営業先を選び、課題仮説を作る
CHAPTER 1
営業先を選び、課題仮説を作る
全5レッスン 営業先の選定基準から業種別の観察ポイント、営業リストの作り方までを一気通貫で整理する ⏱ 所要時間:約100分
CHAPTER 1
営業先の選定基準
LESSON 1-1 営業先を選び、課題仮説を作る ⏱ 所要時間:約20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 営業先を選ぶときに確認すべき8つの基準を説明できる
  • 営業先が基準を満たしているかどうかを判断できる
  • 無差別送信のリスクを説明できる

Chapter0では、直接営業の全体像と守るべき前提を確認しました。このChapter1からは、実際に案件獲得までの8ステップの最初の2つ、営業先選定と観察を進めます。

まずこのレッスンでは、数ある事業会社・店舗の中から、どこに営業をかけるかを決める選定基準を整理します。

なぜ基準が必要か

営業先を選ぶ基準を持たずに営業を始めると、目についた会社や店舗に手当たり次第連絡してしまいがちです。この進め方は、時間がかかるだけでなく、相手にとっても迷惑な接触になりやすいという問題があります。

無差別送信のリスク
適合度の低い相手に時間を使ってしまう
自分のスキルで支援できない相手に送っても、返信や受注にはつながりません。
1件ごとの提案の質が下がる
送信数を増やすことを優先すると、観察や仮説にかける時間が削られます。
迷惑な営業という印象を広げてしまう
業種・規模を問わない一律の送信は、相手にとって的外れな接触に見えやすくなります。

選定基準を先に決めておけば、支援できる可能性の高い相手を絞り込んだうえで、1件ごとに観察と仮説に十分な時間をかけられます。まずは自分がどんな相手になら力になれるかを、基準として言語化しておきましょう。

8つの選定基準

営業先を選ぶときは、次の8つの観点から確認します。

営業先選定の8つの基準
業種
自分のスキル(Webデザイン・Web制作・SNS運用代行・ショート動画)が活きる業種かを確認します。
規模
個人店・小規模事業者など、意思決定が早く進みやすい規模感かを確認します。
商圏
地域密着型か全国展開かによって、刺さる訴求内容が変わります。
更新状況
Webサイト・SNSの更新が止まっていないかを確認し、支援の余地を探ります。
集客導線
問い合わせや予約までの導線が整っているかを確認します。
採用
採用ページの有無や求人内容から、事業の拡大意欲や人手の状況を読み取ります。
SNS運用状況
アカウントの有無、投稿頻度、フォロワーとの反応を確認します。
意思決定者への到達可能性
担当者や決裁者に営業文が届く見込みがあるかを確認します。

この8つは、どれか1つを満たせばよいというものではありません。特に意思決定者への到達可能性は見落とされがちですが、どれだけ良い提案を用意しても、決裁者に届かなければ受注にはつながりません。

満たす例・満たさない例

8つの基準を、架空の飲食店を例にして比較してみましょう。

満たさない例
全国チェーンの本部窓口

全国展開する飲食チェーンの本部お問い合わせ窓口。個人の直接営業は想定されておらず、担当者に届く見込みが低い。SNSは本部が一括運用しており、店舗単位での改善提案が刺さりにくい。

満たす例
個人経営のカフェ

店主が自分でSNSを運用している個人経営のカフェ。投稿は半年以上止まっているが、アカウント自体は残っている。店主に直接メッセージが届く見込みがあり、意思決定も店主1人で完結する。

この比較からわかるように、規模が大きく意思決定の階層が多い相手ほど、営業文が担当者に届く前に止まってしまう可能性が高くなります。個人経営や小規模事業者は、意思決定者への到達可能性という点で、直接営業と相性がよい営業先です。

