SNS案件獲得の戦略を決める
CHAPTER 1
SNS案件獲得の戦略を決める
全5レッスン 発信から信頼構築、媒体選び、サービス化、営業先や価格設定までの戦略を一気通貫で理解する ⏱ 所要時間:約80〜85分
CHAPTER 1
SNS案件獲得の全体像
LESSON 1-1 SNS案件獲得の戦略を決める ⏱ 所要時間:約20〜25分
GOAL
このレッスンのゴール
  • SNSで案件を獲得する流れ(発信→信頼→問い合わせ)を理解している
  • 問い合わせ型・営業型の2つの獲得ルートを説明できる
  • クラウドソーシングとSNSで案件を獲得する構造の違いを説明できる
  • SNS共通攻略から1媒体を選ぶ受講ロードマップを理解している

WEBCOACHで学べるSNS発信の教材では、案件獲得までの流れを4つのセクションに分けて確認します。まずはSNS案件獲得の全体像をつかみ、案件獲得攻略プログラムで実践する前の判断基準を身につけましょう。

SNSで案件を獲得する全体の流れ

このセクションでは、SNSで案件を獲得するときに共通する基本の流れを確認します。まずは全体像をつかみましょう。

SNSでの案件獲得は、発信を続けることで見た人との信頼が積み上がり、そこから問い合わせにつながるという順序で進みます。投稿やコンテンツを重ねるほど、見た人はその人のスキルや実績を確認できるようになり、依頼先として検討しやすくなります。

この流れが成立するには、発信の蓄積が前提になります。1回や2回の投稿だけでは、見た人がスキルを判断する材料が足りず、信頼を積み上げる段階まで進みません。継続して発信し、見た人がその人の専門性や仕事ぶりを確認できる状態を作ることが、このあとの問い合わせにつながる土台になります。

✓ Point !
発信は問い合わせの前提条件

問い合わせが届く前提には、発信を見た人がその人のスキルや実績を確認できる状態が必要です。発信量が少ない段階ではこの前提が整わないため、まず継続して発信する意識を持ちましょう。

Q
確認クイズ
SNSで案件を獲得するときの基本の流れとして正しいものはどれか?
正解です!
SNSでの案件獲得は、発信を続けることで見た人との信頼が積み上がり、そこから問い合わせにつながるという順序で進みます。
惜しい!
正解はAです。発信を続けることで見た人との信頼が積み上がり、そこから問い合わせにつながるという順序で進みます。

この流れをつかんでおくと、次のセクションで確認する2つの獲得ルートが、どちらもこの発信と信頼という土台の上に成り立っていることが理解しやすくなります。

2つの獲得ルート

発信を続けて信頼が積み上がったあと、案件獲得は2つのルートに分かれます。ここでは、それぞれのルートがどのように進むかを確認します。

問い合わせ型相手から届くルート
  • 発信を見た見込み顧客から問い合わせが届く
  • 相手がすでに興味を持った状態で会話が始まる
vs
営業型自分から働きかけるルート
  • 見込み顧客を選定する
  • 関係を構築する
  • 営業DMを送る
  • 商談に進む
どちらも発信と信頼という同じ土台の上に成り立つ、2つの案件獲得ルート。

問い合わせ型ルートは、発信を見た見込み顧客が自分から連絡してくるルートです。相手がすでに興味や必要性を感じた状態で連絡してくるため、最初のやり取りを比較的進めやすいという特徴があります。

営業型ルートは、見込み顧客を選定したうえで関係を構築し、営業DMを送り、商談に進むという順序で自分から働きかけるルートです。相手がまだ興味を持っていない段階から接点を作る分、問い合わせ型よりも工程が多くなります。

✓ Point !
2ルートは対立ではなく併用できる

問い合わせ型と営業型は、どちらか一方だけを選ぶものではありません。発信を続けながら問い合わせを待ちつつ、気になる見込み顧客には営業型で働きかけるというように、2つのルートは並行して使えます。

Q
確認クイズ
見込み顧客を選定→関係構築→営業DM→商談という順序で進むのはどちらのルートか?
正解です!
営業型ルートは、見込み顧客を選定したうえで関係を構築し、営業DMを送り、商談に進むという順序で自分から働きかけるルートです。
惜しい!
正解はBです。見込み顧客を選定→関係構築→営業DM→商談と進むのは営業型ルートです。問い合わせ型ルートは、発信を見た見込み顧客から問い合わせが届くルートを指します。

この2つのルートの違いを説明できるようになると、そのときどきの状況に応じてどちらのアプローチを使うかを判断できるようになります。

クラウドソーシングとの違い

ここでは、クラウドソーシングとSNSで、案件を獲得する経路そのものがどう違うかを確認します。

クラウドソーシング募集案件に応募する構造
  • クライアントが出した募集案件を探す
  • 応募して選考を受ける
vs
SNS発信から信頼を積む構造
  • 発信を続けて信頼を積み上げる
  • 相手から問い合わせが届く、または自分から営業する
案件を獲得する経路そのものが異なる、2つの構造。

クラウドソーシングは、クライアントが出した募集案件を探し、応募して選考を受けるという構造です。案件はすでに存在していて、応募者はその案件に対して選ばれる立場になります。

SNSは、発信を続けて信頼を積み、相手から問い合わせが届く、または自分から営業するという構造です。案件そのものが最初から用意されているわけではなく、発信や営業を通じて相手との接点を自分で作っていく点が、クラウドソーシングとの大きな違いになります。

