投稿と実績で信頼を作る
CHAPTER 2
投稿と実績で信頼を作る
全4レッスン 投稿形式の使い分けから実績投稿の作り方、プロフィール内導線、安全な発信までを一気通貫で整理する ⏱ 所要時間:約60分
CHAPTER 2
フィード・カルーセル・リール・ストーリーズ
LESSON 2-1 投稿と実績で信頼を作る ⏱ 所要時間:約15分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • フィード・カルーセル・リール・ストーリーズ、4つの投稿形式の役割の違いを説明できる
  • 制作実績・ノウハウ・制作過程・募集案内という4つの内容種別に、どの形式が向くかを判断できる
  • 投稿したい内容から、適切な投稿形式を選べる

Webデザインの新しい制作物ができあがったとき、それをどう投稿すればいいか迷う場面はよくあります。フィードにそのまま載せるのか、リールにして動きを見せるのか、それともストーリーズで気軽に流すだけにするのか。形式を決めないまま作業を進めると、せっかくの制作物が案件獲得につながりにくい見せ方のまま投稿されてしまいます。

このレッスンでは、Instagramの4つの投稿形式それぞれの役割を確認し、制作実績・ノウハウ・制作過程・募集案内という4つの内容種別に対して、どの形式が向くかを判断できるようにします。

4つの投稿形式、役割の違い

Instagramで案件獲得のために使う投稿形式は、大きく4つに分かれます。まずはそれぞれの特徴と、案件獲得における役割を確認しましょう。

形式 特徴 案件獲得における役割
フィード 1枚の写真・動画を投稿する形式。プロフィールのグリッドに残り続ける 後から見返される実績として蓄積する役割
カルーセル フィード投稿の一種で、複数の画像・動画を1つの投稿にまとめられる。スライドごとに個別のキャプションを付けられる 手順や比較など、複数の情報を順番に見せる役割
リール 縦型の動画投稿。グリッドに表示されるほか、フォロワー以外にも表示されやすい まだフォローしていない見込み客に発見してもらう役割
ストーリーズ 24時間で表示が終了する投稿。ハイライトに保存すればプロフィールに残せる 日常的な発信や一時的な告知を、気軽な頻度で行う役割

フィードとカルーセルはどちらもプロフィールのグリッドに残り続けるため、依頼者が後から見返す実績として機能します。一方でリールは、フォロー関係がない相手にも表示されやすいという性質があり、まだあなたを知らない見込み客と接点を作る役割を担います。

ストーリーズは24時間で表示が終わる一時的な投稿ですが、ハイライトに保存すればプロフィールに固定表示できます。この保存機能があるため、ストーリーズは消えてよい情報保存して残したい情報を意図的に使い分けられる形式だといえます。

✓ Point !
カルーセルはフィード投稿の一種

カルーセルは独立した投稿場所ではなく、フィード投稿の中で複数枚をまとめる機能です。グリッドへの残り方はフィードと同じですが、1投稿で複数の情報を順番に見せられる点が単体投稿と異なります。制作過程を1枚ずつ見せたい場合や、ビフォーアフターを並べたい場合に選びやすい形式です。

Q
確認クイズ
新しく完成したバナー制作物を、今後もプロフィールに残る実績として見せたいと考えています。適切な形式はどれか?
正解です!
フィードはプロフィールのグリッドに残り続けるため、後から見返される実績として蓄積する役割に向いています。
惜しい!
正解はAです。フィードはグリッドに残り続けるため、後から見返される実績を蓄積する役割に向いています。保存しないストーリーズは24時間で表示が終わってしまいます。

制作実績・ノウハウ・制作過程・募集案内、内容種別ごとの使い分け

投稿する内容には、大きく分けて制作実績・ノウハウ・制作過程・募集案内という4つの種別があります。同じ制作物でも、どの種別として発信するかによって向く形式が変わります。

