受注・継続・単価向上へつなげる
CHAPTER 3
受注・継続・単価向上へつなげる
全6レッスン 見込み顧客との接点形成から商談対応、継続依頼・単価向上、KPI改善、30日計画、セルフチェックまでを一気通貫で整理する ⏱ 所要時間:約100分
CHAPTER 3
見込み顧客との接点形成
LESSON 3-1 受注・継続・単価向上へつなげる ⏱ 所要時間:約15分
GOAL
このレッスンのゴール
  • 見込み顧客との接点を作る順序を説明できる
  • 接点あり・接点なし営業の使い分けを判断できる
  • 相手ごとに適したアプローチを選べる

案件を探すとき、見込み顧客にいきなりDMを送るイメージを持つ人は少なくありません。しかし実際は、検索から投稿閲覧、フォロー、反応、コメントを経てDMに至るという順序で、段階を踏んで関係を作っていくケースが基本になります。

このレッスンでは、見込み顧客との接点をどのような順序で作っていくか、また段階を踏まずにいきなり営業する方法とどう使い分けるかを整理します。整理した判断軸は、このあとのワークシートで実際に自分の見込み顧客へ当てはめます。

接点形成の順序

この図は、見込み顧客と関係を作っていく6つの段階を順番に示しています。検索で見つけてもらうところから始まり、投稿閲覧、フォロー、反応、コメントを経て、最後にDMへ進みます。

1
検索

何かを探しているタイミングで、検索を通じてアカウントを見つけてもらう段階です。

2
投稿閲覧

見つけたアカウントの投稿を実際に読んでもらい、発信内容やスキルを知ってもらう段階です。

3
フォロー

継続して発信を届けられる関係になる段階です。

4
反応(いいね等)

投稿に軽い反応をもらい、お互いの存在を認識し合う段階です。

5
コメント

投稿に対して直接のやり取りが生まれ、関係が一段深まる段階です。

6
DM

ここまでの接点を踏まえて、直接メッセージを送る段階です。

この段階を飛ばして早い段階でDMを送ると、相手からすればまだ見たことのないアカウントから届いた営業メッセージにしか見えません。検索から投稿閲覧、フォロー、反応、コメントという段階を経ておくことで、DMを受け取る前から発信者としての存在を認識してもらえる状態を作れます。まずは自分がどの段階まで接点を作れているかを振り返ってみましょう。

Q
確認クイズ
見込み顧客との接点を、検索から始めて段階的に作っていく目的として最も適切なものはどれか?
正解です!
検索、投稿閲覧、フォロー、反応、コメントという段階を経ておくことで、DMを受け取る前から発信者としての存在を認識してもらえる状態を作れます。
惜しい!
正解はBです。段階を踏む目的は、DMを送る前に発信者としての存在を認識してもらうことです。段階を飛ばすと、まだ見たことのないアカウントからの営業メッセージにしか見えません。

接点あり・接点なし営業の使い分け

ここまで見てきた接点形成は、すべての見込み顧客に同じように使うわけではありません。段階を踏んだ関係構築を経ずに、いきなりDMで営業する接点なし営業という選択肢もあります。

接点あり段階を踏んだアプローチ
  • すでに投稿や発信を見てくれている
  • フォロー・反応・コメントを重ねた関係がある
  • 積み重ねた接点を踏まえてDMを送る
vs
接点なし接点なし営業
  • まだこちらの発信を見ていない相手
  • 段階を踏む時間をかけずに直接DMを送る
  • 最初のメッセージで課題や提案を伝える
見込み顧客との接点の有無によって、選ぶアプローチが変わります。

すでに発信を見てくれている見込み顧客には、これまで積み重ねてきた接点を活かして段階を踏んだアプローチを続けます。一方、まだ接点がない相手には、段階を踏むところから始めるのではなく、接点なし営業を検討しましょう。

✓ Point !
判断軸は今の接点の有無

使い分けを決める基準は、今の時点で見込み顧客との接点があるかどうかです。すでにフォローや反応でつながっている相手には段階を踏んだアプローチを続け、接点がない相手には接点なし営業を検討します。

すでに発信を見ている相手に、接点なし営業のような初対面向けのDMを送ると、これまでの接点を無視した唐突な営業に見えてしまいます。反対に、まだ接点がない相手に段階を踏むところから始めると、関係ができるまでに時間がかかり、営業のタイミングを逃しやすくなります。接点の有無を確認したうえで、アプローチを選ぶ意識を持ちましょう。

Q
確認クイズ
自分の投稿をよく見てくれていて、フォロー・反応・コメントを重ねてきた見込み顧客に対して、最も適切なアプローチはどれか?
正解です!
すでに接点がある相手には、フォロー・反応・コメントで積み重ねてきた関係を活かして段階を踏んだアプローチを続けます。
惜しい!
正解はBです。すでに接点がある相手に接点なし営業のようなDMを送ると、これまでの関係を無視した唐突な営業に見えてしまいます。

判断まとめとワークシート

接点の有無という判断軸を、早見表で整理しておきましょう。

見込み顧客の状態 選ぶアプローチ 次にすること
すでに発信を見てくれている 段階を踏んだアプローチ フォロー・反応・コメントを重ねたうえでDMへ進む
まだ接点がない 接点なし営業 段階を踏む時間をかけずに直接DMを送る

この早見表を使えば、今関わろうとしている見込み顧客ごとに、どちらのアプローチを選ぶかをその場で判断できます。次に、実際に想定する相手を挙げてワークシートに記入してみましょう。提出や合否判定はありません。

想定する見込み顧客・現在の接点の有無・選ぶアプローチ・次の行動を記入してください。

項目記入欄
想定する見込み顧客
現在の接点の有無
選ぶアプローチ(段階を踏む/接点なし営業)
次の行動

入力内容はこのブラウザに保存され、次回このページを開いたときに復元されます。別の端末・ブラウザからは見れません。
ただしブラウザのキャッシュをクリアすると消えてしまうため、大事な内容はメモやNotionにも控えておくと安心です。

SUMMARY
  1. 見込み顧客との接点は検索→投稿閲覧→フォロー→反応→コメント→DMの順で段階的に作る
  2. 段階を飛ばして早い段階でDMを送ると、見たことのないアカウントからの営業に見えやすい
  3. 接点の有無を判断軸にして、段階を踏んだアプローチ接点なし営業を使い分ける
  4. 相手別に選んだアプローチをワークシートに記録し、次の行動につなげる
CHECK
理解度チェック
接点形成の6つの段階を順番に説明できるか?
検索、投稿閲覧、フォロー、反応(いいね等)、コメント、DMの順に段階を踏んで関係を作ります。
段階を飛ばして早い段階でDMを送るとなぜ警戒されやすいか説明できるか?
相手からすればまだ見たことのないアカウントからの営業メッセージにしか見えず、これまでの接点を無視した唐突な印象になるためです。
接点あり・接点なし営業をどのような基準で使い分けるか説明できるか?
今の時点で見込み顧客との接点があるかどうかが判断軸です。接点がある相手には段階を踏んだアプローチを続け、接点がない相手には接点なし営業を検討します。

