パートナー営業の全体像
CHAPTER 0
パートナー営業の全体像
全4レッスン パートナー営業の全体像とエンド営業との違いを理解し、会社種別ごとの外注ニーズを踏まえてパートナー適性チェックを作成する ⏱ 所要時間:約60分
CHAPTER 0
パートナー営業の仕組み
LESSON 0-1 パートナー営業の全体像 ⏱ 所要時間:約20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 営業先選定→営業→面談→有償トライアル→案件発注→継続という流れを説明できる
  • パートナー営業が、外部制作パートナーとして継続発注を受ける営業であることを理解している
  • このコースで作成する成果物(自分用のパートナー営業計画)を理解している

制作会社やデザイン会社、広告代理店などに向けた営業には、個人や事業者への営業とは違う考え方が必要です。このレッスンでは、その営業を成立させる全体の流れをつかみ、このコースで何を学び、何を作るのかを確認します。

Webデザインの学習作品を使って営業しようとしている受講生がいます。これまでは、個人事業主や店舗経営者に向けて「集客に役立つホームページを作ります」と伝える営業文しか知りませんでした。同じ文面を制作会社に送ってみましたが、反応はありませんでした。実は、制作会社やデザイン会社、広告代理店に向けた営業には、個人事業主向けとは異なる、パートナー営業という選択肢があります。

パートナー営業とは何か

パートナー営業とは、Web制作会社、デザイン会社、広告代理店、SNS支援会社、動画制作会社に対して、外部の制作パートナーとして営業し、継続的に仕事を発注してもらう関係を作る営業です。エンド顧客に直接商品やサービスを届ける営業とは、営業先も伝える内容も異なります。

✓ Point !
外部制作パートナーとして伝えること

パートナー営業では、自社の商品やサービスを売り込むのではなく、相手の制作体制を補完できる専門性、品質、稼働条件、連携力を伝えます。相手がすでに抱えている案件のうち、自分に任せられる工程がないかを判断してもらうことが目的です。

たとえば同じバナー制作のスキルでも、エンド顧客には集客につながる制作力を伝え、広告代理店には短納期での量産対応力を伝えます。同じスキルでも、相手が求めているものに合わせて伝え方を変える必要がある点は、次のChapterで扱う営業文づくりでも重要になります。

この違いをまだ意識できていない場合、エンド顧客向けの営業文をそのまま制作会社に送ってしまい、反応が得られない結果になりがちです。次のレッスンでは、この訴求の違いをさらに詳しく比較します。

全体フロー

営業先選定から営業、面談、有償トライアル、案件発注、継続までの6ステップを示すパートナー営業の全体フロー図

パートナー営業は、営業先選定→営業→面談→有償トライアル→案件発注→継続という6つのステップで進みます。上の図のように、最初のステップから継続まで順番に進めます。

この流れの中で重要なのは、有償トライアルを経てから案件発注に至る点です。面談で条件を確認したあと、いきなり継続的な案件を任されるわけではなく、まずは1件の有償トライアルで品質と対応力を確認してもらいます。

✓ Point !
有償トライアルを挟む理由

制作会社側から見ると、面談だけでは実際の制作物の品質や納期対応を確認できません。有償トライアルを挟むことで、双方にとってリスクの小さい形で相性を確認できます。

Q
確認クイズ
パートナー営業の流れのうち、面談の直後に来るステップはどれか?
正解です!
パートナー営業は、営業先選定→営業→面談→有償トライアル→案件発注→継続の順で進みます。面談で条件を確認したあとまず有償トライアルで品質と対応力を確認してもらいます。
惜しい!
正解は有償トライアルです。面談で条件を確認したあと、いきなり案件発注や継続には進まず、まず有償トライアルで品質と対応力を確認してもらいます。

