インサイトの見方を知り、数値から課題を判断する
CHAPTER 4
インサイトの見方を知り、数値から課題を判断する
LESSON 4-1 表示回数とインタラクションを分けて見る ⏱ 所要時間:約15分
GOAL
このレッスンのゴール
  • 表示回数は努力量、インタラクションは成果を示すというファネル構造を説明できる
  • 表示回数・ルート検索数・通話数・ウェブサイトクリック数がそれぞれ何を示す指標か理解している
  • 表示回数とインタラクションの複合パターンから、担当店舗の課題を判断できる

表示回数とインタラクションの違いを知る

Googleビジネスプロフィールには、担当店舗のプロフィールが検索でどう見られ、どう反応されたかを確認できる機能があります。
2023年2月に「インサイト」から「パフォーマンス」へ名称が変わりましたが、現場では今でもインサイトと呼ばれることが多いです。

表示回数とインタラクションの関係

インサイトの数字は、表示回数からインタラクションへ向かうファネル(入り口から成果までの流れを示す図のこと)として捉えられます。
表示回数は担当店舗の努力量、インタラクションはその努力が行動に転換された成果を示す指標です。

Q
確認クイズ
担当店舗の表示回数が前月より大きく増えましたが、通話数やルート検索数はほとんど変わっていません。この状態をどう捉えるべきですか?
正解です!
表示回数は努力量、インタラクションは成果を示す指標です。
表示回数が増えてもインタラクションに変化がなければ、努力がまだ成果に転換されていない状態と考えられます。
惜しい!
表示回数はあくまで努力量を示す指標です。
成果を確認するには、ルート検索数・通話数・ウェブサイトクリック数などのインタラクションの変化を見る必要があります。

4つの指標が示す顧客の行動

表示回数とインタラクションの違いが分かったら、次はインタラクションを構成する指標ごとの意味を確認します。
指標ごとに示している顧客の行動が異なるため、数字の変化から状況を読み解けるようになります。

指標 ファネル上の位置 示している顧客の行動
表示回数(検索/マップでの表示) 入り口(努力量) Googleの検索結果やマップ上にプロフィールが表示された回数です。
カテゴリ・NAP・キーワード・写真の整備量を反映します。
ルート検索数 出口(成果) 「ルートを検索」ボタンが使われた回数です。
来店直前の行動を示します。
通話数 出口(成果) プロフィール上の電話番号がタップ・クリックされた回数です。
問い合わせや予約につながる行動を示します。
ウェブサイトクリック数 出口(成果) 公式サイトへのリンクがクリックされた回数です。
もう一歩詳しく調べたいという行動を示します。

同じインタラクションでも、ルート検索数は来店直前の行動、通話数は問い合わせにつながる行動、サイトクリックはさらに詳しく調べたい行動を示します。
指標ごとの違いを踏まえれば、伸びている指標から担当店舗の状況を判断できます。

Q
確認クイズ
次の指標のうち、来店直前の行動を最も強く示すのはどれですか?
正解です!
ルート検索数は「ルートを検索」ボタンが使われた回数で、来店直前の行動を最も直接的に示す指標です。
惜しい!
表示回数は努力量の指標、ウェブサイトクリック数はもう一歩詳しく調べたい行動を示します。
来店に最も近い行動を示すのはルート検索数です。

Lumièreの月次インサイトを読み解く

ここからは、デモ店舗Lumièreの月次インサイトのサンプルデータを使って、実際の数字の読み方を確認します。
1ヶ月目は対策前、2ヶ月目はChapter1のカテゴリ・NAP・キーワード対策後、3ヶ月目はChapter2の写真・動画整備後のデータです。

検索での表示回数 マップでの表示回数 合計表示回数 ルート検索数 通話数 ウェブサイトのクリック数
1ヶ月目(対策前) 320 180 500 8 5 12
2ヶ月目(カテゴリ・NAP・キーワード対策後) 550 170 720 14 9 20
3ヶ月目(写真・動画も整備後) 640 170 810 15 9 22

