応募に強いプロフィールを作る
CHAPTER 2
応募に強いプロフィールを作る
全4レッスン 学習作品と実務経験の見せ方からテンプレート、職種別の強調点、スカウトされる情報設計までを整理する ⏱ 所要時間:約80分
CHAPTER 2
学習作品と実務経験の見せ分け
LESSON 2-1 応募判断に耐えるプロフィールの土台 ⏱ 所要時間:約15〜20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 学習作品と実務経験の違いを説明できる
  • 学習作品を実績と誤認させない6要素を答えられる
  • 自分の学習作品を6要素で書き出せる

副業・業務委託型の案件では、企業がプロフィールや提出物を見て応募者の実務経験を判断します。実務経験がまだない場合でも、学習で制作した作品を適切に説明できれば、今の実力を正しく伝えられます。

このレッスンでは、学習作品と実務経験を区別しないまま説明してしまうと何が起きるかを確認したうえで、学習作品を実績と誤認させずに説明する6つの要素を押さえます。

学習作品を実務経験と書くと何が起きるか

学習中に制作したバナーやLP、SNS投稿を、実務で受注した案件のように書いて応募するケースがあります。企業側は選考や初回の打ち合わせで、担当範囲や制作の経緯を具体的に聞くことが多く、そこで実務経験ではないことが分かると、応募内容全体の信頼性が疑われます。

実務経験と学習作品では、要件を提示してくる相手の有無や、修正・納期のやり取りの有無が異なります。実際に受注した経験がないまま実務経験があると書くと、選考が進んだ段階で担当範囲や実績の詳細を聞かれたときに答えられなくなり、経歴の記載自体への信頼が下がってしまいます。

! 注意
学習作品を実務経験と偽らない

学習作品を実務で受注した実績のように書くと、選考が進んだ段階で担当範囲や制作の経緯を確認され、実務経験ではないことが判明します。一度信頼を失うと、その後の応募でも不利になりやすいため、学習作品は学習作品として説明しましょう。

学習作品と実務経験の違い

学習作品と実務経験は、依頼主の有無と、そこから発生する責任の重さで区別できます。次の観点で違いを確認しましょう。

観点学習作品実務経験
依頼主自分で設定した架空の想定実在する企業・個人からの依頼
要件自分で決めた条件依頼主が提示した要件
納期・修正自分のペースで進行納期・修正回数などの取り決めがある
報酬発生しない発生する
成果への責任提出先がなく後戻りできる納品後の使用に対して責任を伴う

この違いを踏まえると、学習作品を実務経験のように書くことがなぜ問題になるかがはっきりします。依頼主から要件を受け取った経験がないまま実務経験と書くと、実際に企業から要件を提示されたときの対応力まで保証しているように見えてしまうためです。

Q
確認クイズ
学習作品と実務経験の違いとして正しいものはどれか?
正解です!
実務経験は実在する依頼主から要件を受け取り、納品後の使用に対して責任を伴います。学習作品は自分で設定した想定にもとづく制作物で、この責任は伴いません。
惜しい!
正解はBです。実務経験は依頼主から要件を受け取り、納品後の使用に責任を伴う点が学習作品との大きな違いです。

学習作品を正しく説明する6要素

学習作品であることを隠さずに実力を正確に伝えるには、次の6要素を使います。6要素がそろっていれば、実務未経験でも企業は対応できる範囲を具体的に判断できます。

学習作品を正しく説明する6要素
目的
何のために制作したか。学習の一環かコンテスト応募かなど、位置づけを明確にする
対象
誰向けを想定した制作か。架空の企業や想定ユーザーなど、対象の設定を明記する
担当範囲
企画・デザイン・実装などのどこを自分が担当したか
使用ツール
制作に使用したツール・ソフトの名称
制作期間
着手から完成までにかけた期間
工夫
制作の中で意識した工夫点や、こだわった判断

6要素をすべて書くと、企業は学習作品であっても、対応できる範囲とスキルの水準を具体的に把握できます。担当範囲と使用ツールが明記されていれば、実際の案件でどこまで任せられるかを判断しやすくなり、制作期間や工夫が添えられていれば、取り組み方や思考のプロセスも伝わります。