Q
確認クイズ
クラウドソーシングとSNSの構造の違いとして正しい説明はどれか?
正解です!
クラウドソーシングは募集案件に応募して選考を受ける構造で、SNSは発信を続けて信頼を積み、問い合わせや営業につなげる構造です。案件を獲得する経路そのものが異なります。
惜しい!
正解はBです。クラウドソーシングは募集案件への応募と選考、SNSは発信からの信頼の積み上げと問い合わせ・営業という、案件を獲得する経路そのものの違いになります。

この構造の違いを理解しておくと、SNSでの案件獲得にはクラウドソーシングとは異なる準備や心構えが必要になることに納得しやすくなります。

共通+1媒体の受講ロードマップ

ここでは、SNSでの案件獲得を学ぶときの受講ロードマップを確認します。

案件獲得攻略プログラムでは、最初に本教材(SNS共通攻略)を受講し、そのあとにInstagram・note・Xのうち1媒体を選択して受講します。1回の参加で受講する媒体別教材は1つです。

共通攻略では3媒体に共通する案件獲得の考え方を扱い、媒体別教材では選んだ媒体固有の操作や投稿形式を扱います。共通攻略を先に受講しておくことで、媒体別教材に進んだときに、個別の操作だけでなく、その操作が案件獲得のどの段階に位置づくかを理解しながら学習を進められます。

✓ Point !
選ぶ媒体は1回につき1つ

Instagram・note・Xの3媒体を同時に受講する必要はありません。1回の参加では1媒体に絞って受講し、案件獲得の実践に集中しましょう。

Q
確認クイズ
SNS共通攻略を受講したあと、1回の参加で受講する媒体別教材の数として正しいのはどれか?
正解です!
案件獲得攻略プログラムでは、SNS共通攻略のあとにInstagram・note・Xのうち1媒体を選択して受講します。1回の参加で受講する媒体別教材は1つです。
惜しい!
正解はBです。SNS共通攻略のあとに選択する媒体別教材は1つです。3媒体を同時に受講する必要はありません。

次のレッスンでは、Instagram・note・Xそれぞれの特徴を確認し、自分に合う媒体を判断します。

SUMMARY
  1. SNSでの案件獲得は発信→信頼→問い合わせという流れで進む
  2. 案件獲得のルートは問い合わせ型営業型の2つに分かれる
  3. クラウドソーシングは募集案件への応募、SNSは発信から信頼を積む構造という違いがある
  4. 受講はSNS共通攻略→1媒体選択の順で進める
CHECK
理解度チェック
SNSで案件を獲得する基本の流れを説明できるか?
発信を続けることで見た人との信頼が積み上がり、そこから問い合わせにつながるという流れです。
2つの獲得ルートをそれぞれ説明できるか?
問い合わせ型は発信を見た見込み顧客から問い合わせが届くルートで、営業型は見込み顧客を選定し、関係構築、営業DM、商談へと自分から働きかけるルートです。
クラウドソーシングとSNSで案件を獲得する経路がどう違うか説明できるか?
クラウドソーシングは募集案件に応募して選考を受ける構造で、SNSは発信を続けて信頼を積み、問い合わせや営業につなげる構造です。
受講の順序を説明できるか?
最初にSNS共通攻略を受講し、そのあとにInstagram・note・Xのうち1媒体を選択して受講します。1回の参加で受講する媒体別教材は1つです。

CHAPTER 1
3媒体の選び方
LESSON 1-2 SNS案件獲得の戦略を決める ⏱ 所要時間:約15分
GOAL
このレッスンのゴール
  • X・Instagram・noteそれぞれの強みを説明できる
  • 3媒体を比較し、自分に合う媒体を判断できる
  • 共通の内容と1媒体をセットで受講する進め方を理解している

前のレッスンでは、発信から信頼、問い合わせへとつながる案件獲得の全体像を確認しました。ここからは、その発信の場としてX・Instagram・noteのどれを選ぶかを考えます。

WEBCOACHのSNS共通攻略は、3媒体すべてを並行して学ぶ設計ではありません。まずこのレッスンで3媒体の強みを比較し、自分に合う1媒体を選んだうえで、共通の内容を学び終えたあとに、選んだ媒体の教材へ進みます。

3媒体それぞれの強み

X・Instagram・noteは、いずれもSNS経由の案件獲得に使える媒体ですが、得意なことは媒体ごとに異なります。まずは1つずつ強みを確認していきましょう。

X(旧Twitter)

Xの強みは、拡散力とリアルタイム性です。リポスト機能を使うと、投稿は自分のフォロワーだけでなく、リポストした人のフォロワーにも瞬時に届きます。この仕組みがあるため、発信する側は低コストで認知を広げやすい媒体だといえます。

もう1つの強みは検索性です。Xの検索窓ではキーワード検索やハッシュタグ検索が使いやすく設計されており、案件を探す側も発信を見つけたい側も、欲しい情報にたどり着きやすい構造になっています。自分の発信を見つけてもらいたいときや、募集の情報を探したいときに、この検索のしやすさが強みになります。

加えて、短文投稿が中心のため、投稿を始めるハードルが低い点も特徴です。気軽に発信できる分、ユーザーが自主的に生み出す投稿が生まれやすく、日々の制作物や気づきをこまめに発信するスタイルと相性がよい媒体です。

Instagram

Instagramの強みは、写真や動画を使った視覚的な実績提示です。言葉で説明しづらい世界観や制作物の完成度も、画像1枚で直感的に伝えられます。ポートフォリオを見せながら案件獲得を目指すスタイルと、特に親和性の高い媒体です。

