発信と交流で専門性を伝える
CHAPTER 2
発信と交流で専門性を伝える
全4レッスン 案件獲得につながる投稿テーマから実績の見せ方、検索・リスト・交流、信頼を損なわない発信までを一気通貫で整理する ⏱ 所要時間:約65分
CHAPTER 2
案件獲得につながる投稿
LESSON 2-1 発信と交流で専門性を伝える ⏱ 所要時間:約15分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 案件獲得につながる6つの投稿テーマを説明できる
  • Webデザイン・Web制作・SNS運用代行・ショート動画それぞれに向く投稿テーマを判断できる
  • 宣伝だけにならない投稿テーマを選べる

プロフィールを整えたあと、実際に何を投稿すればよいか迷う場面はよくあります。宣伝ばかりの投稿を続けると、見た人はいずれ興味を失いますが、かといって発信を怠ると専門性も実績も伝わりません。

このレッスンでは、案件獲得につながる6つの投稿テーマと、Webデザイン・Web制作・SNS運用代行・ショート動画それぞれに向くテーマの選び方を確認します。

投稿テーマ6種の役割

Xで案件獲得につながる投稿は、大きく6つのテーマに分かれます。それぞれの役割と、宣伝だけにしないためのポイントを確認しましょう。

テーマ 内容 宣伝だけにしないポイント
制作実績 完成した制作物を見せる 完成物だけでなく学習作品か有償実績かを明記する
設計意図 なぜその見た目・構成にしたかを説明する 依頼者が思考の流れまで確認できる材料になる
改善提案 既存のサイト・バナー等を観察し改善案を示す 相手を批判する形にせず、観察と提案として書く
制作過程 作業中の様子や試行錯誤を見せる 完成物より気軽に発信でき、継続の実感を伝える
専門知識 ツールの使い方や業界知識を解説する フォロワー以外にも役立つ内容として広がりやすい
募集案内 対応できる案件の募集を伝える 単独で出しすぎず、他のテーマと組み合わせる

制作実績と設計意図は、完成物と考え方をセットで見せることで、依頼者が実力と思考のプロセスの両方を判断材料にできます。改善提案と専門知識は、宣伝を含まない情報提供として、フォロー関係のない相手にも届きやすい投稿です。

✓ Point !
募集案内だけを繰り返さない

募集案内ばかりを繰り返すと、見た人はタイムラインを宣伝のためだけに使っているアカウントだと感じます。制作実績や専門知識の発信と組み合わせ、募集案内は全体の一部にとどめましょう。

Q
確認クイズ
直近1週間の投稿がすべて対応可能な案件の募集案内でした。この状態について適切な指摘はどれか?
正解です!
募集案内ばかりでは宣伝目的のアカウントに見えやすくなります。制作実績や専門知識の発信と組み合わせましょう。
惜しい!
正解はAです。募集案内だけを繰り返すと宣伝色が強く見えるため、他のテーマと組み合わせましょう。

案件種別ごとの投稿テーマの選び方

同じ6つのテーマでも、対応する案件の種類によって向くテーマは変わります。

案件種別 向くテーマ 理由
Webデザイン 制作実績・設計意図 完成物と狙いをセットで見せやすく、依頼者が判断しやすい
Web制作 改善提案・制作実績 着手前後の変化を見せることで実務対応力が伝わる
SNS運用代行 専門知識・改善提案 自分のアカウント運用そのものが実力の証明になる
ショート動画 設計意図・制作過程 構成や編集意図を短文で添えることで判断材料が増える

Web制作の改善提案は、既存のサイトを批判する投稿にならないよう注意が必要です。特定の企業名や個人を名指しせず、一般的な観察として書くことで、専門性を示しながら相手への配慮も保てます。

投稿テーマを選ぶときに確認する視点
対応内容と一致しているか
対応できない案件種別の投稿ばかりでは、依頼につながっても対応できない。
宣伝に偏っていないか
募集案内だけでなく、制作実績・専門知識・改善提案を組み合わせる。
相手への配慮があるか
改善提案では特定の企業名・個人を名指しせず、一般的な観察として書く。
Q
確認クイズ
SNS運用代行の仕事を案件獲得につなげたいと考えています。最も適切な投稿テーマはどれか?
正解です!
自分のアカウント運用で得た専門知識や改善仮説の発信が、SNS運用代行の実力を示す実例になります。
惜しい!
正解はBです。自分のアカウント運用で得た専門知識や改善仮説を発信することが、案件獲得につながる見せ方です。

