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目次
4章:効率的なデザイン制作
この章ではIllustratorをより効率的に活用するためのテクニックを学んでいきます。
プロのデザイナーがどのように短時間で質の高い制作物を生み出しているのかを学んでいきましょう。
プロのデザイナーがどのように短時間で質の高い制作物を生み出しているのかを学んでいきましょう。
この章のゴール
- アピアランスとグラフィックスタイルを理解し、効率的な制作が行える
- 複数アートボードの活用方法を習得する
【4-1】アピアランス機能
目安の学習時間:30分
アピアランスパネルの基本
アピアランス機能とは、オブジェクトに変更を加えることなく見た目を変更する機能です。
この機能は様々な効果を適用させてデザインの幅を広げていくことができる、Illustratorの強力な機能です。
※ 作業中に、意図せず直前のアピアランス設定が新しいオブジェクトに引き継がれてしまうことがあります。その場合は、対象オブジェクトを選択してキーボードのDキーを押すと、設定を初期状態(塗りが白、線が黒)に戻せます。
この機能は様々な効果を適用させてデザインの幅を広げていくことができる、Illustratorの強力な機能です。
※ 作業中に、意図せず直前のアピアランス設定が新しいオブジェクトに引き継がれてしまうことがあります。その場合は、対象オブジェクトを選択してキーボードのDキーを押すと、設定を初期状態(塗りが白、線が黒)に戻せます。
具体的には、次の3つの要素に編集を行うことができます。
- 「線」と「塗り」の新規追加、複製、削除、カラーの変更ができます。
- 他にも、重ね順の変更や表示と非表示の切り替えなどが可能です。
- 「線幅」の太さや「線の位置」内側・中間・外側の設定(オブジェクトの正確なサイズを保つため、Webデザインでは「内側」または「中央」が主に使われます。)、「ぼかし」「シャドウ」「変形」などの効果を適用したりできます。
簡単に言えば、一つのオブジェクトに複数の塗りや線、効果を重ねることができるのです。
また、テキストにもアピアランスが可能です。
そうすることでアウトライン化(文字をパスに変換)せずに装飾が可能となります。
また、テキストにもアピアランスが可能です。
そうすることでアウトライン化(文字をパスに変換)せずに装飾が可能となります。
アピアランスパネルを開くには、以下の操作を行います。
- ウィンドウメニューから「アピアランス」を選択します。
または、ショートカットキー「Shift+F6」を押します。
アピアランスパネルには主に以下の要素が表示されます。
- 「塗り」:オブジェクトの内側の色や模様
- 「線」:オブジェクトの輪郭の色や太さ
- 「効果」:オブジェクトに適用された特殊効果
重要なポイントは、これらの要素が重なる順番です。
パネル内で上にある要素ほど、前面に表示され、この順序は自由にドラッグで変更できます。
また、レイヤーパネルはオブジェクトの「階層構造」を管理するのに対し、アピアランスパネルは単一オブジェクトの「視覚効果の重ね順」を制御します。
両者の役割は異なるため、使い分けが重要です。
パネル内で上にある要素ほど、前面に表示され、この順序は自由にドラッグで変更できます。
また、レイヤーパネルはオブジェクトの「階層構造」を管理するのに対し、アピアランスパネルは単一オブジェクトの「視覚効果の重ね順」を制御します。
両者の役割は異なるため、使い分けが重要です。
複数の効果の適用
アピアランスパネルの真価は、一つのオブジェクトに複数の「塗り」や「線」を適用できることです。
例えば、同じオブジェクトに異なる色や太さの線を複数追加することができます。
例えば、同じオブジェクトに異なる色や太さの線を複数追加することができます。
複数の効果を適用する基本手順
- 対象オブジェクトを選択します。
- アピアランスパネル下部の「新規塗りを追加」または「新規線を追加」アイコンをクリックします。
- 追加された塗りや線の属性を変更します。
- 「新規線」の属性は前面の線は5px、背面の線は10pxに設定し色の変更をしましょう。
- 「線の位置」は中央に変更しましょう。
- 「効果」を適用する際は、アピアランスパネル上で効果を追加したい「線」や「塗り」の行を選択してから、メニューの「効果」を適用します。
- 前面の線5pxには、「効果 > パスの変形 > ジグザグ」
- 背面の線10pxには、「効果 > パスの変形 > ラフ」
