行動量を設計し、継続案件へ改善する
CHAPTER 4
行動量を設計し、継続案件へ改善する
全5レッスン 行動量の目安と反応がないときの原因分析から、追客の判断、継続化、自分の営業計画作成までを整理する ⏱ 所要時間:約115分
CHAPTER 4
KPIと参考行動量
LESSON 4-1 行動量を設計し、継続案件へ改善する ⏱ 所要時間:約20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 記録すべき8つのKPI項目を説明できる
  • 初期の行動量の考え方を説明できる

Chapter1〜3で、営業先選定から提案までの一連の流れを扱いました。このChapter4では、その活動量を記録し、改善につなげる方法を確認します。まずこのレッスンで、記録すべきKPIと行動量の考え方を整理しましょう。

なぜKPIを記録するか

営業活動は、送った・送っていないという感覚だけで振り返ると、どこで反応が止まっているのかが見えなくなります。数を記録しておくことで、営業先選定・営業文・提案のどこに改善余地があるかを、後から振り返って判断できます。

8つのKPI項目

記録するKPIは、次の8つです。案件獲得までの8ステップと対応させて記録すると振り返りやすくなります。

1
リスト数

Chapter1で作った営業先選定表に載せた件数です。

2
調査数

実際に観察を行った件数です。

3
送信数

営業文を実際に送った件数です。

4
到達

開封・既読など、相手に届いたことが確認できた件数です。

5
返信

何らかの返信があった件数です。

6
相談

初回相談に進んだ件数です。

7
提案

見積り・提案まで進んだ件数です。

8
受注

契約に至った件数です。

参考行動量

営業活動というと大量送信をイメージしやすいですが、この教材では最初から件数を追う進め方を勧めません。まずは営業先選定表で優先度の高い相手を絞り込み、週5〜10件程度の個別最適化した接触から反応を確認する進め方を参考例として示します。

外部の参考資料では、問い合わせフォーム経由の営業の反応率は0.3〜数%程度の幅があるとされています。ただし反応率は対象・文面・知名度・チャネルによって大きく変わるため、この数値を単一の基準値として断定はできません。件数を達成目標にするのではなく、返信・相談・提案への転換率と、営業先の質そのものを改善対象にしましょう。

✓ Point !
件数より転換率を見る

送信数を増やすことより、送信数に対してどれだけ返信・相談・提案に転換できているかを見ましょう。転換率が低い場合は、次のレッスンで扱う原因分析に進みます。

Q
確認クイズ
この教材が勧める初期の営業活動の進め方はどれか?
正解です!
優先度の高い相手を絞り込み、個別最適化した接触から反応を確認する進め方を参考例としています。
惜しい!
正解はBです。反応率の数値は参考値であり、断定的な達成目標にはしません。

記録シートの見せ方

8つのKPIは、週単位で記録すると振り返りやすくなります。

リスト数調査数送信数到達返信相談提案受注
第1週        
Q
確認クイズ
KPIを記録する目的として最も適切なものはどれか?
正解です!
数を記録することで、どこで反応が止まっているかを振り返って判断できます。
惜しい!
正解はBです。KPIは改善箇所を見つけるための手がかりです。
SUMMARY
  1. 記録するKPIはリスト数・調査数・送信数・到達・返信・相談・提案・受注の8つ
  2. 初期は大量送信ではなく、優先度の高い相手への個別最適化した接触から検証する
  3. 反応率の外部データは参考値にとどめ、単一の基準として断定しない
  4. 件数ではなく、返信・相談・提案への転換率と営業先の質を改善対象にする
CHECK
理解度チェック
記録すべき8つのKPIを答えられるか?
リスト数、調査数、送信数、到達、返信、相談、提案、受注の8つです。
反応率の数値を断定できない理由を説明できるか?
対象・文面・知名度・チャネルによって反応率が大きく変わるためです。

CHAPTER 4
反応がない原因分析
LESSON 4-2 行動量を設計し、継続案件へ改善する ⏱ 所要時間:約25分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 反応がないときに確認する9項目を順に見直せる
  • 原因が複数ある場合の優先順位を判断できる

KPIを記録していると、送信数の割に返信数が伸びない時期が出てきます。このレッスンでは、反応がないときに何を見直せばよいかを、9つの項目に沿って順番に確認します。

