相談・見積り・募集提案から受注につなげる
CHAPTER 2
相談・見積り・募集提案から受注につなげる
全5レッスン ココナラ攻略
CHAPTER 2
購入前相談を受けたときの確認
LESSON 2-1 相談・見積り・募集提案から受注につなげる ⏱ 所要時間:約15〜20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 購入前相談で確認すべき10項目を説明できる
  • 曖昧な相談内容から不足している確認事項を見つけられる
  • 良い聞き方と避けたい聞き方の違いを判断できる
  • 確認した内容から対応可否を判断できる

ココナラでは、サービスを出品していなくても、購入前相談や見積り相談を通じて個別に問い合わせを受けられます。ただし相談メッセージの内容は購入者によって差があり、要点が整理されないまま届くことも珍しくありません。

このレッスンでは、購入前相談を受けたときに確認すべき10項目と、良い聞き方・避けたい聞き方の違いを確認します。そのうえで、確認した内容から対応可否を判断する考え方を身につけます。

購入前相談とは何か

購入前相談・見積り相談は、購入者が正式に注文する前に、個別の条件をすり合わせるための相談窓口です。出品ページの説明だけでは自分の状況に合うか判断できない購入者が、金額や納期、対応範囲を事前に確認する場面で使われます。

相談段階でしっかり確認しておくと、正式注文後に思っていた内容と違うという行き違いを防げます。反対に確認が不十分なまま金額だけ答えてしまうと、後から追加の要望が次々と届き、対応範囲が際限なく広がってしまうおそれがあります。確認は面倒に感じても、後の工程を安全に進めるための準備だと考えましょう。

確認すべき10項目

相談メッセージを受け取ったら、次の10項目を確認しましょう。すべてが最初から書かれていることは少ないため、足りない項目は自分から質問します。

購入前相談で確認する10項目
目的
何のために使うのかを確認します。目的によって必要な仕様や権利関係が変わるためです。
対象
誰に向けた制作物かを確認します。対象によって表現方法や訴求内容が変わるためです。
納品物
具体的にどんなファイル形式・点数を渡すのかを確認します。認識がずれると納品後のトラブルにつながるためです。
素材
ロゴや写真、文章など、購入者が用意するものと自分が用意するものを分けます。素材の有無で対応範囲や制作時間が変わるためです。
希望納期
いつまでに欲しいかを確認します。対応可能な範囲かをこの時点で判断できるためです。
予算
おおよその予算感を確認します。提供できる範囲と見合っているかを早い段階で確認できるためです。
修正
何回まで、どの範囲までの修正に対応するかを確認します。事前に共有していないと際限のない対応を期待されるおそれがあるためです。
参考
好みや参考にしたいデザイン・サービスがあるかを確認します。仕上がりのイメージのずれを防げるためです。
権利
完成後の著作権・利用範囲の希望を確認します。権利関係の認識違いは後のトラブルに直結するためです。
実績掲載可否
完成した制作物を自分の実績として公開してよいかを確認します。可否によってポートフォリオへの掲載計画が変わるためです。

これらの項目は、正式注文後に金額や納期を変更しにくいこととも関係しています。注文が成立してから確認漏れに気づくと、追加料金の相談や納期の再調整が必要になり、購入者との関係にも影響します。相談の段階で確認しておくほど、その後の工程を安全に進められます。

Q
確認クイズ
購入者から「ロゴを1つ作ってほしいです。いくらですか?」という短いメッセージが届きました。金額を答える前の対応として最も適切なのはどれか?
正解です!
金額は対応範囲が確定してから決まるものです。対象・納品物・修正回数・権利など、対応範囲に関わる項目を先に確認しましょう。
惜しい!
正解はBです。金額を答える前に、対象・納品物・修正回数・権利など、対応範囲に関わる項目を確認しておく必要があります。

聞き方の良い例・避けたい例

同じ内容を確認する場合でも、聞き方によって購入者の受け取り方は変わります。

避けたい聞き方
  • 「教えてください」とだけ書き、何を確認したいかが伝わらない
  • 一度に10項目すべてを箇条書きで送りつけ、圧迫感を与える
  • 購入者の要望を否定するような言い方で確認する
vs
良い聞き方
  • 確認したい理由を添えて、具体的に質問する
  • 優先度の高い項目から順に、答えやすい形で質問する
  • 購入者の要望を受け止めたうえで、不明点を確認する
図:同じ確認内容でも、伝え方次第で相談の続きやすさが変わる。

避けたい聞き方は、購入者に対応しにくい相手という印象を与えやすく、相談から先に進みにくくなります。良い聞き方は、確認する理由を添えることで、購入者にとっても回答しやすくなります。相談は最初のやり取りで印象が決まりやすいため、聞き方にも気を配りましょう。