- オブジェクト全体に効果を追加したい場合は、個別に選択は行わず、先頭のパスを選択「効果 > ワープ > アーチ 」
例えば、一つの縁に以下の効果を重ねて適用してみましょう。
- 基本の青色の塗り
- 楕円のオブジェクトを作成し、塗りを青色に設定
- 内側に小さな赤色の塗り
- 「新規塗り」を追加して、色を赤色に設定
- 塗り赤色のアピアランスパネルのレイヤーを選択して「効果 > パスの変形 > 変形 」を選択
- 変形効果のパネル「拡大縮小」の項目で、水平方向50%、垂直方向50%で前面の赤色の塗りを縮小する。
- 細い白黒の線
- 青色の塗りの背面へ「線」を移動させ、太さを9px、線の位置を中央、色を白へ変更
- 太い黒の線
- 「新規線」を追加して、白い線の背面にある「線」を太さを16px、線の位置を中央、色を黒へ変更
他にも、効果メニューから様々な効果(ドロップシャドウ、ぼかしなど)を追加することもできます。
以下のような、ネオンの文字を例としてみましょう。
以下のような、ネオンの文字を例としてみましょう。
- 対象オブジェクトを選択する
- テキスト全体を選択する(フォントファミリー:Noto Sans CJK JP、フォントサイズ:100pt)
- 塗りは透明にする
- 線の色を白、線の太さを3pxにする
- 「新規線」を追加し、線の太さを5px、線の色をマゼンタにする
- 「効果」メニューから希望する効果を選択
- マゼンタの線に効果を追加「効果 > スタイライズ > 光彩(外側)」
- 効果のパラメータを調整
- 描画モード:通常、色:マゼンタ、不透明度:100%、ぼかし:20px
- 「OK」をクリックして適用
適用した効果はいつでもアピアランスパネルから編集できます。
効果の項目をダブルクリックすると設定ダイアログが再度開きます。
効果の項目をダブルクリックすると設定ダイアログが再度開きます。
アピアランスの編集と複製
作成したアピアランスは、いつでも編集や複製が可能です。
これにより、複数のオブジェクトに同じ見た目を効率よく適用できます。
これにより、複数のオブジェクトに同じ見た目を効率よく適用できます。
アピアランスの編集
- 対象オブジェクトを選択します
- アピアランスパネルで編集したい項目(線、効果)をクリックし、変更を加えます
- アピアランスパネルに表示されている光彩(外側)をクリック
- 色、ぼかしの変更
- アピアランスパネルに表示されている線をクリック
- マゼンタの線の色を黄色に変更
アピアランスの複製
- 複製したい塗りや線を選択します
- 黄色の線のパネル内にある光彩(外側)を選択
- アピアランスパネルのオプションメニュー(右上の三本線)をクリックします
- 「項目を複製」を選択します
- 光彩(外側)が複製される
- 新たに複製された光彩(外側)をクリック
- 不透明度30%、ぼかし30pxに設定
作成したアピアランスを別のオブジェクトに適用するには
- アピアランスを適用したいオブジェクトを準備しておく
- アピアランスの付いた元のオブジェクトを選択します
- パネルの最上部にある「パス」(図形の場合)や「テキスト」(文字の場合)と表示されている行を選択します
- サムネイルの部分を長押しして、1で準備した適用したいオブジェクトへドラッグ&ドロップする
このように複数のオブジェクトに同じアピアランスを素早く適用できます。
【4-2】グラフィックスタイル
目安の学習時間:40分
グラフィックスタイルの作成
グラフィックスタイルは、アピアランスパネルで作成した複雑な効果の組み合わせを保存し、繰り返し使用できるようにする機能です。
一度作成したスタイルは、クリック一つで他のオブジェクトに適用できるので、制作効率が格段に向上します。
グラフィックスタイルが適用できる対象は、「図形」と「テキスト」です。
一度作成したスタイルは、クリック一つで他のオブジェクトに適用できるので、制作効率が格段に向上します。
グラフィックスタイルが適用できる対象は、「図形」と「テキスト」です。
グラフィックスタイルパネルを開くには
- ウィンドウメニューから「グラフィックスタイル」を選択します。
- または、ショートカットキー「Shift+F5」を押します。
新しいグラフィックスタイルを作成する手順
- まずオブジェクトを選択し、アピアランスパネルで希望する外観(塗り、線、効果など)を設定します。
- 立体的な文字を作成します。テキストツールで文字を作成。