6要素は、担当範囲の広い制作物ほど効果を発揮します。複数の工程を含む作品では、それぞれの工程でどこまで自分が担当したかを分けて書くようにしましょう。

Before/After 学習作品の書き方

6要素を使っても、書き方によっては誤解を招く場合があります。同じ学習作品を例に、避けたい書き方と良い書き方を比較しましょう。

Before
避けたい書き方

学習中にLPデザインを制作しました。実務経験があります。

After
良い書き方

学習の一環として、架空の飲食店を対象にLPデザインを制作しました。企画から配色までをFigmaで担当し、制作期間は5日です。写真の代わりにイラストを使い、情報量を抑える工夫をしました。

避けたい書き方は、実務経験がありますという誤解を招く一文が入っており、学習作品なのか実務なのか区別できません。良い書き方は目的・対象・担当範囲・使用ツール・制作期間・工夫の6要素を含んでおり、学習作品であることを明記したうえで、実力を具体的に伝えています。

✓ Point !
学習作品は正直な位置づけのまま詳しく書く

学習作品を実務経験のように偽らなくても、6要素を具体的に書けば十分に実力は伝わります。位置づけを正直に示したうえで、内容を詳しく書くことを意識しましょう。

経験の有無で変わる6要素の使い方

6要素の項目自体は、実務経験の有無にかかわらず共通しています。ただし、実務経験がある場合とない場合とで、それぞれの要素に書く内容は変わります。次の早見表で違いを確認しましょう。

要素実務経験がまだない場合実務経験がある場合
目的学習の一環であることを明記する依頼の背景・企業の課題を明記する
対象架空の対象を設定したことを明記する差し支えない範囲で、依頼主の業種・規模を明記する
担当範囲自分がどこまで担当したかを明記する実際に依頼された担当範囲を明記する
使用ツール学習で使用したツールを書く案件で使用したツールを書く
制作期間実際にかけた制作期間を書く納期に沿って対応した期間を書く
工夫制作時に意識した工夫点を書く依頼主の要望に応じた工夫点を書く

実務経験の有無にかかわらず、6要素の項目自体は変わりません。実務経験がある場合は、依頼の背景や実際の担当範囲など、企業とのやり取りに沿った内容を書きます。実務経験がまだない場合は、学習の一環であることや架空の対象であることを明記したうえで、同じ6要素で実力を伝えます。

Q
確認クイズ
学習中に架空の美容室を想定してLPデザインを制作したCさんが、応募先にこの作品を紹介しようとしています。適切な書き方はどれか?
正解です!
学習の一環で架空の対象を想定したことを明記したうえで、担当範囲・使用ツール・制作期間・工夫を添えると、学習作品であっても実力を正確に伝えられます。
惜しい!
正解はBです。学習の一環であることを隠さず、6要素で具体的に説明することが、学習作品を正しく見せる書き方です。

避けるべき書き方

6要素を使ってもなお、避けたい書き方があります。次の点に注意しましょう。

避けるべき書き方
学習作品を実務経験や有償の実績であるかのように書く
選考で担当範囲や経緯を聞かれたときに答えられず、信頼を失う
担当範囲を曖昧にしたまま全体を担当したように書く
実際に依頼を受けたときに対応できない工程が含まれ、齟齬が生まれる
制作期間や工夫を省略し、完成物の見た目だけを見せる
対応力や思考のプロセスが伝わらず、他の応募者と比較されにくくなる
対象や目的を書かず、何のための制作物か分からないまま提示する
企業が実際の案件にどう活かせる作品か判断できなくなる

これらに共通するのは、企業が判断に使う情報を削ってしまう点です。学習作品であることを正直に示しながら6要素を具体的に書くほうが、実務経験がなくても信頼される説明になります。担当範囲や制作期間は曖昧にせず、具体的に書くことを意識しましょう。

