【実践課題】予約率PDCAの回し方を理解し、振り返り運用チェックリストを作る
CHAPTER 4
【実践課題】予約率PDCAの回し方を理解し、振り返り運用チェックリストを作る
LESSON 4-5 公開して終わりにせず、月次で見直す仕組みを作る ⏱ 所要時間:約15分
GOAL
このレッスンのゴール
  • 予約率(予約数÷クーポン閲覧数)を定点観測し、月次で見直すPDCAの考え方を理解している
  • 3ヶ月後に予約率・原稿・写真を見直すための振り返り運用チェックリストの構成を理解している
  • 振り返り運用チェックリストを、デモサロンSourire用に完成できる

4-4で最終原稿一式を仕上げて公開してから、1ヶ月が経ちました。
Sourireのオーナーは「本当に効果が出ているのか」を確認しようとして、はたと手が止まります。
何を、どのくらいの頻度で見ればよいのか、決めていなかったからです。
このレッスンを終えると、公開後に何を定点観測し、いつ何を見直せばよいかが分かるようになります。

予約率を定点観測する理由

4-4で公開した原稿は、その時点で仕上がりが完成したわけではありません。
キャッチコピーやクーポン名を変えた効果は、公開した瞬間ではなく、閲覧数や予約数の変化として数週間から数ヶ月かけて表れます。
そのため、公開後は数字を継続して観察する仕組みが必要になります。

予約率は、予約数をクーポン閲覧数で割って算出します。
合格ラインの目安は3〜5%とされており、Sourireの現状はおよそ2%です。

この数字が便利なのは、予約数だけでもクーポン閲覧数だけでもなく、両方を組み合わせて見る点にあります。
閲覧数が増えても予約に結びついていなければ原稿の訴求力に課題があり、閲覧数自体が少なければ集客経路に課題があると分かります。
予約率という1つの指標に落とし込むことで、どちらに手を打つべきかを判断しやすくなります。

! 注意
数値は経験則であり断定はできない

HPBの掲載順位を決める仕組みは公開されていません。
合格ラインの目安や予約率の計算式は経験則にもとづくものであり、断定的な一般化はできない点に注意してください。

掲載順位の仕組みが公開されていない以上、順位を上げるための操作方法を推測して原稿を書き換えても、狙った通りの結果にはつながりにくいです。
一方で予約率は、キャッチコピー・クーポン名・写真という、この教材で編集してきた要素と直接つながっている数字です。

✓ Point !
見るべき数字は自分でコントロールできるものだけ

掲載順位の細かい仕組みにこだわりすぎず、自店の予約率の推移という、自分の手で変えられる数字を軸に見ていきましょう。

次の項では、この予約率をいつ・どのくらいの頻度で確認し、どう見直しにつなげるかを、月次のサイクルとして整理します。

月次PDCAの回し方

予約率は公開して終わりではなく、月次で確認し、3ヶ月ごとに見直す運用に落とし込みます。

Plan→Do→Check→Actの4ブロックを円形に矢印でつなぎ、Actから再びPlanへ戻る予約率の月次PDCA循環図

この循環が示す通り、Plan(目標設定)で予約率の目標値を決め、Do(公開・運用)で添削済みの原稿を公開し、Check(月次確認)で予約率の推移を記録し、Act(3ヶ月ごと見直し)で原稿・写真・専門用語や情報欠落を再チェックします。
Actで見直した内容を次のPlanの目標値に反映させることで、1回きりの公開で終わらず、改善が積み上がっていきます。

Actの段階で、専門用語NGワードリスト・3行フレーム・情報欠落チェックリストの3観点を再度当てはめれば、4-2から4-4で学んだ手順をそのまま流用できます。

月次で確認するのは数字の推移だけで十分ですが、キャッチコピーや写真そのものを毎月書き直すのは現実的ではありません。
数字の変化が意味のある傾向かどうかを判断するには、最低でも数ヶ月分のデータが必要になるため、内容の見直しは3ヶ月ごとにまとめて行うのが合理的です。

Q
✏️ 確認クイズ
Sourireの予約率が、公開翌月にわずかに下がりました。この時点でオーナーが取るべき行動として適切なのはどれですか?
正解です!
1ヶ月の変化だけで書き直すのではなく、月次で記録した数値を3ヶ月単位の傾向として見てから判断しましょう。
惜しい!
1ヶ月の変化だけで全部書き直す必要はありません。
掲載順位アルゴリズムの完全な解明も不要です。
3ヶ月単位の傾向を見てから判断しましょう。

月初にサロンボードの数字を確認する日をあらかじめ決めておくと、振り返りが習慣として続けやすくなります。
確認するタイミングをその都度考えていると、忙しさに合わせて先延ばしにしてしまいやすいためです。

振り返り運用チェックリストの全体像とSourire記入例

振り返り運用チェックリストは、月次で見る項目と3ヶ月ごとに見る項目の2段構成です。

月次の項目は数字を記録するだけなので数分で終わりますが、3ヶ月ごとの項目は原稿や写真の内容そのものを見直すため、まとまった時間を確保して取り組みます。
頻度を分けることで、忙しい月でも数字の記録だけは欠かさずに続けられます。