CHAPTER 3
問い合わせから商談まで
LESSON 3-2 受注・継続・単価向上へつなげる ⏱ 所要時間:約15分
GOAL
このレッスンのゴール
  • 初回返信で確認する6項目を説明できる
  • 見積もり・契約・支払いで事前に合意しておくべき点を説明できる
  • 危険な相談を見分け、受ける・確認する・断るを判断できる

SNS経由の問い合わせは、返信を送った時点でようやく商談の入り口に立った状態です。前のレッスンで見込み顧客との接点を作る流れを扱いましたが、ここからは実際に届いた問い合わせに、どう返信し、どう見積もりへつなげ、どのような相談は断るべきかを判断する段階に入ります。

このレッスンでは、初回返信で確認する6項目、見積もり・契約・支払いの注意点、危険な相談の見分け方を順に確認し、最後に受ける・確認する・断るの3区分で判断する考え方をまとめます。

初回返信で確認する6項目

SNS経由の問い合わせは、最初のメッセージだけでは受注の可否を判断できる情報がそろっていないことがほとんどです。返信を送る前に、次の6項目を確認する準備をしておきましょう。

初回返信で確認する6項目
課題
相手が今どのような状態に困っているのかを確認する
目的
課題を解決した先に、何を達成したいのかを確認する
納期
いつまでに納品が必要なのかを確認する
予算
用意できる金額の目安を確認する
素材
ロゴ・写真・原稿などをこちらで用意するか、相手から支給されるかを確認する
決裁者
最終的に依頼を決定する人が、問い合わせをしてきた本人なのかを確認する

この6項目のいずれかが曖昧なまま見積もりに進むと、想定していなかった決裁者が後から現れたり、当然こちらで用意すると思っていた素材が相手側になかったりして、話が振り出しに戻ることがあります。初回の返信で丁寧に確認しておくことが、その後の見積もりや契約をスムーズに進める土台になります。

課題と目的は似ているようで役割が異なります。課題は今困っている状態を指し、目的は解決した先に達成したい状態を指します。両方を確認しておくと、提案する内容が相手の求めている成果に本当につながっているかを判断できます。

初回返信のたびにこの6項目を意識して質問する習慣をつけましょう。

Q
確認クイズ
店舗の集客用バナー制作について、SNSのDMで問い合わせが届いた。初回返信で確認すべき組み合わせとして適切なのはどれか?
正解です!
初回返信で確認する6項目は、課題・目的・納期・予算・素材・決裁者です。この6項目を確認しておくと、後の見積もりや契約をスムーズに進められます。
惜しい!
正解はBです。確認すべきなのは課題・目的・納期・予算・素材・決裁者の6項目で、いずれも見積もりや契約を進めるために必要な情報です。

見積もり・契約・支払いの注意点

初回返信で6項目を確認できたら、次は見積もりを提示し、契約条件を固める段階に進みます。この段階で特に認識をそろえておきたいのは、金額・作業範囲・支払いタイミングの3点です。

金額

提示する金額には、当初の依頼内容に対応する範囲がどこまで含まれるかを明記しておきます。金額だけを先に伝えると、後から追加の要望が出たときに、それが追加料金の対象なのか、当初の金額に含まれる範囲なのかで認識がずれやすくなります。

作業範囲

作業範囲は、何をどこまで作るのかを言葉にして共有します。範囲を曖昧にしたまま契約すると、修正対応がどこまで含まれるかといった判断がそのつど必要になり、双方の負担が増えます。

支払いタイミング

支払いのタイミングは、着手前・納品後・分割など、案件ごとに条件が異なります。制作を始める前に、いつ、どのように支払いが行われるかを合意しておくことで、納品後の支払いをめぐる行き違いを防げます。

金額・作業範囲・支払いタイミングの3点は、口頭やメッセージのやり取りだけで済ませず、文章として残る形で双方が確認できるようにしましょう。

危険な相談の見分け方

問い合わせの中には、6項目を確認しても素直に見積もりへ進めない、注意が必要な相談が混ざることがあります。次のような相談は要注意です。

要注意な相談のパターン
仮払い・着手金なしで先に作業だけを求められる
完成後に約束どおり支払われる保証がないまま、制作だけを進めることになります
SNSやDMの外で直接取引を持ちかけられ、通常の確認プロセスを飛ばそうとする
プラットフォームの保護や確認の仕組みが働かなくなり、トラブル時に対応してもらえなくなります
高額な商材購入・セミナー参加等を勧誘される
案件の依頼ではなく、商材の購入や勧誘そのものが目的になっている可能性があります
過大な範囲の無償テスト制作を求められる
契約前提のない制作に時間をかけることになり、対価を得られないまま時間だけが失われます

これらの相談に共通するのは、通常なら踏むはずの確認や合意のステップを飛ばそうとする点です。仮払いや着手金なしで先に作業だけを求められる相談は、完成後に約束どおり支払われる保証がないまま制作だけを進めることになります。

SNSやDMの外で直接取引を持ちかけられる相談も注意が必要です。やり取りの記録が残る場所から離れることで、6項目の確認や見積もりの合意といった通常のプロセスを飛ばそうとする狙いがあることがあります。

逆に、高額な商材購入やセミナー参加を勧誘してくる相談は、そもそも制作を依頼する目的ではなく、別の勧誘が目的になっていることがあります。過大な範囲の無償テスト制作を求められる相談も、実質的に本番の作業を無償でさせようとする点で、通常の見積もり・契約のプロセスとは異なります。

これらのサインに気づいたら、返信を急がず、6項目の確認や見積もりの提示を求めた上で相手の反応を確かめましょう。まっとうな依頼であれば、確認や見積もりの提示を拒む理由はないはずです。

Q
確認クイズ
SNSのDMで、先に着手金なしで仮の作業を1点仕上げてほしい、それを見てから契約するかどうかを決めると言われた。対応として適切なのはどれか?
正解です!
仮払い・着手金なしで先に作業だけを求められる相談は、要注意な相談パターンの1つです。断るか、通常の見積もり・契約プロセスに沿った提案をしましょう。
惜しい!
正解はBです。仮払い・着手金なしで先に作業だけを求められる相談は要注意なパターンにあたります。要望どおりに応じるのではなく、通常の見積もり・契約プロセスを提案しましょう。

