1-2 Canvaで学ぶ!インスタ映えデザイン基礎
1章 フォローされるアカウントの世界観構築術
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目次

1章 フォローされるアカウントの世界観構築術

この章の目安学習時間:90分

この章で到達できるゴール:

  • アカウントの第一印象を決定づける「トーン&マナー(トンマナ)」の重要性を理解できる
  • ターゲットと目的に合わせて、アカウントのトンマナを言語化し、設計できるようになる

【1-1】トンマナがアカウントの印象を決める

目安の学習時間:30分

フォローされるアカウントの共通点

多くの人にフォローされている人気アカウントには、ある共通点があります。
それは、アカウントの「世界観」が一瞬で伝わることです。

プロフィール画面を開いた瞬間に、「あ、このアカウントはこういう雰囲気なんだな」「こういう情報を発信しているんだな」と直感的に理解できる。
この「世界観の統一」こそが、ユーザーに安心感と信頼感を与え、「フォローする」という行動に繋がる重要な要素なのです。

トンマナとは何か?

このアカウントの「世界観」や「雰囲気」をデザインの力で意図的に作り出し、一貫性を保つためのルールのことを、「トーン&マナー(トンマナ)」と呼びます。
トーン&マナー(トンマナ)
  • 広告やブランディングの世界で使われる言葉で、「トーン(色調)」と「マナー(様式・作法)」を組み合わせたものです。
  • 具体的には、デザインで使用する色、文字(フォント)、写真やイラストの雰囲気などを一貫させるための指針やルールのことを指します。
優れたデザイナーや運用者は、このトンマナを最初にしっかりと設計することで、投稿ごとのデザインのブレを防ぎ、アカウント全体のクオリティを担保しているのです。
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考えてみよう!

好きなブランドやインフルエンサーのInstagramアカウントを思い浮かべてください。
そのアカウントの「トンマナ」はどんな言葉で表現できますか?(例:「温かみのある」「スタイリッシュな」「元気でポップな」など)

解答例

  • アカウント例:北欧雑貨店の「Scandi Life」(架空)
  • トンマナの表現:「ナチュラルで、シンプル」「ミニマルで落ち着いた」「木の温もりと、アースカラーを感じる」など。これらのキーワードが、そのアカウントが発信する全ての投稿から一貫して感じられます。

【1-2】ワーク:3ステップで決めるトンマナ設計

目安の学習時間:60分

それでは、実際に学習用アカウントのトンマナを設計していきましょう。
このワークでは、3つのステップで「なんとなく」のイメージを具体的な「ルール」に落とし込んでいきます。

Step1:誰に何を届けたいか定義する

デザインは、自己表現ではなく、目的を達成するための手段です。
そのため、トンマナ設計の最初のステップは、デザインの土台となる「目的」と「ターゲット」を再確認することです。
0-2章で作成した目標設定ワークで作成した内容を見返しながら、以下の項目を言語化してみましょう。
  • ターゲットは誰か?(例:20代、一人暮らしの女性)
  • アカウントの目的は何か?(例:簡単でおしゃれな自炊レシピを発信し、料理の楽しさを伝える)
  • ターゲットにどんな印象を与えたいか?(例:親しみやすい、お洒落、真似できそう、温かい)
ここで書き出した「与えたい印象」のキーワードが、この後のカラーやフォントを選ぶ上での重要な指針となります。

Step2:印象をカラーで表現する

次に、Step1で定義した印象を「色」で表現していきます。
色は、アカウントの雰囲気を最も直感的に伝える要素です。
豆知識:色が与える心理的効果
  • :情熱、エネルギー、興奮。セールなど注意を引きたい時に。
  • :信頼、誠実、冷静。ビジネスやIT系の企業アカウントに。
  • :自然、健康、安心感。オーガニック食品や環境関連のテーマに。
  • :明るさ、楽しさ、元気。子供向けサービスやエンタメ系に。

与えたい印象に合わせて色を選ぶことで、より効果的にメッセージを伝えることができます。

Canvaには、美しい配色の組み合わせを提案してくれる「カラーパレット」機能があります。
Step1で考えた「与えたい印象」のキーワードを元に、あなたのアカウントに合う配色を探してみましょう。

Canvaのカラーパレット機能やブランドキットへの登録方法など、具体的な操作手順については「Canva教材」で詳しく解説しています。
  • メインカラー:アカウントのベースとなる最も面積の広い色。
  • サブカラー:メインカラーを引き立て、デザインに深みを出す色。
  • アクセントカラー:最も目立たせたい部分に使い、デザインにメリハリをつける色。

Step3:世界観をフォントで表現する

最後に、世界観を決定づける「フォント」を選びます。
フォントは、文章の読みやすさはもちろん、アカウントが与えたい印象や雰囲気を伝える重要な要素です。
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インスタ投稿では、見出し用のフォントと本文用のフォントの2種類を決めておくと、デザインに統一感とリズムが生まれます。
Canvaでのおすすめ日本語フォント組み合わせ例
  • 親しみやすく温かい印象
    • 見出し:Rounded M+ 1c Bold(ラウンデッドM+)
    • 本文:Noto Sans JP(Noto Sans JP)
  • スタイリッシュで信頼感のある印象
    • 見出し:Zen Kaku Gothic New Bold(Zen角ゴシックNew)
    • 本文:Zen Kaku Gothic New Regular
  • 上品で高級感のある印象
    • 見出し:Noto Serif JP Bold(源ノ明朝)
    • 本文:Noto Serif JP Regular