Q
確認クイズ
購入者への確認メッセージとして、最も適切なものはどれか?
正解です!
確認する理由を添えて、優先度の高い項目から聞くと、購入者にとっても回答しやすくなります。
惜しい!
正解はBです。10項目を一度に箇条書きで送ると圧迫感を与えます。理由を添えながら、優先度の高い項目から確認しましょう。

確認内容から対応可否を判断する

10項目を確認できたら、対応できる相談かどうかを判断します。

確認できた内容の特徴対応の考え方
目的・対象・納品物が明確で、希望納期と予算が対応範囲に見合っている見積り相談から正式な見積り提案に進める
権利や実績掲載の希望が、自分の対応方針と合わない対応できる範囲を伝えたうえで、折り合える条件がないか確認する
必要な情報が不足したままで、質問しても回答が曖昧なまま無理に金額を提示せず、確認が取れるまで正式な見積りを保留する
依頼内容が自分の対応範囲やスキルを大きく超えている対応できない旨を伝え、無理に受けない

対応可否の判断は、確認した情報が十分にそろっているかどうかで決まります。情報が不足したまま金額だけを提示すると、正式注文後に条件のずれが表面化しやすくなります。判断に迷う場合は、確認が取れるまで正式な見積りを保留しましょう。

✓ Point !
断る判断も対応のひとつ

対応範囲やスキルを大きく超える依頼は、無理に引き受けないことも大切な判断です。断ったとしても、対応できる範囲を丁寧に伝えれば、次の機会につながる印象を残せます。

ヒアリング項目を記録しよう

ここまでの内容を使って、購入前相談で実際に使うヒアリング項目を記録しておきましょう。提出や合否判定はありません。

項目実際に聞く質問文
目的
対象
納品物
素材
希望納期
予算
修正
参考
権利
実績掲載可否

入力内容はこのブラウザに保存され、次回このページを開いたときに復元されます。別の端末・ブラウザからは見れません。

SUMMARY
  1. 購入前相談は正式注文前に条件をすり合わせる場
  2. 確認すべき項目は目的・対象・納品物など10個
  3. 確認する理由を添えて優先度の高い項目から聞く
  4. 情報が不足したまま金額を提示しない
  5. 判断に迷う場合は確認が取れるまで見積りを保留する
CHECK
理解度チェック
購入前相談で確認すべき10項目を説明できるか?
目的、対象、納品物、素材、希望納期、予算、修正、参考、権利、実績掲載可否の10項目です。すべてが最初から書かれていることは少なく、足りない項目は自分から質問します。
曖昧な相談内容から不足している確認事項を見つけられるか?
短いメッセージを受け取ったときも、10項目のうちどれが書かれていないかを見比べれば、確認すべき項目が分かります。
良い聞き方と避けたい聞き方の違いを判断できるか?
確認したい理由を添えて優先度の高い項目から質問するのが良い聞き方です。一度に全項目を並べる、要望を否定するような聞き方は避けます。
確認した内容から対応可否を判断できるか?
情報が十分にそろい対応範囲と見合っていれば見積りへ進みます。情報が不足したまま、または対応範囲を大きく超える場合は、保留するか対応できない旨を伝えます。

CHAPTER 2
見積り提案の組み立て
LESSON 2-2 相談・見積り・募集提案から受注につなげる ⏱ 所要時間:約15〜20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 見積り提案に必要な7つの要素を説明できる
  • 曖昧な見積りが招くトラブルを避けられる
  • 対応内容と対象外を分けて明文化できる
  • 完成イメージを見ながら自分の見積りテンプレを組み立てられる

「〇〇をお願いします、いくらですか」という短い依頼に、金額だけを返信してしまうと、そのあとで「修正は何回までですか」「いつ納品されますか」という質問が次々と続き、やり取りが長引いてしまいます。

このレッスンでは、見積り提案に必要な7つの要素を確認し、パーツごとの書き方をBefore/Afterで比較します。そのうえで、完成例を参考に自分の見積り判断表を組み立てます。

見積り提案を組み立てる7つの要素

前のレッスンで確認した内容をもとに、見積り提案を組み立てます。見積り提案には、次の7つの要素を明文化します。

これらの要素をすべて明文化すると、購入者は正式に注文するかどうかをその場で判断できます。反対に、どれか1つでも曖昧なまま見積りを提示すると、注文後に条件のすり合わせが必要になり、双方の負担が増えます。曖昧な依頼をそのまま受けず、7つの要素で見積り自体を明確にしましょう。

対応内容と対象外を明確にする

対応内容は、何をどこまで対応するかを具体的に書きます。あわせて、対応しない範囲も対象外として明記します。対応内容だけを書いて対象外を書かないと、購入者は書かれていない部分も対応範囲に含まれると考えやすくなります。