内容種別 向く形式 理由
制作実績 フィード・カルーセル グリッドに残り続け、依頼者が後から見返して判断材料にできるため
ノウハウ カルーセル 手順や比較を複数枚に分けて、順番に読み進めてもらえるため
制作過程 リール・ストーリーズ 作業の動きを見せやすく、フィードほど作り込まなくても気軽に発信できるため
募集案内 ストーリーズ 一時的な告知に向き、ハイライトに保存すればプロフィールの固定導線にもできるため

制作実績はフィードかカルーセルで発信し、後から依頼者が見返せる状態を作ります。ノウハウ系の投稿は、1枚では説明しきれない手順や比較を複数枚に分けられるカルーセルとの相性がよく、スライドごとに個別のキャプションを付けられる機能も活かせます。

制作過程は、完成物ほど作り込む必要がないため、リールやストーリーズで気軽に発信しやすい内容です。作業中の画面や手元の様子を短く見せるだけでも、依頼者にとっては実際に手を動かして作っている人だと伝わる材料になります。

募集案内は、期間が決まった一時的な情報であることが多いため、ストーリーズとの相性がよい内容です。常に募集している場合は、ストーリーズをハイライトに保存しておくことで、プロフィールを訪れた人がいつでも確認できる状態にできます。

形式を選ぶときに確認する視点
残したい情報か
後から見返してほしい内容ならフィード・カルーセル、消えてよい内容ならストーリーズを検討する。
複数枚で説明が要るか
手順や比較など段階的に見せたい内容はカルーセルが向く。
新規層に届けたいか
まだフォローしていない見込み客に見つけてもらいたいならリールを検討する。
Q
確認クイズ
制作の途中経過を短い動画でカジュアルに見せたいが、プロフィールのグリッドにはあえて残したくありません。適切な形式はどれか?
正解です!
グリッドに残したくない一時的な内容は、24時間で表示が終わるストーリーズとの相性がよい形式です。
惜しい!
正解はCです。フィードとカルーセルはグリッドに残り続けるため、あえて残したくない内容には向きません。

判断まとめ早見表

ここまでの内容を、投稿したい内容から形式を選べる早見表としてまとめます。迷ったときはこの表に立ち返って判断しましょう。

こんな内容なら この形式
完成した制作物を実績として残したい フィード
手順・比較・ビフォーアフターを段階的に見せたい カルーセル
まだ知らない見込み客に見つけてもらいたい リール
気軽な制作過程・一時的な告知を発信したい ストーリーズ
迷ったら残したい情報か、消えてよい情報かで判断する

投稿形式に正解は1つではなく、同じ制作物でも見せたい相手や残したい期間によって適切な形式は変わります。まずはこの早見表を基準に投稿し、反応を見ながら形式の選び方を調整していきましょう。

SUMMARY
  1. フィード — 制作実績を後から見返される形で蓄積する
  2. カルーセル — 手順・比較・ノウハウを複数枚で段階的に見せる
  3. リール — フォロー外の見込み客に発見してもらう
  4. ストーリーズ — 制作過程や募集案内を気軽に発信し、必要ならハイライトで残す
  5. 判断基準 — 残したい情報か、消えてよい情報かで形式を選ぶ
CHECK
理解度チェック
フィード・カルーセル・リール・ストーリーズの役割の違いを説明できるか?
フィードは実績の蓄積、カルーセルは複数情報の段階的提示、リールは新規層への発見、ストーリーズは気軽な一時発信という役割です。
制作実績・ノウハウ・制作過程・募集案内の使い分けを判断できるか?
制作実績はフィード・カルーセル、ノウハウはカルーセル、制作過程はリール・ストーリーズ、募集案内はストーリーズが向いています。
投稿したい内容から、適切な形式を選べるか?
残したい情報か、消えてよい情報かを基準に、早見表を参考にしながら形式を選べます。

CHAPTER 2
実績投稿の作り方
LESSON 2-2 投稿と実績で信頼を作る ⏱ 所要時間:約15分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 実績投稿に含める7つの要素を説明できる
  • 学習作品・自主制作である旨を誠実に明示した投稿を判断できる
  • 誇張した実績投稿と、誠実に伝わる実績投稿を見分けられる