完成イメージ

このレッスンを終えると、次のような原因分析メモが1件できあがります。

チェック項目記入内容の例
営業先選定基準は満たしていた
件名用件が曖昧で、開封されにくい件名だった
仮説観察事実に基づいており、問題は見当たらない
CTA電話を求めるCTAになっており、負担が大きかった
原因の仮説件名とCTAの2点が主な原因と考えられる

事前準備

📋 事前準備
  • 反応がなかった直近の送信文を手元に用意する
  • KPI記録シートを見返し、どの段階で反応が止まっているかを確認しておく

原因分析の9ステップ

1
営業先

Chapter1の選定基準を満たしていたかを見直します。適合度の低い相手だった可能性があります。

2
タイミング

繁忙期や休業中など、相手が対応しにくい時期でなかったかを見直します。

3
件名

用件が一目でわかる件名になっていたかを見直します。

4
導入

選定理由が相手固有の内容になっていたかを見直します。

5
仮説

課題仮説が観察事実に基づき、断定を避けた書き方になっていたかを見直します。

6
実績

提示した根拠・作品が、案件との関連性の高いものだったかを見直します。

7
提案

提案内容が課題仮説と一致していたかを見直します。

8
CTA

初回の依頼として負担の大きいCTAになっていなかったかを見直します。

9
遷移先

問い合わせフォームやリンク先が正しく機能していたかを見直します。

Q
確認クイズ
9つのチェック項目のうち、用件が一目でわかるかどうかを見直す項目はどれか?
正解です!
件名は、用件が一目でわかるかどうかを見直す項目です。
惜しい!
正解はBです。件名の見直しは開封率に直結します。

原因が複数ある場合の優先順位

9項目を見直すと、複数の要因が同時に見つかることがあります。その場合は、相手が読む順序に沿って、より手前にある要因から優先して直します。件名で開封されなければ、その後の導入や仮説がどれだけ良くても読まれません。まずは件名・導入といった手前の要因から確認し、直せたら次の送信で結果を確認しましょう。

Q
確認クイズ
件名とCTAの両方に問題が見つかった場合、優先して直すべきなのはどちらか?
正解です!
件名は相手が最初に読む部分のため、CTAより手前の要因として優先します。
惜しい!
正解はAです。読まれる順序が手前にある要因から直します。
SUMMARY
  1. 反応がないときは営業先・タイミング・件名・導入・仮説・実績・提案・CTA・遷移先の9項目を順に見直す
  2. 複数の原因が見つかった場合は、相手が読む順序で手前にある要因から優先して直す
CHECK
完了チェック
9項目を順にチェックできたか?
営業先、タイミング、件名、導入、仮説、実績、提案、CTA、遷移先の9項目です。
複数の原因が見つかった場合の優先順位を判断できたか?
相手が読む順序に沿って、手前にある要因から優先して直します。

CHAPTER 4
追客・再連絡の判断
LESSON 4-3 行動量を設計し、継続案件へ改善する ⏱ 所要時間:約15分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 追客の基本姿勢を説明できる
  • 再連絡してよいケースを判断できる

3-1で扱った返信パターンのうち、無返信への対応をこのレッスンで掘り下げます。無返信は断りとは違い、再連絡の余地がありますが、進め方を誤ると迷惑な営業になってしまいます。

追客の基本姿勢

追客の基本は、相手の意思を尊重することです。無返信は必ずしも拒否を意味しませんが、こちらの都合だけで何度も連絡すると、相手にとって負担になります。追客するかどうかも、送信するかどうかと同じように、相手への配慮を優先して判断しましょう。

再連絡してよい条件

再連絡してよい条件
追加の価値がある
前回にはなかった新しい実績や事例など、伝える内容が増えている場合です。
時期の変化がある
繁忙期が明けた、季節が変わったなど、相手の状況が変化したと考えられる場合です。
受信拒否の表示がない
Chapter0で確認した受信拒否の意思表示がなく、送信できる状態が続いている場合です。

3つの条件のいずれかに当てはまる場合のみ、再連絡を検討します。単に時間が経ったという理由だけで連絡するのではなく、前回と比べて何が変わったのかを明確にしたうえで送りましょう。

