- ✓修了評価のルーブリック7観点と、各観点で何が評価されるかを説明できる
- ✓自己採点から講師によるルーブリック評価・フィードバック・再提出までの流れを説明できる
- ✓ルーブリックで自分の修了制作を自己採点し、70点の合格ラインに対して不足している観点を洗い出せる
前回(5-3)では、設計判断の根拠を語るプレゼン資料を作り、リフトの修了制作一式を提出しました。今回は、その修了制作が何を基準に評価されるかを理解し、ルーブリックで自己採点します。仕上げる成果物は7観点の自己採点シートで、これをもとに次回のコーチングで修了評価を受けます。
このレッスンは、講座の締めくくりです。第2章でリフトのリサーチと要件定義を行い、第3章で情報設計とUIを作り、第4章でプロトタイプを検証して改善し、5-1から5-3で成果を一式にまとめてプレゼン資料まで仕上げてきました。修了制作は、この一連の成果物を、講師がルーブリックという共通のものさしで評価します。ここでやるのは、その評価が7つの観点でどう行われ、自己採点から講師評価・フィードバック・再提出までどう進むかを、先に知っておくことです。基準を先に理解しておくと、提出する前に自分の制作のどこを見直せばよいかが分かります。
修了評価はどう進むか
修了評価は、いきなり講師が採点して終わりではありません。まず自分で採点する自己採点から始まり、講師によるルーブリック評価、フィードバック、必要なら再提出という順で進みます。この流れを先に知っておくと、提出までに何をすればよいかが見通せます。

自己採点は、講師に見てもらう前に、自分でルーブリックの観点に照らして点検する工程です。講師はその成果物を7観点で採点し、点数と合否を判定します。70点に届かないときは、どの観点が不足しているかのフィードバックを受け、直して再提出します。
自己採点は、講師に評価される前に、自分で弱い観点に気づくための準備です。7観点のものさしを自分の制作に当てると、どこが足りないかが具体的に見え、提出前に手を打てます。合否と点数を決めるのは講師で、AI(Gem)は演習の相手役にとどまり、評価はしません。
ルーブリック7観点で何を見るか
修了評価のものさしは、7つの観点でできています。この7観点は、第1章で学んだUXデザインの7ステップに対応していて、第2章から第4章で作ってきた成果物が、それぞれの観点で評価されます。まず、各観点にどの評価レベルが付くのかを整理します。
評価レベルは、観点ごとにA〜Dの4段階でつきます。下の表が、各レベルの意味と点の目安です。
| 評価レベル | 意味と点の目安 |
|---|---|
| A(満点相当) | その観点の要求を高い水準で満たし、なぜそうしたかの根拠まで説明できている。目安:配点の約90〜100%。 |
| B(合格圏) | 要求をおおむね満たしている。目安:配点の約70〜89%。 |
| C(あと一歩) | 一部が不足していたり、判断の根拠が弱い。目安:配点の約40〜69%。 |
| D(未達・未提出) | 成果物がない、または要求を満たしていない。目安:配点の約0〜39%。 |
次の表が、7観点それぞれで求められる状態を、A〜Dの4段階で示したものです。講師はこの表を共通のものさしとして各観点にA〜Dを付け、上の目安で点数に換算します。自分の制作をこの表に照らせば、どの観点が今どのレベルかが分かります。
| 観点(配点) | A(満点相当) | B(合格圏) | C(あと一歩) | D(未達・未提出) |
|---|---|---|---|---|
| ①リサーチ 15点 |
インタビューと競合分析から、本人も言語化できていない課題(インサイト)を複数引き出し、根拠と結びつけている | 事実を整理し、そこから妥当なインサイトを引き出せている | 事実の書き写しが中心で、インサイトの掘り下げが浅い | リサーチ記録が乏しい、または未提出 |
| ②要件定義・価値定義 15点 |
ビジネス要件とユーザーニーズを統合し、提供価値を明確に定義。優先順位の根拠も示せている | 要件と価値がまとまり、提供価値の軸が定まっている | 要望の羅列にとどまり、価値の軸が弱い | 要件・価値の定義がない、または未提出 |
| ③情報設計 15点 |