各ステップで何をするか

6つのステップで、それぞれ何をするのかを確認しましょう。各ステップの詳しい進め方は、このあとのChapterで1つずつ扱います。

1
営業先選定

自分の対応領域・稼働条件に合う制作会社・広告代理店を選びます。Chapter 1で詳しく扱います。

2
営業

営業文とスキルシートを準備し、選んだ営業先に送ります。Chapter 2で必須テンプレートとして作成します。

3
面談

商流、品質基準、稼働条件、契約条件を確認します。Chapter 3で詳しく扱います。

4
有償トライアル

評価対象、作業範囲、報酬などの条件を確認したうえで、実際に1件の制作を行います。Chapter 3で詳しく扱います。

5
案件発注

有償トライアルの結果を踏まえて、制作会社側から正式に案件が発注されます。

6
継続

納品品質と協業品質を維持し、継続発注や条件見直しにつなげます。Chapter 4で詳しく扱います。

Q
確認クイズ
面談で条件を確認した会社から「まずは1件、有償で試作してほしい」と言われた。次にすることとして正しいのはどれか?
正解です!
有償トライアルは、評価対象や作業範囲、報酬などの条件を確認したうえで受けるものです。条件の確認は、このあとのChapter 3で詳しく扱います。
惜しい!
正解はAです。有償トライアルは条件を確認したうえで受けるものであり、継続案件への格上げや無償での引き受けは行いません。

このコースで作る成果物

このコースを修了すると、自分用のパートナー営業計画を作成できるようになります。営業先の選定、対応領域・稼働条件の整理、スキルシート、営業文、面談、有償トライアル、継続発注までの流れを理解したうえで、実際に自分の営業計画としてまとめます。

各Chapterでも、パートナー適性チェックや会社種別比較表、営業先選定表、提供条件シートなど、営業計画づくりに使う成果物を1つずつ作成します。このChapter 0ではまずパートナー適性チェックと会社種別比較表の土台を作ります。

実際の営業送信は必須ではありません。まずは各Chapterの内容を理解し、成果物を仕上げていくことを優先しましょう。

SUMMARY
  1. パートナー営業は外部制作パートナーとして継続発注を受ける営業です
  2. 営業先選定→営業→面談→有償トライアル→案件発注→継続の順で進みます
  3. 有償トライアルを挟むことで、双方がリスクの小さい形で相性を確認できます
  4. 各ステップの詳しい進め方は、Chapter 1〜4で1つずつ扱います
  5. このコースの最終的な成果物は自分用のパートナー営業計画です
  6. 実際の営業送信は必須ではなく、内容理解と成果物作成を優先します
CHECK
理解度チェック
パートナー営業とエンド顧客への営業の違いを説明できるか?
パートナー営業は、Web制作会社・デザイン会社・広告代理店・SNS支援会社・動画制作会社に対して、外部の制作パートナーとして継続発注を受ける営業です。自社の商品やサービスを売り込むのではなく、相手の制作体制を補完できる専門性・品質・稼働条件・連携力を伝えます。
パートナー営業の6つのステップを順番に言えるか?
営業先選定→営業→面談→有償トライアル→案件発注→継続の順です。
有償トライアルを挟む理由を説明できるか?
面談だけでは実際の制作物の品質や納期対応を確認できないためです。有償トライアルを挟むことで、双方にとってリスクの小さい形で相性を確認できます。
このコースの最終的な成果物を答えられるか?
自分用のパートナー営業計画です。営業先選定、対応領域・稼働条件、スキルシート、営業文、面談、有償トライアル、継続発注までの流れを踏まえて作成します。

CHAPTER 0
エンド営業との違い
LESSON 0-2 訴求を分ける ⏱ 所要時間:約12分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • エンド営業とパートナー営業で、訴求対象・伝える価値・使う言葉がどう違うかを説明できる
  • 同じスキルでも、相手によって言い方を変える理由を理解している
  • 自分の営業文がどちらの訴求になっているかを判断できる

前のレッスンで、パートナー営業がエンド顧客への営業とは違う考え方の営業であることを確認しました。このレッスンでは、両者の訴求がどう違うのかを比較軸で整理し、同じスキルでも相手によって伝え方が変わる理由を確認します。