避けるべき追客

避けるべき追客
同文の連投
前回と同じ内容をそのまま繰り返すと、迷惑な営業という印象を強めます。
受信拒否表示のある相手への再送
Chapter0で確認した通り、拒否表示のある相手への送信は避けます。
短期間での繰り返し送信
前回の送信から間もない時期に連絡すると、相手への配慮に欠けます。
Q
確認クイズ
無返信だった相手への再連絡として適切なものはどれか?
正解です!
追加の価値や時期の変化がある場合に限り、再連絡を検討します。
惜しい!
正解はBです。同文連投・短期間での繰り返し・拒否表示の無視は避けるべき追客です。

判断早見表

再連絡してよいかどうかを判断するときの早見表です。追加の価値・時期の変化・受信拒否表示の有無の3点を確認し、いずれも問題がなければ再連絡を検討します。

Q
確認クイズ
追客の判断で最も優先すべき視点はどれか?
正解です!
追客は、相手の意思を尊重することを基本姿勢として判断します。
惜しい!
正解はBです。こちらの都合を優先すると、迷惑な営業になりやすくなります。
SUMMARY
  1. 追客は相手の意思を尊重することを基本姿勢にする
  2. 再連絡してよいのは追加の価値・時期の変化・受信拒否表示なしのいずれかに当てはまる場合
  3. 同文連投・短期間での繰り返し・拒否表示の無視は避ける
CHECK
理解度チェック
再連絡してよい条件を答えられるか?
追加の価値がある、時期の変化がある、受信拒否の表示がないの3条件です。
避けるべき追客のパターンを説明できるか?
同文の連投、受信拒否表示のある相手への再送、短期間での繰り返し送信です。

CHAPTER 4
単発から継続へ
LESSON 4-4 行動量を設計し、継続案件へ改善する ⏱ 所要時間:約20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 継続提案の4つの種類を説明できる
  • 継続提案を持ち出す適切なタイミングを判断できる

1件の案件を納品して終わりにするのではなく、継続的な支援につなげることで、新たに営業先を探す手間を減らせます。このレッスンでは、単発から継続へつなげる考え方を確認します。

単発で終わるパターンの問題

納品して終わりにすると、その後の運用や更新は相手側に委ねられます。Chapter1で扱ったように、Web公開後に更新が止まってしまったり、SNSアカウントの投稿が続かなくなったりする状態は、支援が単発で終わったことによって起きやすくなります。継続提案をしないままだと、せっかく整えた状態が時間とともに元に戻ってしまうことがあります。

継続提案の4つの種類

継続提案内容
Web公開後の更新公開したサイトの内容更新・修正を継続的に請け負う。
SNS運用投稿の企画・作成・返信対応を継続的に代行する。
動画継続制作ショート動画を定期的に制作し、継続的な発信を支える。
改善レポート公開後の状況を定期的に確認し、改善点をレポートとして共有する。

提案するタイミング

継続提案は、納品時にまとめて持ち出すのではなく、成果を確認するタイミングで提案します。納品直後は相手も制作物を評価する準備ができておらず、追加の提案として受け止められにくいためです。しばらく運用した後、公開後の反応や変化を一緒に確認する場を設け、そこで継続支援の必要性を自然な形で伝えましょう。

✓ Point !
成果確認は口実ではなく実際に行う

成果確認の場を、継続提案のための口実にしてはいけません。実際に公開後の状況を確認し、その結果として継続支援が必要かどうかを一緒に検討する、という順序を守りましょう。

Q
確認クイズ
継続提案を持ち出す適切なタイミングはどれか?
正解です!
納品直後ではなく、成果を確認するタイミングで自然な形で継続提案を伝えます。
惜しい!
正解はBです。納品直後は相手も制作物を評価する準備ができていません。

判断早見表

4つの継続提案と提案タイミングの関係を振り返りましょう。

Q
確認クイズ
SNS運用の継続提案が適しているのはどのような状況か?
正解です!
運用の手間が負担になっている状況では、SNS運用の継続提案が受け入れられやすくなります。
惜しい!
正解はBです。継続提案の内容は、相手の状況に応じて選びます。
SUMMARY
  1. 継続提案にはWeb公開後の更新・SNS運用・動画継続制作・改善レポートの4種類がある
  2. 単発で終わると、整えた状態が時間とともに元に戻ってしまうことがある
  3. 継続提案は納品時ではなく、成果を確認するタイミングで伝える
CHECK
理解度チェック
継続提案の4つの種類を答えられるか?
Web公開後の更新、SNS運用、動画継続制作、改善レポートの4つです。
継続提案を伝える適切なタイミングを説明できるか?
納品直後ではなく、公開後の成果を確認するタイミングで伝えます。

