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第15章:結婚式エンディングムービー作成
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第15章:結婚式エンディングムービー作成

この章では今まで学んだ動画編集の基本にアニメーション要素を加えた実践を学ぶことで、複数のシーケンスを合成した動画編集をできるようにすることを目標とします。
使用素材(あらかじめダウンロードしておきましょう)

【15-1】制作の下準備

目安の学習時間:10分

新規プロジェクト・シーケンスを作成する

1. 【ファイル】>【新規】>【プロジェクト】を選択します。
 (22201)

2. すると、新規プロジェクト設定パネルが表示されるので、名前と場所を設定します。
ここでは名前は「C15」、場所は「デスクトップ」にして【作成】ボタンをクリックします。
 (22203)

3. 【ファイル】>【新規】>【シーケンス】を選択します。
 (22205)

4.  新規シーケンス設定パネルの【シーケンスプリセット】のタブから【HD1080p】を開いて、【HD 1080p 29.97 fps】を選択します。
5.  【シーケンス名】に「program」と入力して【OK】をクリックするとタイムラインが開きます。
 (22207)

素材を読み込む

1. 【ファイル】>【読み込み】を選択すると、読み込み設定パネルが表示されます。
 (22210)

2. 映像素材ファイルが保存されているフォルダを選択して、読み込むファイルを選択します。
 (22213)

3. 【開く】をクリックすると、プロジェクトパネルに選択した映像素材ファイルが入っています。
 (22215)

【15-2】エンドロールの作成

目安の学習時間:20分

エンドロール用のテキストを作成する

まずはエンドロール用の縦長のシーケンスを作成します。
1. 【ファイル】>【新規】>【シーケンス】を選択します。
 (22221)

2. 新規シーケンス設定パネルが表示されるので、【設定】​のタブをクリックして【編集モード】【カスタム】にします。
3.  【ビデオ】【フレームサイズ】を【横:1180】、【縦:2500】に設定します。
 (22223)

4. 【シーケンス名】に「text_roll」と入力して【OK】をクリックすると、プロジェクトパネルに【text_roll】シーケンスが入っています。
 (22225)

5. 【text_roll】シーケンスをダブルクリックすると、テキスト用のタイムラインが開きます。
 (22227)

次にテキストを作成します。
1. まずはワークスペースを【キャプションとグラフィック】に切り替えます。
 (22230)

2. すると、エッセンシャルグラフィックスパネルが展開されるので、【編集】タブをクリックしてから、【横書き文字ツール】を選択してプログラムモニター上をクリックします。
すると、直接文字が入力できるようになります。
 (22232)

3. 「新郎 山田太郎」と入力します。
   (肩書と名前の間の空白は、「スペース」キーを入力することで調整できます)
4.  肩書をドラッグして選択すると、選択された部分が半透明の赤色で囲われます。
 (22234)

5. この状態でエッセンシャルグラフィックスパネルのフォントを【HGS明朝B】、フォントサイズを【50】、フォントスタイルを【Bold】、トラッキングを【400】に設定します。
 (22236)

6. 同じように名前をドラッグして選択します。
 (22238)

7. エッセンシャルグラフィックスパネルのフォントを【HGS明朝B】、フォントサイズを【55】、フォントスタイルを【Bold】、トラッキングを【630】に設定します。
これで、テキストのレイアウトのベースができました。
 (22240)

8. このベースのテキストを選択した状態でコピー&ペーストでテキストを複製します。
 (22242)

9. 複製したテキストの位置を改行して肩書と名前を変更します。
 (22244)

10. この状態でエフェクトコントロールパネルに切り替えてから、【テキスト()】の【ソーステキスト】>【トランスフォーム】を開きます。
 (22246)

11. 【スケール】の数値に【70】と入力して全体のサイズを小さくしておきます。
 (22248)

12. この作業を繰り返してテキストのリストを作成していきます。
※名前は自由に決めてください
 (22250)

13. 全てのテキストの入力ができたら、【整列と変形】の項目で【水平方向に中央揃え】【垂直方向に中央揃え】を順にクリックして位置の設定をします。
 (22252)

14. これでロール用のテキスト部分が完成しました。
 (22254)

【15-3】スライドショーの作成

目安の学習時間:30分

背景用のスライドショーを作成する

1. ワークスペースを【編集】に切り替えてから、【ファイル】>【新規】>【シーケンス】を選択します。
 (22259)

2. 新規シーケンスの設定パネルが表示されるので、【設定】のタブをクリックし【編集モード】【カスタム】にします。
3. 【ビデオ】の【フレームサイズ】を【横:740】、【縦:1080】に設定します。
 (22261)

