HPB添削とは何か|4本柱と学習ロードマップ
CHAPTER 0
HPB添削とは何か|4本柱と学習ロードマップ
LESSON 0-1 HPB添削の全体像をつかむ ⏱ 所要時間:約20分
GOAL
このレッスンのゴール
  • HPB添削とは何か、そしてなぜ他店と迷っているお客様に効くのかを説明できる
  • HPB添削を支える4つの柱(キャッチコピー・クーポン/メニュー・ビジュアル・客観視)をそれぞれ説明できる
  • Chapter 0〜4までの学習の流れと、修了時にどんな状態になっているかを説明できる

「うちは丁寧なカウンセリングと高い技術力が自慢です」。
ある美容室の経営者は、自店のHPB(ホットペッパービューティー)ページにそう書き続けていました。
ところがある日、お客様の立場になって自分のページを開いてみると、料金も所要時間も、どんな悩みに強い店なのかも、どこにも書かれていないことに気づきます。
顧客目線を掲げながら、実際には自分たちが伝えたいことしか書いていなかったのです。

「添削」とは何か、なぜ他店と迷っているお客様に効くのか

HPB添削とは、すでに掲載しているページの原稿・写真を、お客様目線で見直して直す作業のことです。

他店と迷っているお客様は、1店舗だけでなく複数のページを開いて比べています。
同じ悩みに応えられそうな店が並んだとき、料金や所要時間、自分の悩みに合うかどうかがすぐに分かるページのほうが選ばれやすくなります。
だからこそ、原稿や写真をお客様目線で見直す添削が、他店との比較で優位に立つための手段になります。

添削前・経営者目線
伝えたい強みを並べる

丁寧なカウンセリング高い技術力といった言葉が並ぶが、どんな悩みに向けた強みなのかが分からない。

添削後・顧客目線
知りたい順に情報を置く

悩みに合うか、料金、所要時間の順で情報を並べる。
同じ技術力でも、伝える順番と言葉を変えるだけで印象が変わる。

同じ技術力でも、伝える順番と言葉を変えるだけで、お客様に届く印象は大きく変わります。

冒頭で紹介した経営者も、丁寧なカウンセリングと高い技術力という言葉自体は間違っていませんでした。
抜けていたのは、その強みがどんな悩みを持つお客様に向いているのかという情報です。
お客様は自分の悩みに関わる言葉を先に探しているため、強みを羅列するだけの原稿では、自分に合う店かどうかを判断できずに途中で離脱してしまいます。

✓ Point !
添削は見直す作業

ゼロから書き直すのではなく、今ある原稿を見直す作業です。
抜けている情報を足し、伝える順番を入れ替えるだけで、印象は大きく変わります。

次のセクションでは、この見直しを4つの柱に分けて整理します。

Q
確認クイズ
写真だけを新しくして、キャッチコピーは開業時のまま丁寧なカウンセリングが自慢ですとだけ書いてある美容室があります。この状態について正しい説明はどれでしょうか。
正解です!
4本柱はどれか1本が弱いままだと、写真で興味を持ったお客様も途中で離脱しやすくなります。
柱同士は支え合っている関係です。
惜しい!
キャッチコピー・クーポン/メニュー・ビジュアル・客観視は、どれか1本が弱いままだと他の柱で興味を持ったお客様も離脱しやすくなります。
4本すべてが欠かせない柱です。

HPB添削を支える4つの柱

HPB添削は、キャッチコピー・クーポン/メニュー・ビジュアル・客観視という4つの柱で進めます。

4つの柱は、お客様が予約するまでに踏む段階と対応しています。
まずキャッチコピーで足を止めてもらい、次にクーポンやメニューで料金と内容を判断してもらい、ビジュアルで安心してもらい、最後まで気づきにくい抜け漏れを客観視で消していく、という流れです。
柱の役割が重なっているように見えても、実際にお客様が見る順番はこの並びに近くなっています。

HPB添削を支える4つの柱、キャッチコピー・クーポン/メニュー・ビジュアル・客観視が土台を支える構造図
役割 学ぶChapter
キャッチコピー ターゲットを絞り込み、興味を持ってもらう Chapter 1
クーポン/メニュー 価格設計と名称で、予約の決め手を作る Chapter 2
ビジュアル 客層に合う写真で、安心して選んでもらう Chapter 3
客観視 専門用語・情報欠落など、書き手が気づけない部分を見直す Chapter 4

4本柱はどれか1つが弱いだけで、お客様の不安を解消しきれなくなります。

たとえば写真だけを新しくしても、キャッチコピーが開業時のまま抽象的な言葉に留まっていると、写真で興味を持ったお客様も、自分の悩みに合う店かどうかを判断できずに途中で離脱してしまいます。
柱同士は独立した項目ではなく、お客様の意思決定を最後までつなぐ役割を持っています。

✓ Point !
4本柱は順番に積み上げる

Chapter 1でキャッチコピーの土台を作り、Chapter 2〜3でクーポン・ビジュアルを積み、Chapter 4で全体を客観視して仕上げます。
前のChapterで作ったものを次のChapterで使うので、順番通りに進めるのがおすすめです。

複数店舗のHPBページを担当している場合、この4本柱で現状を書き出すと、どの店舗にどの対策が足りないかが一目で分かります。
優先順位を説明するときにも使える整理の仕方です。