SUMMARY
  1. 学習作品と実務経験は、依頼主の有無と責任の重さで区別される
  2. 学習作品を実務経験のように書くと、選考の過程で信頼を失う
  3. 学習作品は目的・対象・担当範囲・使用ツール・制作期間・工夫の6要素で説明する
  4. 実務経験の有無にかかわらず、6要素の項目自体は変わらない
  5. 担当範囲や制作期間を曖昧にせず、具体的に書く
CHECK
理解度チェック
学習作品と実務経験の違いを説明できるか?
依頼主の有無と、納品後の使用に対する責任の重さで区別されます。学習作品は自分で設定した想定にもとづき、実務経験は実在する依頼主から要件を受け取ります。
学習作品を実績と誤認させない6要素を答えられるか?
目的・対象・担当範囲・使用ツール・制作期間・工夫の6つです。
学習作品を実務経験のように書くとどうなるか説明できるか?
選考が進んだ段階で担当範囲や経緯を確認され、実務経験ではないことが判明し、応募内容全体への信頼が下がります。
避けるべき書き方を2つ以上答えられるか?
学習作品を実務経験のように書く、担当範囲を曖昧にする、制作期間や工夫を省略する、対象や目的を書かないことなどです。

CHAPTER 2
必須テンプレート:プロフィール文
LESSON 2-2 8パーツで伝わるプロフィールを作る ⏱ 所要時間:約25〜30分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • プロフィール文を構成する8つのパーツを説明できる
  • 曖昧な書き方と具体的な書き方の違いを判断できる
  • 自分用のプロフィール文を8パーツで完成できる

前のレッスンでは、学習作品と実務経験を6要素で区別して説明する方法を確認しました。このレッスンでは、その内容を土台にしながら、副業・業務委託の各サービスに登録するプロフィール文を、8つのパーツで完成させます。

プロフィール文は、企業が案件を検討する際に最初に目を通す情報です。8パーツがそろっていないと、企業は依頼できる範囲や条件を確認するためにやり取りを重ねる必要があり、選考の前段階で手間がかかる相手だと判断されることがあります。

プロフィール文の全体像と8パーツ

プロフィール文を構成する8つのパーツ
① 職種
対応できる制作物の種類を一言で示す(例:Webデザイン、ショート動画編集)
② 対応範囲
担当できる工程をどこからどこまでか示す
③ 経験
実務経験の有無と、学習作品を含めた経験の内容
④ 作品
確認してもらう作品の点数や種類
⑤ 得意領域
業種・テイストなど、特に対応しやすい領域
⑥ 稼働
週・月あたりに確保できる稼働時間や日数
⑦ 連絡
返信可能な時間帯や連絡手段
⑧ 希望条件
希望する報酬形態や稼働形態など

8パーツのうち、経験・対応範囲・稼働の3つは、企業が応募可否を判断する際に特に重視する項目です。実務経験がない場合でも、経験のパーツで学習作品の内容を正直に示せば、対応できる範囲を判断してもらえます。

次のセクションから、8パーツをそれぞれどう書けばよいか、曖昧な例と具体的な例を比較しながら確認します。

Q
確認クイズ
プロフィール文の8パーツに含まれないものはどれか?
正解です!
8パーツは職種・対応範囲・経験・作品・得意領域・稼働・連絡・希望条件で、応募した案件の総数のような数字は含まれません。
惜しい!
正解はCです。8パーツに応募件数は含まれません。

パーツ別の書き方①:職種・対応範囲・経験・作品

職種・対応範囲・経験・作品の4パーツは、企業が担当を依頼できる範囲を判断するための情報です。まず一覧で書き方のポイントを確認しましょう。

パーツ書き方のポイント曖昧になりやすい書き方
職種対応できる制作物の種類を具体名で書くデザイン全般のように範囲を絞らない書き方
対応範囲担当する工程をどこからどこまでか明記する制作全般に対応可能とだけ書き、工程を示さない書き方
経験実務経験の有無と学習作品の内容を正直に書く学習作品を有償実績のように書く
作品確認してもらう作品の点数・種類を明記する作品多数とだけ書き、点数を示さない書き方

職種と対応範囲を具体的に書くと、企業は依頼したい工程が自分の対応範囲に含まれるかどうかを、やり取りをせずに判断できます。デザイン全般や制作全般対応可能のような書き方は、対応範囲が広く見える一方で、実際にどこまで任せられるかが伝わりません。

Before
曖昧な書き方

デザイン全般に対応します。制作実績多数です。

After
具体的な書き方

Webデザイン(バナー・LP)に対応します。企画からコーディング前のデザインデータ作成までを担当し、学習作品として8点制作しています。

曖昧な書き方は、職種と対応範囲がどちらもはっきりせず、企業は追加で質問しないと依頼可否を判断できません。具体的な書き方は、職種をWebデザイン(バナー・LP)と対応制作物まで絞り込み、対応範囲を企画からコーディング前のデザインデータ作成までと工程で区切っています。

