テキストでコミュニケーションするのがまったく苦ではない。
- テキストで論理的に文章を伝えることができる。
- チャットで画像や動画なども使いながら、わかりやすく情報を伝えることができる。
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Slackなど、適宜チャットツールを使いこなすことができる。
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WEBCOACHにおいても、リモートワークに対応できるように学習中からテキストコミュニケーションの練習を行なっていただきます。
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質問フォーマットに沿って、論理的に情報を整理して質問する練習をしてみてください。
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そのため、スキルを何か学習してもどんどん新しいものが出てくるたびに学習していくことが重要になってきます。
自己学習スキルを身につけるメリット
- 学習スキルが高い人は、新しいものを身につけ続け、長く活躍し続けられる傾向にある。
- 自分で学習して、活躍できる領域を広げることができる
自己学習スキルを身につけるためのTIPS
- 枝葉に捉われず、まずは幹を理解することに努める
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プロのWEBクリエイターは、色んなITツールを使って仕事をすることが多いですが、全てのツールの細かい機能まで全て暗記しているわけではありません。
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本質的な幹の部分だけは理解した上で、細かいところはGoogleを活用しながら使っています。たくさん使うにつれ、自然と覚えてしまうという感じです。
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- 完璧主義にならず、まずは手を動かして学ぶことを意識する
- 完璧主義になるといつまでも前に進みません。動いたらOKくらいの気持ちで進めましょう。
- 学習を管理する
- 「自分の学習記録を残す」「目標を決める」「学習時間を決める」など、しっかりと学習計画を立て管理することで、計画的にスキルを習得できます。
- アウトプットし、フィードバックをもらう
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学習したらアウトプットし誰かにフィードバックしてもらうのがおすすめです。客観的な目線でフィードバックをもらうことで、更なる成長が期待できます。
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「ずっと勉強しないといけないのか…」と思われた方もいるかもしれません。
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安心してください。ツールが変わっても本質的な部分や機能は変わらなかったりしますし、いくつかしっかりと学習すれば、新しく勉強するときに必要な学習時間はどんどん減っていきます。
コツコツがんばっていきましょう!
”勉強の仕方”自体をもっと深く知って勉強してみたいという方にはおすすめです。
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2. WEB制作スキル
ここでは、制作するWEBのデザインが渡された後、デザインに基づいてWEBサイトを実装し公開できるスキルを示します。(デザインやマーケティングは含みません。)
WEBサイトの作り方には大きく以下の二つがあります。
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- ノーコード・CMS
- スクラッチ開発
ノーコード・CMSとは?
- ノーコードとは、その名の通りHTMLやCSSなどのコーディングを行わずとも使えるツールを指します。
- CMSとは、「コンテンツマネジメントシステム」の略で、ノーコードツールと同じものを指すことが多いです。
- ほとんどの案件ではノーコード・CMSを活用することが多いです。
スクラッチ開発とは?
- スクラッチ開発とは、「0から作っていく」というような意味で、ツールに頼らず作っていくことを意味します。
- スクラッチ開発にすると、それだけ工数がかさみ、費用が高額になるためスクラッチ開発するケースは稀になっています。
ノーコード・CMSで学べること
WEBCOACHでは以下の2つについて学びます。
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- WIX
- WordPress
- これらのツールを活用すると、通常の企業のホームページからECサイトまで開発することができます。
- WordPressはWEBサイト全体の61%、WIXはWEBサイト全体の5.2%を占めています。
- 2025年時点では、どちらもWEBサイト制作ツールの上位3位以内にランクインしており、今後の使用量も増加が見込まれる有望なツールです。
スクラッチ開発で学べること
WEBCOACHでは、以下のコーディングを学びます。
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- HTML
- CSS
- jQuery
ここでは、最初に学習する「ノーコード・CMSで学べること」について深掘ります。
一方で、カスタマイズ性はWordPressの方が高くなっています。
WIXの強み
- より直感的に、ドラッグ&ドロップでサイトを作りやすい
- よりスピーディーに開発できる
- クライアントでも操作しやすい
WIXの弱み
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Wordpressよりカスタマイズがしづらい
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WEBサイトを制作するツールは、状況に応じて使い分けていくことが重要です。
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クライアントの要望に応じてツールを選定して提案していきましょう。
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WIXを使用すべきシチュエーション
- 制作後、クライアント側でも自分で操作をしたい
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細かいカスタマイズまでする予定はなく、とにかくスピーディーにサイトを立ち上げたい などのシチュエーションであれば、WIXを提案するのが良いと思います。
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多くの下請け案件ですと、シェアが圧倒的に高いWordpressの案件が多いですが、クライアントとの直案件であればツールは自由に提案できる場合が多いです。
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ノーコードはWordpressに比べると早く実装できるので、クライアントとの直案件では積極的に提案してみると良いでしょう。
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3. WEBデザイン
今回は、最近人気が急上昇中の「Figma」を主に学習していただきます。
Google、Twitter、Netflixなど世界的な企業がどんどん導入しています。
Figmaでできること
- プレゼン資料の作成
- WEBサイトデザインの作成
- スマホアプリデザインの作成
- チラシデザインの作成
- WEB広告の作成
- SNSの投稿の作成
など、あらゆるデザイン業務を行うことができます。
案件獲得でのFigmaの活躍シーン
基本的なWEB制作の仕事は、以下の流れをたどります。
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- 企画提案
- デザイン作成 ← Figmaを使用して作成
- 実装
- 納品
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- Figmaを使ってどのようなデザインにするのか、クライアントと詳細を詰めた上でそれに基づいてツールを選定し、サイトを実装し公開するというイメージです。
- 今後あらゆる場面で使えてとても便利なので、ぜひ使えるようになってみてください!