ハッシュタグ検索、発見タブ、リールといった機能を通じて、フォロワー以外のユーザーにも投稿が届きやすい設計になっています。フォロワーがまだ少ない段階でも、これらの経路から新しい見込み客と出会えるのはInstagramならではの強みです。

写真・動画中心という特性上、制作物の完成イメージを見せる発信と相性がよく、投稿を積み重ねるほど発信全体の説得力が増します。

note

noteの強みは、長文でストーリー性のある文章に向いた設計です。制作の背景や考え方まで含めて丁寧に伝えられるため、読み手との間に信頼を積み上げやすい、ストック型の発信に位置づけられます。

記事を更新するとフォロワーに通知が届き、スキなどのリアクションも集まりやすいため、即時の信頼形成に強い点も特徴です。一方で、検索エンジン経由の長期的な流入を積み重ねるという点では、独自ブログのほうが向いているという見方もあります。noteの強みは即時の信頼獲得にあり、検索流入の蓄積そのものを狙う媒体ではないと捉えておきましょう。

Q
確認クイズ
写真や動画で制作物の完成イメージを直感的に伝えるのに向いている媒体はどれか?
正解です!
Instagramは写真・動画中心の設計で、世界観や制作物の完成度を画像1枚で直感的に伝えられます。ポートフォリオ提示との親和性が高い媒体です。
惜しい!
正解はBです。Instagramは写真・動画中心の設計で、視覚的な実績提示に強い媒体です。Xは拡散力と検索性、noteは長文での信頼資産構築が強みになります。

3媒体の強みを知っておくと、自分がどのスタイルで発信を続けられそうかを具体的にイメージしやすくなります。次のセクションでは、この3つの強みを1枚の表に整理し、比較しやすい形で確認しましょう。

3媒体比較表

上の図は、3媒体の強みと向いている発信スタイルを一覧化したものです。まずは全体像をつかんだうえで、次の表で項目ごとに詳しく確認しましょう。

媒体 強み 向いている発信スタイル 向いている人
X 拡散力・リアルタイム性、検索のしやすさ 短文でこまめに発信を続けるスタイル 気軽に発信を続けたい人、検索から見つけてほしい人
Instagram 写真・動画による視覚的な実績提示、非フォロワーへのリーチ 写真・動画で制作物を見せるスタイル ポートフォリオを軸に案件獲得を目指したい人
note 長文でのストーリー性、信頼資産の構築 背景や考え方まで含めて丁寧に発信するスタイル 時間をかけて信頼を積み上げたい人

この表からわかるとおり、3媒体は優劣で比較できるものではなく、発信のスタイルによって噛み合う相手が変わります。写真映えする制作物がすでにある人はInstagramの視覚的な実績提示と噛み合いやすく、制作の意図や考え方をじっくり伝えたい人はnoteの長文向け設計と噛み合いやすくなります。

✓ Point !
表は優劣ではなく判断材料として使う

この比較表は、どの媒体が優れているかを示すものではなく、自分の強みや作りやすいコンテンツと照らし合わせるための判断材料です。噛み合う発信スタイルを探す視点で読んでみましょう。

Q
確認クイズ
背景や考え方まで含めて丁寧に発信し、じっくり信頼を積み上げるスタイルに向いている媒体はどれか?
正解です!
noteは長文・ストーリー性のある文章に適した設計で、背景や考え方まで丁寧に伝えることで信頼資産を積み上げやすい媒体です。
惜しい!
正解はCです。noteは長文でのストーリー性が強みで、じっくり信頼を積み上げるスタイルに向いています。Xは拡散力・検索性、Instagramは視覚的な実績提示が中心の強みです。

比較表と早見表を踏まえて、次のセクションでは自分に合う媒体を1つ選ぶ作業に進みましょう。

自分に合う媒体を選ぼう

3媒体の強みと比較表を踏まえて、自分に合う媒体を判断するための早見表を確認しましょう。

媒体 こんな人におすすめ
X 短文でこまめに発信を続けられる人、検索から見つけてもらいたい人
Instagram 写真・動画で見せられる制作物がすでにある人、視覚的に実績を伝えたい人
note 制作の背景や考え方までじっくり伝えたい人、時間をかけて信頼を積み上げたい人

早見表はあくまで判断の入り口です。実際には、扱っているスキルや制作物の性質によっても向き不向きが変わります。たとえば同じWebデザインのスキルでも、写真映えする完成画面が多ければInstagramと、制作の意図を言葉で説明したい気持ちが強ければnoteと噛み合いやすくなります。早見表と比較表の両方を見比べながら、自分の状況に近い1媒体を選びましょう。

選んだ媒体は、このあとの受講の流れにそのままつながります。SNS共通攻略では、共通の内容を学び終えたあとに、ここで選んだ1媒体の教材へ進みます。1回の参加で受講する媒体別教材は1つなので、まずは今の自分の強みと発信スタイルに最も噛み合う媒体を1つに絞ることを意識しましょう。

自分の強み・作りやすいコンテンツ、選んだ媒体、選んだ理由を記入してください。提出や合否判定はありません。

項目記入欄
自分の強み・作りやすいコンテンツ
選んだ媒体
選んだ理由

入力内容はこのブラウザに保存され、次回このページを開いたときに復元されます。別の端末・ブラウザからは見れません。
ただしブラウザのキャッシュをクリアすると消えてしまうため、大事な内容はメモやNotionにも控えておくと安心です。