! 注意
経験を実際より多く見せない

経験のパーツで学習作品の点数や内容を実際より多く書くと、選考が進んだ段階で作品を確認された際に食い違いが生じます。学習作品の点数・種類は、正確な数のまま書きましょう。

パーツ別の書き方②:得意領域・稼働・連絡・希望条件

得意領域・稼働・連絡・希望条件の4パーツは、依頼後のやり取りが実際に成立するかどうかを企業が確認するための情報です。

パーツ書き方のポイント曖昧になりやすい書き方
得意領域対応しやすい業種・テイストを具体的に書くなんでも対応できますとだけ書く書き方
稼働週・月あたりに確保できる時間や日数を明記する柔軟に対応しますとだけ書き、時間を示さない書き方
連絡返信可能な時間帯や連絡手段を明記する連絡方法や時間帯に触れない書き方
希望条件希望する報酬形態・稼働形態を明記する条件を書かずご相談くださいのみで終える書き方

稼働と連絡のパーツが曖昧だと、企業は依頼後にどのくらいの頻度でやり取りできるかを確認できず、継続稼働を前提とした案件では特に懸念材料になります。稼働可能な時間や連絡手段をあらかじめ明記しておくと、企業は稼働条件と自社の希望が合うかどうかを、応募段階で判断できます。

Before
曖昧な書き方

柔軟に対応します。ご相談ください。

After
具体的な書き方

平日夜間と土日に週10時間程度稼働できます。連絡はチャットで、平日は当日中に返信します。

曖昧な書き方は稼働時間も連絡手段も示されておらず、企業は自社の稼働条件と合うかどうかを判断できません。具体的な書き方は、稼働時間を平日夜間と土日に週10時間程度と示し、連絡手段と返信の目安まで明記しています。

✓ Point !
希望条件は交渉の出発点として書く

希望条件は、必ずしもそのまま確定する条件ではありません。稼働形態や報酬形態の希望を明記しておくと、企業側も条件のすり合わせをどこから始めればよいかが分かり、双方のやり取りがスムーズになります。

Q
確認クイズ
稼働と連絡のパーツを曖昧に書いた場合、企業側にとって何が問題になるか?
正解です!
稼働時間や連絡手段が明記されていないと、企業は継続稼働の前提となる条件が自社と合うかどうかを、応募段階で判断できません。
惜しい!
正解はAです。稼働・連絡のパーツが曖昧だと、企業は稼働条件が自社の希望と合うかどうかを応募段階で判断できません。

完成例ギャラリー

ここまでのパーツを組み合わせた完成例を、職種別に3パターン紹介します。業種が違っても、8パーツを含める考え方自体は共通しています。

Webデザイン職向けプロフィール文の構造を示すモックアップ
Webデザインの例

バナー・LP制作を対応範囲、学習作品8点を根拠に、8パーツをまとめた例です。

SNS運用代行職向けプロフィール文の構造を示すモックアップ
SNS運用代行の例

投稿の企画・作成を対応範囲、学習作品12件を根拠に、8パーツをまとめた例です。

ショート動画編集職向けプロフィール文の構造を示すモックアップ
ショート動画編集の例

素材の編集からテロップ挿入までを対応範囲、学習作品3本を根拠に、8パーツをまとめた例です。

3つの例を、実際にそのまま読める文章としても確認しておきましょう。

完成例 ①
Webデザイン(バナー・LP制作)の例

職種はWebデザイン(バナー・LP制作)です。対応範囲は企画からコーディング前のデザインデータ作成までを担当します。経験は実務経験がなく、学習作品として飲食店・美容室向けのバナーを8点制作しました。得意領域は店舗・地域事業者向けのデザインです。稼働は平日夜間と土日に週10時間程度、連絡はチャットで平日は当日中に返信します。希望条件は、まずは1点からの制作を希望します。

完成例 ②
SNS運用代行の例

職種はSNS運用代行です。対応範囲は投稿の企画・作成からハッシュタグ設計までを担当します。経験は実務経験がなく、学習期間中に架空店舗を想定した投稿を12件制作しました。得意領域は飲食・美容系の店舗アカウントです。稼働は平日夜に週8時間程度、連絡はDMで平日は当日中に返信します。希望条件は、まずは月4本の投稿制作から相談したいと考えています。