Before

バナー作成します。

After

SNS投稿用バナーを1点、指定サイズで作成します。撮影・素材のご用意は対象外です。素材はご購入者様にご用意いただきます。

対応内容と対象外をセットで書いておくと、購入者は自分で何を準備すればいいかをその場で理解できます。対応範囲の線引きは、後から修正するより最初に明文化するほうが双方にとって手間が少なくなります。

納期と開始条件を決める

納期は、着手からどのくらいの期間で納品するかを明記します。開始条件は、何が満たされたら着手するのかを明記します。納期だけを書いて開始条件を書かないと、購入者は注文した瞬間から日数が進むと考えてしまい、着手前の準備期間とずれが生じます。

Before

早めに対応します。

After

ご購入手続き完了後に着手し、5営業日以内に初稿をお渡しします。

開始条件を明記しておくと、素材の到着待ちや購入手続き待ちの期間が、納期の日数に含まれないことをあらかじめ共有できます。納期の起点をそろえておくことが、双方の認識を一致させる第一歩です。

Q
確認クイズ
納期を伝えるときに、あわせて明記しておくべき内容として最も適切なのはどれか?
正解です!
開始条件を明記すると、素材待ちや手続き待ちの期間が納期に含まれないことを共有できます。
惜しい!
正解はBです。納期だけを伝えると、購入者は注文の瞬間から日数が進むと考えてしまいます。開始条件もあわせて伝えましょう。

金額と修正条件を書く

金額は、対応内容に対していくらかを明記します。修正は、何回まで、どの範囲までを無料で対応するかを明記します。金額だけを提示して修正条件を書かないと、購入者は際限なく修正できると考えやすくなり、対応範囲が膨らみ続けてしまいます。

Before

ご相談ください。

After

上記内容で15,000円です(追加ページごとに+5,000円)。修正は2回まで無料で、3回目以降は都度お見積りします。

金額と修正条件をセットで書いておくと、購入者は追加費用が発生する条件を事前に把握できます。修正回数の上限を決めておくことは、購入者を制限するためではなく、対応範囲を双方が予測できる状態にするための工夫です。

納品形式を明記する

納品形式は、どのファイル形式で、どこを通じて渡すのかを明記します。納品形式を書かずに進めると、購入者が想定していた形式と異なるファイルが届き、納品後にファイルの再作成や再送付が必要になることがあります。

Before

データをお渡しします。

After

PNG形式と、データ確認用のPDFをトークルームで納品します。

納品形式まで明記しておくと、購入者は受け取ったあとにどのツールで開けるかを事前にイメージできます。見積りの7つの要素は、書く順番よりも、すべてが揃っているかどうかが重要です。抜けている要素がないか、見積りを送る前に見直しましょう。

完成例ギャラリー

7つの要素がそろった見積り提案の例を、領域ごとに確認してみましょう。

Webデザイン
SNS投稿用バナー
対応内容
指定サイズのバナー1点
対象外
写真撮影・素材用意
納期
着手後5営業日
金額
15,000円
修正
2回まで無料
納品形式
PNG+確認用PDF
開始条件
購入手続き完了後
SNS運用代行
月次投稿制作
対応内容
投稿画像とキャプション作成
対象外
投稿の実行・返信対応
納期
毎月25日に翌月分を納品
金額
投稿数に応じた月額
修正
1投稿につき1回まで無料
納品形式
画像データ+テキストファイル
開始条件
初月分の購入手続き完了後
ショート動画
商品紹介ショート動画
対応内容
編集・テロップ・BGM挿入
対象外
撮影・台本作成
納期
素材受領後7営業日
金額
1本8,000円
修正
1回まで無料
納品形式
MP4形式でトークルーム納品
開始条件
素材一式の受領後
図:領域が変わっても、7つの要素はそのまま当てはめられる。
Q
確認クイズ
見積り提案を送る前に見直すべきこととして、最も適切なのはどれか?
正解です!
7つの要素がすべて揃っているかを見直すことで、注文後の認識違いを防げます。
惜しい!
正解はBです。どれか1つでも欠けると、注文後にすり合わせが必要になります。7要素すべてを見直しましょう。