SUMMARY
  1. 拡散力・検索性が強みのXは、短文でこまめに発信するスタイルに向く
  2. 視覚的な実績提示が強みのInstagramは、写真・動画で見せる制作物がある人に向く
  3. 長文での信頼資産構築が強みのnoteは、じっくり発信したい人に向く
  4. 3媒体は優劣ではなく判断の目安として比較し、共通の内容と1媒体をセットで受講する
CHECK
理解度チェック
X・Instagram・noteそれぞれの強みを答えられるか?
Xは拡散力・リアルタイム性と検索性、Instagramは写真・動画による視覚的な実績提示、noteは長文でのストーリー性による信頼資産の構築が強みです。
3媒体を強み・向いている発信スタイル・向いている人で比較できるか?
3媒体比較表の3つの軸を使うと、自分の発信スタイルとどの媒体が噛み合うかを整理できます。
自分に合う媒体を選び、選んだ理由を言葉にできるか?
早見表を参考にしながら、自分の強みや作りやすいコンテンツと照らし合わせて媒体を選び、ワークシートに記録しました。
共通の内容と1媒体をセットで受講する進め方を理解しているか?
SNS共通攻略を受講したあと、ここで選んだ1媒体の教材へ進みます。1回の参加で受講する媒体別教材は1つです。

CHAPTER 1
スキルをサービスに変える
LESSON 1-3 提供できるサービスを言語化する ⏱ 所要時間:約15分
GOAL
このレッスンのゴール
  • 提供サービスを構成する5項目を答えられる
  • 学んだスキルを顧客課題・納品物などの言葉に変換できる
  • 自分の提供サービス案を作れる

前のレッスンでは、SNS案件獲得に使う媒体を決めました。ここから先に進むには、学んだスキルを、顧客に依頼してもらえる提供サービスの形に変換しておく必要があります。

WEBCOACHで学んだ内容をそのまま伝えても、顧客側は何を依頼すればよいか判断できません。このレッスンでは、提供サービス案を作るために整理する5項目を確認し、実際にシートへ書き出します。

提供サービスを構成する5項目

提供サービスを言葉にするには、次の5項目を順に書き出しておきます。

提供サービスを構成する5項目
学習スキル
WEBCOACHで学んだスキル(Webデザイン、Web制作、SNS運用代行、ショート動画等)のうち、自分が対応できるものを選ぶ
対応範囲
どこからどこまでを1人で完成させられるかを明確にする
顧客課題
そのスキルで解決できる顧客の課題を挙げる
納品物
最終的に何を納品するかを決める
制作期間・修正範囲
対応可能な制作期間と、修正の範囲をどこまでにするかを決める

たとえば学習スキルがWebデザインで、対応範囲をSNS広告バナーの制作(企画からデータ書き出しまで)に絞る場合、顧客課題はバナーを内製する時間がないこと、納品物は入稿用データ一式というように、5項目それぞれに具体的な言葉を当てはめます。制作期間や修正範囲についても、無理なく答えられる範囲をあらかじめ言葉にしておきましょう。

この5項目を書き出しておくと、対応できるスキルを抽象的に伝えるのではなく、誰のどんな課題に対して何を納品できるかを具体的に説明できるようになります。案件の問い合わせや営業DMでのやり取りでも、顧客はこれに近い情報を判断材料にするため、先に自分の言葉で整理しておくほど話がスムーズに進みます。

Q
確認クイズ
提供サービスを構成する5項目に含まれないものはどれか?
正解です!
提供サービスを構成する5項目は、学習スキル・対応範囲・顧客課題・納品物・制作期間や修正範囲です。同業者の単価は、この5項目のどれにも当たりません。
惜しい!
正解はCです。5項目はいずれも自分のスキルと対応範囲を整理するためのもので、同業者の単価を調べることは含まれません。

次のセクションでは、この5項目をどのように書き出すかを1つずつ確認します。

5項目を整理するときの考え方

5項目は思いつくままに書き出すと粒度がバラバラになりやすいです。ここでは、各項目をどのような視点で書き出していくかを確認します。

学習スキルを選ぶ

まずWEBCOACHで学んだスキル(Webデザイン、Web制作、SNS運用代行、ショート動画等)を一覧にし、そのなかから自分が実際に対応できるものだけを選びます。学習した範囲すべてを並べる必要はなく、今の時点で依頼を受けても対応できる範囲に絞ることが重要です。

対応範囲を決める

次に、選んだスキルのうち、どこからどこまでを1人で完成させられるかを決めます。対応範囲は、実績の状況に応じて見積もり方を変える必要があります。

✓ Point !
対応範囲は狭く見積もっておく

対応範囲を広く見積もって提供サービス案を作ると、実際の案件で工程の一部が対応しきれないことが後から見つかりやすくなります。まずは確実に1人で完成させられる範囲だけを対応範囲として書き出しましょう。

顧客課題を言葉にする

そのスキルで解決できる顧客の課題を考えます。学んだスキルを作業内容としてだけ説明するのではなく、顧客が抱えている困りごとに対応づけて説明すると、提供サービスの必要性が伝わりやすくなります。

納品物・制作期間・修正範囲を決める

納品物を考えるときは、同じスキルでも案件の種類によって最終的に渡すものが変わることを踏まえておきます。

学習スキル参考価格を扱う案件の例
Webデザインバナー、LP、ホームページデザイン
Web制作小規模サイト、WordPress、更新・修正
SNS運用代行投稿制作のみ、投稿代行、企画・分析込み
ショート動画編集のみ、構成込み、撮影・運用込み

これらの案件は、作業範囲や素材支給の有無、修正回数などによってさらに細かく分かれ、参考にする価格帯も変わります。価格については、教材のあとのレッスンで最新の調査結果をもとに扱うため、ここでは納品物と制作期間・修正範囲を、自分の言葉で決めておくことを優先しましょう。