判断早見表

8つの基準を、営業先を判断するときにそのまま使える早見表にまとめます。

基準満たしやすい傾向
規模個人経営・小規模事業者
意思決定者への到達可能性店主・担当者本人が窓口になっている
更新状況・SNS運用状況アカウント・サイトはあるが更新が止まっている
Q
確認クイズ
全国チェーンの本部窓口への営業が難しい主な理由はどれか?
正解です!
規模が大きく意思決定の階層が多い相手ほど、営業文が担当者に届く前に止まってしまいやすくなります。
惜しい!
正解はBです。意思決定者への到達可能性は、8つの基準の中でも見落とされがちな重要な観点です。
Q
確認クイズ
選定基準を持たずに営業を始めることの問題点として、最も適切なものはどれか?
正解です!
基準を持たずに手当たり次第送ると、適合度の低い相手にまで時間を使い、観察や仮説にかける時間が削られてしまいます。
惜しい!
正解はBです。無差別送信そのものが法令違反になるわけではありませんが、提案の質が下がり、迷惑な接触という印象にもつながります。
SUMMARY
  1. 営業先の選定基準は業種・規模・商圏・更新状況・集客導線・採用・SNS運用状況・意思決定者への到達可能性の8つ
  2. 基準を持たずに送ると、適合度の低い相手に時間を使い、提案の質が下がる
  3. 意思決定者への到達可能性は見落とされがちだが、受注に直結する重要な基準
  4. 個人経営・小規模事業者は、意思決定者への到達可能性の点で直接営業と相性がよい
CHECK
理解度チェック
営業先選定の8つの基準を答えられるか?
業種、規模、商圏、更新状況、集客導線、採用、SNS運用状況、意思決定者への到達可能性の8つです。
無差別送信のリスクを説明できるか?
適合度の低い相手に時間を使ってしまい、1件ごとの提案の質が下がり、迷惑な営業という印象を広げてしまいます。
意思決定者への到達可能性が重要な理由を説明できるか?
どれだけ良い提案を用意しても、決裁者に届かなければ受注にはつながらないためです。

CHAPTER 1
店舗・地域事業者の観察
LESSON 1-2 営業先を選び、課題仮説を作る ⏱ 所要時間:約20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • Googleマップ・Webサイト・予約導線・SNS・店頭情報を順に確認できる
  • 観察した事実から、断定を避けた改善仮説を1つ作れる

前のレッスンで、営業先を選ぶための8つの基準を確認しました。ここからは、実際に選んだ店舗・地域事業者を観察し、課題仮説につなげる手順を1つずつ進めます。

完成イメージ

このレッスンを終えると、次のような観察メモが1件できあがります。架空の店舗「ハレノヒ珈琲」を例にした記入例です。

観察項目記入内容の例
Googleマップ口コミは高評価が多いが、直近の投稿への返信がされていない
Webサイト公式サイトはなく、Googleマップの情報のみ
予約導線電話番号のみで、オンライン予約の仕組みがない
SNSInstagramは開設済みだが、半年以上投稿が止まっている
店頭情報との一貫性店頭の営業時間とGoogleマップの表示が一部異なっている
仮説(断定しない書き方)SNSの更新が止まっていることで、新規客への情報発信が不足している可能性がある

事前準備

📋 事前準備
  • 観察する店舗・地域事業者を1つ決めておく(前レッスンの選定基準を参考にする)
  • 観察結果をメモできる状態にしておく(上記の表と同じ項目で書けるようにしておく)

観察の5ステップ

1
Googleマップを確認する

口コミの内容・件数・評価に加えて、店舗からの返信があるかを確認します。返信がない状態が続いていると、問い合わせや評判への対応が手薄になっている可能性があります。

2
Webサイトを確認する

サイトの有無、最終更新の様子、スマホでの表示崩れがないかを確認します。サイトがない場合は、情報発信の手段がGoogleマップやSNSに限られていることになります。

3
予約導線を確認する

電話のみか、オンライン予約の仕組みがあるかを確認します。予約導線が電話のみの場合、営業時間外の問い合わせを取りこぼしている可能性があります。

4
SNSを確認する

アカウントの有無、投稿頻度、直近の投稿日を確認します。開設はしているが投稿が止まっているアカウントは、運用の手間が負担になっている可能性があります。

5
店頭情報との一貫性を確認する

営業時間・定休日・メニューなど、Googleマップやサイトの情報と実際の店頭表示にズレがないかを確認します。情報がバラバラだと、来店を検討している人が迷う原因になります。