見積り判断表に記録しよう

ここまでの内容を使って、自分の見積り判断表を組み立てておきましょう。提出や合否判定はありません。

要素記入欄
対応内容
対象外
納期
金額
修正
納品形式
開始条件

入力内容はこのブラウザに保存され、次回このページを開いたときに復元されます。別の端末・ブラウザからは見れません。

SUMMARY
  1. 見積り提案は対応内容・対象外・納期・金額・修正・納品形式・開始条件の7要素で組み立てる
  2. 対応内容だけでなく対象外もあわせて明記する
  3. 納期には開始条件をセットで書く
  4. 金額には修正条件をセットで書く
  5. 曖昧な依頼をそのまま受けず、7要素で見積り自体を明確にする
CHECK
理解度チェック
見積り提案に必要な7つの要素を説明できるか?
対応内容、対象外、納期、金額、修正、納品形式、開始条件の7つです。どれか1つでも欠けると、注文後の認識違いにつながります。
曖昧な見積りが招くトラブルを避けられるか?
曖昧な見積りは、購入者が書かれていない部分も対応範囲に含まれると考える原因になります。7要素を明文化することで防げます。
対応内容と対象外を分けて明文化できるか?
何をどこまで対応するかだけでなく、対応しない範囲もあわせて書くことで、購入者が自分で何を準備すればよいか理解できます。
完成イメージを見ながら自分の見積りテンプレを組み立てられるか?
領域が変わっても、7要素の組み立て方はそのまま当てはめられます。完成例ギャラリーを参考に、自分の見積り判断表を作成しましょう。

CHAPTER 2
募集案件の探し方と選び方
LESSON 2-3 相談・見積り・募集提案から受注につなげる ⏱ 所要時間:約15〜20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 「仕事を探す」から募集案件を探す流れを説明できる
  • 応募可否を判断する7項目を説明できる
  • 応募してよい案件と避けたい案件の違いを判断できる
  • 募集案件チェック表を使って案件を評価できる

「仕事を探す」の一覧には多数の募集が並びます。すべてに応募できるわけではなく、応募してよい案件かどうかを見極める必要があります。

このレッスンでは、募集案件を探す基本の流れと、応募可否を判断する7項目を確認します。そのうえで、応募してよい案件と避けたい案件の違いを比較し、募集案件チェック表を使って判断できるようにします。

募集案件を探す

ココナラでは、サービスを出品して待つだけでなく、「仕事を探す」から購入者が投稿した募集案件を探し、条件を確認して応募するという経路も使えます。出品を待つ経路と違い、自分から動いて案件を見つけに行く経路です。

「仕事を探す」の一覧には、対応できそうな案件からそうでない案件まで幅広く並びます。すべてに応募するのではなく、応募可否を判断する項目を使って、対応できる案件を選んでいく姿勢が必要です。

応募可否を判断する7項目

募集案件の内容を見たら、次の7項目を確認して応募可否を判断しましょう。

応募可否を判断する7項目
予算
提示されている予算が自分の対応範囲・工数に見合うかを確認します。見合わない場合は無理に応募しても双方に不満が残るためです。
応募数
すでに何人応募しているかを確認します。応募者が多い案件は採用の可能性が下がり、比較検討にも時間がかかるためです。
経験要件
求められる経験・実績があるかを確認します。要件を満たさないまま応募すると、受注後に対応しきれないおそれがあるためです。
納期
希望納期が自分のスケジュールで対応可能か確認します。無理な納期を引き受けると品質や信頼を損なうおそれがあるためです。
依頼の明確さ
依頼内容や納品物が具体的に書かれているかを確認します。あいまいな依頼は受注後の認識違いにつながりやすいためです。
購入者情報
募集している購入者の評価や活動状況を確認します。過去のやり取りの実績が分かると、安心して応募できるかの判断材料になるためです。
権利条件
納品後の著作権・利用範囲・実績掲載可否の条件を確認します。事前に確認しないと、納品後に希望と異なる条件を提示されるおそれがあるためです。

7項目は、応募する前にすべて満たしている必要があるわけではありません。予算や納期のように対応可否に直結する項目もあれば、購入者情報のように応募の優先度を判断する材料になる項目もあります。項目ごとの重みを意識して確認しましょう。

Q
確認クイズ
募集案件を確認したところ、経験要件を満たしておらず、納期も自分のスケジュールでは対応できませんでした。適切な判断はどれか?
正解です!
経験要件と納期の両方が合っていない案件は、受注しても要件どおりに完成させにくくなります。応募は見送りましょう。
惜しい!
正解はBです。経験要件と納期のどちらも満たせない案件へ応募すると、受注後に対応しきれないおそれがあります。