IA・画面フロー・WFが明快で、戻り経路や分岐も含め目的の画面まで迷わず到達できる | 主要な導線が通り、目的の画面に到達できる | 画面のつながりが不明確で、迷いや行き止まりが残る | 情報設計が成り立っていない、または未提出 |
| ④UIデザイン 20点 |
状態設計・アフォーダンス・コントラスト等を踏まえ、スタイルガイドと完全に一貫したUIになっている | 基礎を踏まえ、おおむね一貫したUIになっている | 見た目のばらつき・押下可否の不明確さ・コントラスト不足が残る | UIが要求を満たしていない、または未提出 |
| ⑤プロトタイプ・検証 15点 |
動くプロトタイプで、定義した価値と要件が体験として成立するかを検証し、結果を根拠に語れている | プロトタイプで主要な導線を検証できている | プロトタイプが断片的で、検証が不十分 | プロトタイプ・検証がない、または未提出 |
| ⑥改善 10点 |
テスト結果を反映して直し、リリース後の継続改善のしくみまで提案できている | テスト結果を反映した改善ができている | 課題の記録にとどまり、改善につながっていない | 改善がない、または未提出 |
| ⑦プレゼン 10点 |
各設計判断の根拠を、リサーチ→改善のストーリー順に自分の言葉で説明できている | 主要な判断の根拠を説明できている | 作ったものの説明にとどまり、根拠が弱い | プレゼンがない、または未提出 |
| 合計100点満点。7観点すべてを提出し、合計70点以上で修了です | ||||
配点は観点で異なり、④UIデザインが20点で最も高くなっています。Figma教材で身につけた画面を形にする力を土台に、この講座では見本のない案件でUIを0から設計しました。その設計を最も重く見るために、④の配点を高くしています。
合格ライン(100点満点・70点)と再提出
修了の条件は2つです。7観点の合計が70点以上であること、そして7観点すべてを提出していることです。点数が足りていても、観点が1つでも欠けていると修了になりません。
合計が70点を超えていても、7観点のうち1つでも成果物が欠けていると修了にはなりません。合計点だけでなく、全7観点をそろえて提出することが条件です。未提出の観点があれば、まずそこを埋めてから提出しましょう。
70点に届かなかったり、未提出の観点があったりしても、そこで終わりではありません。講師から、どの観点が不足しているかのフィードバックを受け、その指摘に沿って直して再提出します。再提出したものを講師がもう一度評価し、合否を判定します。前の工程に戻って直すのは、第1章で学んだ反復のプロセスと同じ考え方です。
修了評価は、次回のコーチングで講師がルーブリックに沿って行います。評価の結果は学習の記録として残り、講座を修了した証明にもなります。だからこそ、自己採点で自分の弱いところをつかんでから臨むと、指摘を受け止めやすく、次の一手を相談しやすくなります。
演習:ルーブリックで自己採点する
ここまでの基準を使って、自分の修了制作を自己採点します。目的は点を出すこと自体ではなく、70点に対してどの観点が不足しているかを、提出前に自分でつかむことです。
STEP 1:修了制作一式を手元にそろえる
- 5-1で統合した完成一式、5-2の改善提案書、5-3のプレゼン資料を開きます
- 配られたルーブリック(7観点・配点)を横に並べ、どの成果物がどの観点にあたるかを確認します
STEP 2:7観点で自己採点する
- 各観点に、A〜Dのどのレベルかを付けます(A=要求を高い水準で満たす、D=未達・未提出)
- 付けたレベルを配点に照らして、観点ごとの点と合計点を出します
STEP 3:70点に対して不足観点を洗い出す
- 合計が70点に届いているか、未提出の観点がないかを確認します
- 点の低い観点を挙げ、何を足せば評価が上がるかを、観点ごとに1〜2行で書きます
完了条件(作成物)
- 自己採点シート(7観点のA〜Dと、観点別の点・合計点)
- 不足観点リスト(点の低い観点と、それを上げるための具体的な改善アクション)
修了評価のルーブリック7観点を挙げられる
修了評価がどう進むかを説明できる
自分の修了制作で不足している観点を洗い出せる
これまで積み上げた修了制作の成果物一式です。そろったらコーチへ提出し、次回のコーチングで修了評価(ルーブリック)を受けます。