Q
確認クイズ
Googleマップの口コミに返信がされていない状態から読み取れることとして、最も適切なものはどれか?
正解です!
観察事実からは可能性としての仮説を立てるにとどめ、経営状態などを断定しないことが大切です。
惜しい!
正解はBです。観察事実から断定するのではなく、可能性のある仮説として捉えます。

仮説化のポイント

5つのステップで集めた観察事実は、そのまま営業文に書くのではなく、断定を避けた仮説の形に整えます。

! 注意
観察事実と推測は必ず分けて書く

SNSの投稿が半年止まっているのは観察事実ですが、そこから集客に困っているはずだと決めつけるのは推測です。営業文では、観察事実を示したうえで「〜の可能性がある」「〜かもしれない」という仮説の形にとどめましょう。

仮説化のポイントは、観察事実と仮説を1文の中で分けて書くことです。「〇〇という状況が見られる(観察事実)ため、〇〇の可能性がある(仮説)」という2段の構成にすると、根拠のない決めつけを避けられます。

Q
確認クイズ
観察事実と仮説を分けて書くときの正しい組み立て方はどれか?
正解です!
観察事実を示したうえで、「〜の可能性がある」「〜かもしれない」という仮説の形にとどめることで、根拠のない決めつけを避けられます。
惜しい!
正解はCです。観察事実と仮説を1文の中で分けて書き、断定を避けます。
SUMMARY
  1. 店舗・地域事業者の観察はGoogleマップ・Webサイト・予約導線・SNS・店頭情報の一貫性の5ステップで進める
  2. 観察事実はそのまま営業文に書かず、断定を避けた仮説の形に整える
  3. 観察事実と仮説を1文の中で分けて書くと、根拠のない決めつけを避けられる
CHECK
完了チェック
観察の5ステップをすべて実施したか?
Googleマップ、Webサイト、予約導線、SNS、店頭情報との一貫性の5項目を確認します。
観察事実と仮説を分けて1件書けたか?
「〇〇という状況が見られるため、〇〇の可能性がある」という2段の構成で書けているか確認します。

CHAPTER 1
医療・士業・スクールの観察
LESSON 1-3 営業先を選び、課題仮説を作る ⏱ 所要時間:約20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 医療・士業・スクールを観察するときに見るべき5つの情報を挙げられる
  • 広告表現規制で避けるべき断定表現を判断できる

前のレッスンでは、飲食・美容などの店舗を観察する5ステップを確認しました。医療機関・士業事務所・スクールは、同じ観察の考え方をベースにしながらも、資格・専門性に関わる分だけ、確認すべき情報と避けるべき表現が変わります。

一般業種と異なる注意点

医療機関・士業事務所・スクールは、いずれも国家資格や専門的な認定に基づいて運営されており、広告できる内容や表現の範囲が一般の業種より狭く定められています。Chapter0で確認した通り、この教材が扱う営業文や無料診断は、効果や実績を断定せず、観察に基づく改善の方向性を示すものにとどめる必要があります。

観察の進め方自体は前レッスンの5ステップと共通していますが、見るべき情報の中身と、仮説を営業文に書くときの表現に、業種特有の注意が加わります。

見るべき5つの情報

医療・士業・スクールを観察するときは、次の5つの情報を確認します。

見るべき5つの情報
信頼性
院長・代表者のプロフィール、経歴、所属団体などが明記されているかを確認します。
資格・実績表示
保有資格、実績件数、症例数などの表示方法と、その根拠が示されているかを確認します。
問い合わせ導線
電話・フォーム・LINEなど、問い合わせや予約までの経路がわかりやすいかを確認します。
広告表現
サイトやSNSで使われている表現に、断定的な言い回しが含まれていないかを確認します。
プライバシー
患者・利用者に関する情報の扱い方について、プライバシーポリシーなどの掲載があるかを確認します。