判断まとめ早見表

ここまでの内容を、投稿テーマを選ぶ早見表としてまとめます。迷ったときはこの表に立ち返って判断しましょう。

こんな案件種別なら 優先するテーマ
Webデザイン 制作実績・設計意図
Web制作 改善提案・制作実績
SNS運用代行 専門知識・改善提案
ショート動画 設計意図・制作過程
募集案内はどの案件種別でも他テーマと組み合わせて使う

投稿テーマに正解は1つではなく、対応したい案件種別や発信できる材料によって組み合わせは変わります。まずはこの早見表を基準に投稿し、反応を見ながらテーマの配分を調整しましょう。

SUMMARY
  1. 6つのテーマ — 制作実績・設計意図・改善提案・制作過程・専門知識・募集案内
  2. 制作実績・設計意図 — 完成物と考え方をセットで見せる
  3. 改善提案・専門知識 — 宣伝を含まない情報提供として届きやすい
  4. 募集案内 — 単独で繰り返さず他のテーマと組み合わせる
  5. 案件種別ごとの優先テーマ — Webデザインは制作実績・設計意図、Web制作は改善提案・制作実績、SNS運用代行は専門知識・改善提案、ショート動画は設計意図・制作過程
CHECK
理解度チェック
案件獲得につながる6つの投稿テーマを説明できるか?
制作実績・設計意図・改善提案・制作過程・専門知識・募集案内の6つです。募集案内だけに偏らないことが重要です。
Webデザイン・Web制作・SNS運用代行・ショート動画それぞれに向く投稿テーマを判断できるか?
Webデザインは制作実績・設計意図、Web制作は改善提案・制作実績、SNS運用代行は専門知識・改善提案、ショート動画は設計意図・制作過程が向いています。
宣伝だけにならない投稿テーマを選べるか?
募集案内を単独で繰り返さず、制作実績・専門知識・改善提案と組み合わせて発信します。

CHAPTER 2
学習作品・実績の見せ方
LESSON 2-2 発信と交流で専門性を伝える ⏱ 所要時間:約15分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 画像・動画、スレッド、外部ポートフォリオという3つの見せ方の使い分けを判断できる
  • 実績投稿に含める7つの要素を説明できる
  • 学習作品であることを誠実に明示した投稿を判断できる

有償の案件実績がまだない状態で、学習期間中に作った制作物をどう投稿すればいいか迷う場面はよくあります。画像を貼るだけでよいのか、詳しい説明が必要なのか、外部のポートフォリオへ誘導すべきなのか、形式で迷うと投稿自体が止まってしまいます。

このレッスンでは、画像・動画、スレッド、外部ポートフォリオという3つの見せ方の使い分けと、実績投稿に含めるべき7つの要素、学習作品であることを誠実に明示する書き方を確認します。

画像・動画、スレッド、外部ポートフォリオの使い分け

Xで実績を見せる方法は、大きく3つに分かれます。それぞれの向き不向きを確認しましょう。

見せ方 特徴 向いている場面
画像・動画 1つの投稿に完成物をそのまま添付する タイムライン上で完成物を素早く見せたい場合
スレッド 複数の投稿をつなげ、課題・設計意図・工程を順番に説明できる 思考のプロセスや制作の工程を詳しく見せたい場合
外部ポートフォリオ プロフィールのリンク先で複数の制作物をまとめて見せる 興味を持った相手にさらに詳しい実績を見てもらいたい場合

画像・動画は最初に相手の目に留まる入口として機能し、スレッドはそこから興味を持った相手に課題・設計意図・担当範囲まで伝える役割を担います。外部ポートフォリオは、投稿だけでは見せきれない複数の制作物をまとめて確認してもらう置き場所です。

✓ Point !
3つを連携させる

投稿の画像で興味を持たせ、スレッドで思考のプロセスを見せ、外部ポートフォリオでさらに詳しい実績を確認してもらう。3つを別々に使うのではなく、1つの投稿からつながる導線として組み立てましょう。

