教材5AI活用Instagram運用代行 - ポートフォリオ&案件獲得への道
4章 信頼を勝ち取る!クライアント提案&見積もり実践
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目次

4章 信頼を勝ち取る!クライアント提案&見積もり実践

この章で到達できるゴール

  • 【3-1】【3-2】で学んだ構成とアピール方法に基づき、ポートフォリオに掲載する情報を整理します。
  • 2章で作成したデモプロジェクトの成果物を「課題→施策→結果」のストーリーに沿って配置します。
  • AI活用スキルが、クライアントにとってどのようなメリットになるのかを明確に記述します。
  • 【3-3】で紹介したツール(Notion or Canva)を使い、情報を整理し、デザインを整えます。
  • 誤字脱字がないか、リンクは正しく機能するかを最終チェックし、共有URLを提出します。

【4-1】提案の成否を決めるヒアリングと期待値調整

目安の学習時間:20分

本当の課題はクライアントも分かっていない

案件獲得のプロセスは、クライアントとの最初のヒアリングから始まります。
このヒアリングの質が、提案の成否、ひいてはプロジェクト全体の成功を左右すると言っても過言ではありません。

多くの場合、クライアントの「フォロワーを増やしたい」という要望の裏には、「売上を上げたい」「ブランドイメージを向上させたい」「採用を強化したい」といった、より本質的なビジネス上の目的が隠されています。

優れた運用代行者は、ヒアリングを通じてその真の目的を引き出し、最適な解決策を提示します。
また、同時に重要なのが期待値調整です。

「1ヶ月でフォロワー1万人」のような非現実的な期待を抱いているクライアントに対し、専門家として実現可能な範囲と、そのために必要な条件を誠実に伝えることで、長期的な信頼関係を築くことができます。
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【4-2】AIと作る!刺さる提案書と戦略的見積もり

目安の学習時間:20分

提案書は課題解決の設計図

ヒアリングで得た情報を元に、クライアントの課題を解決するための提案書を作成します。
提案書は、自身のスキルをアピールする場であると同時に、クライアントとの共同プロジェクトの「設計図」です。
提案書の基本構成は以下の通りです。
  1. 現状分析:ヒアリング内容と市場調査に基づく現状の整理
  2. 課題の定義:現状から導き出される、解決すべき課題の明確化
  3. 解決策(提案内容):課題解決のための具体的なInstagram運用戦略
  4. 運用体制とスケジュール:誰が、いつまでに、何をするのか
  5. 料金プラン(見積もり):費用とそれに見合う価値の提示
この構成案作りも、AIに手伝ってもらうことで、抜け漏れなく、論理的な流れを構築できます。

あなたは経営コンサルタントです。
以下のヒアリング内容を元に、クライアント向けのInstagram運用代行提案書の「構成案」を作成してください。
# ヒアリング内容の要約
{ヒアリングシートに沿って得た情報を、箇条書きで貼り付ける}

AI時代の戦略的見積もり

見積もり作成は、多くの初学者がつまずくポイントです。
考え方の基本は、時給で考える「時給制」と、プロジェクト全体で価格を決める「固定報酬制(プロジェクトベース)」があります。運用代行では後者が一般的です。
ここで重要なのが、AI活用による効率化を、自身の「付加価値」として価格に反映させることです。
お勧めは、サービス内容が異なる「松・竹・梅」の3段階のプランを用意することです。
  • 梅(ベーシック):投稿代行など、基本的な作業が中心。
  • 竹(スタンダード):戦略立案、月次レポート、定例会などを含む、最もおすすめしたい標準プラン。
  • 松(プレミアム):広告運用やインフルエンサー施策など、より高度なコンサルティングを含む上位プラン。
AIで効率化している分、「竹」プランでも競合より多くの価値を提供できる、といった見せ方が有効です。