学習スキル・対応範囲・顧客課題・納品物・制作期間や修正範囲の5項目は、どれか1つだけでは提供サービスとして機能しません。学習スキルだけでは何を依頼できるのか伝わらず、顧客課題だけでは実際に何を納品するのかが分からないままになります。5項目をそろえて初めて、顧客が依頼するかどうかを判断できる提供サービス案になります。

Q
確認クイズ
実績がまだ少ない段階で、提供サービス案の対応範囲を決めるときに適切な考え方はどれか?
正解です!
対応範囲を広く見積もると、案件の途中で対応しきれない工程が見つかりやすくなります。確実に完成させられる範囲に絞ることで、5項目全体の内容も具体的になります。
惜しい!
正解はBです。対応範囲は広げすぎず、確実に1人で完成させられる範囲に絞っておくと、後から工程が対応しきれないと分かるような事態を避けやすくなります。

ここまでで整理した考え方をもとに、次のセクションで実際に自分の提供サービス案をシートに書き出します。

提供サービス案シートに記入しよう

ここまでの内容を使って、自分の提供サービス案を記録しておきましょう。提出や合否判定はありません。

学習スキル・対応範囲・顧客課題・納品物・制作期間や修正範囲を記入してください。

項目記入欄
学習スキル
対応範囲
顧客課題
納品物
制作期間・修正範囲

入力内容はこのブラウザに保存され、次回このページを開いたときに復元されます。別の端末・ブラウザからは見れません。
ただしブラウザのキャッシュをクリアすると消えてしまうため、大事な内容はメモやNotionにも控えておくと安心です。

SUMMARY
  1. 提供サービスは学習スキル・対応範囲・顧客課題・納品物・制作期間や修正範囲の5項目で言葉にする
  2. 対応範囲は、実績が少ない段階では確実に完成させられる範囲に絞っておく
  3. 納品物・制作期間・修正範囲は案件の種類によって変わり、価格は最新の調査結果をもとに別のレッスンで扱う
  4. 5項目をそろえることで、顧客が依頼するかどうかを判断できる提供サービス案になる
CHECK
理解度チェック
提供サービスを構成する5項目を答えられるか?
学習スキル、対応範囲、顧客課題、納品物、制作期間・修正範囲の5項目です。
実績が少ない段階で対応範囲をどう決めればよいか説明できるか?
確実に1人で完成させられる範囲に絞って決めます。範囲を広く見積もると、案件の途中で対応しきれない工程が見つかりやすくなります。
5項目を整理すると、なぜ提供サービス案になるのか説明できるか?
学習スキルや顧客課題だけでは何を依頼できるか伝わらないため、5項目をそろえることで、顧客が依頼するかどうかを判断できる具体的な提供サービス案になります。

CHAPTER 1
営業先を具体化する
LESSON 1-4 SNS案件獲得の戦略を決める ⏱ 所要時間:約15分
GOAL
このレッスンのゴール
  • 3つの営業先タイプそれぞれの課題と意思決定者の違いを説明できる
  • 受注しやすさ・継続性・単価の3軸で3つの営業先タイプを比較できる
  • 自分が今優先すべき営業先を判断できる

前のレッスンでは、学んだスキルを提供サービスに変換し、対応範囲や納品物を整理しました。ここからは、そのサービスを実際に誰へ届けるかを決めます。

営業先は大きく3つのタイプに分かれ、それぞれ抱えている課題も意思決定の仕組みも異なります。まずは3つのタイプの違いを理解し、次のセクションで受注しやすさ・継続性・単価を比較して、自分がどこを優先するかを判断していきましょう。

3つの営業先タイプと、それぞれの課題・意思決定者

SNS発信を通じて案件を獲得する場合、営業先は大きく店舗・地域事業者、中小企業、制作会社・代理店の3タイプに分かれます。同じ発信を見て問い合わせる、DMで営業するという行動でも、相手のタイプによって抱えている課題や、誰が発注を決めるかが変わります。

上の図のように、3つの営業先タイプは課題も意思決定の仕組みも異なります。ここから1つずつ、どのような課題を抱え、誰が発注を決めるのかを確認していきましょう。

店舗・地域事業者

店舗や地域の事業者は、来店や予約につながる集客に課題を抱えていることが多く、SNS発信やデザイン制作を任せられる専任の担当者がいないことも珍しくありません。

この場合、現場のオーナー自身が意思決定者であることが多く、提案から発注までの距離が短いのが特徴です。オーナーに直接メッセージが届き、その場で判断してもらえる可能性がある一方、事業者ごとに予算や優先順位の感覚が大きく異なる点は理解しておく必要があります。

中小企業

中小企業は、集客だけでなく採用や社内広報など複数の目的でSNSやWeb施策を必要としていることが多く、担当者が本業と兼務しながら対応しているケースが目立ちます。

意思決定の面では、現場の担当者がまず窓口となり、そこから決裁権を持つ上司や経営者に話が通るという段階を踏むことが多くなります。担当者から断られたわけではなく検討が続いている場合もあるため、返信が遅いことをすぐに悪い兆候と捉える必要はありません。

制作会社・代理店

制作会社や広告代理店は、自社ですでに制作体制を持っています。そのため、既存の体制だけでは対応しきれない業務量や特定のスキルを補うパートナーとして、外部の制作者へ発注するのが基本的な位置づけです。

意思決定者は案件を管理するディレクターや担当者であることが多く、発注の背景には既存体制を補完するという目的があります。この構造を理解しておくと、営業する際に自社の制作体制を代替する提案ではなく、不足している部分を補う提案として伝えられるようになります。

