STUDIOで作れるもの・作れないもの
CHAPTER 0
STUDIOで作れるもの・作れないもの
LESSON 0-2 案件がSTUDIOで対応できるかを判断できるようになる ⏱ 所要時間:約10分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • ✓
    STUDIOで作れるサイト種別(LP・コーポレート・採用・ポートフォリオ・ブログ)を挙げられる
  • ✓
    EC・会員機能・多言語・コード書き出しが非対応であることを踏まえて、この案件はSTUDIOで作れるかを判断できる

前のレッスンで、STUDIOがノーコードでWEBサイトを作れるツールだということを確認しました。
とはいえ、STUDIOは何でも作れる万能ツールではありません。得意な範囲と、そもそも対応していない範囲がはっきり分かれています。
この線引きを先に知っておくと、案件を受けるときに、この依頼はSTUDIOで対応できるかを迷わず判断できるようになります。

STUDIOで作れるサイトの種類

STUDIOが得意とするのは、ページ数がそれほど多くなく、EC機能や会員機能のような複雑な仕組みを必要としないサイトです。代表的なのは次の5種類です。

STUDIOで作れるサイトの種類5選、LP・コーポレート・採用・ポートフォリオ・ブログのカード
サイト種別 内容
LP1つの商品・サービスを軸に、訪問者に問い合わせや申し込みという1つの行動を促す1ページサイト
コーポレート会社概要・事業内容・アクセスなどを紹介する複数ページのサイト
採用求人情報や働く環境、社員紹介などをまとめた採用専用のサイト
ポートフォリオ個人の実績や作品をまとめ、実務のスキルを見せるためのサイト
ブログCMSを使って記事を継続的に更新していくサイト

この5種類に共通しているのは、ページ数が数ページから十数ページ程度に収まり、EC機能や会員機能のような複雑な仕組みを必要としないという点です。案件として依頼されるLP・コーポレートサイトの多くはこの範囲に収まるため、STUDIOだけで十分に対応できます。

STUDIOのテンプレートカテゴリ

STUDIOには、白紙から作る以外に、公式のテンプレートを土台にする方法も用意されています。テンプレートは目的別に5つのカテゴリに分かれています。

カテゴリ 想定される用途
Business会社紹介・事業案内を中心としたコーポレートサイト向け
Marketing & Sales商品・サービスの申し込みを促すLPやキャンペーンサイト向け
Media & Information記事やお知らせを継続的に発信するメディア・ブログ向け
Creative & Portfolio実績・作品を見せるクリエイター向けのポートフォリオサイト向け
Professional Services士業・コンサルティングなど専門サービスを紹介するサイト向け

本コースでは、テンプレートを使わず白紙から組み立てる方法を選びます。テンプレートはサイズを調整するとレスポンシブの設定まで崩れることがあり、構造を理解しないまま触ると原因が分かりにくくなるためです。白紙から組む力を身につけておけば、テンプレートを使う案件が来たときにも、崩れた箇所を自分で直せるようになります。

✓ Point !
テンプレートは存在を知っておくだけでよい

本コースでテンプレートを実際に使う場面はありません。ここでは、案件によってはテンプレートから始める選択肢もあるということだけ覚えておけば十分です。

コードを書かずに変えられるとはどういうことか

STUDIOでテキストや画像を変えるとき、HTMLファイルを開いて文字を書き換えるという工程はありません。画面上でテキストをクリックし、そのまま打ち直すだけで、公開中のサイトの見た目がその場で変わります。

この仕組みが実現できているのは、STUDIOの画面が、コードの構造をそのまま可視化したものになっているからです。ボックス1つ1つが、コードでいう1つの要素に対応しており、余白やサイズ、配置の設定は、コードで書く代わりに右パネルの数値入力やスイッチの切り替えで行います。つまりコードを書かないのではなく、コードを画面上の操作に置き換えているという理解が実態に近くなります。

この置き換えの感覚をつかんでおくと、この先のChapterで扱う余白やレイアウトの設定が、単なる操作手順の暗記ではなく、コードの仕組みを画面で扱っているという理解として身についていきます。

Q
確認クイズ
STUDIOで画面上のテキストを直接クリックして書き換えたとき、実際に起きていることの説明として正しいのはどれでしょうか。
✓
正解です!
STUDIOの画面はコードの構造をそのまま可視化したもので、ボックス1つ1つがコードの要素に対応しています。コードを書かない代わりに、画面上の操作でその要素を書き換えています。
✕
惜しい!
正解はBです。STUDIOの画面はコードの構造を可視化したもので、ボックス1つ1つがコードの要素に対応しています。テキストを直接書き換える操作は、コードの要素を画面上で編集していることと同じ意味を持ちます。

