Premiere Pro
第1章:動画編集の準備をしよう!
INDEX
目次
タイトル
内容
タイトル補足情報
  • 制作物:IT系スタートアップ「NextLeap Inc.」採用LP(ランディングページ)
  • 概要:自社開発のAIチャットサービス「ConnectAI」の事業拡大に伴う、Webデザイナー・エンジニア向けの採用LP。
制作物を通じて達成したい目的
  • 優秀なWebデザイナー・エンジニアからの採用応募数を増やすことが最終ゴール。
  • 単なる応募数増加だけでなく、「企業の理念や文化に共感し、共に成長したい」という意欲の高い候補者からの応募を質・量ともに最大化する。
  • 「NextLeap Inc.」が持つ「先進性」「オープンな企業文化」「個人の裁量を尊重する風土」を伝え、ブランディングを強化する。
ターゲットデモグラ情報
  • 年齢:20代後半~30代前半
  • 性別:問わない
  • 居住地:問わない(フルリモート勤務が可能なため)
  • 職業:Webデザイナー、フロントエンドエンジニア、UI/UXデザイナーなど
ペルソナ情報
◾️ライフスタイル・価値観
  • 現在の職場である程度経験を積んだが、技術的な挑戦の機会や裁量権の少なさに物足りなさを感じている。
  • 技術ブログ(Zenn, Qiitaなど)やテック系カンファレンスで常に新しい情報を収集しており、知的好奇心が旺盛。
  • 年功序列よりも、フラットな組織で実力や成果が正当に評価される環境を好む。
  • 仕事とプライベートのバランスを重視し、フルリモートやフレックスタイムなど自由な働き方に魅力を感じる。
◾️課題とニーズ
  • 「自分のスキルが本当に世の中の役に立っているのか」という実感を得たい。
  • 自分の技術力やアイデアを、事業やプロダクトの成長にダイレクトに反映させたい。
  • 優秀で刺激的な仲間と切磋琢磨しながら、自身の市場価値を高めたい。
◾️情報収集
  • 企業の技術ブログやGitHub、役員のX(旧Twitter)などをチェックし、その企業が持つ技術力やカルチャーのリアルな情報を探している。
キャッチコピー・文言案と優先順位
  • ①:そのスキル、退屈させてないか?
  • ②:コードで、未来の輪郭を描け。
  • ③:『いつか』じゃない。『今』創る仲間を探している。
マイクロコピー案
  • ボタン文言:「まずはカジュアルに話を聞いてみる」「私たちの開発スタックを見る」
  • 補足情報:「平均年齢32歳」「フルリモート・フルフレックス」
LPの構成要素(必須)
  • キービジュアル:会社の先進性や未来感を表現する。
  • 事業紹介:AIチャットサービス「ConnectAI」が解決する課題と今後の展望。インフォグラフィック等で視覚的に。
  • ポジション紹介:募集する職種(Webデザイナー/エンジニア)の具体的な役割と求めるスキル。
  • 働く環境:フルリモート、フレックス、使用PCスペック、学習支援制度などをアイコンを用いて分かりやすく紹介。
  • 社員インタビュー:経歴の異なるデザイナーとエンジニア各1名が登場。入社の決め手や現在の仕事のやりがいを語る。
  • CTA(Call To Action):カジュアル面談への申し込みフォームへの導線。
色味
  • メインカラー:ダークブルー(#0A192F)やブラックを基調とし、信頼感と専門性を表現。
  • アクセントカラー:サイバーな印象の青緑(#64FFDA)やエレクトリックパープルを使用し、先進性とワクワク感を演出。
与えたい印象
  • 先進性、プロフェッショナル、信頼感、オープンな文化、挑戦的
使用する素材の要件
  • キービジュアルには、特定の個人が強く出すぎない、抽象的でスタイリッシュなビジュアル(例:幾何学模様、データの流れ、ネットワーク図)を推奨。
  • 社員インタビューでは、自然な表情で議論している様子の写真を使用。過度な演出は避ける。
  • アイコンは、シンプルでモダンなラインアイコンで統一する。
難易度
  • ★★★☆☆ 3
  • 抽象的なコンセプトを具体的なデザインに落とし込む構成力と、情報を整理して見せるデザインスキルが求められる。

第1章:動画編集の準備をしよう!

この章ではPremiere Proの初期動作を学ぶことで、編集する下準備をできるようにすることを目標とします。
使用素材(あらかじめダウンロードしておきましょう)
動画素材「m1.mp4」「m2.mp4」「m3.mp4」
音声素材「bgm1.mp3」
完成見本

【1-1】進める前に準備すること

目安の学習時間:10分

ワークスペースを設定する

Premiere Proが起動すると初期画面が表示されます。

まずはプロジェクトの保存場所、ワークスペースをそれぞれ設定しましょう。
1. 【新規プロジェクト】ボタンをクリックします。
すると、次のような画面が表示されるので【プロジェクト名】と【プロジェクトの保存先】を設定します。
 (20685)

2.今回、【プロジェクト名】は【C1】と入力します。

3. 【プロジェクトの保存先】の右にあるタブを開いて【場所を選択】をクリックします。
ここではプロジェクトファイルの保存先を設定するので、分かりやすい場所に設定することをおすすめします。
 (20687)

4.今回はデスクトップを選択して【フォルダーの選択】ボタンをクリックします。
 (20689)

5.保存先の設定ができたので右下の【作成】ボタンをクリックします。
 (20691)

 (20753)

6.すると、Premiere Proのワークスペースが表示されます。
 (20693)