Q
確認クイズ
営業先が中小企業の場合、意思決定の仕組みとして正しいものはどれか?
正解です!
中小企業では、現場の担当者がまず窓口となり、そこから決裁権を持つ上司や経営者に話が通る段階を踏むことが多くなります。
惜しい!
正解はBです。中小企業は、担当者が窓口となり決裁者に話を通すという段階を踏むことが多いのが特徴です。Aは店舗・地域事業者、Cは制作会社・代理店の特徴です。

3つの営業先タイプは、抱えている課題も意思決定の仕組みも異なります。次のセクションで受注しやすさ・継続性・単価を比較する前に、まずはこの3タイプの違いを正しく区別できるようにしておくことが重要です。

受注しやすさ・継続性・単価で比較する

3つの営業先タイプの特徴を踏まえて、ここでは受注しやすさ・継続性・単価という3つの軸で比較します。この表は営業先の優劣を決めるものではなく、自分の状況に合わせてどこを優先すべきかを考えるための材料です。

営業先タイプ 受注しやすさ 継続性 単価
店舗・地域事業者 意思決定者に直接届きやすく、決定までが速い 単発の依頼で終わりやすい 予算規模が小さく、控えめになりやすい
中小企業 決裁を経るため、検討期間が長くなりやすい 発信や制作を継続的に必要とすることが多い 店舗より予算規模が大きくなりやすい
制作会社・代理店 実績や信頼関係がないと発注につながりにくい 一度信頼を得ると継続発注につながりやすい クライアントへの転売を前提とした発注のため高くなりやすい
受注しやすさと、継続性・単価は表裏一体の関係になりやすい

店舗・地域事業者は意思決定者に直接メッセージが届くため、受注までのスピードは速くなりやすい一方、単発のキャンペーンや一時的な集客施策として依頼されることが多く、継続的な発注にはつながりにくい傾向があります。予算規模も個人事業に近い場合が多く、単価は控えめになりやすい構造です。

中小企業は、担当者から決裁者へ話を通す段階を踏むため、受注までに検討期間がかかりやすくなります。ただし、SNS運用や制作を継続的な業務として抱えていることが多く、一度信頼を得られれば継続した発注につながりやすい相手です。予算規模も店舗より大きくなりやすく、単価の面でも期待しやすい営業先です。

制作会社・代理店は、実績や制作物の質を厳しく見られるため、最初の受注にはつながりにくい傾向があります。ただし、既存の制作体制を補完するパートナーとして継続的に発注されやすく、代理店側がクライアントへ転売する前提で発注するため、単価は他の2タイプより高くなりやすい構造です。

✓ Point !
受注しやすさと単価・継続性は表裏一体

受注のハードルが低い営業先ほど単価や継続性は控えめになり、受注のハードルが高い営業先ほど単価や継続性は高くなりやすい構造です。どちらが優れているかではなく、今の自分の実績や状況に合わせてどちらを優先するかを判断しましょう。

Q
確認クイズ
受注のハードルは高いが、信頼を得られれば単価や継続性が期待しやすい営業先はどれか?
正解です!
制作会社・代理店は実績や信頼関係がないと最初の受注につながりにくい一方、既存の制作体制を補完するパートナーとして継続的に発注されやすく、単価も高くなりやすい営業先です。
惜しい!
正解はCです。制作会社・代理店は受注のハードルが高い分、信頼を得られれば継続発注や高い単価につながりやすい営業先です。

受注のしやすさだけで営業先を選ぶと、単価が伸びにくい依頼ばかりを抱えてしまうことがあります。3つの軸をあわせて確認し、今の自分にとってどこを優先すべきかを意識してください。

判断まとめ(早見表)とワークシート

ここまでの内容を、実際の判断に使える形で整理します。まずは早見表で自分の状況に近いタイプを確認し、そのあとワークシートに優先する営業先を記入しましょう。

こんな人は 向いている営業先 理由
まずは早く1件の実績を作りたい人 店舗・地域事業者 意思決定者に直接届きやすく、受注までのスピードが速いため
継続的な依頼につなげ、安定した受注源にしたい人 中小企業 SNS運用や制作を継続的な業務として抱えていることが多いため
実績を積んだうえで単価を伸ばしたい人 制作会社・代理店 信頼を得られれば継続発注や高い単価につながりやすいため
どのタイプも並行して営業して構わないが、今の実績量に応じて優先順位をつけることが判断の起点になる

早見表はあくまで判断の目安であり、実際の当てはまり方は実績量や対応できるサービス内容によって変わります。実績がまだ少ない段階では受注しやすい営業先を優先し、実績が増えてきたら単価や継続性を重視する営業先へ比重を移していくという考え方が基本になります。

早見表を参考に、今の自分が優先する営業先を記入してください。

項目記入欄
優先する営業先タイプ
その理由
今対応できる範囲

入力内容はこのブラウザに保存され、次回このページを開いたときに復元されます。別の端末・ブラウザからは見れません。
ただしブラウザのキャッシュをクリアすると消えてしまうため、大事な内容はメモやNotionにも控えておくと安心です。
提出や合否判定はありませんので、今の考えをそのまま記録しておきましょう。

ここで決めた優先営業先は、次のレッスンで扱う初期価格や実績づくりの戦略にそのままつながります。今の実績量や対応できる範囲を踏まえて、無理のない優先順位を選びましょう。