有償の案件実績がまだない状態で、学習期間中に作った制作物をどう投稿すればいいか迷う場面はよくあります。何も見せずにいると依頼者が判断できる材料がなくなりますが、かといって完成物の画像だけを並べても、有償の実績なのか学習作品なのかが伝わらず、依頼者に誤解を与えかねません。

このレッスンでは、実績投稿に含めるべき7つの要素と、学習作品・自主制作であることを誠実に明示しながら実力を伝える書き方を確認します。

実績投稿に含める7つの要素

依頼者が実績投稿を見て判断できるようにするには、完成物の画像だけでなく、次の7つの要素を添える必要があります。

要素 役割
完成物実際に手を動かして作ったことを示す部分
顧客想定誰に向けて作ったか(架空・学習用の想定顧客)を示す部分
課題その制作物が解決しようとした課題を示す部分
設計意図なぜその見た目・構成にしたかの考え方を示す部分
担当範囲企画から制作までのどこを自分が担当したかを示す部分
使用ツール制作に使ったツール・ソフトを示す部分
制作期間どのくらいの期間で仕上げたかを示す部分

完成物の画像だけを投稿すると、依頼者はその制作物が偶然できたものなのか、狙って設計されたものなのかを判断できません。課題と設計意図を添えることで、依頼者はなぜこの見た目になったのかという思考の流れまで確認でき、実際に依頼したときも同じように考えて対応してくれる人だと判断しやすくなります。

担当範囲・使用ツール・制作期間は、依頼者が実務を任せられるかどうかを見積もる材料になります。特に担当範囲は、企画から任せられるのか、デザインの実制作だけなのかによって依頼内容が変わるため、曖昧にせず具体的に書くことが大切です。

✓ Point !
課題と設計意図が実績投稿の説得力を決める

完成物だけを見せる投稿と、課題・設計意図まで添えた投稿では、依頼者に伝わる情報の量が大きく変わります。何を解決するために、どう考えて作ったかまで示すと、見た目の完成度だけでなく、思考のプロセスも評価してもらえる実績になります。

Q
確認クイズ
完成したLPデザインの画像だけを投稿し、キャプションには何も書いていません。この投稿に不足している要素として適切なのはどれか?
正解です!
画像だけでは、依頼者は課題や設計意図、担当範囲を判断できません。これらの要素を添えることで実績としての説得力が生まれます。
惜しい!
正解はBです。完成物の画像だけでは、依頼者が判断に必要な課題・設計意図・担当範囲などの情報が伝わりません。

学習作品・自主制作であることを誠実に明示する

有償の案件実績がまだない場合、学習期間中の制作物や自主制作の作品を実績として掲載することになります。このとき最も注意すべきなのは、それが学習作品・自主制作であることを誠実に明示することです。

学習作品を有償の実績のように見せてしまうと、依頼者は実際に受注した案件だと誤解した状態で問い合わせてきます。その後のやり取りで実は学習作品だったと分かれば、依頼者の信頼を大きく損ないます。最初から実態を正確に伝えておくほうが、結果的に依頼につながりやすくなります。

誇張した例と誠実な例の比較

誇張した例
クライアント案件実績として掲載

学習期間中に自主制作した架空クライアント想定の課題であるにもかかわらず、実際に受注した案件であるかのようなキャプションで投稿しています。

誠実な例
学習期間中の自主制作と明記して掲載

キャプションに学習期間中の自主制作(架空クライアント想定)と明記したうえで、課題・設計意図・担当範囲を添えて投稿しています。

実績の見せ方の比較

誇張した例
完成物だけを並べて実績多数を演出

制作期間や担当範囲を書かず、完成物の枚数だけを増やして実力があるように見せています。

誠実な例
7要素を添えて1点ずつ丁寧に見せる

枚数を増やすのではなく、1点ごとに課題・設計意図・担当範囲・使用ツール・制作期間を添え、実際に考えて作ったことが伝わる見せ方にしています。

! 注意
学習作品を有償実績のように見せない

学習作品・自主制作を有償の受注実績であるかのように投稿することは避けてください。実態と異なる表示は依頼者との信頼関係を損ない、後のやり取りでの発覚がトラブルにつながる可能性があります。