- フォントサイズ:100pt、フォントファミリー:Noto Sans CJK JP、トラッキング:-180 を文字パネルで設定。
- アピアランスパネルで塗りは白、線は黒。
- 線の太さ10px、位置を中央に、線端を「丸型線端」に、角の形状を「ラウンド結合」に設定します。(これにより、文字の角に丸みを持たせることができます。)
- 線は背面へ移動させる。
- アピアランスパネルで線のレイヤーを選択し「効果 > パスの変形 > 変形」を選択。
- 水平方向99%、垂直方向99%、水平方向1px、垂直方向1px、オプションのコピー:40 に設定すると立体的な文字を作成できます。
- 塗りをグラデーションへ変更。
- グラフィックスタイルパネルを開きます。
- アピアランスを設定したオブジェクトを選択した状態で、右上のメニューを押して「新規グラフィックスタイル」を選択。
- 名前を付けて保存します。(例:「青い光沢ボタン」「赤い影付きテキスト」など)
これで、パネル内にサムネイルが表示され、他のオブジェクトにも適用できるようになります。
わかりやすい名前をつけることで、後で使いやすくなります。
わかりやすい名前をつけることで、後で使いやすくなります。
スタイルの適用と管理
- 適用したいオブジェクトを選択します。
- グラフィックスタイルパネルで希望するスタイルのサムネイルをクリックします。
- グラフィックスタイルはアピアランス(見た目の効果)のみを適用します。文字パネルで設定したフォントの種類、サイズ、文字間などの文字自体の設定は変更されません。
これだけで、複雑な効果の組み合わせが一度に適用されます。
スタイルの編集と更新
- スタイルを適用したオブジェクトを選択し、アピアランスパネルで効果を変更します。
- アピアランスパネルのオプションメニューから「グラフィックスタイルを再定義」を選択します。
または、既存のスタイルを右クリックして「選択したオブジェクトで更新」を選択することもできます。
スタイルの整理
- グラフィックスタイルパネルでスタイルをドラッグして順序を変更できます。
- スタイル名を変更するには、スタイルをダブルクリックするか右クリックメニューから「スタイルオプション」を選択します。
スタイルライブラリの活用
Illustratorには標準でいくつかのスタイルライブラリが用意されており、これらを活用することでデザイン制作をさらに効率化できます。
スタイルライブラリを開く手順
- グラフィックスタイルパネルの左下にある「スタイルライブラリメニュー」ボタンをクリックします。
- 表示されるメニューから希望するライブラリを選択します。(例:「装飾」「自然」など)
独自のスタイルライブラリを保存する方法
グラフィックスタイルは、作成したファイルごとに登録されます。(新規ファイルでは使用できない)
独自のスタイルの保存を行うことで新規ファイルでも使用することができる状態にできます。
独自のスタイルの保存を行うことで新規ファイルでも使用することができる状態にできます。
- 作成したスタイルをグラフィックスタイルパネルに並べます。
- パネルのオプションメニューから「グラフィックスタイルライブラリを保存」を選択します。
- ファイル名と保存場所を指定します。
保存したライブラリは、「スタイルライブラリメニュー」の「ユーザー定義」セクションから開くことができます。
これにより、プロジェクト間でスタイルを共有したり、バックアップとして保存したりすることが可能になります。
これにより、プロジェクト間でスタイルを共有したり、バックアップとして保存したりすることが可能になります。
確認問題とまとめ
【4-3】複数アートボードの活用
目安の学習時間:60分
アートボードの作成と管理
Illustratorでは複数のアートボード(作業領域)を一つのファイル内に作成でき、これにより関連するデザインを効率的に管理できます。
特に、複数サイズのバナーやチラシなどを一度に制作する際に便利です。
特に、複数サイズのバナーやチラシなどを一度に制作する際に便利です。
アートボードツールを使用する手順
- ツールパネルから「アートボードツール」を選択します(ショートカット:Shift + O)
- 既存のアートボードをクリックして選択・移動・リサイズする、コピーして新しいアートボードを作成などができます。
アートボードを正確に作成・編集するには
- アートボードツールを選択した状態で、上部のコントロールパネルに注目します。
- よく使うサイズ(A4、レターなど)を一覧から選び、作成・編集が可能です。