判断まとめ

ここまで確認した内容を踏まえて、届いた問い合わせを受ける・確認する・断るの3区分で判断できるように整理します。

区分 代表的な相談パターン 対応の目安
受ける 課題・目的・納期・予算・素材・決裁者が明確で、無理のない条件を確認できている そのまま見積もりを提示し、契約に進む
確認する 6項目の一部が曖昧、決裁者が誰か分からない、素材の有無が不明といった状態 追加で質問し、回答を踏まえてから判断する
断る 仮払い・着手金なしの先行作業、直接取引の持ちかけ、商材やセミナーの勧誘、過大な無償テスト制作 依頼を辞退する

問い合わせが届くたびに一から迷って判断するのではなく、あらかじめこの3区分を持っておくと、返信の初速を落とさずに対応できます。特に確認するに分類した相談は、その場で受けるか断るかを決めきる必要はなく、6項目や見積もり条件を追加で聞いた上で、あらためて判断すれば十分です。

問い合わせが届いたら、まずこの3区分のどれにあたるかを意識して読むようにしましょう。

Q
確認クイズ
店舗集客用のSNS投稿制作について、DMで問い合わせが届いた。相手は決裁者を明かさず、支払いは仮払いなしで先に3投稿分を仕上げてから検討すると言ってきた。対応として適切なのはどれか?
正解です!
決裁者が分からない点は初回返信で確認すべき6項目の1つであり、仮払いなしの先行作業要求は要注意な相談パターンにあたります。両方を踏まえて、確認と通常プロセスの提案を行いましょう。
惜しい!
正解はBです。決裁者の確認は初回返信の6項目の1つであり、仮払いなしの先行作業要求は要注意な相談パターンです。要望どおりに応じるのではなく、6項目の確認と通常プロセスの提案を行いましょう。
SUMMARY
  1. 初回返信では課題・目的・納期・予算・素材・決裁者の6項目を確認する
  2. 見積もり・契約では金額・作業範囲・支払いタイミングの3点を事前に合意しておく
  3. 仮払いなしの先行作業要求、直接取引の持ちかけ、商材・セミナーの勧誘、過大な無償テスト制作は要注意な相談パターン
  4. 問い合わせは受ける・確認する・断るの3区分で判断する
CHECK
理解度チェック
初回返信で確認する6項目を答えられるか?
課題、目的、納期、予算、素材、決裁者の6項目です。これらを確認しておくと、後の見積もりや契約をスムーズに進められます。
見積もり・契約で事前に合意しておくべき3点を説明できるか?
金額・作業範囲・支払いタイミングの3点です。文章として残る形で双方が確認できるようにしておくことで、納品後の行き違いを防げます。
要注意な相談のパターンを4つ挙げられるか?
仮払い・着手金なしの先行作業要求、直接取引の持ちかけ、高額な商材・セミナーの勧誘、過大な無償テスト制作の4つです。
問い合わせを受ける・確認する・断るの3区分で判断できるか?
6項目が明確なら受ける、一部が曖昧なら確認する、要注意なパターンに当てはまるなら断る、という判断ができれば大丈夫です。

CHAPTER 3
継続依頼と単価向上
LESSON 3-3 受注・継続・単価向上へつなげる ⏱ 所要時間:約15分
GOAL
このレッスンのゴール
  • 継続依頼につながる進行・納品の要素を説明できる
  • 次回施策・関連制作物を提案する考え方を説明できる
  • 単価向上の判断材料になる3条件を説明できる
  • 自分の案件から継続提案の機会を特定できる

初回の依頼を受注できても、それだけでは継続依頼にはつながりません。継続して仕事を任せてもらえるかどうかは、依頼を受けている最中の進行や、納品後の対応によって変わってきます。

このレッスンでは、継続依頼につながる進行・納品の要素、次回施策・関連制作物を提案する考え方、そして単価向上の判断材料になる3条件を扱います。最後に、自分の案件に当てはめて継続提案の機会を特定するワークシートに記入します。

継続依頼につながる進行と納品

継続依頼は、納品が完了した瞬間に決まるものではありません。依頼を受けてから納品するまでの進行そのものが、次も同じ相手に任せたいと思ってもらえるかどうかを左右します。

継続依頼につながる4つの土台
納期
合意した納期を守り、遅れそうな場合は早めに連絡する
連絡
進捗を適切なタイミングで共有し、相手を待たせたままにしない
中間確認
完成前に方向性を確認する場を設け、認識のズレを早い段階でそろえる
納品品質
依頼内容を満たした状態に仕上げ、大きな修正が発生しないようにする

この4つを丁寧に行うことが、継続依頼につながる土台になります。クライアントが次も同じ相手に頼みたいと思うかどうかは、成果物の出来だけでなく、依頼している間のやり取りにかかる負担でも決まる部分が大きいためです。

✓ Point !
中間確認は完成後ではなく途中に入れる

完成品を見せてから修正を求められると、作業のやり直しが増えて双方の負担が大きくなります。作業の途中で一度方向性を確認する機会を作ると、手戻りを防ぎやすくなります。

Q
確認クイズ
作業を進めている間はいっさい連絡をせず、納期ギリギリに完成品だけを送る対応について、継続依頼の観点で最も当てはまる説明はどれか?
正解です!
連絡や中間確認が不足したまま進めると、クライアントは進行中の状況を把握できず、次回も安心して任せられるかどうかの判断材料が減ってしまいます。
惜しい!
正解はBです。納期を守っていても、連絡や中間確認が不足していると、クライアントは進行状況を把握できないまま納品を迎えることになり、次も任せたいという判断につながりにくくなります。

依頼を受けている間は、納期・連絡・中間確認・納品品質の4点を丁寧に行うようにしましょう。

次回施策・関連制作物の提案

納品が完了した直後は、次の提案をする自然な機会になります。依頼された内容を仕上げただけで対応を終えるのではなく、次につながる提案を添えることで、継続依頼のきっかけを作れます。

提案の中身は、今回納品した制作物の延長線上にあるものが基本です。例えば、バナーを納品した後に、SNS投稿用の派生素材を提案するといった形です。すでに完成している素材を土台にできるため、クライアントにとっても検討しやすい提案になります。