Q
確認クイズ
完成したLPデザインについて、課題・設計意図・担当範囲まで順番に詳しく説明したいと考えています。適切な見せ方はどれか?
正解です!
複数の情報を順番に説明したい場合は、投稿をつなげて見せられるスレッドが向いています。
惜しい!
正解はBです。課題・設計意図・担当範囲を順番に詳しく説明したい場合は、スレッドとの相性がよくなります。

実績投稿に含める7つの要素

どの見せ方を選ぶ場合でも、依頼者が判断できるようにするには、完成物の画像だけでなく次の7つの要素を添える必要があります。

要素 役割
完成物実際に手を動かして作ったことを示す部分
顧客想定誰に向けて作ったか(架空・学習用の想定顧客)を示す部分
課題その制作物が解決しようとした課題を示す部分
設計意図なぜその見た目・構成にしたかの考え方を示す部分
担当範囲企画から制作までのどこを自分が担当したかを示す部分
使用ツール制作に使ったツール・ソフトを示す部分
制作期間どのくらいの期間で仕上げたかを示す部分

完成物の画像だけを投稿すると、依頼者はその制作物が偶然できたものなのか、狙って設計されたものなのかを判断できません。課題と設計意図を添えることで、依頼者はなぜこの見た目になったのかという思考の流れまで確認でき、実際に依頼したときも同じように考えて対応してくれる人だと判断しやすくなります。

担当範囲・使用ツール・制作期間は、依頼者が実務を任せられるかどうかを見積もる材料になります。特に担当範囲は、企画から任せられるのか、デザインの実制作だけなのかによって依頼内容が変わるため、曖昧にせず具体的に書くことが大切です。

Q
確認クイズ
完成したバナーの画像だけを投稿し、説明文には何も書いていません。この投稿に不足している要素として適切なのはどれか?
正解です!
画像だけでは、依頼者は課題や設計意図、担当範囲を判断できません。これらの要素を添えることで実績としての説得力が生まれます。
惜しい!
正解はBです。完成物の画像だけでは、依頼者が判断に必要な課題・設計意図・担当範囲などの情報が伝わりません。

学習作品であることを誠実に明示する

有償の案件実績がまだない場合、学習期間中の制作物や自主制作の作品を実績として掲載することになります。このとき最も注意すべきなのは、それが学習作品・自主制作であることを誠実に明示することです。

学習作品を有償の実績のように見せてしまうと、依頼者は実際に受注した案件だと誤解した状態で連絡してきます。その後のやり取りで実は学習作品だったと分かれば、依頼者の信頼を大きく損ないます。最初から実態を正確に伝えておくほうが、結果的に依頼につながりやすくなります。

誇張した例
クライアント案件実績として投稿

学習期間中に自主制作した架空クライアント想定の課題であるにもかかわらず、実際に受注した案件であるかのようなキャプションで投稿しています。

誠実な例
学習期間中の自主制作と明記して投稿

投稿文に学習期間中の自主制作(架空クライアント想定)と明記したうえで、課題・設計意図・担当範囲を添えて投稿しています。

! 注意
学習作品を有償実績のように見せない

学習作品・自主制作を有償の受注実績であるかのように投稿することは避けてください。実態と異なる表示は依頼者との信頼関係を損ない、後のやり取りでの発覚がトラブルにつながる可能性があります。

実績を積み重ねる段階では、枚数を増やすことよりも、1点ごとに7つの要素と学習作品である旨を丁寧に添えることが重要です。投稿前にこの2点を確認する習慣を持ちましょう。

SUMMARY
  1. 3つの見せ方 — 画像・動画は入口、スレッドは詳しい説明、外部ポートフォリオはまとめ置き場
  2. 7つの要素 — 完成物・顧客想定・課題・設計意図・担当範囲・使用ツール・制作期間
  3. 課題・設計意図 — 思考のプロセスまで伝えることで実績の説得力が上がる
  4. 誠実な明示 — 学習作品・自主制作であることを必ず明記する
  5. 担当範囲 — 企画から任せられるか、実制作だけかを具体的に書く
CHECK
理解度チェック
画像・動画、スレッド、外部ポートフォリオの使い分けを判断できるか?
画像・動画は入口、スレッドは課題・設計意図の詳しい説明、外部ポートフォリオは複数の制作物をまとめる場所として使い分けます。
実績投稿に含める7つの要素を説明できるか?
完成物・顧客想定・課題・設計意図・担当範囲・使用ツール・制作期間の7つです。1つでも欠けると依頼者の判断材料が不足します。
学習作品であることを誠実に明示した投稿を判断できるか?
学習期間中の自主制作(架空クライアント想定)のように明記し、実態と異なる表現を避けます。