この5項目は、一般業種の観察項目(Googleマップ、Webサイト、予約導線、SNS、店頭情報)と重なる部分もありますが、資格・実績表示とプライバシーの2つは、医療・士業・スクール特有の確認項目です。信頼性に関わる情報だからこそ、扱い方を誤ると相手に不信感を与えやすい領域でもあります。

避けるべき断定表現

観察した情報をもとに営業文や無料診断を書くときは、効果・実績を保証するような断定表現を避けます。

避けたい例
断定表現

サイトを改善すれば、必ず新規の患者様が増えます。

良い例
観察事実+仮説

初診の案内ページが見つけにくい状態のため、問い合わせにつながりにくくなっている可能性があります。

避けるべき表現のパターン
効果・実績を保証する表現
「必ず」「絶対に」といった言葉は、根拠のない期待を持たせるだけでなく広告規制に触れるおそれがあります。
他院・他事務所との比較優位を断定する表現
比較優良広告に該当するおそれがあるため、比較や優劣を断定する書き方は避けます。
個人が特定できる実績の紹介
患者・利用者本人が特定できる形での実績紹介は、プライバシーへの配慮に欠けます。
Q
確認クイズ
医療機関への無料診断で、避けるべき記述はどれか?
正解です!
効果を保証する断定表現は、根拠のない期待を持たせるだけでなく、広告規制に触れるおそれもあります。
惜しい!
正解はCです。観察事実の記述や仮説の提示、専門家への確認案内は避けるべき記述ではありません。

判断早見表

ここまでの内容を、医療・士業・スクールを観察するときの判断早見表としてまとめます。

確認項目判断のポイント
信頼性・資格実績表示経歴・資格・実績の根拠が明記されているか
広告表現断定・比較優位の表現が含まれていないか
プライバシー個人が特定できる情報の扱いに配慮されているか
Q
確認クイズ
士業事務所への営業文で、比較優位を断定する表現を避けるべき理由はどれか?
正解です!
他院・他事務所との比較優位を断定する表現は、比較優良広告に該当するおそれがあるため避けます。
惜しい!
正解はBです。表現規制に触れるおそれがあることが、避けるべき理由です。
SUMMARY
  1. 医療・士業・スクールでは信頼性・資格実績表示・問い合わせ導線・広告表現・プライバシーの5項目を観察する
  2. 効果・実績を保証する断定表現、比較優位を断定する表現は避ける
  3. 個人が特定できる形での実績紹介はプライバシーへの配慮に欠ける
  4. 法的な判断が必要な場合は専門家への確認を案内する
CHECK
理解度チェック
医療・士業・スクールで見るべき5つの情報を答えられるか?
信頼性、資格・実績表示、問い合わせ導線、広告表現、プライバシーの5つです。
避けるべき断定表現のパターンを説明できるか?
効果・実績を保証する表現、他院・他事務所との比較優位を断定する表現、個人が特定できる実績紹介です。

CHAPTER 1
中小企業の観察
LESSON 1-4 営業先を選び、課題仮説を作る ⏱ 所要時間:約20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 事業内容・採用・サービスページ・問い合わせ導線を順に確認できる
  • 観察した事実から、中小企業の優先課題を1つ仮説化できる

ここまで、飲食・美容の店舗、医療・士業・スクールの観察方法を確認しました。このレッスンでは、中小企業を観察するときの手順を確認します。中小企業は店舗と違って現地を訪れにくい分、Webサイトや採用ページから読み取れる情報の比重が大きくなります。

完成イメージ

このレッスンを終えると、次のような観察メモが1件できあがります。架空の中小企業「株式会社ミライ設備」を例にした記入例です。

観察項目記入内容の例
事業内容・顧客層法人向けの空調設備工事を行っており、主な顧客は地域の中小規模のオフィス
採用ページ施工スタッフの求人が半年以上掲載され続けている
サービスページ・資料施工実績の写真はあるが、対応エリアや価格帯の記載がない
問い合わせ導線電話番号のみが掲載され、フォームや対応時間の記載がない
優先課題(仮説)採用が長期化していることから、人手不足で問い合わせ対応にも手が回っていない可能性がある

