CHAPTER 2
プロンプト6要素フレームワーク
LESSON 2-2 依頼書を読み解いてプロンプトを自力で組み立てる ⏱ 所要時間:約35分(3業種分のプロンプト作成を含む)
GOAL
このレッスンのゴール
  • プロンプト6要素(印象・配色・サイズ・テキスト・対象・構図)を全て言える
  • 依頼書に書かれている要素と、自分で補完する要素を仕分けできる
  • 業種別の例文を参考に、3業種分のプロンプトを書き出せる

プロンプト6要素の全体像

ChatGPT Images 2.0で質の高い画像を得るには、プロンプトに含める情報を体系的に整理することが大切です。この6要素フレームワークは、依頼書を受け取ってからプロンプトを完成させるまでのプロセスを、誰でも再現できるようにするための道具です。

6要素すべてを毎回書く必要はありません。最初は揃っている要素だけで生成してみて、出力を確認しながら不足している要素を追加指示で補えば十分です。

6要素の早見表

要素 書くこと
印象 画像を見た瞬間の全体的なビジュアルトーン。フォトリアル・イラスト風・ミニマル、高級感・清潔感・温かみなど
配色 ブラウン系、ピンク系、ネイビーとゴールド、など。「クリーム色」「濃いめのグレー」のように馴染みのある色名で伝えればOK
サイズ 1:1(Instagram)/16:9(YouTube)/9:16(Stories)/A4縦(印刷)など
テキスト 画像内に含める文字。キャッチ・店名・サブ情報など、入れる文字を全て書き出す
対象 ターゲット属性・ジャンル・業種。年齢層や生活シーンまで具体的に
構図 画面に映す被写体・空間・素材の組み合わせ。何が写っているかを具体的にイメージして書く

依頼書にある要素と、自分で補完する要素

実際の案件では、依頼書に書かれている情報と、書かれていない情報があります。書かれている情報はそのまま使い、書かれていない要素は6要素を見ながら自分の言葉で補うのがプロのプロンプト作成です。

この補完の判断こそが、デザイナーとしての創造的寄与になります。AIに丸投げするのではなく、この案件にはこの雰囲気が合うという判断を自分で下すことが大切です。

仕分けの早見表

要素 依頼書での扱い
テキスト(キャッチ・価格・期間) 依頼書に書かれている → そのまま転記する
配色(ブランドカラー) 依頼書に書かれている → そのまま配色欄に転記する
サイズ・媒体 依頼書に書かれている → サイズ表記に変換して転記する
対象(ターゲット) 依頼書に書かれている → そのまま対象欄に転記する
印象(世界観・雰囲気) 依頼書に書かれていないことが多い → 自分で言語化して補完する
構図(被写体・配置) 依頼書に書かれていないことが多い → 自分で言語化して補完する
! 注意
キャッチコピーが「お任せ」のときの落とし穴

依頼書でキャッチが指定されていない場合、先にChatGPTでコピー案を5〜10個出してもらい、自分で採用案を決めてからプロンプトに組み込みます。ChatGPT Images 2.0にお任せで生成させると、毎回違う文字が出てきて再現性がなくなります。

✓ Point !
補完を発想するためのヒント
  • 印象:「このブランドの世界観に合う表現は何か」を考え、フォトリアル・イラスト風・高級感・清潔感などを組み合わせて言葉にする
  • 対象:ターゲットが明記されていなければ、クライアントのサービス・商品から推測する
  • 構図:テキストをどこに置くか・何を画面に映すかをイメージする(Instagram縦長なら上部テキスト+中央に商品やモデル、など)

業種別プロンプト例文3種

6要素フレームワークを使って組み立てたプロンプトの実例です。業種が変わっても構造は同じであることを確認してください。例文をコピーして中身だけ書き換えれば、自分の案件のプロンプトが作れます。

✓ Point !
プロンプトの2セクション構成について

各プロンプトは、上に【クライアントからの要件定義】(依頼書からそのまま転記)、下に【追加指示】(自分で補完する部分)の2セクション構成にしています。全文をそのままコピーしてChatGPTに貼り付けられます。書き足すのは【追加指示】の中身だけです。