Q
確認クイズ
学習期間中に架空のクライアントを想定して作ったバナー制作物を投稿します。適切なキャプションの書き方はどれか?
正解です!
学習作品であることを明記したうえで、課題・設計意図などの要素を添えると、実態を正確に伝えながら実力も示せます。
惜しい!
正解はBです。実態と異なる表現は依頼者との信頼関係を損ないます。学習作品であることを明記しても、実力を伝える投稿は十分に作れます。

判断まとめ早見表

実績投稿を作る際は、次の早見表を使って掲載前に確認しましょう。

確認すること 判断基準
7要素は揃っているか 完成物・顧客想定・課題・設計意図・担当範囲・使用ツール・制作期間のいずれかが欠けていないか
学習作品か有償実績かが明記されているか 明記がないまま完成物だけを並べていないか
担当範囲が具体的か 企画から任せられるのか、実制作だけなのかが伝わるか
迷ったらこの投稿だけで依頼者が判断できるかで確認する

実績投稿は、枚数を増やすことよりも、1点ごとに必要な情報が揃っているかどうかが重要です。掲載前にこの早見表で確認する習慣を持ちましょう。

SUMMARY
  1. 7つの要素 — 完成物・顧客想定・課題・設計意図・担当範囲・使用ツール・制作期間
  2. 課題・設計意図 — 思考のプロセスまで伝えることで実績の説得力が上がる
  3. 誠実な明示 — 学習作品・自主制作であることを必ず明記する
  4. 担当範囲 — 企画から任せられるか、実制作だけかを具体的に書く
  5. 判断基準 — この投稿だけで依頼者が判断できるかを確認する
CHECK
理解度チェック
実績投稿に含める7つの要素を説明できるか?
完成物・顧客想定・課題・設計意図・担当範囲・使用ツール・制作期間の7つです。1つでも欠けると依頼者の判断材料が不足します。
学習作品・自主制作である旨を誠実に明示できるか?
学習期間中の自主制作(架空クライアント想定)のように明記し、実態と異なる表現を避けます。
誇張した実績投稿と誠実な実績投稿を見分けられるか?
完成物の枚数だけを増やして実績多数を演出する投稿は誇張です。7要素を添えて1点ずつ丁寧に見せる投稿が誠実な例です。

CHAPTER 2
仕事につながるプロフィール内導線
LESSON 2-3 投稿と実績で信頼を作る ⏱ 所要時間:約15分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 代表投稿の固定(ピン留め)を設定できる
  • サービス案内・制作事例・依頼方法の3カテゴリでハイライトを作成できる
  • 世界観より伝達性を優先すべき場面を判断できる

プロフィール文と投稿が整っていても、プロフィールを訪れた人がその先どこを見ればいいか分からなければ、仕事の相談にはつながりにくくなります。このレッスンでは、代表投稿の固定とハイライトの作成という2つの機能を使って、プロフィールを訪れた人が迷わず仕事の相談先を確認できる導線を作ります。

完成イメージを確認する

導線の設定が完了すると、プロフィール画面は次のような状態になります。

グリッドの先頭に代表投稿が固定され、その上にサービス案内・制作事例・依頼方法という3つのハイライトが並んでいる状態です。プロフィールを訪れた人は、投稿を1件ずつさかのぼらなくても、この2箇所を見るだけで仕事の相談先までたどり着けます。

事前準備

設定を始める前に、次の2点を確認しておきましょう。

📋 事前準備
  • レッスン1-3で作成したプロフィール文:名前・肩書き・対象顧客・提供価値・対応内容が整っていることを確認する
  • ハイライトに使えるストーリーズ素材:サービス案内・制作事例・依頼方法の3カテゴリぶんを、既存のストーリーズから選ぶか新しく投稿しておく