STUDIOで作れないもの7つ

案件を受けるうえで特に重要なのが、STUDIOでは対応できない機能を先に知っておくことです。得意な範囲だけを見て安請け合いすると、制作の途中で対応できないことに気づき、後戻りできなくなります。

✕
STUDIOで作れないもの7つ
EC・カート決済機能
商品の購入・決済を伴うショッピングサイトには対応していない
会員登録・ログイン機能
閲覧者ごとの認証には対応せず、用意されているのはサイト全体に1つのパスワードをかける機能のみ(Personal以上)
多言語の公式対応機能
言語切り替えの標準機能はなく、対応する場合はページを言語ごとに分けるかサブドメインを分ける、または外部の翻訳ツールを組み合わせる形になる
独自メールサーバー
メールサーバーの提供はなく、必要な場合はGoogle Workspace等を別途契約する
コード書き出し(エクスポート)
作ったサイトのHTML/CSSを書き出して他のサーバーに移すことはできない
ABテスト機能
2パターンを出し分けて効果を比較する標準機能はない
スマートフォンからの編集
エディタはPC専用で、スマホやタブレットから編集操作はできない

この7つのうち、案件で特に確認しておきたいのは、会員登録・ログイン機能とEC・カート決済機能です。この2つが必須要件に含まれている依頼は、STUDIOの範囲では完結できません。多言語対応のように、ページ分けや外部ツールの組み合わせで代替できるものもあるため、非対応がそのまま案件を断る理由になるとは限らない点も合わせて覚えておきましょう。

Q
確認クイズ
クライアントから「会員登録して、会員ごとにマイページを持てるサイトを作ってほしい」と依頼されました。STUDIOだけでこの依頼に対応できるでしょうか。
✓
正解です!
STUDIOには会員ごとの認証機能がなく、用意されているのはサイト全体に1つのパスワードをかける機能(Personal以上)だけです。会員登録・ログイン機能が必須の依頼は、STUDIOの範囲では完結できません。
✕
惜しい!
正解はBです。有料プランでもSTUDIOに会員ごとの認証機能は追加されません。用意されているのはサイト全体に1つのパスワードをかける機能だけです。

「この案件はSTUDIOで作れるか」を判断する

作れるものと作れないものを覚えたら、実際の案件に当てはめて判断する練習をしておきましょう。判断の軸はシンプルで、依頼内容にEC・会員機能・多言語の公式対応・コード書き出しのいずれかが必須要件として含まれているかどうかです。

案件の特徴
STUDIOに向いている案件 LP・コーポレート・採用・ポートフォリオ・ブログのいずれかで、ページ数が数ページから十数ページ程度。会員登録やEC決済のような認証・購入機能が必須要件に含まれていない
STUDIOでは完結できない案件 会員登録・ログイン機能、EC・カート決済機能が必須要件に含まれている。多言語の公式対応やコード書き出しが必須要件になっている

依頼内容を聞いた時点でこの判断ができれば、受注してから対応できないことに気づいて後戻りする事態を避けられます。判断に迷う要件が出てきたときは、この7つのできないことリストに立ち返って確認しましょう。

実例を見てみたいときは

STUDIOで実際にどんなサイトが作られているかは、公式のショーケースサイトでまとめて見ることができます。showcase.studio.design/jaでは、LP・コーポレート・ポートフォリオなど、ジャンルごとに実際に公開されているサイトの作例が掲載されています。

この章で確認した5種類のサイトが、実際にはどのようなデザインで作られているのかを見ておくと、次のChapterからエディタの操作を学ぶときの完成イメージが具体的になります。

SUMMARY
  1. STUDIOが得意なのはLP・コーポレート・採用・ポートフォリオ・ブログの5種類
  2. テンプレートはBusiness / Marketing & Sales / Media & Information / Creative & Portfolio / Professional Servicesの5カテゴリ
  3. コードを書かない操作の実態は、コードの要素を画面上の操作に置き換えていること
  4. 作れないもの7つのうち、案件で特に確認すべきは会員登録・ログイン機能とEC・カート決済機能
  5. 案件を受ける前に、必須要件の中に作れないものが含まれていないかを判断する習慣をつける
チェック
理解度チェック
STUDIOで作れるサイト種別を5つ挙げられる
LP・コーポレート・採用・ポートフォリオ・ブログの5種類です。いずれもページ数が数ページから十数ページ程度で、複雑な仕組みを必要としないサイトです。
STUDIOで作れないもの7つを説明できる
EC・カート決済、会員登録・ログイン、多言語の公式対応機能、独自メールサーバー、コード書き出し、ABテスト、スマートフォンからの編集の7つです。
依頼内容から、この案件はSTUDIOで作れるかを判断できる
依頼の必須要件に会員登録・ログイン機能やEC・カート決済機能が含まれているかどうかを確認します。含まれていなければ、STUDIOの範囲で対応できる案件だと判断できます。