個人事業主向けに使っていた営業文を、そのまま広告代理店に送った受講生がいます。文面には「集客につながるデザインを提供します」と書かれていました。広告代理店からの返信はありませんでした。広告代理店が知りたいのは、集客の成果ではなく、自社の制作体制を補完できるかどうかだったからです。

訴求の比較軸

エンド営業とパートナー営業では、訴求対象、伝える価値、使う言葉の3つの軸で内容が変わります。次の表で違いを確認しましょう。

比較軸エンド営業パートナー営業
訴求対象商品やサービスを必要とする個人・事業者外部パートナーを必要とする制作会社・広告代理店等
伝える価値課題解決による成果(集客・売上等)専門性・品質・稼働条件・連携力
使う言葉集客、売上、悩み、成果対応領域、稼働、納期、実績、工程

エンド営業は、相手が抱える課題を直接解決する提案です。そのため、集客や売上といった成果を軸に伝える言葉を選びます。一方でパートナー営業は、相手がすでに持っている案件のうち、自分に任せられる工程がないかを判断してもらう提案です。相手は課題解決の成果ではなく、任せても問題ない専門性や稼働条件を知りたいと考えています。

✓ Point !
相手が判断したいことを起点に言葉を選ぶ

制作会社や広告代理店は、営業を受けた時点で、任せられる工程と、稼働条件が自社の進行に合うかを判断しようとしています。訴求対象が変われば、相手が知りたい情報も変わるため、使う言葉も変える必要があります。

Q
確認クイズ
バナー制作の実績がある受講生が、広告代理店に営業文を送るとき、最初に書くべき内容として適切なのはどれか?
正解です!
広告代理店が知りたいのは、自社の制作体制を補完できるかどうかです。対応できる制作工程と稼働条件を伝えることで、任せられるかどうかを判断してもらえます。
惜しい!
正解はBです。集客数の目安や努力の量はエンド顧客向けの訴求です。広告代理店には、対応できる制作工程と稼働条件を伝えましょう。

同じ強みでも言い方が変わる例

同じスキルを持っていても、相手がエンド顧客か制作会社かによって、伝える文面は変わります。実際の例で確認しましょう。

例1:バナー制作のスキル

エンド営業向け
成果を訴求する

集客につながるSNS広告バナーを制作します。デザインの力で、お客様の売上アップをお手伝いします。

パートナー営業向け
工程と稼働条件を訴求する

SNS広告バナーの企画から書き出しまで対応でき、短納期での量産にも対応できます。週あたりの対応本数もご相談可能です。

例2:SNS運用代行のスキル

エンド営業向け
成果を訴求する

SNS運用を代行し、フォロワーを増やして集客につなげます。

パートナー営業向け
工程と稼働条件を訴求する

フィード投稿の企画・制作を担当でき、既存の運用チームの投稿制作工程を補完できます。月あたりの対応本数と納期の目安をお伝えできます。

2つの例のどちらも、持っているスキルそのものは変わりません。変わっているのは、どこにフォーカスして伝えるかです。エンド営業向けの文面は相手の成果に焦点を当て、パートナー営業向けの文面は自分が担当できる工程と、どれくらいの量・納期で対応できるかに焦点を当てています。

Q
確認クイズ
エンド顧客向けの営業文をそのまま広告代理店に送ったが、反応が薄かった。原因として最も適切なのはどれか?
正解です!
広告代理店が知りたいのは対応領域や稼働条件です。集客や売上といった成果だけを訴求すると、任せられる工程が伝わらず、反応が得られにくくなります。
惜しい!
正解はAです。文面の長さや送信時間帯が主な原因ではありません。訴求の中身が、エンド顧客向けの成果訴求のままだったことが原因です。