プロフィール文が整っていない状態でハイライトだけを作っても、依頼者が最初に確認する土台が欠けたままになります。レッスン1-3の内容を先に済ませてから、このレッスンの設定に進みましょう。

Step1:代表投稿を固定する

最初のステップは、プロフィールのグリッド最上段に表示させたい投稿を固定することです。Instagramでは、写真・カルーセル・リールの投稿を最大3件までグリッドの先頭に固定できます(ストーリーズは固定の対象外です)。

1
固定したい投稿を開く

実績投稿の中から、初めて見た人に最も伝わりやすい1件を選び、投稿画面を開きます。

2
メニューからプロフィールへの固定を選ぶ

投稿右上のメニューから固定の操作を選ぶと、グリッドの先頭に表示される状態になります。

3
残り2件までを同じ手順で固定する

最大3件まで固定できるため、対応領域が異なる実績を組み合わせると、初めて見た人に伝わる情報の幅が広がります。

✓ Point !
固定する投稿は初めて見た人向けで選ぶ

固定する投稿は、必ずしも最新の投稿である必要はありません。プロフィールを初めて訪れた人が最初に見る位置だからこそ、対応領域や実力が最も伝わる投稿を優先して選びましょう。

Step2:ハイライトを作成する

2つ目のステップは、24時間で表示が終わるストーリーズをハイライトとして保存し、プロフィールに固定表示することです。サービス案内・制作事例・依頼方法という3つのカテゴリに分けて作成します。

1
新規ハイライトを作成する

プロフィール画面から新規ハイライトの作成を選び、カテゴリごとに使うストーリーズを選択します。

2
カバーとタイトルを設定する

サービス案内・制作事例・依頼方法のように、中身が一目で分かるタイトルを付けます。

3
3カテゴリを並べて配置する

初めて見た人が知りたい順(サービス案内→制作事例→依頼方法)にハイライトを並べ替えます。

サービス案内には対応内容と提供価値、制作事例には実績投稿の抜粋、依頼方法には問い合わせの流れをまとめます。この3カテゴリを揃えることで、投稿を1件ずつさかのぼらなくても、依頼者が知りたい情報にすぐたどり着ける状態になります。

Q
確認クイズ
サービス案内・制作事例・依頼方法の3つのハイライトを作成しました。並べる順序として適切なのはどれか?
正解です!
初めて見た人が知りたい順に並べることで、対応内容の理解から依頼方法の確認までスムーズに進めます。
惜しい!
正解はBです。サービス案内→制作事例→依頼方法の順にすると、初めて見た人が理解を積み重ねながら依頼方法までたどり着けます。

Step3:世界観より伝達性を優先する場面

プロフィールの投稿を統一したトーンや色味で揃えると見た目は整いますが、案件獲得を目的とするアカウントでは、見た目の統一感よりも情報の伝わりやすさを優先すべき場面があります。

✓ Point !
ハイライトカバー・固定投稿は伝達性を優先する

ハイライトのカバー画像や固定投稿は、世界観を統一した写真だけで揃えるより、カテゴリ名やテキスト情報がはっきり見えるデザインにしたほうが、初めて見た人に素早く伝わります。世界観の統一は、依頼者との関係ができてからでも整えられます。

もちろん、投稿全体の見た目を大切にすること自体は問題ではありません。ただし、ハイライトのカバーや固定投稿のように初めて見た人が数秒で判断する場所では、雰囲気よりも情報が伝わることを優先しましょう。

