教材2-② AIによるアイデア発想と素材作成フロー: 素材作成編
2章 AI素材作成フロー追体験
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目次

2章 AI素材作成フロー追体験

この章の目安学習時間:2時間30分

この章で到達できるゴール:

  • 複数のAIツールを連携させ、キービジュアルやアイコンなどのビジュアルアセットを制作するフローを体験できる。
  • AIで生成したテキストを、デザインのトーン&マナーに合わせて調整・リファインできる。
  • 生成した全てのアセットをFigma上に統合し、レイアウトするまでの一連の流れを実践できる。

【2-1】イントロダクション:プロのAI活用フローを見て、真似て、学ぶ

目安の学習時間:10分

本章のゴールと学習の流れ

この章では、1章で立てた計画に基づき、いよいよ本格的なデザイン素材の作成に入ります。

架空のプロジェクト「サステナブルな素材を使ったファッションブランドのLP」題材に、講師がAIを使って素材を作成していくプロセスを、ステップバイステップで追体験します。
「見て、真似る」が上達の近道
  • 新しいスキルを習得する最も効果的な方法は、まず専門家のやり方を見て、そっくりそのまま真似てみることです。
  • この章では、一連の制作フローを体験することで、AI活用の実践的な感覚を掴んでいきましょう。
  • 具体的には、以下の4つのステップで、LPの主要な素材を制作し、デザインに落とし込むまでを実践します。
    • Step1: キービジュアルの制作
    • Step2: 補助ビジュアルの作成
    • Step3: テキストコンテンツの最終化
    • Step4: Figmaへのアセット統合とレイアウト

    【2-2】Step1: キービジュアルの制作

    目安の学習時間:40分

    Image FXによる高品質な画像生成

    プロジェクトの「顔」となるキービジュアルは、デザイン全体の印象を決定づける最も重要な要素です。
    ここでは、高品質な画像生成を得意とするImage FXを活用して、オリジナリティあふれるビジュアルを生成します。

    重要なのは、1章で作成した「共通プロンプト」をベースに、さらにキービジュアルとして求める具体的な要素(例:人物、構図、シチュエーション)を追加していくことです。

    Photoshop/Canvaによる編集と調整

    Image FXで生成した画像は、そのままでも高品質ですが、多くの場合、デザインに組み込むためには編集・調整の工程が必要になります。
    • Photoshopでの調整:
      WEBCOACHで学んだ色調補正(レベル補正、トーンカーブ)や、トリミング、簡単なレタッチを行います。
    • Canvaでの調整:
      Canva上でも、フィルター機能を使った色味の調整や、トリミング、テキストの追加といった簡易的な編集が可能です。

    練習問題

    問題
    1章で作成した自身のプロジェクトの「共通プロンプト」を基に、LPのキービジュアルとして使用する画像をImage FXで1枚生成してください。
    その後、CanvaまたはPhotoshopを使い、LPのヒーローセクションで使いやすいように、横長の構図(例:1440x951px)にトリミングし、全体の明るさを少し調整してみましょう。
    解答
    プロンプト例:
    高品質なファッション写真、サステナブルなブランドのイメージ、柔らかい朝の光が差し込む、
    リネンのシャツを着た女性が穏やかに微笑んでいる、ミニマルでクリーンな構図、背景はシンプルなアースカラーの壁、35mmフィルム風
    プロンプト
     (28911)

    【2-3】Step2: 補助ビジュアルの作成

    目安の学習時間:30分

    Canva AIとFigma AIの活用

    キービジュアル以外の、アイコンやバナーといった補助的なビジュアルは、手軽さが魅力のCanva AIや、Figmaのワークフローに直結するAIプラグインを活用すると効率的です。

    ここでも、1章で作成した「共通プロンプト」のキーワード(例:ミニマルなラインアート, アースカラー)をプロンプトに含めることで、デザイン全体の一貫性を保つことができます。

    練習問題

    問題
    自身のプロジェクトに必要なアイコンを3つ、そして告知用のバナーを1つ、Canva AIの「Magic Media」などを使って、統一したスタイルで生成してみましょう。
    解答
    • アイコンのプロンプト例(テーマA):
      • サステナブルなファッションブランドのWebサイト用アイコン、ミニマルでシンプルなラインアートスタイル、アースカラー、白背景。モチーフ:高品質なリネンシャツ。
      • (モチーフの部分を「オーガニックコットン」「リサイクル素材」と変えて、複数生成する)
    • バナーのプロンプト例(テーマA):
      • サステナブルなファッションブランドのWeb広告バナー、ミニマルでクリーンなデザイン、アースカラーを基調とした背景、高品質なリネンシャツの写真を配置、キャッチコピーを入れるための余白を設ける
    出力結果例(アイコン)
     (28920)