完成例 ③
ショート動画編集の例

職種はショート動画編集です。対応範囲は素材の編集からテロップ・BGM挿入までを担当します。経験は実務経験がなく、学習作品として15秒から30秒の編集済み動画を3本制作しました。得意領域は店舗紹介・商品紹介の動画です。稼働は土日を中心に週6時間程度、連絡はチャットで翌日中に返信します。希望条件は、まずは編集のみの依頼から相談したいと考えています。

3つの例に共通しているのは、対応範囲と稼働を具体的な工程・時間で区切っている点です。実務経験がなくても、経験のパーツで学習作品の内容を正直に示し、対応範囲や稼働を具体化すれば、8パーツはそろえられます。

自分用プロフィール文を完成させよう

ここまでの内容を踏まえて、8パーツすべてを埋め、自分用のプロフィール文の材料を完成させましょう。ここで作成した内容が、このレッスンの成果物である自分用プロフィール文になります。

職種・対応範囲・経験・作品・得意領域・稼働・連絡・希望条件を記入してください。

項目記入欄
職種
対応範囲
経験
作品
得意領域
稼働
連絡
希望条件

入力内容はこのブラウザに保存され、次回このページを開いたときに復元されます。別の端末・ブラウザからは見れません。
ただしブラウザのキャッシュをクリアすると消えてしまうため、大事な内容はメモやNotionにも控えておくと安心です。

SUMMARY
  1. プロフィール文は職種・対応範囲・経験・作品・得意領域・稼働・連絡・希望条件の8パーツで構成する
  2. 職種と対応範囲は具体的な工程・制作物名で書く
  3. 経験は実務経験の有無を問わず、学習作品の内容を正直に書く
  4. 稼働と連絡は具体的な時間・手段まで明記する
  5. 完成例を参考に、自分の職種に合わせて8パーツを書き出す
CHECK
理解度チェック
プロフィール文を構成する8つのパーツを答えられるか?
職種・対応範囲・経験・作品・得意領域・稼働・連絡・希望条件の8つです。
職種と対応範囲を曖昧に書くと何が問題になるか説明できるか?
企業が依頼したい工程が対応範囲に含まれるかを、やり取りせずに判断できなくなります。
実務経験がない場合、経験のパーツにどう書けばよいか説明できるか?
学習作品の内容を、学習作品として正直に書きます。有償実績のように誇張してはいけません。
稼働・連絡のパーツを具体的に書く理由を説明できるか?
企業が継続稼働の条件が自社の希望と合うかを、応募段階で判断できるようにするためです。

CHAPTER 2
職種別に強調する情報
LESSON 2-3 4職種で変わる見せ方の選び方 ⏱ 所要時間:約15〜20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 職種によって強調すべき情報が変わる理由を説明できる
  • 4職種の成果物・ツール・改善経験・チーム経験の見せ方を比較できる
  • 自分の職種に合わせて強調する情報を選べる

前のレッスンでは、プロフィール文を8パーツで完成させました。ただし、8パーツの中身は、対応する職種によって企業が重視するポイントが変わります。

このレッスンでは、Webデザイン、Web制作、SNS運用代行、ショート動画の4職種について、成果物・ツール・改善経験・チーム経験という4つの観点から、強調すべき情報の違いを確認します。

職種によって強調すべき情報が変わる理由

同じ8パーツのテンプレートを使っていても、Webデザインとショート動画編集では、企業が確認したい内容が異なります。Webデザインでは配色やレイアウトの完成度が重視されますが、ショート動画編集ではカットや構成による視聴者の見やすさへの影響が重視されます。

職種ごとに制作物の性質が異なり、成果として示せるものも異なるためです。静止画の制作物であれば完成データそのものが成果物になりますが、SNS運用代行のように継続的な業務では、投稿を続けた結果どう変化したかという経過が成果物に近い意味を持ちます。

✓ Point !
同じテンプレートでも中身は職種に合わせる

プロフィール文の8パーツという型は共通ですが、経験・作品のパーツに何を書くかは職種によって変わります。次のセクションから、4職種を比較する4つの観点を確認しましょう。