CHECK
完了チェック
代表投稿の固定(ピン留め)を設定できるか?
写真・カルーセル・リールの投稿を最大3件までグリッドの先頭に固定できます。初めて見た人に伝わりやすい投稿を優先して選びます。
サービス案内・制作事例・依頼方法の3カテゴリでハイライトを作成できるか?
3カテゴリを作成し、初めて見た人が知りたい順(サービス案内→制作事例→依頼方法)に並べます。
世界観より伝達性を優先すべき場面を判断できるか?
ハイライトのカバーや固定投稿のように、初めて見た人が数秒で判断する場所では、雰囲気の統一よりも情報の伝わりやすさを優先します。
よくあるつまずき Q&A
固定できる投稿は何件までですか?
写真・カルーセル・リールを合わせて最大3件です。ストーリーズは固定の対象外なので、残したい内容はハイライトで保存します。
ハイライトはいくつ作ればいいですか?
このレッスンではサービス案内・制作事例・依頼方法の3カテゴリを基本形として紹介しています。発信内容が増えたら、カテゴリを追加しても構いません。
固定投稿やハイライトの中身は後から変更できますか?
いつでも入れ替え・削除ができます。実績が増えたタイミングで、より伝わりやすい投稿に差し替えましょう。
ストーリーズを投稿していない場合、ハイライトは作れませんか?
ハイライトの元になるストーリーズがまだない場合は、サービス案内・制作事例・依頼方法の内容を新しくストーリーズとして投稿してからハイライトにまとめられます。

CHAPTER 2
安全な発信
LESSON 2-4 投稿と実績で信頼を作る ⏱ 所要時間:約15分
レッスン解説動画
GOAL
このレッスンのゴール
  • 投稿前に確認すべき判断軸7項目を説明できる
  • 掲載してよい投稿と避けるべき投稿を見分けられる
  • 投稿前に掲載可否を判断できる

案件で作った制作物や、案件の中で見聞きした情報を投稿したいとき、そのまま載せてよいかどうか迷う場面があります。実績として見せたい気持ちが先に立つと、クライアントとの関係や個人情報への配慮が後回しになりやすく、投稿後にトラブルへつながることもあります。

このレッスンでは、投稿前に確認すべき7つの判断軸と、良い例・避けたい例の比較を通じて、掲載可否を自分で判断できるようにします。

投稿前に確認する判断軸7項目

投稿前には、掲載してよい状態かどうかを確認する項目と、含んでいないか確認する項目の2種類があります。まず、投稿前にできているかどうかを確認する4項目です。

投稿前に確認すること
掲載許可
クライアントから投稿してよいという許可を得ているか。案件によっては公開前提でないこともある。
守秘義務
契約上、社外に出してはいけない情報(未公開の事業計画・非公開ページ等)が写り込んでいないか。
素材・音源の権利
投稿に使う写真・BGM・フォントが商用利用できるものか。クライアントから支給された素材の再配布条件も確認する。
AI利用の明記
制作物にAIで生成・編集した部分が含まれる場合、その旨を明記しているか。

掲載許可と守秘義務は、投稿の見た目だけでは判断できません。制作を依頼された案件であっても、公開前提のプロジェクトとは限らないため、投稿前に必ずクライアントへ確認しましょう。素材・音源の権利は、自分で用意した素材だけでなくクライアントから支給された素材にも及ぶため、再配布や二次利用の条件まで確認しておくことが大切です。

次に、投稿に含まれていないかを確認する3項目です。こちらはあってはいけないものを確認する視点になるため、避けるべきことリストとして整理します。

投稿に含めてはいけないこと
本人の許可がない個人情報(顔・氏名・所在地等が特定できる情報)
クライアントや関係者のプライバシーを侵害し、トラブルや信頼低下につながります
実際にない実績・数値を誇張した成果表現
依頼者に誤解を与え、実態との違いが発覚したときに信頼を失います
タイアップ投稿ラベルを付けないままの広告関係の投稿
Instagramの規約に反するだけでなく、フォロワーに対する透明性も損なわれます

個人情報は、クライアント本人だけでなくその先の顧客・従業員の情報にも及びます。誇大な成果表現は、依頼者に誤解を与えるだけでなく、後で実態との違いが発覚したときの信頼低下につながります。タイアップ投稿ラベルは、Instagramが公式に提供している広告関係の明示機能で、対価を受け取って投稿する場合はこの機能を使って明示することが求められています。