表の数字を1列ずつ見るだけでは、担当店舗にとって何が課題かは見えてきません。
次は、表示回数とインタラクションの伸び方を月ごとに比較して、パターンから課題を判断する考え方を確認します。

複合パターンから課題を判断する

1ヶ月目から2ヶ月目にかけては、表示回数だけでなくルート検索数・通話数も大きく伸びています。
カテゴリ・NAP・キーワードの整備が、検索での表示と実際の行動の両方につながった状態です。

一方、2ヶ月目から3ヶ月目は表示回数はまだ伸びていますが、ルート検索数・通話数の伸びはゆるやかになっています。
努力量である表示回数が増えても成果であるインタラクションの伸びが鈍い場合、Chapter3で扱った口コミの少なさなど、選ばれる理由の弱さが次の課題になっている可能性があります。

✓ Point !
Lumièreの場合

Lumièreのようなパターンでは、表示回数の増加だけで満足せず、インタラクションとの比率を確認することが判断の軸になります。
4-4の実践課題では、このデータから担当店舗の課題を1つ特定する演習に取り組みます。

Q
確認クイズ
Lumièreの1→2ヶ月目は表示回数・ルート検索数・通話数がいずれも大きく伸びました。2→3ヶ月目は表示回数は伸びていますが、ルート検索数と通話数の伸びは鈍くなっています。この状況から読み取れる可能性が高い課題は何ですか?
正解です!
表示回数という努力量は伸びているのに、インタラクションという成果の伸びが鈍っている状態は、選ばれる理由の弱さを示すサインです。
Lumièreの場合は口コミの少なさが、その候補として考えられます。
惜しい!
表示回数だけを見て判断すると、努力量と成果の違いを見落とします。
成果の伸びが鈍っている場合は、口コミなど選ばれる理由に関わる部分を見直す視点が必要です。
SUMMARY
  1. 表示回数は担当店舗の努力量、インタラクション(ルート検索・通話・サイトクリック)は成果を示す指標である
  2. ルート検索数は来店直前の行動、通話数は問い合わせにつながる行動、ウェブサイトクリック数はより詳しく調べたい行動を示す
  3. 表示回数が伸びているのにインタラクションが伸びていない状態は、選ばれる理由が弱いことを示すサインになる
  4. Lumièreの月次データでは、2→3ヶ月目に表示回数の伸びに対しインタラクションの伸びが鈍化しており、口コミの少なさが次の課題になっている可能性がある
  5. インサイトを読み解くときは、表示回数だけでなくインタラクションとの比率を確認する判断軸を持つ
チェック
理解度チェック
表示回数とインタラクションがそれぞれ何を示す指標か説明できる
表示回数は担当店舗の努力量を反映する指標です。
インタラクション(ルート検索・通話・ウェブサイトクリック)は、その努力が実際の行動に転換された成果を示します。
ルート検索数・通話数・ウェブサイトクリック数がそれぞれどんな行動を示すか説明できる
ルート検索数は来店直前の行動、通話数は問い合わせや予約につながる行動を示します。
ウェブサイトクリック数は、もう一歩詳しく調べたいという行動を示します。
表示回数が多いのにインタラクションが少ない状態が何を意味するか説明できる
この状態は、プロフィールが見られているものの、来店や問い合わせという行動には結びついていないことを示します。
写真や口コミなど、選ばれる理由になる情報の見直しが必要になります。
Lumièreの月次データのように、表示回数とインタラクションの伸び方の違いから課題を判断できる
1ヶ月目から2ヶ月目のように両方が伸びている場合は、対策が行動にもつながっている状態です。
2ヶ月目から3ヶ月目のように表示回数だけが伸びている場合は、口コミなど選ばれる理由の弱さが課題になっている可能性があります。