複数スキルで挑戦できる案件の幅を広げよう
CHAPTER 2
複数スキルで挑戦できる案件の幅を広げよう
LESSON 2-1 案件獲得で成果を出す基本原則 ⏱ 所要時間:約15〜20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 複数スキルが案件獲得に役立つ理由を説明できる
  • 軸となるスキルと関連スキルを区別できる
  • 自分が次に伸ばす関連スキルの候補を1つ選べる

制作スキルを一つ身につけると、次はもう一つ、また別のツールもと、学ぶスキルを増やしたくなる人は多いです。実際に複数スキルを持っていると、応募できる案件や提案できる範囲が広がります。ただし、多くのスキルを同時に浅く学ぶことが目的にはなりません。

このレッスンでは、まず軸となるスキルで一定品質の制作ができる状態を作り、そのスキルと関連性の高いスキルを広げるという順番を確認します。そのうえで、自分が今後どのスキルを伸ばしていくかの候補を1つ選びます。

一つの軸を作ってから関連スキルを広げる

複数スキルを広げるときにまず押さえておきたいのが、スキルを増やす順番です。次の4ステップの流れで進めます。

1
軸となるスキルを学ぶ

挑戦したい案件種別に対応するスキルを1つ選び、基礎から身につけます。

2
一定品質で制作できる状態にする

案件の要件を満たす品質で、同程度の制作を繰り返し再現できる状態を目指します。

3
関連するスキルを1つ追加する

軸となるスキルの前後工程や、同じクライアントが必要とするスキルを1つ選びます。

4
対応できる案件と提案範囲を広げる

軸と関連スキルの組み合わせで、応募できる案件やクライアントへの提案の幅が広がります。

複数スキルを同時に浅く学ぶと、どのスキルも案件で通用する品質に届かないまま時間だけが過ぎてしまいます。まずは一つの案件種別を、要件どおりに完成させられる状態にすることを優先しましょう。軸となるスキルの品質が固まったあとで、そのスキルの前後工程にあたるスキルや、同じクライアントが必要とする関連スキルを1つ追加すると、対応できる案件の幅が無理なく広がります。

✓ Point !
同時に多くのスキルへ手を広げない

まずは一つの案件種別を完成させられる状態を作ってから、関連するスキルを1つずつ追加します。軸が固まる前に手を広げると、どの案件も要件どおりに仕上げられない状態になりやすくなります。

複数スキルが案件獲得に役立つ理由

軸を固めたあとに関連スキルを広げると、案件獲得の場面で次のような効果が期待できます。

複数スキルが案件獲得に役立つ理由
応募できる案件の種類が増える
一つのスキルだけでは対応できなかった案件にも、応募できる範囲が広がる
複数工程をまとめて依頼してもらえる
前後工程がつながっていると、クライアントは発注先を1人にまとめられ、依頼の手間が減る
他の応募者との差別化につながる
複数の関連スキルが必要な案件では対応できる人が限られ、比較対象が減る
一人のクライアントへ追加提案できる
工程は離れていても同じクライアントが必要とする組み合わせなら、既存の依頼に提案の視点を添えられる
継続依頼や単価向上につながる
対応範囲が広がることが、案件獲得の場面で次の依頼や単価にも結びつく効果になる

一つのスキルだけで対応できる案件は、応募できる人が多く比較されやすい場合があります。デザインと実装のように複数の関連スキルが必要な案件では、すべてに対応できる人が限られるため、比較対象が減る可能性があります。ただし、複数スキルを持っているからといって、必ず競争率が下がるわけではありません。求められる組み合わせと自分の組み合わせが合っているかどうかが重要になります。

Q
確認クイズ
LPデザインを学んでいる受講生が、次に伸ばす関連スキルを検討しています。この段階で適切な考え方はどれか?
正解です!
LPデザインの後工程にあたるLP実装は、同じ案件の前後工程に関係する関連スキルです。軸となるスキルとの組み合わせで、デザインから公開可能なページ制作まで対応できる範囲が広がります。
惜しい!
正解はCです。関連スキルは、軸となるスキルの前後工程や、同じクライアントが必要とするスキルから選びます。使用経験のないツールを案件と同時に学んだり、関連の薄いスキルへ手を広げたりするのは避けましょう。

関連スキルの組み合わせ例

軸となるスキルの前後工程や、同じクライアントが必要とする組み合わせには、次のような例があります。

軸となるスキル関連スキル広がる対応範囲
LPデザインLP実装デザインから公開可能なページ制作まで対応できる
HPデザインWordPressサイトのデザインから構築まで対応できる
バナー制作LPデザイン広告クリエイティブから遷移先のデザインまで提案できる
SNSフィード投稿制作ショート動画静止画と動画のSNSクリエイティブに対応できる
WebデザインWebマーケティング目的や施策を踏まえた制作提案ができる