練習問題

問題
クライアントから「月額5万円で、投稿作成から分析まで全部お任せしたい」という相談を受けました。
しかし、自身の計算では最低でも月額8万円は必要です。
AIを「優秀な営業コンサルタント」と見立て、この状況でクライアントに納得してもらい、より高い金額で契約するための交渉トークのスクリプトを作成させてください。
解答
プロンプト例

# あなたへのお願い
あなたは優秀な営業コンサルタントです。以下の状況で、
クライアントに納得していただき、より適切な価格(月額8万円以上)で契約するための交渉トークスクリプトを作成してください。
# 状況
- クライアントはInstagram運用代行を月額5万円で希望している。
- こちらが提供したいサービス内容を考えると、最低でも月額8万円は必要。
- ただ断るのではなく、こちらの価値を伝え、納得の上で契約したい。
# スクリプトのポイント
- まずはクライアントの予算感に理解と感謝を示す。
- 5万円のプランと8万円のプランで「できること」の違いを明確に提示する。
- 8万円のプランが、クライアントの最終的な目標達成にいかに貢献するかを具体的に説明する。
- AI活用による効率化と品質担保が、価格以上の価値を生むことをアピールする。

【4-3】実践!クライアント提案ロールプレイング

目安の学習時間:20分

実践に勝る練習はない

ポートフォリオと提案書が完成したら、いよいよクライアントへの提案です。
どんなに素晴らしい資料も、自信を持って、自分の言葉で伝えられなければ価値は半減してしまいます。
ここでは、そのためのロールプレイング(模擬練習)を行います。
目的は、完璧なプレゼンテーションをすることではありません。知識を「できる」に変え、自信を持って商談に臨めるようになることがゴールです。
  • シナリオ:1章で設定した架空クライアントへの初回提案を想定します。
  • チェックポイント
    • 専門用語を避け、分かりやすく話せているか?
    • クライアントのメリットを具体的に伝えられているか?
    • 自信のある、頼もしい態度で話せているか?

課題:提案動画の提出

作成したポートフォリオと提案書を使い、クライアントに提案している様子を5分程度の動画に撮影して提出してください。
  • PCのインカメラに向かって話す形でOKです。
  • もし可能であれば、友人や家族にクライアント役を頼んでみましょう。より実践的な練習になります。
  • 大切なのは、流暢さよりも「熱意」と「誠実さ」です。自身の言葉で価値を伝える練習をしましょう。

【4-4】4章 -章末課題- [模擬クライアントへの提案セット提出]

問題

1章で設定した自身のデモプロジェクトのクライアントに対し、実際に案件を提案するシチュエーションを想定し、以下の提出物を作成してください。
  • 提案書:【4-2】で学んだ構成に基づき、AIの補助も受けながら作成したもの。
  • 見積書:「松・竹・梅」の3つのプランを提示したもの。
  • 提案動画:【4-3】の課題で撮影した5分程度のロールプレイング動画のURL。

解答手順

  1. これまでの章で作成した「ポートフォリオ」を武器に、1章で設定した架空クライアントの課題を解決するための「提案書」を作成します。AIに構成案や文章のブラッシュアップを手伝ってもらいましょう。
  2. AI活用による効率化を考慮した、3段階の「見積書」を作成します。各プランで提供する価値の違いを明確にします。
  3. 作成した提案書と見積書を画面に映しながら、あるいは手元に用意しながら、提案のロールプレイング動画を撮影します。
  4. 上記3点をまとめて提出します。
制作例
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  • 思いもよらない新しいアイデアや、別の切り口のヒントがもらえることもあります。
【ポイント】
  • 提案書、見積書(松・竹・梅の3プラン)、提案動画のURLを忘れずに提出しましょう。
  • 提案書では、AIをどのように活用して構成要素を作成したか、具体的に説明すると良いでしょう。
  • WEBCOACH先生に、提案全体の説得力や、各プランの妥当性、動画でのプレゼンテーションについて具体的なフィードバックを求めてみましょう。
これで「4章 信頼を勝ち取る!クライアント提案&見積もり実践」の解説を終わります。
次の章に進みましょう。
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