応募してよい案件・避けたい案件

7項目を踏まえたうえで、応募してよい案件の条件と、避けたい案件の特徴を整理しておきましょう。

応募してよい案件の条件
予算と対応範囲が見合っている
工数に対して不当に安い案件ではなく、対応内容に見合った予算が提示されています。
経験要件を満たしている
求められる経験・実績を自分がすでに持っています。
納期が対応可能な範囲
自分のスケジュールで無理なく対応できる納期が提示されています。
依頼内容と納品物が具体的
何を、どこまで、いつまでに納品するかが明確に書かれています。
権利条件を確認できる
納品後の著作権・利用範囲・実績掲載可否について、事前に確認できます。
避けたい案件の特徴
工数に対して著しく低い予算
実績作りを理由に不当に低い予算を受け入れると、単価が固定化されやすくなります。
経験要件を満たしていないのに応募する
要件を満たさないまま受注すると、対応しきれず品質不足につながります。
依頼内容があいまいなまま進めようとする
納品物や範囲が不明確な依頼は、受注後の認識違いにつながりやすくなります。
権利条件が確認できない、または一方的
納品後の利用範囲があいまいだと、思わぬ形で制作物が使われるおそれがあります。
応募者が非常に多い案件だけを選び続ける
比較対象が多い状態での応募が続くと、獲得率が上がりにくくなります。

応募してよい案件の条件と避けたい案件の特徴は、表裏の関係にあります。たとえば経験要件を満たしていない案件は、応募してよい案件の条件にも当てはまらず、避けたい案件の特徴にも当てはまります。両方の視点で確認すると、判断に迷ったときの拠りどころになります。

✓ Point !
応募数だけでなく案件選びも意識する

案件獲得は応募数を増やすだけでなく、対応できる案件を選ぶ精度も重要です。避けたい案件への応募を減らすことで、対応できる案件に時間をかけられるようになります。

判断問題

ここまでの内容を、実際の場面に当てはめて考えてみましょう。

Q
確認クイズ
予算・納期・経験要件のすべてに問題はありませんが、依頼内容が「おまかせします」とだけ書かれ、納品物が具体的に書かれていない募集案件があります。適切な判断はどれか?
正解です!
依頼内容があいまいなまま応募すると、受注後の認識違いにつながります。質問するか、明確になるまで保留しましょう。
惜しい!
正解はBです。依頼内容の明確さは応募可否を判断する項目の1つです。あいまいなまま進めず、確認を優先しましょう。
Q
確認クイズ
条件に合う案件を見つけましたが、すでに応募数が非常に多く、権利条件についての記載もありません。適切な判断はどれか?
正解です!
応募者数の多さと権利条件が確認できない点は、どちらも避けたい案件の特徴です。他の案件と比較しながら判断しましょう。
惜しい!
正解はBです。権利条件は納品後ではなく、応募前に確認しておく項目です。応募者数もあわせて考慮しましょう。

募集案件チェック表に記録しよう

ここまでの内容を使って、募集案件を評価するチェック表を記録しておきましょう。提出や合否判定はありません。

項目確認結果・メモ
予算
応募数
経験要件
納期
依頼の明確さ
購入者情報
権利条件

入力内容はこのブラウザに保存され、次回このページを開いたときに復元されます。別の端末・ブラウザからは見れません。

SUMMARY
  1. 「仕事を探す」からは探す→確認する→応募するの流れで進める
  2. 応募可否は予算・応募数・経験要件・納期・依頼の明確さ・購入者情報・権利条件の7項目で判断する
  3. 応募してよい案件の条件と避けたい案件の特徴は表裏の関係にある
  4. 依頼内容があいまいな案件は、確認できるまで応募を保留する
  5. 応募数を増やすだけでなく、案件を選ぶ精度も意識する
CHECK
理解度チェック
「仕事を探す」から募集案件を探す流れを説明できるか?
募集を探す→7項目で確認する→応募するかを判断する、の流れです。出品を待つ経路と違い、自分から動いて案件を見つけに行きます。
応募可否を判断する7項目を説明できるか?
予算、応募数、経験要件、納期、依頼の明確さ、購入者情報、権利条件の7項目です。
応募してよい案件と避けたい案件の違いを判断できるか?
予算と対応範囲が見合い、経験要件・納期を満たし、依頼内容が具体的で権利条件を確認できる案件は応募してよい案件です。反対の特徴を持つ案件は避けましょう。
募集案件チェック表を使って案件を評価できるか?
7項目をチェック表に記録し、確認結果をもとに応募可否を判断する習慣をつけましょう。

CHAPTER 2
募集への提案を個別最適化する
LESSON 2-4 相談・見積り・募集提案から受注につなげる ⏱ 所要時間:約15〜20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 大量の定型応募が通りにくい理由を説明できる
  • 依頼内容を要約してから提案する流れを実践できる
  • 対応根拠・関連作品・進め方・確認事項の4パーツを書ける
  • 完成例を参考に自分の提案文を組み立てられる

「はじめまして。実績多数です。ぜひやらせてください」のような同じ文面を、募集案件を見つけるたびにコピーして送り続けている場面を想像してみましょう。応募数は増えても、なかなか採用にはつながりません。

このレッスンでは、大量の定型応募が通りにくい理由を確認したうえで、依頼内容を要約し、対応根拠・関連作品・進め方・確認事項の4パーツで組み立てる個別提案文の作り方を確認します。