- 幅・高さ・位置などの正確な数値を入力して作成・編集も可能です。
アートボードパネルの活用
- ウィンドウメニューから「アートボード」を選択します。
- このパネルでは、すべてのアートボードを一覧表示し、名前の変更、順序の入れ替え、複製などが行えます。
アートボードに名前を付けると、書き出し時やナビゲーション時に便利です。(例:「Webバナー_大」「Webバナー_中」「Webバナー_小」など)。
アートボード間を素早く移動するには
ドキュメントウィンドウ下部のアートボードナビゲーターで、移動したいアートボード名をクリックします。
サイズ違いの一括制作
実務では、同じデザインを複数のサイズで展開することがよくあります。
例えば、Webバナーを大・中・小のサイズで作成する場合などです。
例えば、Webバナーを大・中・小のサイズで作成する場合などです。
効率的な制作フローの例
- まず最も大きい、または情報量の多いサイズ(例:A4チラシ、PC用Webバナー)のデザインを完成させます。
- その後、複数のアートボードを作成し、各サイズに合わせてデザインを調整します。
具体的な手順
- 「アートボードツール」を選択し、コントロールパネルで「新規アートボード(プラスのアイコン)」をクリックします。
- 必要なサイズを入力し、アートボードの位置を決めます。(動画はDMのサイズ100mm × 148mm)
- 元のデザインの要素を選択し、コピー(Ctrl + C)して新しいアートボードに貼り付けます。(Ctrl + V)
- 貼り付けたデザインを新しいサイズに合わせて調整します。
アートボード間のコピー&ペースト
複数のアートボード間でデザイン要素をコピーする方法はいくつかあります。
状況に応じて使い分けましょう。
状況に応じて使い分けましょう。
基本的なコピー&ペースト
- 対象オブジェクトを選択します。
- コピー(Ctrl + C)します。
- 移動先のアートボードに移動します。(アートボードパネルかアートボードナビゲーターを使用する)
- ペースト(Ctrl + V)します。
- 必要に応じて位置を調整します。
位置を維持したままコピー&ペースト
- 対象オブジェクトを選択します。
- コピー(Ctrl + C)します。
- 「編集」メニューから「同じ位置にペースト」を選択するか、ショートカット Ctrl + F を使用します。
- これにより、元のアートボードでの相対的な位置を維持したままペーストされます。
複数のオブジェクトを一度にコピーする
- 移動したい複数のオブジェクトをすべて選択します。(Shiftキーを押しながらクリックすると複数選択可能)
- 上記のいずれかの方法でコピー&ペーストします。
- 必要な場合は、あらかじめオブジェクトをグループ化(Ctrl + G)しておくと管理がしやすくなるでしょう。
アートボード全体の内容をコピーする場合
- 「選択」メニューから「作業アートボードのすべてを選択」を選択します。
- コピーしてから別のアートボードにペーストします。
確認問題とまとめ
【4-4】演習課題
目安の学習時間:80分
複数サイズのバナー制作
それでは、学んだ内容を実践してみましょう。
ここでは、ECサイト向けの複数サイズのバナーセットを制作します。サイズの違いによるデザインの調整方法を実践的に学びましょう。
ここでは、ECサイト向けの複数サイズのバナーセットを制作します。サイズの違いによるデザインの調整方法を実践的に学びましょう。
課題内容
オンラインショップの「夏のセール」バナーを3つのサイズで制作してください。
- メインバナー(目を惹く第一印象):860×320px(Webサイトのトップページ用)
- サイドバナー(補足情報):300×250px(サイドバー用)
- モバイルバナー(見やすさ重視):320×100px(スマートフォン用)
使用素材
手順
- 新規ドキュメントを作成します。
- 「新規ファイル」を選択。
- 「Web」プロファイルを選び、「アートボード」タブで最初のサイズ(860×320px)を入力。
- カラーモードが「RGBカラー」、ラスタライズ効果が「スクリーン(72ppi)」になっていることを確認して「作成」をクリック。
- 追加のアートボードを作成します。
- アートボードツール(Shift + O)を選択。
- コントロールパネルで「新規アートボード」をクリックし、2つ目のサイズ(300×250px)を入力。
- 同様に3つ目のサイズ(320×100px)も作成。