4. 【シーケンス名】に「slide」と入力して【OK】をクリックすると、スライド用のタイムラインが開きます。
 (22263)

スライドの素材を配置する

1. picture_01~picture_05を【V1】【V2】【V3】【V4】【V5】トラックの時間インジケーターの0秒の位置にそれぞれ配置します。
(【V4】【V5】はデフォルトでは表示されていないので、【V3】の上に重ねていくようにドラッグすると表示されます。)
 (22266)

2. 時間インジケーターを4秒の位置に合わせてから「picture_01」~「picture_05」をドラッグして選択します。
 (22268)

3. 【レーザーツール】を選択して、トラックの4秒以降をクリックして分割します。
 (22270)

4. 【選択ツール】に戻してから、picture_01~picture_05の4秒以降のカットした部分をドラッグで囲んでからDeleteキーを押して削除します。
 (22272)

 (22273)

5. picture_02~picture_05をそれぞれ以下の場所に配置します。
・4秒(00;00;04;00)
・8秒(00;00;08;00)
・12秒(00;00;12;00)
・16秒(00;00;16;00)
 (22276)

6. picture_02~picture_05の開始位置を20フレームずつ伸ばしてタイムラインのクリップが重なるように設定します。
 (22278)

スライドのアニメーションを作成する

1. picture_01クリップを選択した状態で時間インジケーターを0秒の位置に合わせます。
 (22281)

2. 【スケール】の左にあるストップウォッチのアイコンをクリックしてから、【スケール】の数値に【28】と入力します。
 (22283)

3. 次に時間インジケーターをpicture_01の終了位置に合わせます。
 (22285)

4. 【スケール】の数値を【30】と入力してキーフレームを設定します。
これでpicture_01にゆっくりとズームするアニメーションができました。
 (22287)

途中経過

1.次に、picture_02クリップを選択した状態で時間インジケーターを3秒10フレームの位置に合わせます。
 (22291)

2. 【スケール】の左にあるストップウォッチのアイコンをクリックして【スケール】の数値に【49】と入力、【アンカーポイント】の数値に【1636、1333】と入力します。
 (22293)

3. 次に時間インジケーターをpicture_02の終了位置に合わせてから【スケール】の数値を【42】と入力してキーフレームを設定します。
 (22295)

4. picture_02の開始位置に時間インジケーターを合わせてから、【不透明度】の左にあるストップウォッチのアイコンをクリックして数値を【0】と入力します。
 (22432)

5. picture_02の開始位置から時間インジケーターを20フレーム進めて【不透明度】の数値を【100】と入力します。
これでじんわりと出現するアニメーションを設定することができました。
 (22299)

途中経過

1. 次に、picture_03クリップを選択した状態で時間インジケーターを7秒10フレームの位置に合わせます。
 (22303)

2. 【位置】の左にあるストップウォッチのアイコンをクリックして、【位置】の数値に【600,593】と入力します。
3. また【スケール】の数値に【36】と入力します。
 (22306)

4. 次に時間インジケーターをpicture_03の終了位置に合わせてから【位置】の数値に【600,494】と入力してキーフレームを設定します。
 (22308)

5. picture_03の開始位置に時間インジケーターを合わせてから、【不透明度】の左にあるストップウォッチのアイコンをクリックして数値を【0】と入力します。
 (22310)

6. picture_03の開始位置から時間インジケーターを20フレーム進めて、【不透明度】の数値を【100】と入力します。
これでじんわりと出現するアニメーションを設定することができました。
 (22312)

途中経過

1. 次に、picture_04クリップを選択した状態で時間インジケーターを11秒10フレームの位置に合わせます。
 (22316)

2. 【位置】の左にあるストップウォッチのアイコンをクリックして【位置】の数値に【415,540】と入力します。
3. また【スケール】の数値に【25】と入力します。
 (22318)

4. 次に時間インジケーターをpicture_04の終了位置に合わせてから【位置】の数値に【320,540】と入力してキーフレームを設定します。
 (22320)

5. picture_04の開始位置に時間インジケーターを合わせてから、【不透明度】の左にあるストップウォッチのアイコンをクリックして数値を【0】と入力します。
 (22322)

6. picture_04の開始位置から時間インジケーターを20フレーム進めて【不透明度】の数値を【100】と入力します。
これでじんわりと出現するアニメーションを設定することができました。
 (22324)

途中経過

1. 次に、picture_05クリップを選択した状態で時間インジケーターを15秒10フレームの位置に合わせます。
 (22328)