事前準備

📋 事前準備
  • 観察する中小企業を1社決めておく(前レッスンまでの選定基準を参考にする)
  • 企業の公式サイト・採用ページを開ける状態にしておく

観察の4ステップ

1
事業内容・顧客層を確認する

どんな業種向けに、どんなサービスを提供している会社かを確認します。ここが曖昧なままだと、後の課題仮説も的外れになりやすくなります。

2
採用ページを確認する

求人の有無、掲載期間、募集職種を確認します。同じ求人が長期間掲載されている場合、人手不足が続いている可能性があります。

3
サービスページ・資料を確認する

提供サービスの説明、実績、価格帯や対応エリアの記載があるかを確認します。情報が不足していると、問い合わせ前に離脱されやすくなります。

4
問い合わせ導線を確認する

電話のみか、フォームやメールも用意されているかを確認します。導線が電話のみの場合、営業時間外の問い合わせを取りこぼしている可能性があります。

Q
確認クイズ
同じ求人が半年以上掲載され続けている場合、そこから読み取れる可能性として適切なものはどれか?
正解です!
求人が長期間掲載されている状態からは、経営状態の断定ではなく、人手不足が続いている可能性という仮説にとどめます。
惜しい!
正解はBです。観察事実から断定するのではなく、可能性のある仮説として捉えます。

優先課題への仮説化

4つのステップで集めた事実は、そのまま並べるのではなく、どれが最も優先度の高い課題かを1つに絞り込みます。中小企業は観察できる情報が店舗より少ない分、複数の事実を組み合わせて仮説を補強することが大切です。

✓ Point !
複数の事実を組み合わせて仮説を補強する

採用ページの求人長期化だけでは根拠が弱くても、問い合わせ導線が電話のみで営業時間の記載もないという事実を組み合わせると、人手不足で対応の手が回っていないという仮説の説得力が増します。1つの観察事実だけで判断せず、複数のステップの結果を突き合わせましょう。

優先課題が絞り込めたら、次のChapter2で扱う営業文の中で、この仮説を根拠つきで伝える形にします。

Q
確認クイズ
複数の観察事実を組み合わせて仮説を補強することが大切な理由はどれか?
正解です!
複数のステップの観察結果を突き合わせることで、1つの事実だけでは弱かった仮説の説得力を補強できます。
惜しい!
正解はBです。優先課題は複数の事実を組み合わせて1つに絞り込みます。
SUMMARY
  1. 中小企業の観察は事業内容・顧客層、採用ページ、サービスページ・資料、問い合わせ導線の4ステップで進める
  2. 求人の長期掲載は人手不足の可能性を示す手がかりになる
  3. 1つの観察事実だけで判断せず、複数の事実を組み合わせて優先課題を仮説化する
CHECK
完了チェック
観察の4ステップをすべて実施したか?
事業内容・顧客層、採用ページ、サービスページ・資料、問い合わせ導線の4項目を確認します。
複数の事実を組み合わせて優先課題を1つ仮説化できたか?
1つの事実だけに頼らず、複数のステップの結果を突き合わせて説得力のある仮説にまとめます。

CHAPTER 1
営業リストと優先度
LESSON 1-5 営業先を選び、課題仮説を作る ⏱ 所要時間:約20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 適合度・改善余地・接触可能性・予算仮説・緊急性の5軸で営業先を点数化できる
  • 自分用の営業先選定表を完成できる

Chapter1では、営業先の選定基準、店舗・医療士業スクール・中小企業それぞれの観察方法を確認してきました。最後のこのレッスンでは、観察した営業先を点数化し、優先順位のあるリストにまとめます。この営業先選定表と課題仮説メモが、Chapter1の成果物です。