なんとなく弱いという感覚で終わらせず、4本柱のどこが弱いのかを言葉にできると、次に何を直すべきかの優先順位がはっきりします。

この後は、Chapter 0を終えたあとの学習の流れを確認します。

修了までの学習ロードマップ

学習は、Chapter 0の土台作りから始まり、Chapter 4の客観視で仕上げるところまで、5つの段階で進みます。

各Chapterは、前の段階で作ったものを土台にして進みます。
Chapter 0で現状把握シートを完成させ、それを踏まえてChapter 1でキャッチコピーを作り、Chapter 2〜3でクーポン・メニューとビジュアルを積み上げ、最後にChapter 4で全体を客観視して仕上げます。
順番を飛ばさずに進めば、途中で迷っても前のChapterに戻って追いつけます。

修了までの学習ロードマップ、Chapter0からChapter4まで5つのステップが矢印でつながるフロー図

実践課題はすべて、デモサロンSourire(スリール)を題材に進みます。

Sourireは、キャッチコピーが開業時のまま抽象的な表現に留まり、クーポン名もメニューを並べただけで所要時間の記載がなく、写真も開業時のものを使い回しているという課題を抱えています。
同じお店を最初から最後まで教材として使うことで、キャッチコピーを直した効果がクーポン名やビジュアルの見直しにもつながる流れを通して確認できます。

項目 内容
業種美容室(カラー・パーマ、白髪染めからのイメージチェンジが得意)
立地郊外のショッピングモール近く
ターゲット30代〜40代の子育て中の女性(白髪・パサつきの悩み、まとまった時間が取りづらい)
現状の予約率約2%(合格ラインの目安は3〜5%)

現状の予約率は約2%で、合格ラインの目安である3〜5%を下回っています。
このレッスン以降で4本柱を1つずつ整えていくことで、この数字がどこまで近づくのかを確認しながら学習を進めます。

次のセクションでは、これから何度も出てくる基本用語をまとめて確認します。

これから何度も出てくる用語10選

この教材で繰り返し登場する基本用語を、先に10個確認しておきましょう。
分からなくなったら、このリストにいつでも戻ってきてください。

ここで並んでいる用語は、あとの章で説明を省略せずに使う言葉です。
先に意味を押さえておくと、各Chapterで手順や理由を説明するときに、用語の意味を毎回確認する手間がなくなります。

用語 言い換え 具体例
HPB ホットペッパービューティーの略称。
美容室・サロンの予約ポータルサイト
お客様が美容室を探すときに開くアプリ・サイト
サロンボード HPB掲載店舗が予約管理や原稿編集に使う管理画面のこと キャッチコピーやクーポン名をここから編集する
こだわりページ 店の強みや技術のこだわりを紹介するページのこと 白髪染めからのイメージチェンジが得意、等の強みを掲載する
フォトギャラリー 店内・施術・仕上がりの写真をまとめて見せる欄のこと 1枚ごとにクーポンを紐づけて表示できる
クーポン HPB上に掲載する割引・メニューの提示単位のこと 白髪カバー+艶トリートメントのような名称で表示される
予約率 予約数をクーポン閲覧数で割った割合のこと 合格ラインの目安は3〜5%
松竹梅 価格帯を3段階に分けるメニュー設計の考え方 詳しい設計方法はChapter 2で扱う
アンカリング効果 先に見た価格が基準になり、次の価格の感じ方が変わる心理効果 詳しい仕組みはChapter 2で扱う
フロントエンド/バックエンド商品 新規集客用のメニューと、利益を出すためのメニューを分ける考え方 詳しい設計方法はChapter 2で扱う
NGワード 美容師が使いがちな、お客様に伝わりにくい専門用語のこと 施術放置等の言葉。
詳しい言い換えはChapter 4で扱う

HPBはお客様が美容室を探すために見る側の画面で、サロンボードはお店側がその内容を編集・管理する側の画面です。
両方ともリクルート系列のサービスで、サロンボードで入力した内容がHPBの表示に反映される関係にあります。
本コースの0-3では、このサロンボードにログインして現状を確認する操作手順を扱います。

たとえばキャッチコピーやクーポン名を直すときは、サロンボードの管理画面から入力し、その内容がHPBの表示にそのまま反映されます。
この対応関係を先に理解しておくと、後のChapterで実際に原稿を直す作業のイメージがつかみやすくなります。

次のレッスンでは、他店と迷っているお客様がどんな不安を抱えているのかを確認します。

SUMMARY
  1. HPB添削は、ゼロから書き直す作業ではなく今ある原稿を見直す作業
  2. HPB添削はキャッチコピー・クーポン/メニュー・ビジュアル・客観視の4本柱で構成され、1本でも欠けると選ばれる確率が下がる
  3. 学習はChapter 0の土台作り→Chapter 1〜3で3本柱→Chapter 4で客観視して仕上げという順で進む
  4. 用語が分からなくなったら、セクション4の用語リストに戻る
チェック
理解度チェック
HPB添削とは何か、そしてなぜ他店と迷っているお客様に効くのかを説明できる
HPB添削は、すでに掲載している原稿・写真をお客様目線で見直して直す作業です。
他店と迷っているお客様は複数のページを比べて見ているため、情報の伝わりやすさが選ばれるかどうかを左右します。
HPB添削を支える4つの柱をそれぞれ説明できる
キャッチコピー(興味を持ってもらう)、クーポン/メニュー(予約の決め手を作る)、ビジュアル(安心して選んでもらう)、客観視(書き手が気づけない部分を見直す)の4つです。
Chapter 0〜4までの学習の流れと、修了時にどんな状態になっているかを説明できる
Chapter 0で現状把握シートという土台を整え、Chapter 1〜3でキャッチコピー・クーポン/メニュー・ビジュアルの3本柱を仕上げ、Chapter 4で客観視の観点から全体を見直します。
修了時には、デモサロンSourireを題材にした原稿一式が完成し、自店やクライアント店舗の実務にそのまま応用できる状態になっています。