2. 【スケール】の左にあるストップウォッチのアイコンをクリックしてから、【スケール】の数値に【22】と入力します。
3. また【回転】の左にあるストップウォッチのアイコンをクリックしてから、【回転】の数値に【5】と入力して【位置】の数値に【296,543】と入力します。
 (22330)

4. 次に時間インジケーターをpicture_05の終了位置に合わせてから【スケール】の数値を【24】、【回転】の数値を【0】と入力してキーフレームを設定します。
 (22332)

5. picture_05の開始位置に時間インジケーターを合わせてから、【不透明度】の左にあるストップウォッチのアイコンをクリックして数値を【0】と入力します。
 (22334)

6. picture_05の開始位置から時間インジケーターを20フレーム進めて【不透明度】の数値を【100】と入力します。
これでじんわりと出現するアニメーションを設定することができました。
 (22336)

途中経過

これで、エンドロール用のスライドショーが完成しました。

【15-4】2つのムービーの合成

目安の学習時間:20分

スライドショーとテキストロールを合成する

1. プロジェクトパネルの【program】シーケンスをダブルクリックします。
 (22345)

すると、タイムラインが開きます。
 (22347)

2. プロジェクトパネルから【slide】シーケンスを【V1】トラックに、【text_roll】シーケンスを【V2】トラックにドラッグして配置します。
 (22349)

3. ここでドラッグした際に【クリップの不一致に関する警告】が表示されますので、今回は【現在の設定を維持】ボタンをクリックします。
 (22351)

4. 【slide】の位置の数値を【370,540】に設定します。
 (22353)

次に【text_roll】にアニメーションを設定します。
1. 【text_roll】クリップを選択した状態で、【位置】を【1348,540】と入力します。
 (22356)

2. このままではクリップの長さが短いので、【text_roll】のタブをクリックしてシーケンスを切り替えます。
 (22358)

3. 時間インジケーターを20秒の位置に合わせてから【text_roll】クリップを選択して右にドラッグして伸ばします。
 (22360)

 (22361)

4. 再度【program】シーケンスに戻って【text_roll】クリップを右にドラッグして【slide】クリップと同じ長さにします。
これで【text_roll】にアニメーションを設定する準備ができました
 (22363)

 (22364)

5. 時間インジケーターを0秒に合わせてから、【位置】の左にあるストップウォッチのアイコンをクリックして【位置】の数値を【1348、2200】と入力して開始位置のキーフレームを設定します。
 (22366)

6. 続けて、時間インジケーターを18秒の位置に合わせて、【位置】の数値を【1348、-570】と入力して、終了位置のキーフレームを設定します。
 (22368)

7. 終了位置のキーフレームを右クリックするとメニューが表示されるので、【時間補完法】>【イーズイン】を選択します。
 (22370)

8. すると、キーフレームの形が変わりました。
【イーズイン】を適用することにより、ゆっくり滑らかに止まる効果をつけることができます。
これでエンドロール動画の完成です。
 (22372)

完成動画

補足:時間補間法について

時間補間法とは?
  • Premiere Proにおける時間補間法とは、2つのキーフレームの間の未設定のデータを自動調整する処理です。
  • 補間によって、キーフレーム間の変化やアニメーションを繋げることができます。
キーフレーム補間法には、以下のようなものがあります。
リニア:キーフレーム間で均一な変化を作成します。
 (22379)

キーフレーム上で右クリック>【時間補完法】>【リニア】を選択します。
 (22381)

ベジェ:キーフレームの一方の側でグラフの形状および変化率を手動で調整できます。
 (22383)

1. キーフレーム上で右クリック>【時間補完法】>【ベジェ】を選択します。
 (22385)

2. ハンドルを選択した状態でドラッグで動かすと、キーフレーム間の直線が曲線に変化します。
図の曲線は「最初はゆっくりで徐々に早くなる」という動きを示しています。
 (22387)

自動ベジェ:キーフレーム間で滑らかな変化を作成します。
間にキーフレームを追加すると、変化の値が自動で設定されます。
 (22389)

1. キーフレーム上で右クリック>【時間補完法】>【自動ベジェ】を選択します。
 (22391)

2. 開始位置と終了位置の間にもう一つキーフレームを追加し、【位置】のX軸の数値上をドラッグしてやや左にします。
すると、キーフレームが追加されると同時に自動でグラフが曲線になりました。
 (22393)

下の動画にあるスピードの比較動画を見るとわかりやすいです。
3つの動画の開始位置と終了位置は全て同じですが、キーフレームの補完法を設定することにより動きに緩急の違いを表現することができます。
動画にあった補間法を使うようにしましょう!
これで「第15章:結婚式エンディングムービー作成」の解説を終わります。
次の章に進みましょう。
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