判断まとめ早見表

自分の営業文が今どちらの訴求になっているかは、次の3つの視点で確認できます。

チェック視点エンド営業向けのまま(NG)パートナー営業向けに直せているか(OK)
相手が求めているもの自社の商品・サービスの魅力対応できる工程・専門性
訴求の中心集客や売上といった成果品質・納期・稼働条件
使っている言葉悩み、成果、集客対応領域、実績、稼働

この3つの視点のうち1つでもNG側の書き方になっている場合は、パートナー営業向けの言葉に直す余地があります。とくに、集客や売上といった成果を前面に出した文面は、エンド営業向けの癖が残っているサインです。次のChapterで営業文とスキルシートを作成する際も、この3つの視点で見直しましょう。

SUMMARY
  1. エンド営業は課題解決の成果、パートナー営業は専門性・品質・稼働条件・連携力を訴求する
  2. 訴求対象が変われば、相手が知りたい情報と使う言葉も変わる
  3. 同じスキルでも、フォーカスする点を変えることで伝わり方が変わる
  4. 訴求のチェックは相手が求めているもの・訴求の中心・使っている言葉の3視点で行う
  5. 成果訴求が残っている文面は、パートナー営業向けに直す余地がある
CHECK
理解度チェック
エンド営業とパートナー営業で、伝える価値の違いを説明できるか?
エンド営業は課題解決による成果(集客・売上等)を伝え、パートナー営業は専門性・品質・稼働条件・連携力を伝えます。
同じスキルでも相手によって言い方を変える理由を説明できるか?
訴求対象が変わると、相手が判断したい内容が変わるためです。制作会社や広告代理店は、任せられる工程や稼働条件を知りたいと考えています。
自分の営業文がエンド営業向けのままかどうかを見分けられるか?
相手が求めているもの・訴求の中心・使っている言葉の3視点で確認します。集客や売上といった成果を前面に出した文面は、エンド営業向けの癖が残っているサインです。

CHAPTER 0
会社種別の外注ニーズ
LESSON 0-3 商流と外注理由を比較する ⏱ 所要時間:約12分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 制作会社・広告代理店等が、どこから仕事を受け、どこに外注するかを説明できる
  • 5つの会社種別ごとの得意領域と外注理由を比較できる
  • 自分のスキルと相性の良い会社種別を判断できる

パートナー営業の営業先になるのは、Web制作会社、デザイン会社、広告代理店、SNS支援会社、動画制作会社です。このレッスンでは、それぞれの会社がどこから仕事を受け、なぜ外部パートナーに外注するのかを確認し、自分のスキルと相性の良い会社種別を判断できるようにします。

営業先の候補として、思いつく制作会社に手当たり次第営業しようとしている受講生がいます。会社によって得意領域も外注理由も異なるため、自分のスキルと関係のない会社に営業しても、任せられる工程がなく話が進みません。まずは会社種別ごとの商流と外注理由を知っておく必要があります。

商流の基本構造

エンドクライアントから元請けの制作会社等が仕事を受け、その一部を外部パートナーへ外注する商流の構造図

制作会社・デザイン会社・広告代理店・SNS支援会社・動画制作会社は、それぞれエンドクライアントから直接仕事を受注しています。この立場を元請けと呼びます。元請けは、受けた仕事のすべてを自社の社員だけで対応しているわけではなく、対応しきれない工程の一部を外部パートナーに外注しています。

あなたがパートナー営業で営業する相手は、この元請けにあたります。エンドクライアントに直接営業するのではなく、元請けがすでに受けている仕事のうち、自分に任せられる工程がないかを提案する形になります。

✓ Point !
外注される工程は会社種別ごとに違う

元請けが外注する理由は、自社の得意領域や案件の特性によって異なります。次のセクションで、会社種別ごとの外注理由を具体的に比較しましょう。

会社種別ごとの外注理由

5つの会社種別について、得意領域と外注理由を比較しましょう。

会社種別得意領域(本業)外注理由・外注する工程
Web制作会社Webサイト制作全般デザイン/コーディング/CMS等の工程補完
デザイン会社ブランドデザイン・グラフィック制作Web・グラフィックの品質、トンマナ対応
広告代理店広告の企画・運用LP、バナー、広告用動画の量産・短納期対応
SNS支援会社SNS運用の支援・代行投稿制作、運用補助、ショート動画
動画制作会社動画制作全般編集、テロップ、縦型変換、量産