CHAPTER 2
検索・リスト・交流
LESSON 2-3 発信と交流で専門性を伝える ⏱ 所要時間:約20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 業種・地域・役職・課題・募集語句を組み合わせて見込み客を検索できる
  • 見つけた見込み客をリストで整理できる
  • 返信・引用・いいねを使い分けて交流できる

プロフィールと投稿の準備ができても、見込み客のほうから見つけてくれるまで待つだけでは接点が生まれにくい状態が続きます。このレッスンでは、検索で見込み客を見つけ、リストで整理し、返信・引用・いいねで交流を始めるまでの一連の手順を確認します。

完成イメージを確認する

この手順を終えると、次のような状態になります。

📋 完成イメージ
  • 業種・地域・役職・課題・募集語句を組み合わせた検索語句が手元にある
  • 見込み客が非公開リストに整理され、投稿を後から確認できる
  • 見込み客の投稿に返信・引用・いいねのいずれかで反応している

次のステップから、この状態まで1つずつ進めます。

事前準備

手順を始める前に、次の2点を用意しておきましょう。

📋 事前準備
  • 対応できる業種・地域のメモ:レッスン1-3で書いたプロフィール案の対象顧客を見返しておく
  • 課題・募集語句の候補:集客、更新、デザイン募集など、投稿に出てきそうな語句を書き出しておく

対象顧客が曖昧なまま検索を始めると、関係のないアカウントばかりが見つかり、リストや交流の時間が無駄になりやすくなります。事前準備を済ませてから次のステップに進みましょう。

Step1:検索語句を組み合わせて見込み客を探す

最初のステップは、複数の検索語句を組み合わせて見込み客を探すことです。

検索軸 語句の例
業種美容室、飲食店、工務店 など
地域市区町村名や駅名 など
役職オーナー、店長、代表 など
課題集客、更新できていない、リニューアル など
募集語句デザイナー募集、制作お願いしたい など

1つの語句だけで検索すると、対応できない業種や地域まで含めた大量の結果が表示され、確認に時間がかかります。業種・地域・課題・募集語句を組み合わせることで、対応できる相手に絞り込んだ検索結果を得られます。

1
業種・地域を組み合わせて検索する

対応できる業種と地域を組み合わせて検索し、対象となりうるアカウントを一覧で確認します。

2
課題・募集語句を加えて絞り込む

集客や更新といった課題を示す語句、またはデザイナー募集のような募集語句を加えると、外注の可能性が高いアカウントに絞り込めます。

Step2:リストで整理する

2つ目のステップは、見つけた見込み客をリストで整理することです。

1
見込み客用の非公開リストを作る

検索で見つけたアカウントを追加する専用のリストを作ります。非公開に設定すると、リストに追加したことが相手に通知されません。

2
対象になりそうなアカウントを追加する

業種・地域が合っていて、外注の可能性が見える投稿をしているアカウントをリストに追加します。フォローしなくてもリストへの追加は可能です。

リストに整理しておくと、タイムラインの中に埋もれさせず、投稿頻度や反応を後から確認できます。検索し直す手間も省け、交流を続けたい相手に絞って確認できる状態を保てます。

Step3:返信・引用・いいねを使い分ける

3つ目のステップは、リストに整理した見込み客の投稿に、返信・引用・いいねのいずれかで反応することです。

手段 内容 使うタイミング
返信 相手の投稿に直接コメントする 相手の投稿に価値ある情報や具体的な感想を加えられるとき
引用 相手の投稿を自分のフォロワーにも見せながらコメントを加える 自分の意見や補足を大きく展開したいとき
いいね 反応の意思表示のみを行う 関心はあるが踏み込んだコメントをするほどではないとき

初対面の相手にいきなり返信で長いコメントを送ると、唐突な印象を与えることがあります。まずはいいねで存在を知らせ、投稿内容に具体的に触れられるタイミングで返信に進むと、自然な流れで接点を作れます。

