依頼書を読み解き、作るものを整理する
CHAPTER 3
依頼書を読み解き、作るものを整理する
LESSON 3-1 架空企業の依頼書|読解と仕分け ⏱ 所要時間:約15分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • ✓
    依頼書から、ターゲット・訴求内容・サイズ規定・納期を読み取れる
  • ✓
    「指定されている情報」と「お任せされている情報」を仕分けられる
  • ✓
    依頼書から、これから作るものを自分の言葉で整理できる

ここから始まる実践制作について

ここからは、模写ではなく「架空企業からの依頼」をもとに、ゼロから制作物を作っていきます。
今回の依頼主は、パン屋「Boulangerie Marché(ブーランジェリー・マルシェ)」。
実際の案件でもよくある、ラフな依頼文から作業がスタートします。

✓ Point !
実際の案件依頼はこのくらいラフです

クラウドソーシングなどの実案件では、依頼文が詳細に整理されていることは少なく、今回のようにお店の情報と要望が箇条書きで届くケースがほとんどです。
「読み解く力」もデザイナーの実務スキルの一つです。

依頼書を確認する

まずは依頼書の全文を読んでみましょう。

BRIEF 依頼書(クラウドソーシング想定)

Instagramに載せるパン屋の広告バナーを作ってください。
新作クロワッサン(プレーン・チョコ・アーモンド)のフェアをやります。
春らしい、あたたかい雰囲気でお願いします。キャッチコピーはお任せします。

▼詳細
・新作クロワッサンフェア ¥380〜(4/1〜4/30 期間限定)
・店名:Boulangerie Marché(ブーランジェリー・マルシェ)
・サイズ:正方形 1:1(1080 × 1080 px)
・テーマカラー:ベージュ × ブラウン系(お任せでも可)
・連絡先:住所・営業時間を入れてほしい(TEL 03-0000-0000/営業 7:00〜19:00)
▼予算:6,000円 ▼納期:5日以内

情報を仕分ける

依頼書を読んだら、すぐに手を動かし始めるのではなく、「そのまま転記できる情報」と「自分で補って考える必要がある情報」を仕分けます。
この一手間が、仕上がりの質を大きく左右します。

情報の種類 今回の依頼書での内容
転記できる情報 依頼書に記載 商品名・価格・期間・店名・サイズ・テーマカラー・連絡先
自分で補完が必要な情報 自分で補完 キャッチコピー・写真や素材の選び方・レイアウトの構図・「春らしい・あたたかい」の具体的な表現方法
✓ Point !
「お任せ」は手抜きOKという意味ではない

キャッチコピーが「お任せ」でも、何も考えずに適当な言葉を置いてよいわけではありません。
ターゲット(春に新商品を探している人)に響く言葉を、自分で考えて提案するのがデザイナーの仕事です。
次のレッスンからは、「Canva AI」というチャット形式のAI機能を使っていきます。
ここで仕分けた情報を「内容」と「配置」を含む指示文に組み立てて伝えることで、デザインのたたき台を自動で生成してくれます。
ゼロから配置を考える代わりに、このたたき台をベースに調整していく流れで進めます。

Q
確認クイズ
今回の依頼書で「自分で補完が必要な情報」に当てはまるものはどれ?
✓
正解です!
キャッチコピーは「お任せします」と明記されている=自分で考えて補完する部分です。商品名・価格・サイズ・営業時間はすべて依頼書にそのまま書かれている転記情報です。
✕
惜しい!
正解は「キャッチコピーの文言」です。それ以外は依頼書にそのまま記載されている転記情報です。
SUMMARY
  1. 実案件の依頼書は、今回のようにラフな箇条書きで届くことが多い
  2. 依頼書を読んだら、転記できる情報と自分で補完が必要な情報を仕分ける
  3. 「お任せ」の部分こそ、ターゲットを意識した自分の判断が求められる
CHECK
理解度チェック
今回の依頼書から、ターゲット・訴求内容・サイズ・納期を読み取れる
ターゲットは春の新商品を探している顧客、訴求は新作クロワッサンフェア、サイズは1080×1080px、納期は5日以内です。
「転記できる情報」と「自分で補完が必要な情報」を仕分けられる
商品名・価格・期間・店名・サイズ・テーマカラー・連絡先は転記情報。キャッチコピー・素材の選び方・構図は自分で補完する情報です。