7.初期状態は編集】のワークスペースの配置になっています。
ワークスペースを変更したい場合は画像の赤枠で示したように、画面右上のアイコンをクリックして任意のワークスペースに変更しましょう。
 (20695)

「ワークスペースについて」
  1. メニューバー:Premiere Proに関するメニューを選択・実行します。
  2. 【ソース】モニターグループ:ソースファイルの映像が表示されます。エフェクトの調整もできます。
  3. 【プログラム】モニターパネル:編集している映像が表示されます。
  4. 【プロジェクト】パネルグループ:読み込んだ素材のファイルやシーケンス・テロップなどの管理をします。映像や音声エフェクトの選択もできます。
  5. ツールバー:編集で使用するツールが選択できます。
  6. 【タイムライン】パネル:シーケンスを作成してクリップを配置する編集のメインパネルです。
  7. オーディオマスターメーター:オーディオデータの音量が表示されます。
 (20697)

キーポイント
  • Premiere Proにはさまざまな機能に特化したワークスペースがあります。
    多種類のプリセットはもちろん、自分好みのワークスペースをカスタマイズすることもできます。
    今回の教材では【編集】のワークスペースで進めていきます。

作業画面

【1-2】データの保存・読み込み

目安の学習時間:10分

作業データの保存

Premiere Proでの制作の作業はいつでも保存して中断することができます。
1.【ファイル】【保存】を選択すると、編集内容が上書き保存されます。
 (20705)

2.【ファイル】【別名で保存】を選択します。
 (20707)

3. すると「プロジェクトを保存」設定パネルが表示されます。
ここからファイルを保存する場所やファイルの名前を設定することができます。
【別名で保存】は、編集中のファイルを別の名前で新たに保存する機能です。
例えばファイル名をproject_1216(プロジェクト名+日付)で保存する場合、次の日に保存するならproject_1217など名前を変えて保存すると編集更新日が分かりやすくなります。
 (20709)

作業データの読み込み

保存もしくは中断していたファイルを読み込みます。
1. Premiere Proを起動して【ファイル】【プロジェクトを開く】をクリックすると、プロジェクトを開く設定パネルが表示されます。
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2.開きたいプロジェクトファイルを選択して【開く】をクリックすると、プロジェクトが開きます。
保存しているプロジェクトファイルをダブルクリックすることでもプロジェクトが開きます。
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【1-3】映像編集の流れをマスターしよう

目安の学習時間:10分

プロジェクトとシーケンスの違いとは
  • プロジェクト
     編集・制作している動画のことを指します。
     1つの動画を完成させるための作業部屋のようなイメージです。
    シーケンス
     動画編集の際に素材を並べ、編集する土台となるデータです。
     料理で使うまな板と考えるとわかりやすいです。

新規プロジェクトを作成

動画編集の作業部屋であるプロジェクトを作成します。
1. 【ファイル】【新規】【プロジェクト】を選択します。
すると、新規プロジェクト設定パネルが表示されるので、名前と場所を設定します。
 (20722)

2.ここでは名前は「C2」、場所は「Desktop」にして【作成】ボタンをクリックします。
 (20724)

 (20727)

新規シーケンスを作成

プロジェクト内に動画素材を編集する作業場となるシーケンスを作成します。
1. 【ファイル】【新規】【シーケンス】を選択します。
 (20729)

2. 新規シーケンス設定パネルの【シーケンスプリセット】のタブから【HD1080p】を開いて、【HD 1080p 29.97 fps】を選択します。
こちらが一般的な設定になりますが、案件の際はクライアントに確認しましょう。

3. 「シーケンス名」に「program」と入力して【OK】をクリックするとタイムラインが開きます。
 (20731)

4. プロジェクトパネルに「program」のシーケンスができました。
このシーケンスで編集を進めていきます。
 (20733)

素材の読み込み

動画編集で使用する素材をプロジェクト内に取り込みましょう。

1. 【ファイル】【読み込み】を選択すると、読み込み設定パネルが表示されます。
 (20736)

2.映像素材ファイルが保存されているフォルダを選択して、読み込むファイルを選択します。
 (20738)

3.【開く】をクリックすると、プロジェクトパネルに選択した映像素材ファイルが取り込まれます。
以降、プロジェクトパネルに読み込んだ素材ファイルをクリップという名称で進めていきます。
 (20740)

クリップをタイムラインに配置

プロジェクトパネルからクリップm1.mp4を選択してタイムラインパネルにドラッグ&ドロップして配置します。
 (20743)

ドラッグ&ドロップとは?
  • マウスの左ボタンを押しながらファイルを移動させ(ドラッグ)、目的の場所で左ボタンを離して配置する(ドロップ)操作のことです。
    Premiere Proをはじめ、さまざまなソフトやPCの基本的な動作としてよく使用されています。
2. 配置したクリップの左端0秒の位置に時間インジケーターを合わせると、プログラムパネルに映像が表示されます。
スペースキーもしくは【再生】ボタンを押すことでプログラムモニター上で映像が再生されます。
このように、時間インジケーターは配置した地点からプログラムモニターで映像を再生できます。
 (20746)

3. 時間インジケーターを右にドラッグして、タイムラインパネルの右側14秒の位置に合わせます。
ここにはクリップが配置されていないため、プログラムパネルには何も映りません。
これは、時間インジケーターを合わせている下にクリップがないためです。
 (20748)

これで「第1章:動画編集の準備をしよう!」の解説を終わります。

次の章に進みましょう。
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