教材5AI活用Instagram運用代行 - ポートフォリオ&案件獲得への道
3章 案件に繋がる!AI活用ポートフォリオ作成術
INDEX
目次

3章 案件に繋がる!AI活用ポートフォリオ作成術

この章で到達できるゴール

  • 2章で作成した成果物を、クライアントに価値が伝わる魅力的なポートフォリオに仕立て上げることができる
  • AI活用スキルを効果的にアピールし、他の運用代行者との差別化を図る方法を理解する
  • NotionやCanvaなどの無料ツールを使い、オンラインで公開できるポートフォリオを作成できるようになる

【3-1】クライアントの心を動かすポートフォリオの構成

目安の学習時間:20分

ポートフォリオはあなたの商品カタログ

いよいよ、これまでの学びと実践の成果を、案件獲得というゴールに繋げるためのポートフォリオを作成します。
ポートフォリオとは、単なる実績の羅列ではありません。
これは、自身のスキルと価値をクライアントに伝えるための商品カタログ」であり、営業資料です。
クライアントが知りたいのは「何ができるか」だけでなく、「この人に頼むと、どんな良い未来が待っているか」です。
その期待に応えるため、ポートフォリオは以下の基本構成で作成するのがお勧めです。
  • 自己紹介:経歴や得意なこと、想いなど。
  • 提供できる価値・サービス内容:どのような課題を解決できるか。
  • 実績紹介:具体的な運用実績(今回はデモプロジェクト)。
  • 料金プラン:どのような体制で、いくらで依頼できるか。
  • お問い合わせ:連絡先や仕事依頼の窓口。

実績紹介のストーリーテリング

実績紹介パートで最も重要なのは、ストーリーとして語ることです。
単に「フォロワーが増えました」では、価値は伝わりません。
「クライアントのこんな課題を、このように解決し、こんな結果に繋げました」という物語が必要です。
そのために、Before → How → After のフレームワークを活用しましょう。
  • Before(課題):クライアントはどのような課題を抱えていたか。
  • How(施策):その課題に対し、どのような計画を立て、どんな施策(投稿)を実行したか。
  • After(結果):その結果、KPIはどのように変化し、KGIにどう貢献できたか。
2章で作成したデモプロジェクトの成果物(運用計画書、コンテンツ例、分析レポート)を、このフレームワークに沿って再構成することで、単なる資料が、説得力のあるサクセスストーリーへと生まれ変わります。
 (29489)

【3-2】「AIが使える」を最強の武器にする見せ方

目安の学習時間:20分

AI活用をどうアピールするか?

AIを使えることは、これからのSNS運用代行者にとって間違いなく強力な武器です。
しかし、その見せ方を間違えると、逆効果になりかねません。
  • 悪い例「AIで楽して作りました」「AIが全部やってくれます」
    • →「じゃあ安くできるよね?」と、安買い叩きの原因になります。
  • 良い例「AIを戦略的パートナーとして活用し、時間のかかるリサーチや分析を効率化。
    その分、戦略設計やクリエイティブの質向上、クライアント様とのコミュニケーションといった、人間にしかできない業務に時間を集中できます」
    • → 効率化を「提供価値の向上」に繋げてアピールします。
重要:AIは「時短」ではなく「価値創出」のツール
  • AI活用の本質は、単なる作業の時短ではありません。
  • AIによって生み出された時間を使って、より質の高い戦略を考えたり、より多くの施策を試したり、より密にクライアントと連携したりできることこそが、本当の価値です。
  • この視点でAI活用をアピールすることが、他の運用代行者との決定的な差別化に繋がります。

具体的なアピール方法

ポートフォリオの中で、AI活用スキルを効果的にアピールする具体的な方法を紹介します。
  • 「AI活用による提供価値」項目を設ける:ポートフォリオ内に「私がAIを活用する理由」といったセクションを設け、上記の「良い例」で示したような価値提供の考え方を明記します。
  • 成果物に「注釈」を入れる:運用計画書や分析レポートに「※この競合分析の項目では、AIを用いて10以上の競合アカウントの傾向を短時間で抽出し、戦略の精度を高めています」といった注釈を小さく加えます。
  • プロンプトの一部を見せる:実際にAIに指示したプロンプトの一部をスクリーンショットなどで掲載し、「このようにAIに指示を出し、思考を深めています」と、自身がAIを使いこなしている様子を具体的に見せます。

【3-3】実践:Notion/Canvaでポートフォリオを作成する

目安の学習時間:20分

ポートフォリオ作成ツールの紹介

ポートフォリオを公開するには、Webサイトを作るのが理想ですが、まずは無料で手軽に始められる以下のツールがお勧めです。自己紹介に関しては以前作成したポートフォリオを参考に必要に応じて修正しましょう。
  • Notion:テキストや画像の整理、ページの構造化が得意。ロジカルで分かりやすいポートフォリオ作りに最適です。
  • Canva:デザイン性の高いテンプレートが豊富。視覚的に魅力的なポートフォリオを簡単に作れます。
お勧めは、Notionで全体の構成を作り、Canvaで作成した図解や画像を埋め込むハイブリッドな使い方です。

作成ワークフロー

  1. これまでのパートで学んだ構成(自己紹介、実績紹介など)とアピール方法に基づき、ポートフォリオに掲載する情報をテキストで書き出します。
  2. 2章で作成したデモプロジェクトの成果物(計画書、カレンダー、コンテンツ例、レポート)を、「Before→How→After」のストーリーに沿って整理し直します。
  3. NotionまたはCanvaを使い、テンプレートや基本機能を用いてページを作成し、1と2の情報を流し込んでいきます。
  4. 完成したら、必ず「共有設定」を行い、URLを知っている人なら誰でも閲覧できる状態にします。

【3-4】3章 -章末課題- [あなたのポートフォリオURL提出]

問題

この章の学びを元に、あなた自身のポートフォリオをNotionまたはCanvaで作成し、その共有URLを提出してください。
このポートフォリオは、あなたのSNS運用代行者としての一番最初の、そして最も重要な「顔」となります。

解答手順

  1. 【3-1】【3-2】で学んだ構成とアピール方法に基づき、ポートフォリオに掲載する情報を整理します。
  2. 2章で作成したデモプロジェクトの成果物を「課題→施策→結果」のストーリーに沿って配置します。
  3. AI活用スキルが、クライアントにとってどのようなメリットになるのかを明確に記述します。
  4. 【3-3】で紹介したツール(Notion or Canva)を使い、情報を整理し、デザインを整えます。
  5. 誤字脱字がないか、リンクは正しく機能するかを最終チェックし、共有URLを提出します。
最高のポートフォリオをコーチに見てもらおう!
  • 完成したポートフォリオは、案件に応募する前に、必ず担当のコーチにレビューしてもらいましょう。
  • 「クライアント目線で見たときに、あなたの価値が十分に伝わるか」「もっとアピールできるポイントはないか」など、客観的なフィードバックが、案件獲得率を大きく左右します。
これで「3章 案件に繋がる!AI活用ポートフォリオ作成術」の解説を終わります。
次の章に進みましょう。
WEBCOACH | キャリアチェンジまでの全てを学ぶマンツーマンWEBスクール
© 2020 by WEBCOACH