例1:個人経営カフェ — 新メニュー告知

想定案件:地域密着型の個人カフェが、平日モーニング新メニュー告知用にInstagram投稿を依頼するケース。写真素材の支給なし、デザイナー側で構図ごと提案する典型例。

あなたはプロのデザイナーです。 以下の要件にそってInstagramバナーのデザインを作成してください。 【クライアントからの要件定義】 案件:平日モーニング新メニュー告知のInstagram投稿バナー1点 ■ サイズ:Instagram フィード投稿(1:1 / 1080×1080px) ■ 対象:30〜40代の在宅ワーカー・近隣住民 ■ 配色:ブラウン × クリーム色 ■ テキスト ・店名:Coffee & Bake bloom ・キャッチコピー:お任せ ・告知内容:平日モーニングセット ¥780(コーヒー+焼きたてクロワッサン+季節のジャム)/ 7:30〜10:30 ・SNS・所在:@bloom_coffee / 東京都世田谷区〇〇1-2-3 / 定休:月曜 【追加指示】 ■ 印象:上品で温かい高級カフェのフォトリアル、自然光主体、クリーム色の背景、彩度控えめ、余白広め、高解像度 ■ 構図 ・右2/3に商品写真(焼きたてクロワッサンとラテアートが並ぶ自然光のシーン、木目テーブル・季節のドライフラワーを小物に) ・左1/3に文字情報をレイアウト ・メインタイトル「平日限定/モーニングセット」を大きくブラウンで配置 ・サブコピー「焼きたてクロワッサンと淹れたてラテ」をタイトル直下に配置 ・価格バッジ「セットで780円*」を丸バッジ(クリーム色の背景・ブラウンの文字)で配置 ・CTAボタン「今すぐ予約 →」を画面右下にブラウンの丸角ボタンで配置 ・左下にはテキストを入れない(店名ロゴを後から差し込むため) ・注釈「*価格は税込です」とSNS・所在を画面下部に小さく配置

例2:個人経営アイラッシュサロン — 新規来店キャンペーン

想定案件:地方の個人サロンが、新規顧客獲得用のキャンペーン告知バナーを依頼するケース。価格訴求+LINE予約導線が必須。

あなたはプロのデザイナーです。 以下の要件にそってInstagramバナーのデザインを作成してください。 【クライアントからの要件定義】 案件:新規来店キャンペーン告知のInstagramバナー1点 ■ サイズ:Instagram フィード投稿(1:1 / 1080×1080px) ■ 対象:20〜30代の働く女性・ナチュラル志向 ■ 配色:ピンク × ブラウン ■ テキスト ・店名:Eyelash Salon Lien ・キャッチコピー:お任せ ・告知内容:新規限定 マツエク80本 通常 ¥6,600 → ¥3,300(50%OFF)/ 5月末まで ・CTA・SNS:LINE予約(プロフィールリンクから)/ @lien.eyelash 【追加指示】 ■ 印象:上品で清潔感のあるフォトリアル、淡いピンクの背景、シャドウ控えめ、余白広め、高解像度 ■ 構図 ・右2/3に伏し目の女性モデルの目元クローズアップ ・左1/3に文字情報をレイアウト ・メインタイトル「新規限定/マツエク50%OFF」を大きくブラウンで配置 ・サブコピー「ナチュラル派のしっかり盛りたい」をタイトル直下に配置 ・価格バッジ「6,600円→3,300円」を丸バッジ(淡いピンクの背景)で配置 ・CTAボタン「LINEで予約する →」を画面右下にブラウンの丸角ボタンで配置 ・左下にはテキストを入れない(店名ロゴを後から差し込むため) ・注釈「*価格は税込です」と @lien.eyelash を画面下部に小さく配置