クライアントは、次に何を依頼すればよいかを自分から思いつくとは限りません。今回の成果物と関連づけた提案があることで、依頼を検討するきっかけが生まれます。

✓ Point !
提案は今回の納品物と関連づける

関連性のない提案は唐突に感じられやすく、検討されにくくなります。今回の制作物を延長した提案であれば、クライアントも必要性をイメージしやすくなります。

Q
確認クイズ
バナー制作を納品した後の提案として、次回施策・関連制作物の考え方に最も近いものはどれか?
正解です!
納品した制作物の延長線上にある提案は、クライアントにとって検討しやすく、継続依頼のきっかけになりやすい提案です。
惜しい!
正解はBです。今回の納品物と関連づけた提案は検討しやすく、継続依頼のきっかけになります。無関係な提案や、何も提案せずに待つ対応、値下げでの引き止めは、次回施策・関連制作物の提案とは異なる考え方です。

納品のタイミングで、次につながる提案を添えることが重要です。

単価を上げる3つの条件(範囲拡張・成果・専門性)

単価は、一方的に希望を伝えるだけでは上がりません。クライアント側にも、単価に見合う価値があるかどうかを判断する材料が必要だからです。

単価向上の判断材料になる3条件
範囲拡張
対応できる作業範囲を広げる。担当できる工程が増えるほど、任せられる内容の幅が広がる
成果
案件の成果が出ている実績を積む。成果を伴う実績があるほど、単価に見合う価値を示しやすくなる
専門性
特定分野の専門性を高める。専門性が高いほど、他と比べたときの価値として評価されやすくなる

この3条件は、それぞれ単独でも単価向上の判断材料になりますが、複数がそろうほど交渉の土台は強くなります。範囲拡張・成果・専門性のいずれかに当てはまる変化があったときが、単価向上を検討するタイミングです。

Q
確認クイズ
これまで編集作業のみを担当していた案件で、構成案の作成まで対応できるようになったという変化は、単価向上の3条件のうちどれに該当するか?
正解です!
担当できる工程が増えることは、範囲拡張に該当します。対応できる作業範囲が広がるほど、任せられる内容の幅も広がります。
惜しい!
正解はAです。担当工程が増えることは範囲拡張に該当します。成果は案件の成果が出ている実績、専門性は特定分野の専門性を指すため、この変化とは異なります。

自分の対応に範囲拡張・成果・専門性のいずれかの変化がないか、意識してください。

判断まとめとワークシート(継続提案の機会を特定する)

ここまでの内容を、継続提案の機会に気づくための早見表として整理します。

状況確認するポイント
納品直後次回施策・関連制作物を提案できないか
対応できる作業範囲が広がったとき範囲拡張の条件に当てはまるか
成果が出ている実績があるとき成果の条件に当てはまるか
専門性を高めている分野があるとき専門性の条件に当てはまるか

この4つの状況は、日々の案件対応の中で自然に訪れます。見逃さずに気づけるかどうかが、継続提案の機会を増やせるかどうかの分かれ目になります。

現在対応中・納品済みの案件について、継続提案の機会を記入してください。提出や合否判定はありません。

項目記入欄
現在対応中/納品済みの案件
提案できる次回施策・関連制作物
単価向上につながる条件(該当するもの)

入力内容はこのブラウザに保存され、次回このページを開いたときに復元されます。別の端末・ブラウザからは見れません。
ただしブラウザのキャッシュをクリアすると消えてしまうため、大事な内容はメモやNotionにも控えておくと安心です。

SUMMARY
  1. 継続依頼の土台は、納期・連絡・中間確認・納品品質を丁寧に行うことである
  2. 納品後に次回施策・関連制作物を提案することで、継続依頼のきっかけを作れる
  3. 単価向上の判断材料は、範囲拡張・成果・専門性の3条件である
  4. ワークシートで、自分の案件に当てはめて継続提案の機会を特定する
CHECK
理解度チェック
継続依頼につながる4つの土台要素を答えられるか?
納期、連絡、中間確認、納品品質の4つです。これらを丁寧に行うことが、次も同じ相手に任せたいと思ってもらえるかどうかを左右します。
次回施策・関連制作物の提案がなぜ継続依頼のきっかけになるか説明できるか?
クライアントは次に何を依頼すればよいかを自分から思いつくとは限らないため、今回の成果物と関連づけた提案があることで、依頼を検討するきっかけが生まれます。
単価向上の判断材料になる3条件を答えられるか?
範囲拡張、成果、専門性の3条件です。それぞれ単独でも判断材料になりますが、複数がそろうほど交渉の土台は強くなります。
自分の案件から継続提案の機会を特定できるか?
現在対応中/納品済みの案件、提案できる次回施策・関連制作物、単価向上につながる条件をワークシートに記入して確認します。

CHAPTER 3
KPIと原因分析
LESSON 3-4 受注・継続・単価向上へつなげる ⏱ 所要時間:約15分
GOAL
このレッスンのゴール
  • KPIの全体フロー(行動→反応→成果)を説明できる
  • 反応や成果が出ない原因を、対象・発信・プロフィール・導線・DMの5つに切り分けられる
  • 自分の行動量と反応の状況から、改善箇所を判断できる

投稿やDMを続けているのに、商談や受注につながらない時期は誰にでもあります。そのとき「SNSが向いていないのかもしれない」とひとまとめに考えてしまうと、次に何を直せばよいかが見えないまま時間だけが過ぎてしまいます。

このレッスンでは、案件獲得までの流れを段階ごとに分けて捉え、反応や成果が思うように出ないときにどこを疑えばよいかを判断する視点を身につけます。

KPIの全体フロー(行動→反応→成果)

案件獲得までの流れは、投稿・交流・DMという行動段階から、閲覧・保存・プロフィールアクセス・返信という反応段階を経て、相談・商談・受注・継続という成果段階へと進みます。改善箇所を判断するには、まずこの3段階を分けて見る習慣が必要です。

行動段階は、投稿する・コメントで交流する・DMを送るといった、自分の手で直接コントロールできる部分です。反応段階は、その行動に対して相手が実際に動いてくれたかどうかを示す部分で、閲覧・保存・プロフィールアクセス・返信という形で現れます。成果段階は、行動と反応の積み重ねの結果として、相談・商談・受注・継続へとつながっていきます。

反応や成果が出ないことをひとまとめに捉えてしまうと、どこに手を打てばよいかが分からないまま、投稿数やDM数を増やすだけの対応になりがちです。段階ごとに数字を分けて見れば、行動量そのものが足りないのか、行動は十分でも反応につながっていないのか、反応はあるのに成果に結びついていないのかを区別できるようになります。

✓ Point !
改善は止まっている段階の確認から始める

行動・反応・成果のうち、どこで数字が止まっているかを先に確認しましょう。行動段階が十分にあるのに反応段階で止まっているなら、行動量をさらに増やしても改善にはつながりにくいです。

