- ✓マーケティングを「顧客に選ばれるための一連の活動」として説明できる
- ✓誰に(Who)・どんな価値を(What)・どのように提供するか(How)の3軸で整理できる
- ✓「誰に対して」を最初に考えなければならない理由を、具体例を挙げて説明できる
- ✓この後の7レッスンで何を学ぶのか、全体の流れを説明できる
この科目「マーケティング実践」では、デザイナーとして必要な「顧客・ユーザーを理解し、提供価値を定義する視点」を身につけます。
まずこのレッスンでは、マーケティングという言葉の正しい捉え方と、以降のレッスン全体を貫く3つの検討軸を押さえましょう。
マーケティングとは何か
目安の学習時間:15分
「マーケティング」と聞くと、WEB広告の運用やSNSでの宣伝といった「手段」を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、広告や市場調査はあくまで手段の一つに過ぎません。
マーケティングを一言で表すなら、「プロダクトやサービスを販売するための仕組みづくり」です。
どれだけ良いプロダクト・サービスを作っても、それが顧客に届き、選ばれる仕組みがなければビジネスとして成立しません。
その意味で、マーケティングはビジネスの根幹を成すものだといえます。
市場調査も広告も、それ自体が目的ではなく、顧客に選ばれ購入・利用してもらうための手段です。
この科目で学ぶ調査手法・フレームワークも、常にこの目的に立ち返って使いましょう。
検討すべき3つの軸:Who・What・How
目安の学習時間:15分
マーケティングの仕組みを作る際、検討すべきことは大きく3つに整理できます。
| 軸 | 問い | この科目での対応レッスン |
|---|---|---|
| Who | 誰に対して届けるのか | Lesson2 顧客・ユーザーの理解と調査手法/Lesson3 ペルソナとカスタマージャーニー |
| What | どんな価値を届けるのか | Lesson4 提供価値の定義(USP・4C) |
| How | どのように届けるのか | Lesson5 市場・競合の分析/Lesson6 訴求設計とLPの役割 |
この3軸のうち、最初に考えるべきなのはWho(誰に対して)です。
次のセクションでその理由を確認しましょう。
なぜ「誰に対して」を最初に考えるのか
目安の学習時間:20分
「誰に対して」を後回しにして「どんな価値を」「どのように提供するか」を考えると、何が起きるでしょうか。
例えば、最先端のAI技術を解説する専門書を、プログラミングに全く興味のない小学生に売ろうとしても、価値がどれだけ高くても売れません。
また、「アクセルを踏んで数秒で時速200kmに達する」という価値を持つ車を、「燃費の良い車に買い替えたい家族持ちの主婦層」に向けて訴求しても響きません。
このように、「誰に対して」が定まっていないと、本来なら売れるはずの価値も正しく伝わらなくなります。 だからこそ、Who(誰に対して)を最初に定めることが、マーケティングの出発点になります。
だからこそWhoを最初に固める必要があります。
コストや義務、競合の動向が理由ではなく、対象が定まっていないと価値や伝え方そのものが機能しなくなることが理由です。
この科目で学んだことのその先
目安の学習時間:10分
次のLesson2以降では、Whoを明らかにするためのカスタマーリサーチ(顧客・ユーザーの調査手法)、対象を具体化するペルソナとカスタマージャーニー、Whatを定義する提供価値の考え方を、それぞれ練習題材を使って一通り体験します。
そして、この先の実践課題でも、ここで学んだ考え方をそのまま活かしていくことになります。
ここでの理解が、以降すべての学びの土台になります。
- マーケティングとは「プロダクトやサービスを販売するための仕組みづくり」である
- 広告や市場調査は目的ではなく、仕組みを作るための手段である
- 検討すべき3つの軸は、Who(誰に)・What(どんな価値を)・How(どのように)である
- 対象(Who)が定まっていないと、価値や伝え方も正しく機能しない
- 次のLesson2からは、Whoを明らかにするカスタマーリサーチの手法を学ぶ