営業先選定表の全体像

営業先選定表は、観察した営業先を一覧にし、5つの軸で点数をつけて優先順位を決めるための表です。まずは全体像を確認しましょう。

営業先名業種適合度改善余地接触可能性予算仮説緊急性合計
記入欄記入欄1〜5点1〜5点1〜5点1〜5点1〜5点自動計算

合計点が高い営業先から接触の優先順位をつけます。同点の場合は、意思決定者への到達可能性が高い方を優先します。

5つの採点軸の付け方

5つの軸は、それぞれ1〜5点で採点します。点数の基準を確認しましょう。

5つの採点軸
適合度
自分のスキル(4領域)と営業先の課題がどれだけ結びつくか。結びつきが強いほど高得点にします。
改善余地
観察で見つけた課題仮説の具体性・説得力。根拠となる観察事実が多いほど高得点にします。
接触可能性
メール・フォーム・SNSのいずれかで、実際に接触できるチャネルがあるか。窓口が明確なほど高得点にします。
予算仮説
事業規模や採用状況から、費用をかけられそうかを推測します。断定はできないため、あくまで仮説として点数化します。
緊急性
課題を放置すると影響が大きそうか。更新停止が長期化しているなど、緊急性が高いほど高得点にします。

採点で迷ったときは、Chapter1のここまでのレッスンで確認した観察項目に立ち返りましょう。5つの軸はいずれも、観察事実に基づいて点数をつけるものであり、印象だけで高得点をつけないことが大切です。

記入例ギャラリー

これまでのレッスンで扱った架空の営業先を例に、実際の記入例を確認しましょう。

営業先名業種適合度改善余地接触可能性予算仮説緊急性合計
ハレノヒ珈琲個人経営のカフェ4442317
みらい進学ゼミ地域の学習塾5433318
株式会社ミライ設備中小企業(空調設備工事)3323314

株式会社ミライ設備は問い合わせ導線が電話のみで接触可能性の点数が低くなっています。合計点が同程度でも、接触しやすさによって優先順位が変わる例です。

Q
確認クイズ
営業先選定表で、印象だけで高得点をつけてはいけない理由はどれか?
正解です!
5つの採点軸はいずれも観察事実に基づく点数化であり、印象だけで高得点をつけると営業先選定の精度が下がります。
惜しい!
正解はBです。採点は観察事実に基づいて行います。
Q
確認クイズ
合計点が同程度の2つの営業先がある場合、優先順位を決める基準として適切なものはどれか?
正解です!
同点の場合は、意思決定者への到達可能性が高い方を優先します。
惜しい!
正解はBです。接触の届きやすさは受注可能性に直結するため、同点時の判断基準になります。

今すぐ埋めてみよう

演習 1-5

STEP 1:観察済みの営業先を書き出す

前レッスンまでで観察した店舗・医療士業スクール・中小企業を、営業先選定表の1行目から書き出します。

STEP 2:5つの軸で点数をつける

観察事実に基づいて、それぞれの営業先に点数をつけます。

  1. 適合度:自分のスキルと課題がどれだけ結びつくか。
  2. 改善余地・接触可能性・予算仮説・緊急性:それぞれの観察事実に基づいて点数をつける。
  3. 合計点:5つの点数を合計する。

STEP 3:優先順位を並べ替える

合計点の高い順に営業先を並べ替え、上位から接触の準備を進めます。

できあがるもの

  • 営業先選定表(複数の営業先を点数化した一覧)
  • 課題仮説メモ(各営業先の優先課題を1〜2文でまとめたもの)
書けたら下の理解度チェックと照らして読み返し、Chapter2の営業文作成に進みましょう。
SUMMARY
  1. 営業先選定表は適合度・改善余地・接触可能性・予算仮説・緊急性の5軸で点数化する
  2. 採点は印象ではなく観察事実に基づいて行う
  3. 合計点が同点の場合は、意思決定者への到達可能性で優先順位を決める
  4. この演習でできあがる営業先選定表・課題仮説メモがChapter1の成果物
CHECK
理解度チェック
5つの採点軸を答えられるか?
適合度、改善余地、接触可能性、予算仮説、緊急性の5つです。
採点を観察事実に基づいて行うべき理由を説明できるか?
印象だけで点をつけると営業先選定の精度が下がり、優先順位の判断を誤りやすくなるためです。
Chapter1の成果物を答えられるか?
営業先選定表と課題仮説メモの2点です。