頻度 確認項目 Sourire記入欄の例
月次 予約率(予約数÷クーポン閲覧数)を記録する 予約率:約2%(前月比を記入)
月次 クーポン閲覧数の増減を確認する 閲覧数:前月比で記入
3ヶ月ごと キャッチコピー・クーポン名の反応を見直す 専門用語NGワードリスト・3行フレームで再チェック
3ヶ月ごと 写真の入れ替えを検討する 季節感やターゲットとの合致度を再確認
3ヶ月ごと 情報欠落チェックリストを再確認する 所要時間・アクセス・アプリ表示を再確認
美容室Sourire用の振り返り運用チェックリスト完成例。月次確認項目2つと3ヶ月ごとの見直し項目3つが記入されている

この記入例のように、月次項目は前月比の数字を淡々と記録するだけで構いません。
3ヶ月ごとの項目では、専門用語NGワードリスト・3行フレーム・情報欠落チェックリストという、4-2から4-4で使った3つの観点をそのまま当てはめて見直します。

Q
✏️ 確認クイズ
3ヶ月後の振り返りで、Sourireのキャッチコピーの反応が鈍いことが分かりました。このとき再確認すべき組み合わせとして適切なのはどれですか?
正解です!
キャッチコピーの反応が鈍いときは、4-2で学んだ専門用語NGワードリストと3行フレームに沿って、抽象表現や伝わりにくい言葉が残っていないか再確認しましょう。
惜しい!
キャッチコピーの反応を見直すときは、専門用語NGワードリストと3行フレームの2観点を再確認します。

3ヶ月ごとの見直しは、カレンダーに予定として登録しておくと、忙しい時期でも忘れずに実施できます。
3ヶ月という間隔が空くと、前回何を確認したかを忘れやすいためです。

今すぐ埋めてみよう

上の全体像と記入例を参考に、担当店舗の振り返り運用チェックリストを、下の記入欄にそのまま埋めてみましょう。
まずは確認月を入れ、月次項目・3ヶ月ごと項目を順に記入してください。

✓ Point !
実店舗の方はご自身の情報でもOK

自店・担当するクライアント店舗の予約率や原稿の状況が確認できる場合は、この記入もSourireの代わりにご自身の店舗の情報を使って進めてかまいません。

確認月記入欄
今月の日付
月次項目
予約率(予約数÷クーポン閲覧数)を記録する
クーポン閲覧数の増減を確認する
3ヶ月ごと項目
キャッチコピー・クーポン名の反応を見直す
写真の入れ替えを検討する
情報欠落チェックリストを再確認する

入力内容はブラウザに自動保存され、リロードしても消えません。
ただしキャッシュをクリアすると消えてしまうため、大事な内容はメモやNotionにも控えておくと安心です。

このコースの先に学ぶべきこと

このレッスンで、HPB添削実践コースのカリキュラムは修了です。
ここから先は、HPBだけでなく他の集客チャネルにも視野を広げていくと、Sourireの集客をさらに安定させられます。

予約率の分母であるクーポン閲覧数は、原稿の書き方だけでは増やせません。
閲覧数そのものを増やすには、Sourireの存在をより多くの人に知ってもらう経路を増やす必要があります。

たとえば、InstagramなどのSNSでの発信を学べば、HPBのクーポン閲覧数そのものを増やす経路が広がります(WEBCOACHのSNS運用の教材が役立ちます)。
また、自社サイトやブログのアクセスを数字で確認できるようになると、HPB以外の予約導線も同じ物差しで比較できます(WEBCOACHのGoogle Analyticsの教材が役立ちます)。

どちらも今回のコースで扱ったHPBの添削とは別のスキルですが、目的は同じです。
専門用語や情報欠落をなくして伝わる原稿にすることや、数字を根拠に判断することは、チャネルが変わっても共通する考え方です。

✓ Point !
このコースで身についたこと

専門用語NGワードリスト・3行フレーム・情報欠落チェックリストという3つの観点は、HPB以外の集客チャネルの原稿を見直すときにもそのまま使えます。

デモサロンSourireで身につけた客観視の視点を、自店のHPBページや他のチャネルにも活用しましょう。

SUMMARY
  1. 予約率(予約数÷クーポン閲覧数)を月次で記録し、3ヶ月単位の傾向で判断する
  2. 月次PDCAは、Plan(目標設定)→Do(公開・運用)→Check(月次確認)→Act(3ヶ月ごと見直し)のサイクルで回す
  3. Actの段階では、専門用語NGワードリスト・3行フレーム・情報欠落チェックリストの3観点を再度使う
  4. 振り返り運用チェックリストは、月次項目と3ヶ月ごと項目の2段構成でSourire用に完成させる
  5. 予約率やランキングに関わる数値は経験則であり、掲載順位アルゴリズムは非公開のため断定的な一般化はできない
チェック
理解度チェック
予約率を定点観測する理由を説明できる
予約率(予約数÷クーポン閲覧数)は自店でコントロールできる数字であり、HPBの掲載順位という非公開の仕組みにこだわりすぎず、この数字を軸に運用を見直せます。
月次PDCAのサイクルを説明できる
Plan(目標設定)→Do(公開・運用)→Check(月次確認)→Act(3ヶ月ごと見直し)のサイクルを回し、Actの段階で3つの添削観点を再度使います。
振り返り運用チェックリストの構成を説明できる
月次で確認する項目(予約率・クーポン閲覧数)と、3ヶ月ごとに見直す項目(キャッチコピー・写真・情報欠落チェック)の2段構成です。
このコースの次に学ぶとよい教材を説明できる
クーポン閲覧数を増やすにはSNS運用の教材、HPB以外の集客チャネルを数字で比較するにはGoogle Analyticsの教材が役立ちます。