個別提案文を組み立てる4つの要素

定型文をそのまま使い回す応募は、対応できる件数を増やせても、購入者から見ると自分の依頼を読んでいないように映ります。募集案件ごとに依頼内容を要約し、次の4つの要素を組み合わせて提案文を組み立てましょう。

この4つの要素を組み合わせると、提案文の分量は定型文より増えますが、案件ごとに文章をすべて新しく考える必要はありません。要約と対応根拠は依頼内容に合わせて書き換え、関連作品や進め方は自分の型をあらかじめ用意しておき、案件に合わせて選んで組み合わせる書き方で対応できます。

依頼内容を要約する

提案文の冒頭では、依頼内容を自分の言葉で要約します。要約を入れることで、購入者は自分の依頼をきちんと読んでもらえたと感じられます。

Before

はじめまして。ぜひ担当させてください。

After

ご依頼内容を拝見しました。新商品のSNS投稿用バナーを、指定のテイストに合わせて複数点作成されたいということですね。

依頼内容をそのまま繰り返すだけでは要約になりません。募集文の中で重要な条件を選び、自分の理解として言い換えることが重要です。要約を最初に置くことで、その後に続く提案内容も依頼に沿ったものだと伝わりやすくなります。

Q
確認クイズ
依頼内容の要約として、最も適切なものはどれか?
正解です!
重要な条件を選んで自分の言葉で言い換えると、依頼をきちんと読んだことが購入者に伝わります。
惜しい!
正解はBです。定型文やそのままの引用では、依頼を読んで理解したことが伝わりません。

対応根拠を示す

要約に続けて、自分がなぜ対応できるのかという対応根拠を示します。持っているスキルや経験を並べるだけでなく、依頼内容とどう結びつくかまで書きます。

Before

デザイン経験があります。対応可能です。

After

SNS投稿用バナーの制作経験があり、指定テイストに近い落ち着いた配色の案件も対応してきました。今回のご依頼にも近い進め方で対応できます。

対応根拠は、経験の量よりも依頼内容との一致点を示すことが重要です。実績が少ない場合でも、依頼に近い制作物や進め方を1つ挙げるだけで、購入者は対応イメージを持ちやすくなります。

関連作品を示す

対応根拠を裏づけるものとして、依頼に近い過去の制作物を1〜2点添えます。実績がすべて依頼内容と一致している必要はなく、テイストや制作物の種類が近いものを選びます。

Before

過去の作品はプロフィールをご覧ください。

After

近いテイストの制作例として、こちらの2点をご覧ください(リンク・画像を添付)。今回のご依頼にも近い配色でまとめられます。

プロフィール全体を見てもらうのではなく、依頼に関連する作品を選んで直接示すことで、購入者が確認する手間を減らせます。関連作品が少ない場合は、無理に増やさず、最も近いものを1点に絞って提示しましょう。

進め方と確認事項を示す

最後に、受注後の進め方と、応募段階で確認しておきたい事項を示します。進め方を先に示すことで、購入者は受注後の流れをイメージしやすくなります。確認事項は、依頼内容の中で不明な点を質問する形で書きます。

Before

受注後に詳細を伺います。

After

ご発注後、まず構成案を1点お作りして確認いただき、その後デザインに進めます。あわせて、投稿用の推奨サイズをご指定いただけますでしょうか。

進め方と確認事項をセットで示すと、提案文全体が単なる自己アピールではなく、依頼を受けた後の見通しを共有するものになります。確認事項は多くても2〜3点にとどめ、応募の段階で聞きすぎないようにしましょう。

完成例ギャラリー

4つの要素がそろった提案文の例を、領域ごとに確認してみましょう。

Webデザイン
新商品バナー制作の募集への提案
要約
新商品のSNS投稿用バナーを複数点作成されたいという依頼
対応根拠
指定テイストに近いバナー制作の経験がある
関連作品
近い配色のバナー2点を提示
進め方
構成案を先に確認いただいてから作成
確認事項
投稿用の推奨サイズを質問
SNS運用代行
月次投稿代行の募集への提案
要約
毎月の投稿企画と制作を継続して任せたいという依頼
対応根拠
同業種に近いアカウントの投稿制作経験がある
関連作品
近い業種の投稿例を提示
進め方
初月は企画案をすり合わせてから投稿制作へ
確認事項
投稿頻度の希望を質問
ショート動画
商品紹介動画の募集への提案
要約
撮影済み素材を使ったショート動画の編集依頼
対応根拠
同じ尺・同じ用途の動画編集経験がある
関連作品
近い編集テイストの動画1点を提示
進め方
素材受領後にラフ編集を確認いただいてから仕上げ
確認事項
BGM・テロップの希望を質問
図:領域が変わっても、要約から確認事項までの流れはそのまま当てはめられる。
Q
確認クイズ
個別提案文を作成する際に、最も避けるべき進め方はどれか?
正解です!
同じ文面をそのまま送り続けると、購入者は自分の依頼を読んでもらえたと感じにくくなります。案件ごとに要約から書き直しましょう。
惜しい!
正解はCです。それ以外の3つは、個別提案文で意識したい進め方です。