行動→反応→成果の3段階を分けて確認する習慣は、次のセクションで説明する原因の切り分けの土台になります。反応や成果が思うように出ないときほど、まずこの3段階のどこで数字が止まっているかを確認しましょう。

Q
確認クイズ
投稿を続けているのに商談や受注が増えないとき、最初に確認すべきことはどれか?
正解です!
行動・反応・成果のどこで数字が止まっているかを確認すると、闇雲に行動量を増やす前に、本当に必要な打ち手を判断できます。
惜しい!
正解はBです。どの段階で数字が止まっているかを確認しないまま対応を変えると、その対応に効果があるかどうか分からないまま行動だけを増やすことになります。

対象・発信・プロフィール・導線・DMの切り分け方

反応や成果が思うように出ないとき、原因をひとまとめに捉えてしまうと、次に何を直せばよいかが見えません。原因は対象・発信・プロフィール・導線・DMという5つの視点に分けて確認しましょう。

反応・成果が出ないときに切り分ける5つの視点
対象
狙っている見込み顧客が合っているかを確認する
発信
投稿内容・頻度が狙った相手に刺さっているかを確認する
プロフィール
見た人に伝わる情報になっているかを確認する
導線
プロフィールからポートフォリオ、DMへの導線が機能しているかを確認する
DM
送っているDMが相手ごとに個別最適化できているかを確認する

この5つは、KPIの行動→反応→成果のどの段階にも影響します。例えば対象がずれていれば、どれだけ発信を増やしても興味を持ってもらえる母数自体が少なくなります。同じように、プロフィールの情報が見た人に伝わっていなければ、投稿を見て興味を持った人がDMを送るという次の一歩を踏み出しにくくなります。

導線とDMは、興味を持った相手を実際の相談・商談まで進める役割を担います。導線が途切れていれば、興味を持った人がプロフィールで止まってしまいますし、DMが定型文のままでは、相手は自分ごととして受け止めにくくなります。5つの視点はそれぞれ独立しているのではなく、行動から成果までの流れのどこを担っているかで役割が分かれています。

反応や成果が思うように出ないときは、5つの視点を順番に確認し、どこか1つに絞って改善する意識を持つことが重要です。

Q
確認クイズ
投稿の閲覧数は十分にあるのに、プロフィールへのアクセスにつながらない場合、まず疑うべき視点はどれか?
正解です!
閲覧はあってもプロフィールへ進んでもらえない場合は、投稿内容が見た人の興味をプロフィールまで引っ張れているかという発信の視点をまず確認します。
惜しい!
正解はBです。DMや商談・継続に関する視点は、プロフィールより後の段階に関わる原因です。閲覧からプロフィールアクセスへの動きが鈍いときは、発信の内容がプロフィールを見たいと思わせるものになっているかを確認します。

判断まとめとワークシート(改善箇所を特定する)

ここまでの内容を使って、自分の状況から改善箇所を判断する視点を整理します。反応・成果の状況ごとに、疑わしい原因の目安をまとめると次のようになります。

反応・成果の状況疑わしい原因
投稿の閲覧が伸びない対象または発信
保存や反応が少ない発信
プロフィールへのアクセスが少ない発信またはプロフィールへの導線
DMを送っても返信が少ないプロフィールまたはDMの個別最適化
相談・商談まで進まない導線全体

この対応はあくまで確認を始める起点であり、複数の原因が重なっている場合もあります。自分の行動量と反応の状況を照らし合わせ、一番当てはまりそうな原因から確認していきましょう。

一度に複数箇所を変えてしまうと、どの改善が効いたのかが分からなくなります。1つの原因に絞って手を打ち、変化を確認してから次の原因に進むようにしましょう。

現在の行動量、反応の状況、疑わしい原因、次に試す改善を記入してください。

項目記入欄
現在の行動量
反応の状況
疑わしい原因
次に試す改善

入力内容はこのブラウザに保存され、次回このページを開いたときに復元されます。別の端末・ブラウザからは見れません。
ただしブラウザのキャッシュをクリアすると消えてしまうため、大事な内容はメモやNotionにも控えておくと安心です。
提出や合否判定はありません。

SUMMARY
  1. KPIは行動→反応→成果の3段階で捉え、どこで数字が止まっているかを確認する
  2. 反応や成果が出ないときは対象・発信・プロフィール・導線・DMの5つに原因を切り分ける
  3. 複数の原因を同時に変えず、1つに絞って改善し、変化を確認してから次に進む
  4. ワークシートに現状を記入し、次に試す改善を1つ決める
CHECK
理解度チェック
KPIの全体フローを3段階で答えられるか?
行動(投稿・交流・DM)、反応(閲覧・保存・プロフィールアクセス・返信)、成果(相談・商談・受注・継続)の3段階です。
原因を切り分ける5つの視点を答えられるか?
対象、発信、プロフィール、導線、DMの5つです。
なぜ複数の原因を同時に変えないほうがよいか説明できるか?
一度に複数箇所を変えてしまうと、どの改善が効いたのかが分からなくなるためです。1つの原因に絞って手を打ち、変化を確認してから次に進みます。

CHAPTER 3
30日間の運用・案件獲得計画
LESSON 3-5 受注・継続・単価向上へつなげる ⏱ 所要時間:約20分
GOAL
このレッスンのゴール
⏱ 約20分
  • 30日計画を構成する9つの項目を説明できる
  • 各項目の記入ルール、特に行動量の考え方を理解している
  • これまでのレッスンで整理した内容を1枚の計画に集約できる
  • 自分用の30日間の運用・案件獲得計画を完成できる

これまでのレッスンで、狙う顧客、提供サービス、価格、公開方針、プロフィール文、発信テーマ、接点形成の方法、商談での確認事項、継続・単価向上の考え方、KPIと原因分析の視点を、1つずつ整理してきました。このレッスンでは、それらをまとめて30日間の運用・案件獲得計画という1枚の計画に集約します。

新しい知識を学ぶレッスンではありません。ここまでの内容を振り返りながら記入欄を埋めることで、修了後にそのまま実行へ移せる状態を作ります。手を止めずに、まずは最後まで読み進めましょう。

30日計画の全体像とパーツ構成

30日間の運用・案件獲得計画は、これまでのレッスンで検討してきた9つのパーツで構成されます。狙う顧客から始まり、提供するサービス、価格、公開方針とプロフィール、発信テーマ、行動量、確認するKPI、改善日、模擬トライアル案件への接続という順に並んでおり、この順序自体が実行の流れになっています。