CHAPTER 4
自分用の直接営業計画
LESSON 4-5 行動量を設計し、継続案件へ改善する ⏱ 所要時間:約30〜40分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 対象業種からKPI・改善周期までを含む自分用の直接営業計画を実際に完成させている

課題概要

何を:対象業種、サービス、リスト条件、チャネル、営業文、無料範囲、週次行動、KPI、改善周期の9項目を1枚にまとめた、自分用の直接営業計画を完成させます。

なぜ:ここまでのChapter0〜4で扱った内容は、それぞれ個別のレッスンとして学びましたが、実際に行動へ移すには、1枚の計画としてつながっている必要があります。この計画があれば、修了後すぐに自分の営業先選びから始められます。

所要時間:約30〜40分です。これまでのレッスンで作った成果物(営業先選定表、課題仮説メモ、営業文、返信後チェックリスト、価格検討シート)を手元に用意してから取り組みましょう。

完了条件チェック

次の9項目すべてに記入があれば、この課題は完了です。

直接営業計画の完了条件
対象業種
Chapter1の観察内容から選んだ業種が記入されている。
サービス
Chapter0の4領域から提供するサービスが記入されている。
リスト条件
Chapter1の8つの選定基準に基づく条件が記入されている。
チャネル
Chapter0で確認したメール・フォーム・DMの使い分けが記入されている。
営業文
Chapter2で作った営業文(またはその要約)が記入されている。
無料範囲
Chapter2で確認した無料診断の範囲が記入されている。
週次行動
Chapter4-1の参考行動量を踏まえた週あたりの行動量が記入されている。
KPI
Chapter4-1の8つのKPI項目を記録する欄が用意されている。
改善周期
Chapter4-2の原因分析をいつ・どのくらいの頻度で行うかが記入されている。

記入ガイド

実践課題 4-5

STEP 1:計画シートを用意する

下の表を自分用にコピーし、9項目の記入欄を用意します。

項目記入欄
対象業種 
サービス 
リスト条件 
チャネル 
営業文(要約) 
無料範囲 
週次行動 
KPI記録欄 
改善周期 

STEP 2:これまでの成果物を転記する

各章で作った成果物を、対応する項目に転記します。

  1. 対象業種・リスト条件:Chapter1の営業先選定表から転記します。
  2. 営業文・無料範囲:Chapter2で作った内容から転記します。
  3. 週次行動・KPI・改善周期:Chapter4-1、4-2の内容を踏まえて記入します。

STEP 3:全項目の記入を確認する

セクション2の完了条件チェックと照らし合わせ、空欄がないかを確認します。

できあがるもの

  • 自分用の直接営業計画(この教材の最終成果物)
9項目すべてに記入できたら完了です。コーチに提出し、内容を確認してもらいましょう。
記入に迷ったときは

各項目の隣に、対応するChapter番号を書き添えました。迷ったら該当レッスンを読み返し、そこで作った成果物をそのまま転記するところから始めましょう。

完了報告と修了後の接続

直接営業計画が完成したら、この教材は修了です。修了条件は、全レッスンの視聴と解説テキストの確認、セルフチェックの完了、そしてこの直接営業計画の作成であり、実際の営業送信そのものは修了条件に含まれません。

計画を確認した後は、案件獲得攻略プログラムの模擬トライアル案件へ進みます。ここまでの学習で得た観察・仮説・提案の考え方と、実際に手を動かした制作経験を、営業の場で説明できる実績として整理していきましょう。

SUMMARY
  1. 直接営業計画は対象業種・サービス・リスト条件・チャネル・営業文・無料範囲・週次行動・KPI・改善周期の9項目で構成する
  2. 各項目は、Chapter0〜4で作った成果物を転記してまとめる
  3. 修了条件は視聴・セルフチェック・計画作成であり、実際の送信は必須ではない
  4. 修了後は案件獲得攻略プログラムの模擬トライアル案件へ進む
CHECK
理解度チェック
直接営業計画の9項目を答えられるか?
対象業種、サービス、リスト条件、チャネル、営業文、無料範囲、週次行動、KPI、改善周期の9つです。
この教材の修了条件を答えられるか?
全レッスンの視聴と解説テキストの確認、セルフチェックの完了、自分用の直接営業計画の作成です。