Web広告動画制作
1章 クリックさせる動画広告の「思考法」
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目次

1章 クリックさせる動画広告の「思考法」

この章の目安学習時間:1時間

この章で到達できるゴール

  • Web広告動画の基本的な役割と種類を説明できる
  • 視聴者の購買心理を動かす主要なマーケティングフレームワークを理解できる
  • フレームワークを用いて、広告動画の基本的な構成案を作成できる

【1-1】Web広告動画の役割と種類

目安の学習時間:20分

ファネルで理解する広告動画の目的

Web広告動画と一言で言っても、その目的は様々です。
広告の目的を理解するために役立つのが、「マーケティングファネル」という考え方です。

ファネルとは「漏斗(ろうと)」のことで、多くの潜在顧客が商品やサービスを認知し、興味を持ち、最終的に購入や登録に至るまでの過程を段階的に示したモデルです。
広告動画は、このファネルの各段階にいるターゲットに向けて、それぞれ異なる役割を果たします。
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動画クリエイターは、クライアントから依頼された動画がどのファネルの、どの顧客に向けたものなのかを正確に理解することが、成果を出すための第一歩となります。

考えてみよう!

普段スマートフォンで見かける広告は、上記の3つのフェーズのうちどれに当てはまることが多いでしょうか?
最近見た広告を1つ思い出して、その目的を推測してみましょう。

解答例

  • 例1:有名人が出演するスマートフォンの新機種CM
    • 目的の推測:これは「認知拡大」が主な目的と考えられます。まだ製品を知らない多くの人々に、製品名やブランドイメージを広く知らせることを狙っています。
  • 例2:特定の商品を使った人のレビュー風動画広告
    • 目的の推測:これは「比較検討」の段階にいる顧客向けでしょう。実際の使用感を見せることで、他社製品との違いや優位性を示し、購入の後押しを狙っていると推測できます。
  • 例3:「今なら50%OFF!」と表示されるゲームアプリの広告
    • 目的の推測:これは明確に「コンバージョン獲得」が目的です。「インストール」という具体的な行動を、「50%OFF」という強力なオファーで促しています。

【1-2】購買心理を動かすマーケティングフレームワーク

目安の学習時間:25分

広告の目的を理解したら、次は「どのようにメッセージを伝えれば、人の心は動くのか」を学びます。
優れた広告には、視聴者の心理を巧みに誘導するための「型」が存在します。

ここでは、数ある型の中でも特に有名で応用範囲の広い、2つのマーケティングフレームワークを紹介します。

基本の型:AIDA(アイダ)

AIDAは、100年以上前から使われている購買決定プロセスの基本モデルです。
視聴者が広告に接触してから、最終的な行動に至るまでの心理的な段階を示しています。
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このAIDAの流れを意識して動画を構成することで、視聴者を自然な形で最終的なコンバージョンへと導くことができます。

共感と信頼を生む型:PASONA(パソナ)

PASONAは、特に視聴者が何らかの「悩み」や「課題」を抱えている場合に強力な効果を発揮するフレームワークです。
問題を提示し、解決策を示すことで、共感と信頼を生み出します。
フレームワークの使い分け
  • AIDA:新商品やエンタメ系など、視聴者がまだ欲求を自覚していない、幅広い層に向けた広告で使いやすいフレームワークです。
  • PASONA:悩み解決型のサービスや商品(例:学習教材、コンサルティング、健康食品など)で、ターゲットの課題が明確な場合に特に効果的です。

PASONAは以下の要素で構成されます。

  • P - Problem(問題):視聴者が抱える問題を具体的に提示し、「これは自分のことだ」と思わせます。
  • A - Affinity(親近感):「その気持ち、よく分かります」と寄り添い、共感を示すことで、信頼関係を築きます。
  • S - Solution(解決策):その問題を解決できる具体的な方法として、商品やサービスを提示します。
  • O - Offer(提案):無料体験や割引など、行動のハードルを下げる魅力的な提案をします。
  • N - Narrow down(絞り込み):「期間限定」「人数限定」など、今すぐ行動すべき理由を伝えます。
  • A - Action(行動):最後に「今すぐお申し込みください」と、具体的な行動を促します。
PASONAは、視聴者の悩みに寄り添い、解決へと導くストーリーを作るための設計図と考えることができます。

【1-3】1章 -章末課題- フレームワークで広告構成を作ろう

目安の学習時間: 15分

問題

あなたは、オンラインフィットネスサービスの広告動画の構成を考えることになりました。
以下のサービス概要を読み、1章で学んだ「AIDA」のフレームワークに沿って、広告動画の簡単な構成案(各パートで何を伝えるか)を記述してください。

サービス概要

  • サービス名:宅トレFIT
  • ターゲット:30代〜40代の運動不足な男女
  • 特徴:月額980円でプロのトレーナーのレッスン動画が見放題。予約不要でいつでも始められる。
  • 広告の目的:無料体験への登録(コンバージョン)

解答例

  • A (Attention / 注意)
    • 冒頭で「最近、運動不足感じてませんか?」という問いかけるテロップと、ソファでスマートフォンを見ながらだらだらしている人の映像を映し、ターゲットに自分事だと思わせる。
  • I (Interest / 興味)
    • 「でも、ジムに通うのは時間もお金もかかるし、面倒…」というターゲットの心の声に共感を示すテロップを表示。「そんなあなたに、朗報です!」と期待感を煽る。
  • D (Desire / 欲求)
    • 映像が切り替わり、自宅で楽しそうにトレーニングしている人の姿を映す。「月額980円でプロのレッスンが受け放題」「予約不要で思い立った瞬間に始められる」といったサービスの具体的な魅力を、テンポの良いテロップと映像で見せる。
  • A (Action / 行動)
    • 最後に「まずは無料で体験!」という明確なCTA(Call To Action:行動喚起)を大きなテロップで表示。スマートフォン画面で、登録ボタンをタップする様子の映像を見せ、視聴者が次にすべき行動を具体的に示す。
これで「1章 クリックさせる動画広告の「思考法」」の解説を終わります。

次の章に進みましょう。
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