SUMMARY
  1. 営業先は店舗・地域事業者、中小企業、制作会社・代理店の3タイプに分かれ、課題も意思決定者も異なる
  2. 店舗・地域事業者はオーナー自身が意思決定者であることが多く、受注は速いが継続性・単価は控えめになりやすい
  3. 中小企業は担当者経由で決裁者に話が通ることが多く、継続性・単価を期待しやすい
  4. 制作会社・代理店は既存の制作体制を補完する形で発注され、受注のハードルは高いが単価・継続性は高くなりやすい
  5. 今の実績量に応じて、優先する営業先を判断する
CHECK
理解度チェック
3つの営業先タイプそれぞれの課題と意思決定者を説明できるか?
店舗・地域事業者はオーナー自身が意思決定者、中小企業は担当者経由で決裁者に話が通る、制作会社・代理店は既存の制作体制を補完する形で発注される、という違いを説明できるかを確認します。
受注しやすさ・継続性・単価の3軸で3タイプを比較できるか?
店舗・地域事業者は受注が速いが単価・継続性は控えめ、中小企業は継続性・単価を期待しやすい、制作会社・代理店は受注のハードルが高い分、継続性・単価が高くなりやすいという比較を説明できるかを確認します。
受注のしやすさと単価・継続性の関係を説明できるか?
受注のハードルが低いほど単価・継続性は控えめになり、ハードルが高いほど単価・継続性は高くなりやすいという表裏一体の関係を説明できるかを確認します。
自分が今優先すべき営業先を判断できるか?
早見表とワークシートを使い、今の実績量や対応できる範囲に合わせて優先する営業先を1つ選べたかを確認します。

CHAPTER 1
初期価格と実績戦略
LESSON 1-5 SNS案件獲得の戦略を決める ⏱ 所要時間:約15分
GOAL
このレッスンのゴール
  • 適正価格・割引モニター・条件付き無料という3つの初期オファーの違いを説明できる
  • 案件種別ごとの参考価格帯を、変動する目安として把握している
  • 自分の実績状況にあわせて、初期オファーを判断できる

はじめてSNS経由で問い合わせが来たとき、多くの人は提示する価格で立ち止まります。実績がまだない段階でいくらを提示すればよいのか、モニター価格にするべきか、無料で受けるべきか、判断に迷う場面です。

このレッスンでは、初期オファーとして選べる3つの型を整理し、案件種別ごとの参考価格帯、そして通常価格へ移行するタイミングと注意点を確認します。

3つの初期オファー比較

SNS経由ではじめて依頼を受けるとき、提示できる初期オファーには大きく3つの型があります。適正価格、割引モニター、条件付き無料です。

初期オファー 概要 向いているタイミング
適正価格 最初から市場相場に見合った価格で受ける 実績や提示できる作品がすでにあり、価格の裏付けを示せる場合
割引モニター 相場より抑えた価格で、実績・レビューと引き換えに受ける 実績はまだ少ないが、対応できる範囲は明確になっている場合
条件付き無料 掲載許可等の条件付きで無償対応する 実績も提示できる作品もまだない、ごく初期の段階

適正価格を提示できるのは、実績や提示できる作品によって、その金額に見合う対応力をすでに示せる場合です。実績がまだ少ない段階でいきなり適正価格を提示すると、発注側が価格の妥当性を判断する材料を持てず、依頼をためらう原因になります。

割引モニターは、相場より抑えた価格を提示するかわりに、実績やレビューを得る形です。たとえば、バナー制作の実績がまだ1件もない場合、通常の価格を提示するより、モニター価格で1件を丁寧に仕上げて実績とレビューを得るほうが、次の案件につながりやすくなります。

Q
確認クイズ
実績も提示できる作品もまだない状態で、はじめてSNS経由の問い合わせが来た。このときの対応として適切なのはどれか?
正解です!
実績も提示できる作品もまだない段階では、掲載許可等の条件と引き換えに、対応範囲と修正回数の上限を決めたうえで無償対応する条件付き無料が選択肢になります。
惜しい!
正解はCです。実績がまったくない段階でいきなり適正価格を提示すると、発注側が価格の妥当性を判断する材料を持てません。条件付き無料を選ぶ場合も、対応範囲と修正回数の上限を先に決めておく必要があります。

自分がどの型に近いかは、実績の状況によって変わります。次のセクションでは、案件種別ごとの参考価格帯を確認し、適正価格の目安を把握しましょう。

案件種別の参考価格帯

適正価格や割引モニターを検討するときは、案件種別ごとのおおよその価格帯を把握しておく必要があります。ここで示す数値は、2026年8月時点で確認できた公開情報をもとにした目安であり、実際の相場はスキルや実績、地域、時期によって変動します。

案件種別 参考価格帯 備考
バナー制作 5,000円台〜 静止画1枚あたりの目安
LP制作 10万円台〜 ページ数や素材支給の有無で変動
ホームページ制作 20万円台〜 ページ数・構成で変動
SNS運用代行(投稿制作・代行のみ) 月5万円台〜 企画・分析まで対応するとさらに上がる
ショート動画編集(編集のみ) 数千円台〜 1本あたりの目安
ショート動画編集(企画込み) 1〜3万円程度 構成・シナリオ作成を含む場合
フリーランス個人が受託する場合は、法人の制作会社・代理店より低い価格帯になりやすい

Webデザインの案件では、バナー制作が5,000円台から、ホームページ制作は20万円台からとなっており、同じWebデザインという括りでも、扱う制作物によって価格帯は大きく異なります。これは、必要な作業量や、完成までの工程の数が違うためです。

SNS運用代行やショート動画編集も、投稿の作成・代行だけを担当する案件から、企画や分析、構成まで含む案件まで幅があり、担当する作業範囲が広がるほど価格帯も上がります。