4職種を比較する4つの観点

4職種を比較する4つの観点
成果物
提示できる完成物の形式(画像データ・公開URL・投稿実績・動画など)
ツール
制作に使用した主なツール・ソフト
改善経験
完成後も改善を重ねた経験の有無
チーム経験
デザイナー・エンジニアなど他の担当者と連携した経験の有無

4つの観点のうち、成果物とツールは制作物を直接裏付ける情報で、改善経験とチーム経験は継続的な依頼につながるかどうかを判断する材料になります。改善やチーム連携の経験がある場合、企業は継続した業務も任せられる相手だと判断しやすくなります。

では、4職種それぞれで、この4つの観点をどう見せればよいか確認しましょう。

Q
確認クイズ
4職種を比較する4つの観点に含まれないものはどれか?
正解です!
4つの観点は成果物・ツール・改善経験・チーム経験で、制作にかけた金額は含まれません。
惜しい!
正解はCです。4つの観点に制作にかけた金額は含まれません。

Webデザイン・Web制作で強調する情報

職種成果物ツール改善経験チーム経験
Webデザインバナー・LP・アプリ画面等の完成データ・画像Figma、Photoshop等ユーザビリティを踏まえた配色・レイアウトの見直しディレクター・エンジニアとのやり取り
Web制作公開済みサイトのURLWordPress、HTML/CSS等表示速度・SEOを踏まえた修正デザイナーとの連携

Webデザインは完成データそのものを見せられるため、作品のパーツで画像を直接確認してもらいやすい職種です。一方Web制作は、公開済みのURLを示せると、実際に動作するページとして確認してもらえるため、データだけを見せるより説得力が増します。

Webデザインで強調する情報

Webデザインでは、配色やレイアウトを一度作って終わりにせず、ユーザビリティを踏まえて見直した経験があれば、改善経験として書き添えましょう。ディレクターやエンジニアとやり取りしながら制作した経験があれば、チーム経験として担当範囲と合わせて示します。

Web制作で強調する情報

Web制作では、公開済みのURLを見せられるかどうかが大きな違いになります。学習作品であっても、実際に公開できる状態まで仕上げてURLを提示すると、コーディングの完成度を直接確認してもらえます。表示速度やSEOを意識した修正経験があれば、改善経験として書き添えましょう。

SNS運用代行・ショート動画で強調する情報

職種成果物ツール改善経験チーム経験
SNS運用代行投稿実績・アカウントの運用記録Canva、予約投稿ツール等投稿内容や時間帯を見直した経験クライアントとの投稿内容のすり合わせ
ショート動画公開済みの動画・編集済み素材CapCut、Premiere Pro等構成やテンポを見直した経験企画・撮影担当との連携

SNS運用代行は投稿を続けた結果としての運用記録が成果物に近い意味を持ちます。単発の投稿1枚よりも、複数回の投稿を通じてどのように内容を調整したかを示すほうが、継続業務を任せられる根拠になります。ショート動画は公開済みの動画があれば、カットやテンポの完成度をそのまま確認してもらえます。

SNS運用代行で強調する情報

SNS運用代行では、投稿の見た目だけでなく、投稿内容や時間帯を見直した経験を改善経験として書き添えましょう。クライアント役を想定した投稿内容のすり合わせを経験していれば、チーム経験として示せます。

ショート動画編集で強調する情報

ショート動画編集では、完成した動画を見せるだけでなく、構成やテンポを見直した経験を改善経験として添えると、視聴者を意識した編集ができることが伝わります。企画・撮影担当と役割を分担して制作した経験があれば、チーム経験として書き添えましょう。

Q
確認クイズ
ショート動画編集を学習しているDさんが、プロフィール文の経験・作品のパーツに書く内容を検討しています。適切な内容はどれか?
正解です!
公開済みの動画を成果物として提示し、構成やテンポを見直した改善経験を書き添えると、ショート動画編集で企業が確認したい情報が伝わります。
惜しい!
正解はBです。ショート動画編集では、公開済みの動画と、構成やテンポを見直した改善経験を示すことが重要です。

職種別強調ポイント早見表

4職種で見てきた内容を、特に強調するポイントとして1行ずつまとめました。応募する案件の職種に合わせて確認しましょう。

職種特に強調するポイント
Webデザイン配色・レイアウトの完成度と改善経験
Web制作公開済みURLの提示と表示速度・SEOの改善経験
SNS運用代行複数回の投稿を通じた運用記録と改善経験
ショート動画公開済み動画の完成度と構成・テンポの改善経験