    出力結果例(バナー)
    ※テキストやロゴに適宜修正を加えた後、レイアウトの変更などを行なっております。
     (28923)

     (28924)

     (28925)

     (28926)

    【2-4】Step3: テキストコンテンツの最終化

    目安の学習時間:20分

    ChatGPTによるコピーライティング

    ビジュアル素材の準備と並行して、Webサイトに掲載する最終的なテキストコンテンツを作成します。

    「発想支援編」で作成したコピーのたたき台を、デザインのトーン&マナーやペルソナに合わせて、より洗練された文章にリファインするのがこのパートの目的です。

    練習問題

    問題
    自身のプロジェクトのLPの、いずれか1つのセクション(例:「私たちのこだわり」セクション)で使う説明文(約200字)を、ChatGPTを使って生成し、自身の言葉でリライトしてみましょう。
    解答

    プロンプト例:
    あなたはプロのWebライターです。
    以下のペルソナとコンセプトに基づき、「私たちのこだわり」というセクションに掲載する説明文を200字程度で作成してください。
    作り手の情熱や素材の良さが伝わるような、共感を呼ぶ文章をお願いします。
    
    【ペルソナ】(2-①で作成したペルソナ情報を貼り付け)
    【コンセプト】(2-①で作成したコンセプト情報を貼り付け)
    入力例
    出力結果例:
    私たちは、ただの服を作っているのではありません。
    10年後も愛着を持って着られる、特別な一着をお届けしたい。
    そんな想いから、世界中から厳選したオーガニック素材だけを使い、熟練の職人が一つひとつ丁寧に縫製しています。
    肌に触れた瞬間の心地よさと、時を経ても変わらない美しいシルエット。
    あなたの日常に、本物の価値と豊かさをお届けすることが、私たちの最大のこだわりです。
    出力例
    • リライトのポイント:
      • 生成された文章を基に、よりブランドらしい言葉遣いに調整します。
      • 例えば、より語りかけるような口調にしたり、特定のキーワードを強調したりします。

    【2-5】Step4: Figmaへのアセット統合とレイアウト

    目安の学習時間:40分

    デザインカンプの作成

    いよいよこの章のハイライトです。

    これまでに作成した全てのビジュアル・テキストアセットを、Figma上に配置し、LPの主要部分のデザインを組み立てていきます。

    作成例

     (28944)

    この工程は、WEBCOACHで学んだFigmaの基本操作(オートレイアウト、コンポーネント作成など)を実践する絶好の機会です。

    AIで生成した多様な素材を、デザイン原則に沿って美しくレイアウトしていきましょう。

    【2-6】2章 -章末課題- [指定要素の追加制作]

    目安の学習時間:30分

    問題

    追体験で作成したLPデザインに対し、新たに追加の依頼が来たと想定します。

    「ブランドの最も伝えたい価値」を補強するための新しいセクションを考え、そのセクションに必要な挿絵1点と、説明文(100字程度)を追加してください。

    この課題は、自身のプロジェクトテーマを選択した受講生も、同様に「自身のプロジェクトの価値を補強するセクション」を考えて作成する形で取り組んでください。

    解答手順

    制作例

     (28953)

    制作手順
    1. 自身のプロジェクトのコンセプトを再確認し、価値を補強するためのセクションのテーマを決定します。(例:「作り手の想い」「素材のストーリー」など)
    2. テキスト生成AI(ChatGPT)を使い、そのセクションの説明文を生成します。
    3. 画像生成AI(Image FXなど)を使い、説明文に合う挿絵を生成します。この際、1章で作成した「共通プロンプト」を活用し、既存のデザインとトーン&マナーを合わせます。
    4. Figmaを開き、追体験で作成したデザインに、新しいセクションとして生成した挿絵とテキストを美しくレイアウトします。
    コーチにフィードバックを貰おう!
    • 完成した課題は、コーチに提出してフィードバックをもらいましょう!
    【ポイント】
    • 新たに追加するセクションの「ブランドの最も伝えたい価値」を具体的に言語化しましょう。
    • 挿絵と説明文が、その価値をどのように補強しているかを明確に説明しましょう。
    • コーチに、この新しいセクションがLP全体の中で効果的か、さらに改善点はないかなどを質問してみましょう。
    これで「2章 AI素材作成フロー追体験」の解説を終わります。
    次の章に進みましょう。
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