どの組み合わせも、軸となるスキルの前後工程か、同じクライアントが依頼しやすい工程のどちらかにあたります。LPデザインとLP実装のように前後工程がつながっている組み合わせでは、クライアントは1人に依頼を完結させられるため、発注先を探す手間が減ります。Webデザインと Webマーケティングのように工程は離れていても同じクライアントが必要とする組み合わせでは、デザインの提案に施策の視点を添えられるようになり、提案の説得力が増します。関連スキルを選ぶときは、この2つの関係のどちらかに当てはまるかを基準にしましょう。

次に伸ばすスキルの判断軸

関連スキルの候補が複数思い浮かんだときは、次の判断軸で絞り込みます。

次に伸ばすスキルの判断軸
現在のスキルと組み合わせやすい
前後工程やクライアントニーズとかみ合わないスキルを選ぶと、案件の幅を広げる効果が薄れる
同じ案件の前後工程に関係している
軸となるスキルの前後工程にあたるスキルは、同じ案件の中で組み合わせて使いやすい
挑戦したい案件で求められている
実際に挑戦したい案件で求められているかどうかは、絞り込みの際に優先すべき2項目の1つ
クライアントへ追加提案しやすい
既存のクライアントへ提案の視点を添えられると、追加提案につながりやすい
WEBCOACHで学習できる
案件獲得攻略プログラムの中で実際に学習できるスキルかどうかを確認する基準
受講期間内に基礎を習得できる
受講期間には限りがあり、基礎を習得しきれないと案件本体の制作に十分な時間を割けなくなる

6項目すべてに当てはまるスキルが1つに絞れないことも珍しくありません。その場合は、挑戦したい案件で求められているかどうかと、受講期間内に基礎を習得できるかどうかの2項目を優先して判断しましょう。案件獲得攻略プログラムの受講期間には限りがあるため、基礎を習得しきれないスキルを選ぶと、案件本体の制作に十分な時間を割けなくなります。

複数スキルを広げるときの注意点

関連スキルを広げるときは、次の点に注意しましょう。

複数スキルを広げるときの注意点
使用経験がないツールを、案件を受けてから一から学ばない
対応できないことまで「できます」と伝えない
スキル数を増やすこと自体を目的にしない
軸となるスキルの品質を下げない

これらの注意点に共通するのは、スキルの幅を広げる目的を見失わないことです。スキル数を増やすこと自体が目的になると、どのスキルも中途半端な状態のまま案件へ挑戦することになり、結果的に軸となるスキルの品質まで下げてしまいます。関連スキルは、あくまでクライアントの課題解決につながる組み合わせになっているかを基準に選びましょう。

Q
確認クイズ
複数スキルを広げるときに避けるべき行動はどれか?
正解です!
対応できないことまで「できます」と伝えて受注すると、制作の途中で行き詰まり、納品の遅れや品質不足につながります。今のスキルで確実に対応できる範囲を伝えましょう。
惜しい!
正解はBです。対応できないことまで「できます」と伝えるのは避けるべき行動です。それ以外の3つは、関連スキルを広げるときに意識したい適切な行動です。

軸と次に伸ばすスキルを記録しよう

ここまでの内容を使って、現在の軸となるスキルと、次に伸ばしたい関連スキルを記録しておきましょう。提出や合否判定はありません。

現在の軸となるスキルと、次に伸ばしたい関連スキルを記録しておきましょう。

項目記入欄
現在の軸となるスキル
現在対応できる案件
次に伸ばしたい関連スキル
組み合わせることで対応できる案件
このスキルを選ぶ理由

入力内容はこのブラウザに保存され、次回このページを開いたときに復元されます。別の端末・ブラウザからは見れません。

SUMMARY
  1. まず一つの軸となるスキルで一定品質の制作ができる状態を作る
  2. 軸が固まってから、関連するスキルを1つずつ追加する
  3. 関連スキルは、案件の前後工程か同じクライアントが必要とする組み合わせから選ぶ
  4. 複数スキルによって競争率が必ず下がるわけではなく、求められる組み合わせに合っているかが重要
  5. スキル数を増やすこと自体を目的にせず、軸となるスキルの品質を下げない
CHECK
理解度チェック
軸となるスキルと関連スキルの違いを説明できるか?
軸となるスキルは、一定品質で案件を完成させられる中心のスキルです。関連スキルは、その前後工程や同じクライアントが必要とする、軸を補完するスキルです。
複数スキルが案件獲得に役立つ理由を2つ以上答えられるか?
応募できる案件の種類が増える、複数工程をまとめて依頼してもらえる、他の応募者との差別化につながる、追加提案がしやすくなる、継続依頼や単価向上につながる、の5つです。
次に伸ばすスキルを判断する6つの視点を答えられるか?
現在のスキルと組み合わせやすい、同じ案件の前後工程に関係している、挑戦したい案件で求められている、クライアントへ追加提案しやすい、WEBCOACHで学習できる、受講期間内に基礎を習得できる、の6つです。
複数スキルを広げるときに避けるべき行動を説明できるか?
使用経験がないツールを案件を受けてから一から学ぶこと、対応できないことまで「できます」と伝えること、スキル数を増やすこと自体を目的にすること、軸となるスキルの品質を下げることです。