この早見表は、自分の職種に該当する行を確認し、経験・作品のパーツを書き直す際のチェックに使えます。複数の職種にまたがってスキルを持っている場合は、応募する案件の職種に合わせて、強調するポイントを都度選び直しましょう。

SUMMARY
  1. 職種によって、企業が確認したい成果物・ツール・改善経験・チーム経験の中身は異なる
  2. 4つの観点は成果物・ツール・改善経験・チーム経験
  3. Webデザインは完成データ、Web制作は公開済みURLが特に有効な成果物
  4. SNS運用代行は運用記録、ショート動画は公開済み動画の改善経験が有効
  5. 応募する案件の職種に合わせて、強調するポイントを選び直す
CHECK
理解度チェック
4職種を比較する4つの観点を答えられるか?
成果物・ツール・改善経験・チーム経験の4つです。
Webデザインで特に有効な成果物の見せ方を説明できるか?
完成データを直接見せ、ユーザビリティを踏まえた改善経験を書き添えます。
Web制作で特に有効な成果物の見せ方を説明できるか?
公開済みのURLを提示し、表示速度やSEOを意識した改善経験を書き添えます。
SNS運用代行とショート動画で有効な成果物をそれぞれ説明できるか?
SNS運用代行は複数回の投稿を通じた運用記録、ショート動画は公開済み動画と構成・テンポの改善経験です。

CHAPTER 2
スカウトを受ける情報設計
LESSON 2-4 検索されやすいプロフィールと返信前の確認 ⏱ 所要時間:約20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • プロフィールを検索されやすい状態に更新できる
  • 稼働状況・希望条件を最新の内容に更新できる
  • スカウトを受けたときに返信前に確認すべき点を実行できる

ここまでのレッスンで、プロフィール文と職種別の強調ポイントを確認しました。プロフィールを整えるだけでなく、検索されやすい状態に保ち、スカウトを受け取ったときに正しく対応できることも、案件獲得につながる大切な要素です。

このレッスンでは、検索される情報の更新、稼働状況・希望条件の更新、スカウト受信時の確認という3つのステップを、実際に手を動かしながら確認します。

完成イメージと事前準備

このレッスンで行う更新の流れを、先に確認しておきましょう。

3つのステップは、検索されるための情報整備、最新状態の維持、実際にスカウトが届いたときの確認という順番になっています。情報を整えるだけでは、条件が変わった案件のスカウトに気づかず対応が遅れることがあるため、更新と確認の両方を行うことが重要です。

📋 事前準備
  • 自分用プロフィール文(2-2):完成させた内容を手元に用意する
  • 現在登録しているサービスへログインしておく
  • 直近の稼働可能時間をメモしておく

準備が整ったら、Step1から順番に進めましょう。

Step1:検索される職種・スキルを更新する

1
対応できる職種・スキルを見直す

プロフィールに登録している職種・スキルの項目が、現在対応できる内容と一致しているかを確認します。学習を通じて新しく対応できるようになった内容があれば追加します。

2
検索されやすいキーワードを追加する

企業が案件を探すときに使いそうな職種名・ツール名を、プロフィール文中に具体的な言葉で含めます。

職種・スキルの項目が古いままだと、実際に対応できる内容と登録内容がずれ、検索結果に表示されるはずの案件に表示されなくなります。学習を進めるたびに、対応できる職種・スキルを見直す習慣をつけましょう。

Q
確認クイズ
検索される職種・スキルの更新について、正しい行動はどれか?
正解です!
対応できる内容が増えたら随時プロフィールを更新し、企業が検索に使いそうなキーワードを含めることで、案件検索の結果に表示されやすくなります。
惜しい!
正解はBです。学習の進捗に合わせて対応できる内容を追加し、検索されやすいキーワードを含めることが重要です。

Step2:稼働状況・希望条件を更新する

1
直近の稼働可能時間を確認する

仕事や生活の状況が変わっていないか確認し、実際に確保できる週・月あたりの時間を書き直します。

2
希望条件を見直す

報酬形態・稼働形態の希望に変更がないかを確認し、プロフィール文の希望条件のパーツを更新します。

稼働状況や希望条件が古いままだと、実際には対応できない時間帯の案件からスカウトが届いたり、逆に対応できる時間帯の案件を見送られたりすることがあります。プロフィール文を書いた時点から状況が変わっていれば、そのつど更新しましょう。