Web制作会社は、Webサイト制作全般が本業ですが、案件ごとにデザイン、コーディング、CMS構築のどこかの工程が不足しやすく、その工程を外部パートナーに任せます。デザイン会社はすでに品質の高いデザインを作れる体制を持っていますが、案件量やトンマナ対応の幅を広げるために外部パートナーを必要とします。

広告代理店とSNS支援会社は、どちらも制作物を継続的に量産する必要がある点が共通しています。広告代理店はLP・バナー・広告用動画を短納期で量産する必要があり、SNS支援会社は投稿制作やショート動画を継続的に必要とします。動画制作会社も、編集やテロップ付け、縦型変換など、量産が前提の工程を外注する傾向があります。

Q
確認クイズ
広告代理店が外部パートナーに外注する理由として最も当てはまるのはどれか?
正解です!
広告代理店は、LP・バナー・広告用動画を短納期で量産する必要があり、その対応力を補うために外部パートナーに外注します。
惜しい!
正解はAです。投稿制作・運用補助はSNS支援会社、トンマナ対応はデザイン会社、工程補完はWeb制作会社の外注理由です。

自分の領域と相性の良い会社種別

会社種別ごとの外注理由が分かったところで、自分のスキルとどの会社種別が相性が良いのかを確認しましょう。

得意な領域相性の良い会社種別
Webデザインデザイン会社、広告代理店(バナー・LP)
Web制作(コーディング)Web制作会社
SNS運用代行SNS支援会社
ショート動画編集動画制作会社、SNS支援会社

この対応関係は、外注理由の表をそのまま自分の視点に置き換えたものです。たとえばコーディングが得意な場合、Webサイト制作の工程を補完してほしいWeb制作会社との相性が良くなります。逆に、デザインの経験しかない状態でコーディングを前提とするWeb制作会社に営業しても、任せられる工程が見つからず話が進みにくくなります。

Q
確認クイズ
HTML/CSS/JavaScriptによるコーディングは学習してきたが、デザインは学習していない受講生が営業先を選ぶとき、最も相性が良い会社種別はどれか?
正解です!
Web制作会社は、デザイン・コーディング・CMS等の工程補完を外注理由としています。コーディングを対応できる点が、そのまま相性の良さにつながります。
惜しい!
正解はAです。デザイン会社・広告代理店・SNS支援会社は、いずれもデザインや投稿制作を前提とした外注理由を持っており、コーディングのみでは任せられる工程が見つかりにくくなります。
SUMMARY
  1. 元請けはエンドクライアントから仕事を受け、その一部を外部パートナーに外注する
  2. パートナー営業で営業する相手は、エンドクライアントではなく元請けである
  3. 会社種別ごとに得意領域と外注理由は異なる
  4. Web制作会社は工程補完、デザイン会社は品質・トンマナ対応、広告代理店は量産・短納期対応が外注理由
  5. SNS支援会社は投稿制作・運用補助、動画制作会社は編集・量産が外注理由
  6. 自分の得意領域と会社種別の外注理由を照らし合わせて、営業先を選ぶ
CHECK
理解度チェック
パートナー営業で営業する相手が、商流の中でどの立場にあたるか説明できるか?
元請けにあたります。元請けはエンドクライアントから仕事を受け、その一部を外部パートナーに外注します。
5つの会社種別の外注理由をそれぞれ答えられるか?
Web制作会社はデザイン/コーディング/CMS等の工程補完、デザイン会社はWeb・グラフィックの品質・トンマナ対応、広告代理店はLP・バナー・広告用動画の量産・短納期対応、SNS支援会社は投稿制作・運用補助・ショート動画、動画制作会社は編集・テロップ・縦型変換・量産です。
自分のスキルと相性の良い会社種別を判断できるか?
自分の得意領域が、どの会社種別の外注理由に対応するかを照らし合わせて判断します。コーディングが得意ならWeb制作会社、SNS運用代行が得意ならSNS支援会社が相性の良い候補になります。