見出しは少し太めのウェイト(太さ)、本文は可読性の高い細めのウェイトを選ぶのが基本です。

【1-3】1章 -章末課題- 学習アカウントのトンマナを定義しよう

問題

この章で学んだ3ステップに基づき、以下の指定ジャンルから1つを選び、そのアカウントの「トンマナ」を定義してください。
以下のテンプレートを埋める形で記述してノートなどに、提出してください。

【選択ジャンル】

  • 性格: 20代女性向けの「MBTI」を発信するアカウント
  • 就活: 20代男女向けの「面接での基本マナー」を発信するアカウント
  • レシピ: 30代女性向けの「魚を使った簡単時短レシピ」を発信するアカウント

解答例

以下に各ジャンルの解答例を示します。
課題に取り組む際の参考にしてください。

【解答例A:性格】

  1. ターゲットと目的の定義
    • ターゲット: 20代のMBTI診断や人間関係に興味を持つ女性
    • 目的: 「MBTIタイプごとのすれ違い」を分かりやすく、共感できる形で発信し、保存・シェアしたくなる投稿を作る。
      恋愛・友人・職場など日常の人間関係に役立つ気づきを与える。
  2. 与えたい印象(キーワード)
    • 共感、親しみやすい、あるある感、自己理解、人間関係のヒント
  3. カラーパレット
    • メインカラー: #FF6F61(コーラルピンク)
    • サブカラー: #FFFFFF(白)
    • アクセントカラー: #FFD54F(サニーイエロー)
    • なぜこの配色にしたか: 明るく親しみやすい印象で、20〜30代女性が「つい見てしまう」ポップさを意識。
      ピンクで共感性を表し、イエローで情報を目立たせる。
  4. フォント
    • 見出しフォント: Kosugi Maru Bold
    • 本文フォント: Noto Sans JP Regular
    • なぜこのフォントにしたか: 丸みのある見出しフォントで親しみやすさ・可愛さを出しつつ、本文はシンプルなゴシックで可読性を担保。
      MBTI情報を「軽く楽しく」読んでもらえる雰囲気を演出。

【解答例B:就活】

  1. ターゲットと目的の定義
    • ターゲット: 就職活動を始めたばかりの20代男女
    • 目的: 面接の基本マナーや心構えを分かりやすく発信し、就活生の不安を解消する
  2. 与えたい印象(キーワード)
    • 信頼、誠実、分かりやすい、クリア、応援してくれる
  3. カラーパレット
    • メインカラー: #4A90E2 (ビジネスブルー)
    • サブカラー: #FFFFFF (白)
    • アクセントカラー: #F5A623 (オレンジ)
    • なぜこの配色にしたか: ビジネスシーンの誠実さや信頼感を表現する青をメインに設定。
      就活生の背中を押すような、温かみと視認性の高いオレンジをアクセントに使用。
  4. フォント
    • 見出しフォント: Noto Serif JP Bold (源ノ明朝)
    • 本文フォント: Noto Sans JP Regular
    • なぜこのフォントにしたか: マナーという少し堅い内容に合わせ、見出しは信頼感のある明朝体を選択。
      長文になりがちな本文は、可読性の高いゴシック体にして読みやすさを重視した。

【解答例C:レシピ】

  1. ターゲットと目的の定義
    • ターゲット: 30代の共働きや子育てで忙しい女性
    • 目的: 魚を使った簡単でおしゃれなレシピを発信し、毎日の献立作りの負担を軽減する
  2. 与えたい印象(キーワード)
    • 温かい、手作り感、ナチュラル、おしゃれ、時短
  3. カラーパレット
    • メインカラー: #F5DEB3 (ベージュ)
    • サブカラー: #FFFFFF (白)
    • アクセントカラー: #8B4513 (ブラウン)
    • なぜこの配色にしたか: 家庭料理の温かみと、ナチュラルな雰囲気を表現。
      料理の写真を引き立てつつ、親しみやすい印象を与えるため。
  4. フォント
    • 見出しフォント: Rounded M+ 1c Bold
    • 本文フォント: Noto Sans JP
    • なぜこのフォントにしたか: 丸みのあるフォントで親しみやすさや手作り感を表現。
      本文はシンプルで読みやすい定番フォントを選び、ストレスなく読めるように配慮した。
制作物をチェックしよう
  • 設定した「与えたい印象」と、選んだ「カラー」「フォント」のイメージは一致していますか?
  • なぜそのカラーやフォントを選んだのか、その「理由」を自分の言葉で説明できますか?
  • このトンマナは、ターゲットに響くものになっていますか?

これで「1章 フォローされるアカウントの世界観構築術」の解説を終わります。

次の章に進みましょう。

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