✓ Point !
毎回返信する必要はない

すべての投稿に返信しようとすると時間がかかりすぎるうえ、相手にとって負担になることもあります。関心を持てた投稿にだけ、いいねや返信で反応する頻度で十分です。

Q
確認クイズ
リストに追加した店舗アカウントが「サイトのリニューアルを検討中」と投稿しました。まだ一度も交流したことがない相手です。最初の反応として適切なのはどれか?
正解です!
投稿内容に具体的に触れた返信は、初対面でも自然な接点になります。営業DMは公開交流を経てから検討します。
惜しい!
正解はBです。初対面でいきなり営業DMを送ると唐突な印象になります。まずは投稿への返信から接点を作りましょう。
CHECK
完了チェック
業種・地域・役職・課題・募集語句を組み合わせて見込み客を検索できるか?
1つの語句だけでなく、業種・地域・課題・募集語句を組み合わせることで、対応できる相手に絞り込んだ検索ができます。
見つけた見込み客をリストで整理できるか?
非公開リストを作り、対象になりそうなアカウントを追加すると、投稿頻度や反応を後から確認できます。
返信・引用・いいねを使い分けて交流できるか?
返信は具体的な情報を加えられるとき、引用は自分の意見を大きく展開したいとき、いいねは軽い関心を示すときに使います。
よくあるつまずき Q&A
検索しても対象がほとんど見つからない場合はどうすればいいですか?
語句の組み合わせを変えてみましょう。業種や地域を広げる、課題を示す語句を変えるなど、複数のパターンを試すと結果が変わります。
リストは公開・非公開どちらがいいですか?
非公開リストを選びましょう。追加したことが相手に通知されず、見込み客の状況を落ち着いて観察できます。
返信ばかりしていると相手に迷惑ではないですか?
すべての投稿に反応する必要はありません。関心を持てた投稿にだけ、いいねや返信で反応する頻度で十分です。

CHAPTER 2
信頼を損なわない発信
LESSON 2-4 発信と交流で専門性を伝える ⏱ 所要時間:約15分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 投稿前に確認すべき判断軸8項目を説明できる
  • 掲載してよい投稿と避けるべき投稿を見分けられる
  • 投稿前に公開可否を判断できる

案件で作った制作物や、案件の中で見聞きした情報を投稿したいとき、そのまま載せてよいかどうか迷う場面があります。Xは返信・引用・リポストによって投稿が思わぬ範囲まで広がりやすく、実績として見せたい気持ちが先に立つと、クライアントとの関係や他者への配慮が後回しになりやすくなります。

このレッスンでは、投稿前に確認すべき8つの判断軸と、良い例・避けたい例の比較を通じて、公開可否を自分で判断できるようにします。

投稿前に確認する判断軸8項目

投稿前には、できているかどうかを確認する項目と、含んでいないかを確認する項目の2種類があります。まず、投稿前にできているかどうかを確認する4項目です。

投稿前に確認すること
守秘義務
契約上、社外に出してはいけない情報(未公開の事業計画・非公開ページ等)が写り込んでいないか。
素材・画像の権利
投稿に使う画像・素材が商用利用できるものか。クライアントから支給された素材の再配布条件も確認する。
AI利用の明記
制作物にAIで生成・編集した部分が含まれる場合、その旨を明記しているか。
引用のルール
他者の投稿・画像を紹介する場合、無断で転載せず、引用元が分かる形(返信・引用ポスト等)で示しているか。

守秘義務と素材・画像の権利は、投稿の見た目だけでは判断できません。制作を依頼された案件であっても、公開前提のプロジェクトとは限らないため、投稿前に必ずクライアントへ確認しましょう。他者の投稿・画像を紹介したい場合は、スクリーンショットを無断で貼るのではなく、返信や引用ポストの機能を使うと、引用元が明確になり著作権上のトラブルを避けやすくなります。

次に、投稿に含まれていないかを確認する4項目です。こちらはあってはいけないものを確認する視点になるため、避けるべきことリストとして整理します。

投稿に含めてはいけないこと
本人の許可がない個人情報(顔・氏名・所在地等が特定できる情報)
クライアントや関係者のプライバシーを侵害し、トラブルや信頼低下につながります
実際にない実績・数値を誇張した成果表現
依頼者に誤解を与え、実態との違いが発覚したときに信頼を失います
特定の個人・企業への対立を煽る言及
公開交流で拡散されやすいXでは、対立的な発信が仕事用アカウントの印象を損ないます
PR表記を付けないままの広告関係の投稿
対価を受け取った投稿を明示しないと、フォロワーに対する透明性が損なわれます