✓ Point !
個人受託は法人より低めの価格帯になりやすい

フリーランス個人として受託する場合、多くは法人の制作会社や代理店が提示する価格帯より低めになります。法人側が抱える固定費や、複数人でのディレクション体制にかかるコストが、個人受託には発生しないためです。

Q
確認クイズ
同じSNS運用代行という案件名でも、月額の参考価格帯に幅があるのはなぜか?
正解です!
投稿の作成・代行だけを担当する案件と、企画や分析、報告まで含む案件とでは、必要な工数が大きく異なります。だからこそ、同じ案件名でも価格帯に幅が出ます。
惜しい!
正解はAです。価格帯の幅は、対応する作業範囲によって必要な工数が変わることが理由です。参考価格帯は目安であり、固定された相場ではありません。

参考価格帯を確認したら、案件へ応募する前に最新の募集文や周辺の相場も確認する意識を持ちましょう。

通常価格への移行と安売り・無制限修正の防止

割引モニターや条件付き無料は、実績を作るための入り口であり、そのまま使い続ける価格帯ではありません。実績ができたあとも同じ条件を続けていると、労力に見合わない受注が積み重なります。

通常価格への移行を検討するタイミング
実績・レビューが1件以上たまった
モニター価格や無料対応の対価となる実績がすでに形になった状態のため
同じ対応範囲の依頼が続けて来ている
同水準の作業に対して、価格を据え置く根拠が薄れるため

実績・レビューという対価をすでに受け取っている以上、次の案件でも同じ割引を続ける理由はありません。同じ対応範囲の依頼が続けて来ている場合は特に、価格を据え置く根拠が薄れます。

! 注意
対応範囲と修正回数の上限は最初に決める

モニター価格や無料対応で受けた案件でも、対応範囲と修正回数の上限を提示前に決めておきましょう。上限を決めずに受けると、際限のない修正依頼につながるリスクがあります。

上限をあらかじめ伝えておくと、発注者側も、どこまでの対応が含まれるかを事前に把握できます。金額を抑えている案件ほど、対応範囲まで曖昧にしてしまうと、受注側だけが負担を引き受け続ける形になりやすくなります。

Q
確認クイズ
割引モニター価格で受注した案件で、クライアントから当初の想定より多い修正依頼が続いている。このときの対応として適切なのはどれか?
正解です!
対応範囲と修正回数の上限を先に決めておけば、それを超える依頼が来たときも、追加の相談として落ち着いて扱えます。
惜しい!
正解はBです。モニター価格や無料対応であっても、対応範囲と修正回数の上限は最初に決めておく必要があります。上限を決めずに際限なく応じ続けると、負担が受注側に偏り続けます。

モニター価格や無料対応を選ぶときは、実績作りの手段だと意識し、対応範囲と修正回数の上限を先に決めるようにしましょう。

判断まとめとワークシート

ここまでの内容を踏まえて、自分がどの初期オファーを選ぶかを判断します。実績の状況によって、向いている選び方の傾向があります。

自分の実績状況 向いている初期オファー 判断の目安
有償の実績・レビューがすでにある 適正価格 実績が価格の裏付けになるため、最初から市場相場に見合った金額を提示しやすい
実績はまだ少ないが、対応範囲は明確 割引モニター 実績・レビューと引き換えに価格を抑えることで、依頼のハードルを下げやすい
実績も提示できる作品もまだない 条件付き無料 対応範囲と修正回数の上限を決めたうえで、掲載許可等の条件と引き換えに受ける
どの型を選んでも、実績ができたあとは通常価格への移行を検討する

この表はあくまで判断の目安であり、実績の有無だけで機械的に決まるものではありません。案件の内容や、発注者との関係性によっても、選ぶべき初期オファーは変わります。

現在の実績状況・選ぶ初期オファー・その理由・修正回数や対応範囲の上限を記入してください。提出や合否判定はありません。

項目記入欄
現在の実績状況
選ぶ初期オファー
その理由
修正回数・対応範囲の上限

入力内容はこのブラウザに保存され、次回このページを開いたときに復元されます。別の端末・ブラウザからは見れません。
ただしブラウザのキャッシュをクリアすると消えてしまうため、大事な内容はメモやNotionにも控えておくと安心です。

書けたら、ここで決めた内容をもとに、次の章でプロフィールや営業文の設計に進みましょう。

SUMMARY
  1. 初期オファーには適正価格・割引モニター・条件付き無料の3つの型がある
  2. 案件種別の参考価格帯は目安であり、スキル・実績・地域・時期によって変動する
  3. 実績ができたら、通常価格への移行を検討する
  4. モニター価格・無料対応でも、対応範囲と修正回数の上限を先に決めておく
CHECK
理解度チェック
3つの初期オファーの違いを説明できるか?
適正価格は市場相場に見合った価格で受けること、割引モニターは実績・レビューと引き換えに価格を抑えること、条件付き無料は掲載許可等の条件付きで無償対応することです。
案件種別の参考価格帯に幅がある理由を説明できるか?
対応する作業範囲(素材支給の有無、ページ数、投稿数、動画の尺、修正回数、分析・運用の有無など)によって、必要な工数が大きく変わるためです。
通常価格へ移行するタイミングを説明できるか?
実績・レビューが1件以上たまったときや、同じ対応範囲の依頼が続けて来ているときです。実績という対価をすでに受け取っている以上、割引を続ける根拠は薄れます。
対応範囲・修正回数の上限を先に決める理由を説明できるか?
上限を決めずに受けると、際限のない修正依頼につながるリスクがあるためです。モニター価格や無料対応であっても、提示前に上限を決めておく必要があります。