CHAPTER 0
パートナーに求められる5要素
LESSON 0-4 パートナー適性チェックを作る ⏱ 所要時間:約15分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 専門性・品質・納期・連絡・守秘/データ管理の5要素を説明できる
  • 5要素にもとづいて自分のパートナー適性を自己評価できる
  • 記入例を参考に、自分のパートナー適性チェックを作成できる

ここまでのレッスンで、パートナー営業の全体像、エンド営業との訴求の違い、会社種別ごとの外注ニーズを確認しました。このレッスンでは、制作会社・広告代理店側が外部パートナーに求める5つの要素を確認し、自分の現状を自己評価するパートナー適性チェックを作成します。

制作物の品質には自信があるものの、納期や連絡の対応については考えたことがなかった受講生がいます。面談で「稼働時間帯や返信の目安を教えてください」と聞かれ、すぐに答えられませんでした。制作会社が確認したいのは、品質だけではありません。

5要素の解説

制作会社・広告代理店が外部パートナーに求める要素は、次の5つに整理できます。

パートナーに求められる5要素
専門性
対応できるツール・工程・領域を具体的に説明できること。あいまいな範囲提示は、任せられる工程の判断を難しくします。
品質
誤字脱字や仕様漏れがなく、指示どおりの仕上がりを継続して出せること。1回だけでなく、継続して同じ水準を保てるかが見られます。
納期
約束した期限を守り、遅れそうな場合は早めに連絡できること。制作会社は自社の納品スケジュール全体を管理しているため、遅延の影響が大きくなります。
連絡
返信の早さ、進捗報告、質問のまとめ方など、相手の管理負担を増やさないやり取りができること。
守秘・データ管理
NDAの遵守、素材やデータの適切な管理、実績公開の可否確認ができること。制作会社は自社のクライアント情報を預けることになるため、重視されます。

この5要素は、品質だけを見て採用を判断しているわけではないことを示しています。専門性と品質が高くても、納期に遅れやすい、連絡が遅い、データ管理が不安といった要素があると、継続的な発注にはつながりにくくなります。逆に、有償実績がまだ少なくても、5要素それぞれに具体的に答えられる状態であれば、パートナーとして検討してもらいやすくなります。

✓ Point !
5要素は実績の量より具体性で伝わる

有償実績が少ない段階でも、専門性・品質・納期・連絡・守秘/データ管理のそれぞれについて、今の自分が具体的に何をできるかを答えられる状態を作ることが重要です。

Q
確認クイズ
有償実績がまだない受講生が、専門性の項目で書ける内容として適切なのはどれか?
正解です!
有償実績がなくても、学習で対応した工程やツールを具体的に挙げることで、専門性を伝えられます。空欄や意欲だけでは、任せられる工程が判断できません。
惜しい!
正解はAです。専門性は実績の量ではなく具体性で伝わります。学習で対応した工程・ツールを具体的に挙げましょう。他の受講生の実績をそのまま書くことは、自分の状態と一致しないため避けましょう。

パートナー適性チェックを記入しよう

5要素それぞれについて、現状のレベルと今後強化する行動を記入し、パートナー適性チェックを完成させましょう。まずは完成イメージを確認します。

要素記入例(現状レベル/強化する行動)
専門性Web制作の学習で、HTML/CSS/JavaScriptによるコーディングと、WordPressでのサイト構築に対応できます
品質学習用の模写・オリジナル制作を10件以上完成させ、コーチのレビューで指摘された誤字脱字や仕様漏れを修正する経験があります
納期学習カリキュラムの提出期限を毎回守ってきました。1週間程度の制作であれば対応できます
連絡学習中のコーチとのやり取りでは、24時間以内の返信を心がけています
守秘・データ管理現時点でNDAを結んだ経験はありませんが、指示があれば遵守します