その他のデザインツールについて
他にも様々なデザインツールがありますが、こちらもFigmaをしっかりと一度習得してしまえば似ているところも多いので、キャッチアップしやすいかと思います。
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- Adobe Illustrator
- Photoshop
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上記の2つは、ツールの登録料が発生してしまうデメリットはあるものの、学習希望者向けに学習していただくことが可能です!
4. WEBマーケティング
近年では、WEBクリエイターであればただ「WEBデザインができる」「サイトが作れる」だけではなく、WEBマーケティング領域まで踏み込んでクライアントの売上・利益に貢献できる人材が求められています。
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- WEBサイト改善スキル
- WEB広告
- SNS運用
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WEBサイトに分析ツールを設定することで、毎日どのくらいの数のユーザーがどのページを見ているかなどを全て分析することができます。
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WEBサイトに完成はありません。最初にいきなり100%のWEBサイトをリリースすることはできません。
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効果を出したければ、常に分析して継続的に改善し続ける必要があります。
WEBCOACHで学べる内容
- Google Analyticsなどの分析ツールを活用して、サイト分析し改善点を考えるスキル
- 改善点を実際にサイトに反映するスキル
- 集客力のあるWEBサイトに必要な要素は何か?という根本的な考え方
WEB広告の市場規模は年々増加しており、今後も更なる需要の増加が見込まれます。
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WEB広告は近年ツールの自動化機能が強くなっており、意外と簡単に設定して広告を出すことができます。
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特に、非常に市場として伸びているSNS広告について、実際にどのような機能があってどうやって広告を出すことができるのかを学習していただけます。
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WEBサイトを作って終わりではなく、WEB広告の提案などを行うことによってさらに単価を上げていくことが可能になります。
近年InstagramやTwitterのアカウントを開設し、情報発信することで集客につなげる企業が増えています。
- 例えばInstagram運用代行の例では、提案内容によりますが毎日1~3投稿で月5~30万円ほどの単価で案件を受けることができます。
InstagramやTwitterを使ってアカウントを運用できるスキルが身につくと、マーケティングの提案の幅も広がるのでおすすめです。
上記のようなWEBマーケティングのスキルを、実践的な課題を通して習得していただけます。
5. ビジネススキル
ただ、あくまで大前提としてWEBスキルがないと始まらないので、順序としては一番最後に学習するのをおすすめしています。
ビジネススキルの推奨学習内容
- 案件獲得スキル
- 納品・リピートスキル
- 法務・税務知識
提案力・提案資料の作成・コミュニケーション能力・営業力・行動力などを含む案件獲得に必要なスキル全てを指します。
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実際にどのように提案していくのか、どれくらい行動していく必要があるのか、どういうチャネルを使って案件を獲得していくのかなどをしっかりと学習いただきます。
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未経験からのスタートになりますので、最初は単価が低くても実績作りという気持ちで、仕事を選ばず頑張っていく姿勢が重要になります。
案件獲得方法は多岐に渡ります。さまざまな方法にトライしましょう!
- クラウドソーシング
- 知人
- 紹介
- 飛び込み
- 電話
- 副業エージェント
- フリーランスエージェント
- SNS発信
- パートナー企業提携
様々な方法を通じて実績とクライアントを積み重ねながら、リピート・紹介で案件を増やしていくのが王道です。
当たり前ですが、案件を獲得してお金がもらえたら十分ではありません。
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しっかりと納品して、クライアントに満足していただく必要があります。
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クライアントに満足してもらえないと、「リピートが増えない」「紹介してもらえない」となり、どんどんきつくなっていきます。
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信用第一で行動して行きましょう。一番大切なことは 満足度 > 期待値となるように調整していくことです。
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相手の期待値を超えるような納品を行い、リピートや紹介がもらえるようなスキルを習得していただきます。
意外とここがおろそかになっている方も多いのですが、副業やフリーランスとなると法律の知識や税務の知識も必要になります。
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具体的にはクライアントと結ぶ契約書の確認、税金の計算・申告などです。
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これらの基本的なビジネススキルについても学習し、不安なく仕事の獲得にチャレンジできるようにしっかり学習しましょう。
学習していく順番
基本的には以下のようなステップを推奨しておりますが、細かい部分は担当コーチと相談しましょう。
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- WEBデザイン
- a. ノーコード制作
- b. デザイン
- WEBマーケケティング
- ライティング
- コーディングWEBサイト構築
- a. HTML・CSS等
- ビジネススキル
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最初は、WEBデザインの中でも、まず直感的に操作できとっつきやすいノーコードから学習していただきます。
- しっかりと学習量を確保していただければ、1か月ほどで立派なWEBサイトを作れるようになります!
次にWEBデザイン→WEBマーケティング→ライティングの順で学習していただき、その後に難易度が上がるWEB制作のコーディング部分を学習していただきます。
- コーディングの部分は難易度も上がるため最後の方に回しておりますが、先に着手したい方は最初にトライしてみていただいても結構です。
そして最後にビジネススキルを学ぶという流れとなります。
※ボリュームが多いため、コンテンツは卒業後も閲覧可能としております。