! 注意
稼働状況は定期的に見直す

稼働状況は一度書いたら終わりではありません。学習の進み方や生活の変化に応じて定期的に見直し、実際に対応できる時間と登録内容がずれないようにしましょう。

Step3:スカウト受信時に案件条件を確認する

1
案件条件を確認する

スカウトに記載された業務内容・稼働・報酬・契約形態を確認し、自分の希望条件と合っているかを照らし合わせます。

2
不明点があれば返信前に質問する

案件条件に不明な点があれば、承諾の返信をする前に企業へ質問し、認識のずれがない状態にしてから対応を決めます。

スカウトは企業側からの提案であるため、内容を十分に確認しないまま承諾すると、実際の業務内容や稼働条件が自分の希望と合わず、後から調整が必要になることがあります。返信前に条件を確認する習慣をつけておくと、承諾後のずれを防げます。

✓ Point !
スカウトは届いた時点で合否が決まっているわけではない

スカウトを受け取っても、その時点で契約が確定するわけではありません。案件条件を確認したうえで、対応できないと判断した場合は、丁寧に見送る返信をして問題ありません。

Q
確認クイズ
スカウトを受け取ったとき、返信前に確認すべきこととして適切なものはどれか?
正解です!
業務内容・稼働・報酬・契約形態を確認し、自分の希望条件と合っているかを照らし合わせてから返信することで、承諾後のずれを防げます。
惜しい!
正解はBです。スカウトの内容を確認し、希望条件と合っているかを照らし合わせてから返信しましょう。

実績説明メモを作成しよう

スカウトを受けたときにすぐ実績を説明できるよう、これまでのレッスンで確認した内容を1枚のメモにまとめておきましょう。ここで作成した内容が、この章の成果物である実績説明メモになります。提出や合否判定はありません。

職種・見せる成果物・改善経験・チーム経験・学習作品の説明・稼働と希望条件を記入してください。

項目記入欄
今回強調する職種
見せる成果物
改善経験
チーム経験
学習作品の説明(6要素)
稼働・希望条件

入力内容はこのブラウザに保存され、次回このページを開いたときに復元されます。別の端末・ブラウザからは見れません。
ただしブラウザのキャッシュをクリアすると消えてしまうため、大事な内容はメモやNotionにも控えておくと安心です。

よくあるつまずき Q&A

よくあるつまずき Q&A
プロフィールはどのくらいの頻度で更新すればよいですか?
決まった頻度はありませんが、学習を進めて対応できる内容が増えたときや、稼働状況・希望条件が変わったときに、そのつど更新しましょう。
スカウトを見送るときは、返信しなくてもよいですか?
対応できないと判断した場合も、丁寧に見送る旨を返信しておくと、次の機会につながりやすくなります。
検索されるキーワードは、実際に対応できない内容も含めてよいですか?
含めないようにしましょう。対応できない内容を含めると、実際の対応力と登録内容がずれ、選考や依頼後の段階で信頼を損ないます。
SUMMARY
  1. プロフィールは学習の進み方や状況の変化に応じて随時更新する
  2. 検索される職種・スキルは、対応できる内容とキーワードを一致させる
  3. 稼働状況・希望条件を最新の内容に保つ
  4. スカウトは内容を確認し、希望条件と合っているかを確認してから返信する
  5. 実績説明メモを用意しておくと、スカウト受信時にすぐ実績を説明できる
CHECK
理解度チェック
プロフィールを更新すべきタイミングを説明できるか?
学習を進めて対応できる内容が増えたときや、稼働状況・希望条件が変わったときです。
検索される職種・スキルを更新する目的を説明できるか?
対応できる内容と登録内容のずれをなくし、企業の検索結果に表示されやすくするためです。
スカウトを受け取ったとき、返信前に確認すべき内容を答えられるか?
業務内容・稼働・報酬・契約形態を確認し、希望条件と合っているかを照らし合わせます。
実績説明メモに何を記録しておくとよいか説明できるか?
職種、見せる成果物、改善経験、チーム経験、学習作品の6要素、稼働・希望条件です。