提案文を作成しよう

ここまでの内容を使って、募集案件を1つ想定し、自分の提案文を作成してみましょう。提出や合否判定はありません。

要素記入欄
依頼内容の要約
対応根拠
関連作品
進め方
確認事項

入力内容はこのブラウザに保存され、次回このページを開いたときに復元されます。別の端末・ブラウザからは見れません。

SUMMARY
  1. 同じ文面の大量定型応募は購入者に読んでいない印象を与える
  2. 提案文は依頼内容の要約から書き始める
  3. 対応根拠は経験の量よりも依頼内容との一致点を示す
  4. 関連作品は依頼に近いものを1〜2点に絞って提示する
  5. 進め方と確認事項をセットで示し、受注後の見通しを共有する
CHECK
理解度チェック
大量の定型応募が通りにくい理由を説明できるか?
同じ文面を使い回す応募は、購入者から見ると自分の依頼を読んでもらえていないように映るためです。
依頼内容を要約してから提案する流れを実践できるか?
募集文をそのまま繰り返すのではなく、重要な条件を選んで自分の言葉で言い換えてから提案を始めます。
対応根拠・関連作品・進め方・確認事項の4パーツを書けるか?
対応根拠は依頼内容との一致点、関連作品は依頼に近いもの1〜2点、進め方は受注後の流れ、確認事項は不明点の質問です。
完成例を参考に自分の提案文を組み立てられるか?
領域が変わっても、要約から確認事項までの流れはそのまま当てはめられます。完成例ギャラリーを参考に組み立てましょう。

CHAPTER 2
購入後の進行・納品・評価
LESSON 2-5 相談・見積り・募集提案から受注につなげる ⏱ 所要時間:約15〜20分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 着手前に確認すべきことを説明できる
  • 制作中に中間確認を挟む理由を説明できる
  • 修正依頼を安全に管理する方法を説明できる
  • 正式な納品から評価依頼までの流れを実践できる

正式な注文が入ると、そのまま制作に入りたくなりますが、着手前確認を省略すると、見積り時に合意した内容と実際の注文内容がずれていることに後から気づく場合があります。また、修正依頼への対応範囲を曖昧にしたまま進めると、修正が際限なく続いてしまうこともあります。

このレッスンでは、着手前確認、中間確認、修正管理、正式な納品、評価依頼の5つのステップを、順番に安全に進める方法を確認します。

進行でつまずきやすいポイント
着手前確認を省略してしまう
見積り時の合意内容と実際の注文内容がずれたまま進んでしまいます。
修正の範囲を曖昧にしたまま進める
修正依頼が際限なく続き、対応範囲が膨らみ続けてしまいます。
完成してから初めて全体を見せる
方向性のずれに気づくのが遅れ、大きな作り直しにつながります。
📋 事前準備
  • 見積り提案時に合意した対応内容・納期・修正回数のメモ
  • 購入者とやり取りできるトークルームを開ける状態

着手前確認

正式な注文が入ったら、制作を始める前に次の内容を確認します。

1
注文内容と見積り時の合意を照合する

見積り提案時に合意した対応内容・納期・金額・修正回数と、実際の注文内容が一致しているかを確認します。

2
必要な素材がそろっているか確認する

購入者が用意する素材がある場合は、受け取ってから着手します。素材が届く前に見切り発車で進めると、後から作り直しが発生しやすくなります。

3
不明点をトークルームで質問する

注文内容だけでは判断できない点があれば、着手前に質問して解消しておきます。

着手前確認は、見積りの内容をなぞるだけの作業に見えても、実際の注文内容とのずれを発見できる最後の機会です。ここで一致を確認しておくと、制作の途中で条件が変わるという事態を防げます。

中間確認

制作の途中経過を、完成する前に一度共有します。

1
方向性が固まる段階で共有する

下描きや構成案など、方向性が分かる段階で購入者に見せます。完成してから初めて見せるのではなく、途中の段階で共有します。

2
方向性のずれがないか確認する

購入者が思い描いていたイメージと、実際の方向性が合っているかを確認します。

完成後に大きな方向性のずれが発覚すると、修正ではなく作り直しに近い対応が必要になり、双方の負担が大きくなります。中間確認を挟むことで、ずれを早い段階で発見し、小さな調整で対応できるようになります。