9つのパーツは、それぞれ独立した項目ではなく、前のパーツが決まらないと後のパーツも決まらない関係になっています。例えば、狙う顧客が決まっていないと提供サービスの見せ方も定まらず、提供サービスが決まっていないと発信テーマも絞り込めません。1つずつ順番に埋めることで、矛盾のない計画になります。

#パーツこのレッスンより前に整理した内容
顧客営業先を具体化するレッスンで決めた優先営業先
サービススキルをサービスに変えるレッスンで作った提供サービス案
価格初期価格と実績戦略のレッスンで判断した初期オファー
プロフィール身元設計とプロフィール文設計のレッスンで決めた公開方針とプロフィール案
発信テーマ実績とコンテンツの見せ方、問い合わせ導線のレッスンで判断した内容
行動量KPIと原因分析のレッスンで確認した、行動量と結果の関係
KPI同じくKPIと原因分析のレッスンで整理した確認指標
改善日受注できない原因を改善する考え方を踏まえて自分で設定する日程
トライアル接続修了後に模擬トライアル案件へ進むための次の行動

この表からわかるとおり、30日計画で新しく考える要素はほとんどありません。ほとんどのパーツは、すでにこれまでのレッスンで作った案や判断結果を、決まった場所に書き写すだけで埋まります。空欄が残る場合は、対応するレッスンに戻って内容を作ってから、このレッスンに戻ってきましょう。

Q
確認クイズ
提供サービスの欄を記入しようとしたら、狙う顧客の欄がまだ空欄だった。次にとるべき行動として最も適切なものはどれか?
正解です!
9つのパーツは前のパーツが決まらないと後のパーツも決まらない関係にあります。顧客が決まっていないと、サービスの見せ方も定まりません。
惜しい!
正解はCです。営業先を具体化したレッスンに戻り、顧客の欄を先に埋めるのが適切です。顧客が決まっていないままサービスの欄を埋めると、後で書き直す必要が出てきます。

パーツ別記入ルール

9つのパーツには、それぞれ記入するときに気をつけたいポイントがあります。ここでは特に迷いやすいパーツを中心に、記入ルールを確認します。

顧客・サービス・価格

顧客の欄には、優先営業先として決めた対象をそのまま書きます。店舗・地域事業者、中小企業、制作会社・代理店のいずれを狙うかによって、後続のプロフィールや発信テーマの書き方も変わるため、最初にこの欄を確定させましょう。サービスの欄には、対応範囲・使用ツール・納品物・修正範囲まで含めて書きます。価格の欄には、初期オファーの金額と、通常価格へ移行する目安の両方を書き、初期オファーのまま固定しないようにします。

プロフィール・発信テーマ

プロフィールの欄には、公開方針(実名・顔出しか、実名で顔写真なしか、屋号・イラストなどの代替か)と、プロフィール文の要点を書きます。発信テーマの欄には、狙う顧客に向けてどのような投稿・記事で信頼を積み上げるかを書きます。顧客とサービスが先に決まっているからこそ、発信テーマも誰に何を伝えるかがぶれずに書けます。

! 注意
行動量は具体的な回数を断定しません

行動量の欄でよくあるつまずきは、週の投稿回数やDMの送信件数を最初から高い数値で決めてしまうことです。反応や規約、アカウントの状態は媒体や時期によって変わるため、教材側では具体的な回数を断定しません。まず少量から始めて、反応・規約・アカウント状態を確認しながら調整するという進め方を基本にしましょう。

行動量は、多く投稿すれば多く受注できるという単純な比例関係にはありません。投稿やDMの反応は、媒体の規約変更やアカウントの状態によって変わるため、最初に多い回数を決めて無理に続けようとすると、規約違反やアカウント停止のリスクを高めたり、続けられずに途中で止まってしまったりします。少ない回数から始めて反応を確認し、無理のない範囲で少しずつ増やしていくほうが、結果的に継続しやすくなります。

行動量の欄には、具体的な週◯回・1日◯件という数字そのものではなく、まず1週間はこの回数で試し、反応を見てから翌週の回数を決めるといった、自分が実行できる最初の目安と、見直すタイミングを書きましょう。回数を固定した目標ではなく、様子を見ながら調整していく前提の欄だと理解しておくことが重要です。

KPI・改善日・模擬トライアル案件への接続

KPIの欄には、KPIと原因分析のレッスンで確認した指標のうち、自分が特に注視したい指標を書きます。投稿・交流・DMの発信側の指標と、閲覧・保存・プロフィールアクセス・返信という反応側の指標、相談・商談・受注・継続という成果側の指標のうち、どこで詰まっているかを見分けられる指標を選びましょう。改善日の欄には、行動量や発信テーマを見直す日をあらかじめ決めて書きます。日付を決めずに「そのうち見直す」としてしまうと、うまくいっていない状態のまま続けてしまいがちです。

模擬トライアル案件への接続の欄には、この教材を修了したあとに何をするかを具体的に書きます。案件獲得攻略プログラムの模擬トライアル案件へ進むための次の行動を明確にしておくことで、30日計画が計画のまま終わらず、実際の行動につながります。

Q
確認クイズ
30日計画の行動量の欄に書く内容として、最も適切なものはどれか?
正解です!
反応や規約、アカウントの状態は媒体・時期で変わるため、行動量は少量から始めて反応を見ながら調整する前提で書きます。
惜しい!
正解はCです。行動量はまず少量から始める最初の目安と、見直すタイミングを書く欄です。他の発信者の回数をそのまま真似たり、固定した目標を決めたりすると、規約違反やアカウント停止のリスクを高めたり、続けられずに止まってしまったりします。

完成例

ここでは、架空の受講生を例に、30日計画がどのように埋まるかを見てみましょう。この例と同じ数字や内容にする必要はありません。あくまで、各欄がどのような粒度で書かれるかのイメージとして参考にしてください。

パーツ記入例
顧客近隣の飲食店・美容室などの店舗事業者
サービスInstagram投稿デザイン(5枚セット、テンプレートあり、修正2回まで)
価格初回は割引モニター価格、3件納品後に通常価格へ移行
プロフィール実名+屋号表記、顔写真なし。対応範囲と稼働可能時間帯を明記
発信テーマ店舗向け投稿の制作事例と、投稿デザインの改善ポイント
行動量最初の1週間は投稿とDMを少なめの回数で試し、反応を見て翌週の回数を決める
KPIプロフィールアクセス数とDM返信数を中心に確認する
改善日2週間後に発信テーマとDM文面を見直す
トライアル接続30日計画の実行後、案件獲得攻略プログラムの模擬トライアル案件に応募する