- 各アートボードに「メイン」「サイド」「モバイル」などの名前を付けます。
- メインバナーをデザインします。
- 最初のアートボード(860×320px)に基本デザインを作成。
- セールの目的や対象商品に合わせたデザインにします。
- 重要な要素:大きなセールの見出し、期間、割引率、商品画像など。
- 小さいサイズへ展開します。
- メインバナーの要素をコピーし、他のアートボードにペースト。
- その際、ペースト(Ctrl + V)では任意の位置に貼り付けられてしまうため、Ctrl + Shift + V(同じ位置にペースト)、もしくはCtrl + F(前面へペースト) を使い、元の位置関係を保つことをお勧めします。
- 各サイズに合わせてレイアウトを調整。
- 文字サイズを調整し、小さいバナーでも読みやすくする。
- スペースの制約に応じて、情報の優先順位を考慮して要素を取捨選択。
- メインバナーの要素をコピーし、他のアートボードにペースト。
小さいサイズでは情報を絞り込み、最も重要なメッセージが伝わるようにしましょう。
グラフィックスタイルの作成と適用
次に、作成したバナーデザインを効率的に調整・変更できるようにグラフィックスタイルを作成して活用します。
- グラフィックスタイルを活用することで、デザインに一貫性が生まれ、修正が必要になった場合も効率的に対応できます。
- 例えば、クライアントからの要望で色調を変更する場合も、スタイルを更新するだけで全体に反映できます。
課題内容
バナーの見出しテキストや背景など、複数の要素に適用できるグラフィックスタイルを作成し、統一感のあるデザインにしてください。
手順
- 見出しテキストのスタイル作成
- メインバナーの見出しテキストを選択します。
- テキストに目立つスタイルを適用します(太字、色、効果など)。
- アピアランスパネルで効果を追加します(例:ドロップシャドウや光彩)。
- グラフィックスタイルパネルを開き、「新規グラフィックスタイル」をクリックします。
- 「見出し」など分かりやすい名前を付けます。
- ボタンのスタイル作成
- 作成した「2025.7.10(日)まで」「今すぐ購入」などのボタンを選択します。
- 形状、色、グラデーション、効果などを設定します。
- アピアランスパネルで効果を追加します。(例:内側光彩、エンボスなど)
- グラフィックスタイルとして保存します。
- 背景要素のスタイル作成
- 背景や装飾要素を選択します。
- アピアランスパネルで効果を追加します。
- グラフィックスタイルとして保存します。
- スタイルを適用して調整
- 作成したスタイルを他のテキストやボタンに適用します。
- 必要に応じて微調整を行います。
- 異なるサイズのバナーでも同じスタイルを適用し、一貫性を持たせます。
効率的な制作フロー確認
最後に、これまでの作業を振り返り、効率的な制作フローを確認します。
- この課題を通じて、グラフィックスタイルを活用した複数のアートボード間での効率的な制作フローを体験しましょう。
- 実際の案件でも同様のアプローチで、短時間で質の高い制作物を生み出すことができます。
課題内容
作成したバナーに対して、以下の変更を効率的に適用してください。
- セールの期間を変更する。
- メインカラーを変更する。
- 新しいサイズ(240×400px)のバナーを追加する。
手順
- セール期間の変更
- 期間を表示しているテキストをメインバナーで選択し変更します。
- テキストをコピーします。
- ペーストして、他のサイズのバナーにも同様の変更を適用します。
- メインカラーの変更
- スウォッチパネルでメインカラーを変更します。
- リンクカラーの機能や、グラフィックスタイルの更新機能を活用します。
- グラフィックスタイルを更新し、同じグラフィックスタイルを使用しているバナーに変更を反映させます。
- 同じグラフィックスタイルを使用していない要素には変更が反映されません。手動で反映を行いましょう。
- 新しいサイズのバナー追加
- アートボードツールで新しいアートボード(240×400px)を追加します。
- メインバナーからデザイン要素をコピーします。
- 新しいサイズに合わせてレイアウトを再調整します。
確認問題とまとめ
これで「4章:効率的なデザイン制作」の解説を終わります。
次の章に進みましょう。
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