個人情報は、クライアント本人だけでなくその先の顧客・従業員の情報にも及びます。対立を煽る投稿は、一時的に注目を集めても仕事用アカウントとしての信頼を損なうため、専門性や実績を示す発信とは切り離して考えましょう。

Q
確認クイズ
クライアントから制作を依頼されたLPのデザインを、公開してよいか確認しないまま実績として投稿しようとしています。投稿前に確認すべきことはどれか?
正解です!
案件によっては公開前提でないこともあるため、投稿前に必ず守秘義務に反していないかを確認します。
惜しい!
正解はAです。守秘義務を確認しないまま投稿すると、契約に反する可能性があります。

良い例・避けたい例の比較

8項目の判断軸を踏まえて、実際の投稿例で良い例と避けたい例を比較してみましょう。

成果表現の比較

避けたい例
問い合わせ数が3倍に増加しました

実際には計測していない、または一時的な変化にすぎない数値を、確定した成果であるかのように断定して投稿しています。

良い例
問い合わせページの導線を見直しました

実施した施策の内容を具体的に伝え、数値を断定せず、今後の反応を確認しながら改善する旨を添えています。

引用・転載の比較

避けたい例
他者の投稿をスクリーンショットで無断掲載

投稿主の許可を得ず、内容だけを切り取って自分の意見の材料として使っています。

良い例
引用ポストの機能で紹介しコメントを添える

引用ポストの機能を使って元の投稿への導線を残したまま、自分の意見やコメントを添えています。

意見表明の比較

避けたい例
特定の同業者を名指しして批判する

対立を煽る内容として拡散され、仕事用アカウントとしての信頼を損ないます。

良い例
一般的な傾向として改善提案を述べる

特定の個人・企業を名指しせず、一般的な観察として改善提案を述べています。

成果表現・引用・意見表明に共通しているのは、実態を正確に伝え、他者への配慮を欠かさないかどうかです。投稿する前に、この3つの比較例を基準にもう一度見直しましょう。

Q
確認クイズ
同業のアカウントが書いた投稿の内容に反対意見があり、Xで発信したいと考えています。適切な発信方法はどれか?
正解です!
相手を特定せず一般的な傾向として述べることで、対立を煽らずに自分の考えを伝えられます。
惜しい!
正解はBです。名指しの批判や無断転載は対立を煽り、仕事用アカウントの信頼を損ないます。

判断まとめ早見表

投稿前の最終確認として、次の早見表を使いましょう。

判断軸 投稿前に確認すること
守秘義務・素材・AI利用 契約上公開できない情報がないか、使用素材の権利関係とAI利用の明記を確認する
引用のルール 他者の投稿・画像を無断転載せず、返信や引用ポストで引用元を示しているか
個人情報・成果表現 本人の許可がない個人情報を含んでいないか、成果を誇張していないか
炎上・対立・PR表記 特定の個人・企業への攻撃的な言及がないか、対価があればPR表記をしているか
迷ったら関係者全員に見せられるかで確認する

8項目すべてを毎回意識するのは負担に感じるかもしれませんが、投稿前にこの早見表で1回確認する習慣を作れば、クライアントとの信頼関係やアカウントの安全性を守りながら発信を続けられます。

SUMMARY
  1. 守秘義務・素材・AI利用 — 案件は公開前提とは限らないため、必ず確認する
  2. 引用のルール — 無断転載せず、返信・引用ポストで引用元を示す
  3. 個人情報・誇大な成果表現 — 本人の許可がない情報を含めず、数値は断定しない
  4. 炎上・対立 — 特定の個人・企業への攻撃的な言及を避ける
  5. PR表記 — 対価を受け取った投稿は明示する
CHECK
理解度チェック
投稿前に確認すべき判断軸8項目を説明できるか?
守秘義務・素材や画像の権利・AI利用の明記・引用のルール・個人情報・誇大な成果表現・炎上や対立・PR表記の8項目です。
掲載してよい投稿と避けるべき投稿を見分けられるか?
実態を正確に伝え、他者への配慮を欠いていないかが基準です。誇張した成果表現や名指しの批判は避けるべき例にあたります。
投稿前に公開可否を判断できるか?
関係者全員に見せられるかを基準に、判断まとめ早見表で最終確認できます。