Q
確認クイズ
クライアントから制作を依頼されたLPのデザインを、公開してよいか確認しないまま実績として投稿しようとしています。投稿前に確認すべきことはどれか?
正解です!
案件によっては公開前提でないこともあるため、投稿前に必ずクライアントから掲載許可を得ているかを確認します。
惜しい!
正解はAです。掲載許可を確認しないまま投稿すると、守秘義務や契約に反する可能性があります。

良い例・避けたい例の比較

7項目の判断軸を踏まえて、実際の投稿例で良い例と避けたい例を比較してみましょう。

成果表現の比較

避けたい例
問い合わせ数が3倍に増加しました

実際には計測していない、または一時的な変化にすぎない数値を、確定した成果であるかのように断定して掲載しています。

良い例
問い合わせページの導線を見直しました

実施した施策の内容を具体的に伝え、数値を断定せず、今後の反応を確認しながら改善していく旨を添えています。

PR表記の比較

避けたい例
投稿本文の末尾に小さく「#PR」とだけ書く

対価を受け取って投稿しているにもかかわらず、タイアップ投稿ラベルを使わずハッシュタグだけで済ませています。

良い例
タイアップ投稿ラベルを設定して投稿する

Instagramの投稿設定からタイアップ投稿ラベルを追加し、ブランドパートナーとの関係を投稿上に明示しています。

成果表現もPR表記も、共通しているのは実態を正確に伝えているかどうかです。数値は変動するものとして扱い、広告関係はプラットフォームが用意した機能で明示することで、依頼者や閲覧者からの信頼を保てます。投稿する前に、この2つの比較例を基準にもう一度見直しましょう。

Q
確認クイズ
企業から対価を受け取って商品を紹介する投稿をする予定です。適切な対応はどれか?
正解です!
タイアップ投稿ラベルはInstagramが公式に用意している広告関係の明示機能です。ハッシュタグだけに頼らず、この機能を使って明示しましょう。
惜しい!
正解はBです。ハッシュタグだけの表記では明示が不十分になりやすく、フォロワー数の多さは明示するかどうかの基準にはなりません。

判断まとめ早見表

投稿前の最終確認として、次の早見表を使いましょう。

判断軸 投稿前に確認すること
掲載許可・守秘義務 クライアントから許可を得ているか、契約上公開できない情報が写り込んでいないか
素材・音源・AI利用 使用素材の権利関係を確認し、AI利用があれば明記しているか
個人情報・成果表現・PR表記 本人の許可がない個人情報を含んでいないか、成果を誇張していないか、対価があればタイアップ投稿ラベルを設定しているか
迷ったら関係者全員に見せられるかで確認する

7項目すべてを毎回意識するのは負担に感じるかもしれませんが、投稿前にこの早見表で1回確認する習慣を作れば、クライアントとの信頼関係やアカウントの安全性を守りながら発信を続けられます。

SUMMARY
  1. 掲載許可・守秘義務 — 案件は公開前提とは限らないため、必ず確認する
  2. 素材・音源・AI利用 — 権利関係を確認し、AI利用は明記する
  3. 個人情報 — 本人の許可がない情報は含めない
  4. 誇大な成果表現 — 数値は断定せず、実態のまま伝える
  5. PR表記 — タイアップ投稿ラベルで広告関係を明示する
CHECK
理解度チェック
投稿前に確認すべき判断軸7項目を説明できるか?
掲載許可・守秘義務・素材や音源の権利・AI利用の明記・個人情報・誇大な成果表現・PR表記の7項目です。
掲載してよい投稿と避けるべき投稿を見分けられるか?
実態を正確に伝えているかどうかが基準です。誇張した成果表現やハッシュタグだけのPR表記は避けるべき例にあたります。
投稿前に掲載可否を判断できるか?
関係者全員に見せられるかを基準に、判断まとめ早見表で最終確認できます。