1. GA4の基本機能 - ホーム
ホーム画面では概括的にWebサイトのアクセス状況を把握することができます。
- ユーザー数・新しいユーザー・合計収益:表示回数 左下の「過去7日間」とデフォルトでなっているところを変更し、期間ごとに指標を見る事ができます。
- 過去30分間のユーザー リアルタイムでユーザーがどの国から何人閲覧しているか把握できます。
- 「最近表示したもの」「頻繁にご覧になっているもの」は名称の通り、最近閲覧したレポートや頻繁に利用するレポートが表示されます。
2. GA4の基本機能 - レポート
サイドバーの右側にレポート項目の一覧が表示されます。 上から順番にポイントを絞って説明します。
基本的にはGoogleが公式ドキュメントで詳細な説明を提供していますので、不明点があれば公式サイトや検索で確認することをお勧めします。
- レポートのスナップショット
- リアルタイム
- ユーザー属性
- テクノロジー
- 集客
- エンゲージメント
- 収益化
- 維持率
a. レポートのスナップショット
特定の期間を指定した上で以下のような項目を見れます。
- ユーザー数・新しいユーザー数・平均エンゲージメント時間
- 新しいユーザーとは、初めてこのサイトを訪問したユーザーを指します
- 平均エンゲージメント時間とは、ユーザーがサイト内で積極的に行動していた時間の平均値です
- 過去30分間のユーザー
- Insights
- 指標ごとに条件を設定することで、異常値の検出などが容易になります
- 新規ユーザーの参照元
新規ユーザーがどのような経路で訪れたか表示できます。代表的な経路について説明します。
- Display これはディスプレイ広告からの流入を示します。
- Direct これは直接URLをクリックしてアクセスした場合を指します。
- Organic Search GoogleやYahooなどの検索エンジンからの自然検索流入を指します。
- Referral 外部WEBサイトからのリンク経由での流入を指します。
- ユーザー(国)
- 国別のユーザーを見る事ができます。
- ユーザーのアクティビティの推移
- ユーザー維持率
- これはコホート分析と呼ばれる手法です。
- 過去の特定のタイミングで流入したユーザーがどれくらい維持されているか計測できます。
- 閲覧数が最も多いページとスクリーン
- ページ別に表示回数を見る事ができます。
- 上位のイベント
- イベント別に回数を見る事ができます。
b. リアルタイム
リアルタイムでどのユーザーがどのページにいるか見る事ができます。
c. ユーザー属性
ユーザーについて以下のような属性情報が期間別で見れます
- 国
- 新規/リピート
- 市町村
- 過去30分間のユーザー
- 性別(取得している場合)
- 年齢(取得している場合)
- 言語
d. テクノロジー
ユーザー環境の概要とユーザーの環境の詳細に分かれます。
ユーザー環境の概要について
以下のような環境情報が閲覧できます。
- ウェブ / アプリなどどのプラットフォームが多いか
- オペレーティングシステムは何を使っているか IOS / Android / Windows/ Macintosh / Linux / Chrome OSなどどのOSの種類かがわかります。
- ユーザー プラットフォーム / デバイスカテゴリ WEBかアプリか、またスマホかPCかが見れます
- ユーザー ブラウザ どのブラウザ経由が多いかわかります
- ユーザー デバイスカテゴリ MOBILE, DESKTOP, TABLETの内訳が見れます。
- ユーザーの画面の解像度 どの画面の解像度が多いかがわかります
ユーザー環境の詳細について
ユーザーの推移がブラウザ別で見る事ができます。
e. 集客サマリー
- ユーザー数・新規ユーザー数
- チャネル別ユーザー数
f. ユーザー獲得
チャネル別でのユーザー数を見る事ができます。
g. トラフィック獲得
チャネル別でのセッションの推移を見る事ができます。
h. エンゲージメントの概要
- 平均エンゲージメント時間
- 過去30分間のユーザー
- 表示回数・イベント回数
- イベント数
- ページ別表示回数
- ユーザーのアクティビティの推移
-
ユーザーのロイヤリティ
比率が高いほど、エンゲージメント率やユーザー維持率が高いことを意味します。
- 1 日のアクティブ ユーザー(DAU)÷ 1 か月のアクティブ ユーザー(MAU)
- 1 日のアクティブ ユーザー(DAU)÷ 1 週間のアクティブ ユーザー(WAU)
- 1 週間のアクティブ ユーザー(WAU)÷ 1 か月のアクティブ ユーザー(MAU)
i. イベント
イベント数の推移
j. コンバージョン
コンバージョンを設定すれば、その推移を見る事ができます。
k. ページとスクリーン
ページ別の表示回数を見る事ができます。
レポートにおいて、「比較を追加」ボタンから以下のような項目に沿ってユーザーをセグメントし比較する事ができます。
- 国
- 年齢
- デバイス
- セッション参照元
など項目は数十項目に渡ります。必要に応じて適切な比較セグメントを作成できることを覚えておきましょう。
3. GA4の基本機能 - 探索
「データの探索」機能を使用すると、様々なセグメントやディメンションでデータを整理し、有用なインサイトを抽出することができます。
WEBマーケティングにおいては、クライアントからデータレポートの提出を求められることがあります。そのような場合、「データの探索」機能を活用して様々な形式でデータを視覚化することができます。
以下は市区町村別にユーザーを分けてみたときのデータです。他にも色んなビジュアライズの仕方があります。
ビジュアライザーションの種類
- テーブル
- ドーナツグラフ
- 折れ線グラフ
- 散布図
- 棒グラフ
- 地図
適切なものを選択して視覚化しましょう!
4. GA4の基本機能 - 広告
広告の効果を測定する事ができます。
ただ実際多くのWEB広告においては各広告媒体において管理画面が提供されており、そちらで確認する方が便利です。
そのためこの機能の使用頻度は低いです。
5. GA4の基本機能 - 設定
それぞれについて設定を行う事ができます。
- イベント
- オリジナルのカスタムイベントを作成し計測可能になります
- コンバージョン
- コンバージョン地点を設定して計測可能になります。
- オーディエンス
- カスタムオーディエンスを作成しておく事でデータ分析を効率的に行えるようになります。
- カスタム定義
- カスタムディメンションを作成する事ができます。 ディメンショントは分析軸のことを表します。大半の場合デフォルトのディメンションだけで分析が完了する事が多いので、こちらも指標頻度は低めです。
6. 各論:Google Analyticsの内部トラフィック定義
内部トラフィックとは、社内など特定環境からのアクセスを識別・除外できる機能です。
これは重要度がかなり高いので必須でできるようにしましょう。
例えば、新しいWEBサイトをリリースした際に外部ユーザーのアクセス状況を分析したい場合、自社スタッフのアクセスは除外するのが望ましいでしょう。
自社スタッフが1日に何度もサイトにアクセスした場合、それらが外部ユーザーのセッションとして記録されると、データ分析の精度が低下してしまいます。
そんな時にこの機能を使うと、自分のアクセスを除外して分析できます!
基本的な仕組みとしては、分析から除外したいIPアドレスを登録することで、そのIPアドレスからのアクセスデータを集計から除外することができます。
- GA4の管理画面
- データストリーム
- 内部トラフィックを登録したいデータストリームを選択
- 「タグ付の詳細設定」を選択
- 「タグの設定」から「内部トラフィックの定義」を選択
- 作成をクリック
- ルール名・traffic_type、IPアドレスのマッチタイプと値を入力してください。
データフィルタ
- 「データフィルタを有効にする」を選択します。