例3:女性専用パーソナルジム — 体験レッスン申込

想定案件:女性専用パーソナルジムが、体験レッスン申込促進用のバナーを依頼するケース。価格訴求+入会金無料の二段オファーが特徴。

あなたはプロのデザイナーです。 以下の要件にそってInstagramバナーのデザインを作成してください。 【クライアントからの要件定義】 案件:体験レッスン申込促進のInstagramバナー1点 ■ サイズ:Instagram フィード投稿(1:1 / 1080×1080px) ■ 対象:30代後半〜40代女性・運動初心者・育休復帰や体型維持を考える層 ■ 配色:オレンジ × 白 × グレー ■ テキスト ・施設名:PERSONAL GYM Re:fit ・キャッチコピー:お任せ ・告知内容:体験レッスン60分 ¥980(初回限定)/ 入会金 通常¥33,000 → 0円 / 7月末まで ・CTA・所在:公式LINEから24時間予約受付 / @refit.official / 東京・横浜・大阪 【追加指示】 ■ 印象:前向きで信頼感のあるフォトリアル、爽やかな自然光、コントラスト高め、余白広め、高解像度 ■ 構図 ・右2/3に明るく清潔感のあるトレーニングルームでストレッチを行う女性のシーン(自然光多め、白基調の空間) ・左1/3に文字情報をレイアウト ・メインタイトル「初回限定/体験レッスン60分」を大きくグレーで配置 ・サブコピー「3ヶ月で無理なく確実に変わる」をタイトル直下に配置(タイトルにオレンジのアクセント下線を一本) ・価格バッジ「体験980円*」を丸バッジ(オレンジの背景・白文字)で配置 ・CTAボタン「LINEで予約する →」を画面右下にグレーの丸角ボタンで配置 ・左下にはテキストを入れない(施設名ロゴを後から差し込むため) ・注釈「*価格は税込です」と @refit.official /東京・横浜・大阪 を画面下部に極小グレーで配置
✓ Point !
例文の中身を書き換えるだけでOK

3つの例文には6要素フレームワークがそのまま盛り込まれています。プロンプトは特別な構文ではなく、6要素を並べているだけです。最初はこの例文をコピーして中身だけ書き換えるところから始めてください。慣れてきたら自分の言葉で組み立てられるようになります。

Q
確認クイズ
6要素フレームワークで「自分の言葉で補完する要素」として代表的なものはどれですか?
正解です!
印象と構図は依頼書に書かれていないことが多く、デザイナーが自分の判断で補う要素です。ブランドの世界観や、画面に映す被写体・構図をどう表現するかを言語化しましょう。
惜しい!
テキスト・カラー・媒体・サイズは依頼書にあることが多い要素で、そのまま転記します。デザイナーが補完する代表的な要素は印象と構図です。
SUMMARY
  1. プロンプト6要素:印象・配色・サイズ・テキスト・対象・構図。この6つを揃えると伝わるプロンプトになる
  2. 依頼書にある要素(テキスト・カラー・サイズ・対象)はそのまま転記する
  3. 依頼書にない要素(印象・構図)はデザイナーが自分の言葉で補完する。ここが創造的寄与になる
  4. キャッチがお任せの場合は、先にChatGPTで候補を5〜10個出してもらい、自分で採用案を選んでから組み込む
  5. 業種が変わっても構造は同じ。例文の中身だけ書き換えて使い回す
CHECK
理解度チェック
6要素フレームワークの6つの要素名を全部言える
印象・配色・サイズ・テキスト・対象・構図の6つ。依頼書を受け取ったとき、どの要素が書いてあって、どれを自分で補完するかを仕分けする習慣をつけましょう。
架空の案件で6要素を埋めてプロンプトを1つ書ける
業種・印象・配色・サイズ・テキスト・対象・構図の要素を順に当てはめて文章にまとめます。最初は例文をコピーして中身を書き換えるだけで十分です。
キャッチがお任せのときの正しい手順を説明できる
先にChatGPTでキャッチコピー案を5〜10個出してもらい、自分で採用案を選んでからプロンプトに組み込みます。ChatGPT Images 2.0にお任せにすると、毎回違う文字が出て再現性がなくなります。