この例では、価格の欄に初期価格だけでなく、通常価格へ移行するタイミングまで具体的に書いています。金額だけを書くと、いつまで割引価格を続けるかが曖昧になり、実績が増えても価格を据え置いてしまいがちです。同じように、改善日の欄も具体的な時期を書くことで、見直しを先送りにしにくくなります。

行動量の欄は、他の欄と比べて具体的な数字が入っていない点に気づいたかもしれません。これは書き漏れではなく、少量から始めて反応を見ながら調整するという進め方を、そのまま欄に書いている状態です。自分の計画を書くときも、この欄だけは固定回数ではなく、最初の目安と見直すタイミングという形で書きましょう。

今すぐ作ってみよう

ここまでの内容を踏まえて、自分用の30日間の運用・案件獲得計画を完成させましょう。これまでのレッスンで作った内容を振り返りながら、9つの欄を順番に埋めていきます。

! 注意
提出や合否判定はありません

この計画シートに提出は必要なく、合否判定もありません。自分がすぐに実行へ移せる状態にすることが目的なので、空欄を埋めること自体を急がず、必要であれば前のレッスンに戻って内容を確認しながら書き進めてください。

これまでのレッスンで整理した内容を振り返りながら、次の9つの欄を埋めましょう。

顧客・サービス・価格
項目記入欄
狙う営業先1-4で決めた優先営業先
提供サービス1-3で作った提供サービス案
価格と移行時期1-5の初期オファーと、通常価格へ移行する目安
プロフィール・発信テーマ
項目記入欄
公開方針・プロフィール文の要点2-1・2-2で決めた内容
発信テーマ2-3・2-4で判断した内容
行動量・KPI・改善日
項目記入欄
最初の行動量少量から始める前提での自分の目安
確認するKPI3-4で整理した指標のうち注視するもの
改善日行動量・発信テーマを見直す日
模擬トライアル案件への接続
項目記入欄
修了後の次の行動模擬トライアル案件へ進むための行動

入力内容はこのブラウザに保存され、次回このページを開いたときに復元されます。別の端末・ブラウザからは見れません。
ただしブラウザのキャッシュをクリアすると消えてしまうため、大事な内容はメモやNotionにも控えておくと安心です。

9つの欄をすべて埋め終えたら、30日間の運用・案件獲得計画は完成です。埋めている途中で内容に迷う欄があれば、対応するレッスンに戻って振り返り、無理に空欄のまま進めないようにしましょう。この計画をそのまま実行に移し、必要に応じて改善日に見直しながら、模擬トライアル案件への接続を目指してください。

CHECK
理解度チェック
30日計画を構成する9つのパーツを言えるか?
顧客、サービス、価格、プロフィール、発信テーマ、行動量、KPI、改善日、模擬トライアル案件への接続の9つで構成されます。
行動量の欄に何を書けばよいか?
具体的な固定回数ではなく、まず少量から始める最初の目安と、反応を見て見直すタイミングを書きます。
価格の欄には金額だけを書けばよいか?
初期オファーの金額に加えて、通常価格へ移行する目安の時期・条件まで書きます。
改善日を決めずに進めてよいか?
改善日をあらかじめ決めておかないと、うまくいっていない状態のまま続けてしまいがちです。具体的な時期を決めて書きましょう。
この計画シートは提出・合否判定の対象か?
提出や合否判定はありません。自分がすぐに実行へ移せる状態を作ることが目的です。
SUMMARY
  1. 30日計画は、顧客・サービス・価格・プロフィール・発信テーマ・行動量・KPI・改善日・トライアル接続の9パーツで構成される
  2. ほとんどのパーツは、これまでのレッスンで作った内容を書き写すだけで埋まる
  3. 行動量は固定回数を決めず、少量から始めて反応を見ながら調整する
  4. 改善日を具体的な時期で決めておくことで、見直しの先送りを防ぐ
  5. 完成した計画をそのまま実行に移し、模擬トライアル案件への接続を目指す

CHAPTER 3
セルフチェック
LESSON 3-6 受注・継続・単価向上へつなげる ⏱ 所要時間:約20分
GOAL
このレッスンのゴール
  • これまでのレッスンで学んだ判断基準を、8つの場面に当てはめて確認できる
  • 判断に迷った項目を特定できる
  • 実践に進む前に、自分の理解度を振り返られる

ここまでの15レッスンで、料金設定から営業先の選び方、プロフィールや実績の見せ方、営業DM、問い合わせ対応、継続依頼、単価向上、改善の判断基準までを確認してきました。このレッスンでは新しい知識を追加せず、学んだ判断基準を8つの場面に当てはめて確認します。

合否の判定はありません。8つのケース問題に取り組みながら、判断に迷った項目があれば、該当するレッスンに戻って判断基準を振り返りましょう。

料金の判断

割引モニター価格でバナー制作を3件受け、実績とレビューを得たフリーランスのAさんに、同じ作業範囲のバナー制作の新規問い合わせが届きました。対応範囲や修正回数の上限も、これまでと同じ条件です。

Q
ケース問題
このとき、Aさんが提示する初期オファーとして最も適切なのはどれか?
正解です!
実績・レビューが1件以上たまり、同じ対応範囲の依頼が続けて来ている状態は、通常価格への移行を検討するタイミングです。実績という対価をすでに受け取っている以上、割引を続ける根拠は薄れます。1-5で確認した判断基準です。
惜しい!
正解はAです。実績・レビューが1件以上たまり、同じ対応範囲の依頼が続けて来ている状態は、1-5で確認した通常価格への移行を検討するタイミングにあたります。

営業先の判断

Instagram経由で、社員50名ほどの会社の広報担当者からDMが届きました。SNS運用代行の提案には興味を持ってもらえたものの、上司に確認してから正式に返事をしたいと書かれています。

Q
ケース問題
この営業先タイプと、受注しやすさ・継続性・単価の傾向として正しい組み合わせはどれか?
正解です!
担当者が窓口となり、決裁権を持つ上司や経営者に話が通る構造は、1-4で確認した中小企業の特徴です。検討期間は長くなりやすい一方、SNS運用や制作を継続的な業務として抱えていることが多く、継続性・単価を期待しやすい営業先です。
惜しい!
正解はBです。担当者経由で決裁者に話が通る構造は、1-4で確認した中小企業の特徴です。店舗・地域事業者はオーナー自身が意思決定者、制作会社・代理店は既存の制作体制を補完する目的で発注されます。

プロフィールの判断

有償の実績がまだ0件のCさんは、プロフィール文の根拠のパーツに、次のように書こうとしています。「SNS運用のプロとして多数の実績があります。あらゆるジャンルのアカウント運用に対応できます」