✓ Point !
完成度よりも方向性を先に確認する

中間確認で見せる段階は、細部まで作り込む必要はありません。方向性が伝わる程度の完成度で見せることで、確認にかかる時間も短くできます。

Q
確認クイズ
中間確認を挟む理由として、最も適切なのはどれか?
正解です!
完成してから方向性のずれに気づくと、修正ではなく作り直しに近い対応が必要になります。中間確認で早めにずれを発見しましょう。
惜しい!
正解はBです。中間確認の目的は、方向性のずれを早く発見し、大きな作り直しを防ぐことです。

修正管理

修正依頼を受けたら、見積り時に合意した回数・範囲の中で対応しているかを管理します。

1
修正依頼の内容を記録する

修正依頼が届いたら、依頼内容と依頼のあった回数をそのつど記録しておきます。

2
合意した回数・範囲と照合する

見積り時に合意した修正回数・範囲を超えていないかを確認します。

3
超える場合は追加見積りを提示する

合意した回数・範囲を超える修正依頼には、追加の金額と対応範囲を明示した見積りを提示してから対応します。

修正管理を怠ると、対応した範囲があいまいになり、どこまで無料で対応したのかを購入者と自分の双方が把握できなくなります。修正依頼のたびに記録しておくことで、合意した範囲を超えた際にも根拠を持って追加見積りを提示できます。

Q
確認クイズ
見積り時に合意した修正回数を超える依頼が届きました。適切な対応はどれか?
正解です!
合意した回数・範囲を超える修正には、追加見積りを提示してから対応します。無料での対応を続けると、対応範囲が際限なく広がってしまいます。
惜しい!
正解はBです。合意した範囲を超える修正は、追加の金額と対応範囲を明示してから対応しましょう。

正式な納品

修正対応が完了したら、正式な納品に進みます。

1
合意した納品形式でファイルを渡す

見積り時に合意したファイル形式で、トークルームを通じてファイルを渡します。

2
正式な納品の操作を行う

トークルームでのやり取りだけで済ませず、正式な納品の操作を行います。この操作を経て、取引が正式に完了した状態になります。

トークルームでファイルを送っただけでは、取引が正式に完了したことにはなりません。正式な納品の操作まで行うことで、購入者側の受け取り確認や、その後の評価・売上受取につながる一連の流れが進みます。

評価依頼

正式な納品が完了したら、評価を依頼する一言を添えます。

1
納品時に感謝を伝える

正式な納品のタイミングで、依頼への感謝を一言添えます。

2
評価をお願いする一言を添える

評価の入力をお願いする旨を、感謝の言葉に続けて自然に伝えます。

評価は、その後の購入者からの信頼や、新しい購入者が案件を検討する際の判断材料になります。評価をお願いする際に強く求めすぎる必要はなく、納品時に一言添える程度で十分です。評価を増やす具体的な進め方については、この先の章で改めて確認します。

よくあるつまずきQ&A

よくあるつまずき Q&A
修正回数を超える依頼が来たらどうすればいいですか?
追加見積りを提示し、金額と対応範囲を明確にしてから対応しましょう。合意なく無料で対応し続けると、対応範囲が際限なく広がってしまいます。
中間確認は必ず必要ですか?
制作物の分量や複雑さによりますが、方向性のずれを防ぐためにも、一度は途中経過を共有することをおすすめします。
評価は必ずお願いしないといけませんか?
無理に催促する必要はありません。納品時に感謝とあわせて一言添える程度で十分です。
素材が届く前に着手してもいいですか?
必要な素材がそろってから着手すると、素材待ちによる作り直しを防げます。着手前確認の段階で、素材の到着状況もあわせて確認しましょう。
SUMMARY
  1. 着手前に注文内容と見積り時の合意を照合する
  2. 完成させる前に方向性を確認する中間確認を挟む
  3. 修正依頼は合意した回数・範囲と照合し、超える場合は追加見積りを提示する
  4. トークルームでのやり取りだけでなく、正式な納品の操作まで行う
  5. 納品時に感謝とあわせて評価をお願いする一言を添える
CHECK
理解度チェック
着手前に確認すべきことを説明できるか?
見積り時の合意内容と実際の注文内容の照合、必要な素材がそろっているかの確認、不明点の質問です。
制作中に中間確認を挟む理由を説明できるか?
完成してから方向性のずれに気づくと、大きな作り直しにつながります。途中の段階で共有することで、早めに発見できます。
修正依頼を安全に管理する方法を説明できるか?
修正依頼の内容と回数を記録し、合意した回数・範囲を超える場合は追加見積りを提示してから対応します。
正式な納品から評価依頼までの流れを実践できるか?
合意した納品形式でファイルを渡し、正式な納品の操作を行ったうえで、感謝と評価をお願いする一言を添えます。