専門性・品質・納期・連絡・守秘/データ管理について、現状のレベルと今後強化する行動を記入してください。

要素記入欄(現状レベル/強化する行動)
専門性
品質
納期
連絡
守秘・データ管理

入力内容はこのブラウザに保存され、次回このページを開いたときに復元されます。別の端末・ブラウザからは見れません。
ただしブラウザのキャッシュをクリアすると消えてしまうため、大事な内容はメモやNotionにも控えておくと安心です。

記入例2パターン

記入に迷う場合は、次の2つの記入例を参考にしてください。どちらも、現時点の状態をそのまま具体的に書いている点が共通しています。

パターン1:有償実績なし

専門性Web制作の学習で、HTML/CSS/JavaScriptによるコーディングと、WordPressでのサイト構築に対応できます
品質学習用の模写・オリジナル制作を10件以上完成させ、コーチのレビューで指摘された誤字脱字や仕様漏れを修正する経験があります
納期学習カリキュラムの提出期限を毎回守ってきました。1週間程度の制作であれば対応できます
連絡学習中のコーチとのやり取りでは、24時間以内の返信を心がけています
守秘・データ管理現時点でNDAを結んだ経験はありませんが、指示があれば遵守します

パターン2:複数社経験あり

専門性SNS支援会社2社との取引で、フィード投稿の制作とショート動画編集を担当してきました
品質継続発注につながった実績が3件あり、修正依頼はいずれも1回以内で完了しています
納期週3本の投稿制作を、遅延なく継続して納品しています
連絡進捗報告を週1回のペースで行い、質問はまとめて一度に送るようにしています
守秘・データ管理NDAを締結した案件が2件あり、素材データは案件ごとにフォルダを分けて管理しています

2つのパターンを比べると、有償実績の有無にかかわらず、5要素それぞれに具体的な内容が書かれている点は共通しています。有償実績がない場合は学習内容を、複数社経験がある場合は取引実績を根拠にすれば、どちらも具体的な記入が可能です。

Q
確認クイズ
複数社との取引経験がある受講生が、連絡の項目で書く内容として最も適切なのはどれか?
正解です!
連絡の項目では、進捗報告の頻度や質問のまとめ方など、実際に行ってきた具体的な対応を書くことで、相手の管理負担を増やさない人物であることが伝わります。
惜しい!
正解はAです。稼働時間の長さ、意欲、フォロワー数は連絡の実態を示す情報ではありません。進捗報告や質問のまとめ方など、実際の対応を具体的に書きましょう。
上の記入シートに実際に記入し、Chapter 0の成果物であるパートナー適性チェックを完成させましょう。
SUMMARY
  1. 制作会社が外部パートナーに求める要素は専門性・品質・納期・連絡・守秘/データ管理の5つ
  2. 5要素は品質だけでなく、納期対応や連絡、データ管理も含めて評価される
  3. 有償実績が少なくても、5要素それぞれを具体的に答えられれば検討してもらいやすい
  4. 記入例は、学習内容または取引実績のどちらを根拠にしても具体化できる
  5. パートナー適性チェックは、Chapter 0の成果物の1つである
CHECK
理解度チェック
パートナーに求められる5要素をすべて答えられるか?
専門性、品質、納期、連絡、守秘・データ管理の5つです。
品質以外の要素がなぜ重視されるか説明できるか?
制作会社は自社の納品スケジュールやクライアント情報の管理も担っているため、納期対応、連絡、データ管理も継続発注の判断材料になります。
有償実績がない状態でも、専門性を具体的に伝える方法を説明できるか?
学習で対応した工程・ツールを具体的に挙げることで伝えられます。実績の量ではなく、内容の具体性が伝わり方を左右します。