Q
ケース問題
この書き方について、判断として適切なのはどれか?
正解です!
有償実績がない場合は、学習中に制作した作品を学習作品として正直に紹介すれば十分な根拠になります。学習作品を有償実績のように誇張すると、実際の対応力とのずれが後の依頼で表面化します。2-2で確認した判断基準です。
惜しい!
正解はCです。2-2で確認した通り、学習作品を学習作品として正直に紹介すれば根拠になります。省略したり誇張したりすると、実際の対応力とのずれが後で問題になります。

実績表示の判断

Dさんは、AIで背景画像を生成し、自分でロゴと文字を配置したバナーをクライアントワークとして納品しました。プロフィールに掲載する際、完成した画像だけを載せ、使用ツールや自分の担当範囲には触れていません。クライアントからの掲載許可も、まだ確認していない状態です。

Q
ケース問題
掲載前にDさんが対応すべきこととして適切なのはどれか?
正解です!
実績を紹介するときは、制作物・課題・意図・担当範囲・使用ツール・制作期間の6項目を書き、掲載前には掲載許可を含む5つの事項を確認します。AIツールを使った工程があるときは、担当範囲と使用ツールの明記が特に重要です。2-3で確認した判断基準です。
惜しい!
正解はAです。2-3で確認した通り、担当範囲・使用ツールの明記と掲載許可の確認は実績掲載の基本ルールです。確認前の公開は、依頼者との信頼関係を損なう原因になります。

DMの判断

Eさんは、飲食店向けのSNS運用代行を営業するため、「SNS運用代行をしております。フォロワーを増やしたい店舗様はぜひご連絡ください」という同じ文面を、宛先の店舗名だけ変えて50件のInstagramアカウントに送りました。

Q
ケース問題
このDMの送り方について、適切な説明はどれか?
正解です!
相手を選んだ理由や観察した課題を書き換えずに送る一括送信は、Xが問題視する同意のない一括・自動送信に近づくうえ、Instagramではフォロー外DMがメッセージリクエストに振り分けられ読まれにくくなります。2-5で確認した判断基準です。
惜しい!
正解はBです。2-5で確認した通り、相手ごとに観察した課題などを書き換えていない一括送信は、規約違反のリスクと読まれないリスクの両方を抱えます。店舗名だけ変える送り方は個別最適化とは言えません。

危険案件の見分け方

SNSのDMで問い合わせが届き、「詳しい条件はSNSの外、個人のLINEで話しましょう。まずは着手金なしで1点仕上げてもらって、良ければそのまま契約します」と言われました。

Q
ケース問題
この相談への対応として適切なのはどれか?
正解です!
SNSやDMの外で直接取引を持ちかける相談と、仮払い・着手金なしで先に作業だけを求める相談は、いずれも要注意な相談パターンです。断るか、課題・目的・納期・予算・素材・決裁者を確認する通常のプロセスを提案します。3-2で確認した判断基準です。
惜しい!
正解はCです。直接取引の持ちかけと、着手金なしの先行作業要求は、3-2で確認した要注意な相談パターンに該当します。

継続提案の機会

Fさんは店舗のロゴをデザインし、納期どおり丁寧に納品しました。納品メッセージには完成データだけを添え、次の提案は特に書いていません。

Q
ケース問題
継続依頼につなげる観点で、Fさんの対応に付け加えるとよいものはどれか?
正解です!
納品直後は、次の提案をする自然な機会です。今回の制作物の延長線上にある提案は、クライアントにとって検討しやすく、継続依頼のきっかけになります。3-3で確認した判断基準です。
惜しい!
正解はBです。3-3で確認した通り、今回の納品物と関連づけた提案が継続依頼につながります。無関係な提案や値下げでの引き止め、何もしないことは、次回施策・関連制作物の提案とは異なります。

改善箇所の判断

Gさんは毎日投稿を続けており、投稿の閲覧数は十分にあります。しかし保存や反応は少なく、プロフィールへのアクセスも伸びていません。送っているDMの件数はまだ少なく、返信の傾向を判断できる段階ではありません。

Q
ケース問題
この状況で、Gさんが最初に見直すべき視点はどれか?
正解です!
閲覧数は十分にあるため、対象がずれている可能性は低いと考えられます。保存や反応が少なく、プロフィールへのアクセスも伸びていない状態は、投稿内容が見た人の次の行動につながっているかという発信の視点から確認します。3-4で確認した判断基準です。
惜しい!
正解はBです。3-4で確認した通り、保存や反応が少ない状態、プロフィールへのアクセスが伸びない状態は、いずれも発信の視点から疑うのが目安です。閲覧数が十分にあるため、対象のズレが主な原因とは考えにくく、DMは送信数がまだ少なく判断材料が不足しています。
SUMMARY
  1. 料金は、実績・レビューが1件以上たまったら通常価格への移行を検討する
  2. 営業先は、店舗・地域事業者、中小企業、制作会社・代理店で課題・意思決定者が異なり、受注しやすさと単価・継続性は表裏一体になりやすい
  3. プロフィールは、有償実績がない場合、学習作品を学習作品として正直に紹介する
  4. 実績表示は、掲載前に掲載許可・守秘義務・素材の権利・AI利用の明示・誇大表現の回避を確認する
  5. DMは、相手ごとに観察した課題を書き換えていない一括送信だと、規約違反と読まれないリスクを抱える
  6. 危険案件は、直接取引の持ちかけや着手金なしの先行作業要求があれば、断るか通常のプロセスを提案する
  7. 継続は、納品直後に今回の制作物と関連づけた次回提案を添える
  8. 改善は、反応・成果が止まっている段階を確認し、対象・発信・プロフィール・導線・DMのどこに原因があるかを1つずつ切り分ける
CHECK
理解度チェック
8つのケース問題のうち、判断に迷った項目はあったか?
迷った項目があれば、それがどのレッスンの内容にあたるかを思い出し、該当するレッスンに戻って判断基準を確認しましょう。
料金・営業先・プロフィール・実績表示・DMのケースで、判断の根拠を自分の言葉で説明できたか?
正解を選べたかどうかだけでなく、なぜその判断になるのかを説明できるかを確認しておくと、実践の場面で応用しやすくなります。
危険案件・継続・改善のケースで、自分が次に取る行動をイメージできたか?
実際に問い合わせや案件が来たときに、同じ判断基準をその場で当てはめられるかを意識しておきましょう。
自分の実践でまず直面しそうな場面を整理できたか?
8つの場面のうち、近いうちに直面しそうな場面から優先して振り返っておくと、実践に入ったときの判断がスムーズになります。